ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

文字の大きさ
96 / 297

北風と太陽

しおりを挟む
【今、この瞬間を生きる】って、当たり前なんだけど、
難しいよね(汗)ついつい、終わったことやこれからのことに
意識が向いちゃう。でも、その間に、時間はどんどん流れて行くから、
いつの間にか、取り残されて行ってしまうんだよね。

それでまた、『あ~、なんで、あの時、こうしなかったんだろう・・・』
って後悔を募らせることになる。ホント、悪循環なんだよね(苦笑)

【今、この瞬間を生きる】ことに全集中することが出来たら、
『あ~、あの時・・・』って、そんな後悔もしなくなるのにね。
分かっちゃいるけど・・・ってことだよね(苦笑)

でも、少しずつでも、後悔を残さないようにしたいし、今が充実してたら、
未来だって充実するんだから、【今、この瞬間を生きる】ってことに
意識を向けて過ごしていこうと思う。

で、今は寝る時間だから、寝ることに全集中しよう!そうすれば、良い夢も
見られるかもしれないもんね(笑)ベッドに入ったら、何も考えずに
眠ることだけに集中しよう。っていうと、なんか、緊張しちゃうから、
ベッドに入ったら、とにかくリラックス。今日、起こったことも
明日のことも考えずに、ただ、リラックスして、頭の中は真っ白にして、
『あ~、なんて気持ちが良いんだろう』ってことだけに意識を
集中してみると良いかもしれないね。

ではでは、おやすみなさい。
あなたも良い夢、楽しい夢が見られますように・・・。

昨夜は、マジでリラックスして眠れたみたい。だって、あっという間に
朝になったような感じだもん。お陰さまで、夢も見ませんでした(笑)
それに、スッキリ爽やかに目覚められたから、今日も仕事がはかどりそうな予感。
これは、めっちゃ良い予感だよね。だって、大型プレゼンまで、あと何日って、
カウントダウン入ってるんだから(汗)
それに、今日は、第1回目の模擬プレゼンも午前中に予定してるしね。

今朝も電車で座れた。それにしてもって思うんだ。だって、アトランティーナに
出会うまでは、ほとんど毎朝、立って会社に行ってたのに、
なんで、アトランティーナに出会ってからは、毎朝、座れるんだろうって。

この沿線に住んでた人、どっかに引っ越したとか?それとも、それまで会社に
行ってた人が、みんなテレワークになったとか?よく分かんないけど、
ま、座れるんだから、良いことは受け容れていかないとね。

「おはよう、チェリー」

「おはよう、ミウ。なんか、今朝は、いつも以上に爽やかだね」

「分かる?昨夜、改めて、寝る時はリラックスっていうのを意識してみたの。
そしたら、眠りが深かったのか、あっという間に朝になったんだけど、
目覚めスッキリだったんだ」

「それは良かったね。何かあったの?」

「昨日、ちょっと忘れちゃったことがあって、それをいつまでも
引きずっちゃったのね。そしたら、アトランティーナに注意されて・・・」

「なるほど、そういうことね。でも、ミウが何かを引きずっちゃうなんて、
ちょっと意外だね」

「そ~お?」

「うん。だって、ミウは、気持ちの切り替えが上手いって思っていたから」

「えっ?ありがとう、チェリー!
でも、意外とそうじゃなかったみたいだよ(苦笑)」

「そうなんだ。それで、アトランティーナになんて注意されたの?」

「エネルギーが重たいって言われた(苦笑)何をやっても上手く行く人、
成功する人っていうのは、エネルギーが軽やかなんだって。
でもね、最初、軽やかなエネルギーっていうのが思い浮かばなくて・・・。

軽やかじゃなくて、軽い人ばっかりが浮かんじゃったんだよね(苦笑)
そしたら、アトランティーナが<私は?>って聞いてくれて、
それで、やっとイメージが掴めたの。

でもさ、こんなに間近に居るアトランティーナに気づかないなんて、
ちょっと自己嫌悪に陥っちゃったんだ。目標にしてるはずだったのにね」

「そういうものでしょ。言われないと気づかないことってあるもの。
アトランティーナのことを目標にしていたとしても、アトランティーナの全部に
気づいているということではないものね」

「そう!そうなの!でも、不思議だなって思った。
私は、アトランティーナの何を見てたんだろうって」

「ほら、ミウ、エネルギーが重たくなってるよ(笑)」

「あっ、いかん、いかん(笑)なんか、思い詰めちゃうクセがあるのかな、私」

「真面目なんだよ。もちろん、真面目なことは悪いことではないけど、
真面目だと、簡単に流してはいけないって思いやすくなるよね?
本当は、真面目なことと、簡単に流すこととは違うことなんだけど。
ミウの中にある【真面目】の定義を書き換えてみると良いのかもしれないよ」

「そっか。確かにね。真面目イコール融通が効かないみたいなイメージが
あったかも!真面目で融通が効いて、臨機応変に物事に向かえたら、
その方が絶対に良いのに、なんで、そう思ってたんだろう?っていうか、
そう思ってたってこともチェリーに言われて気づいたかも!
私の中に、まだまだ修正した方が良いことって残ってるんだね(苦笑)」

「そうだね。でも、それも重く捉えなくて良いと思う。
誰だって、そうなんだから。気づいたことから、一つずつ修正を加えていけば
良いと思うよ。軽やかにね」


「うん。そうだね。『あっ、私は、〇〇に対して、こんなふうに思ってたんだ!』
って気づいたら、それを軽やかにするために書き換えていけば良いんだ!」

「そういうこと。だから、一度に全部は、出来ないから、気づいた時に
やっていけば良いだけのことだよ。ミウなら、ちゃんと出来るから、
『自分は出来るんだ!』って、自分に言い聞かせておけば良いと思うよ」

「そうだね!先に『私なら、修正箇所にすぐに気がつくことが出来るから
大丈夫だよ』って自分に言っておけば良いんだ!ありがとう!
また、少し気持ちが楽になったよ」

「それは、良かった。今日も大切な日なんでしょ?」

「うん。今日は、来週に控えた大型プレゼンの練習日なんだ。
午前中に模擬プレゼンをやって、修正箇所を見つける日なの」

「ほら、どんなことでもやってみないと何を修正したら良いのか分からないって
ことだよね?ミウだって、ちゃんと分かっているんじゃない。
だから、心配することなんて、ないんだよ」

「ホントだ!仕事も自分のことも、みんな同じなんだね。
なんか、仕事と自分のことって切り離して考えてたかもしれない。
そっか、みんなおんなじなんだから、仕事が得意なんだったら、仕事では、
どういうふうにしてるのかなって自分に確認しながら、進めていけば
分かりやすいかもしれないね。またまた、ヒント、ありがとう、チェリー」

「ううん。私じゃないよ。私が言ったことをミウがちゃんと理解して、
そこから広げて考えられるから、答えを導き出せるんだよ。
ミウは、本当にスゴイと思うよ。そんなミウのこと、
褒めてあげることも忘れないでね」

「あっ、そうだった(汗)なんか、一つに意識が向くと他のことが抜けちゃう。
う~ん、いつになったら、全部、ちゃんと出来るようになるんだろう?」

「ミウ、出来ないことを数えるんじゃなくて、出来るようになったことに
意識を向けると良いよ。その方が、今、出来ないことも出来るようになるのが
早まるからね。出来ないことばかりを数えていると、いつまで経っても
出来ないことが減らないから」

「そうだね!それも分かるような気がする。
でも、私、出来るようになったことって何かあったっけ?(笑)」

「いっぱいあるじゃない!まずは、そこから自分で見つけてみると良いね。
私が、ここで答えてあげるのは簡単だけど、そうするとミウの中に
落とし込まれないから。自分で考えて、自分で、感じてあげれば、
その後もちゃんと自分の中に残るからね」

「は~い、やってみま~す(笑)ホント、チェリー、いつもありがとう。
アトランティーナとチェリー、二人が居て初めて、
私が成り立ってるような気がする」

「そんなことはないんだけどね(苦笑)
ミウの良いところ、いっぱいあるんだから、それにミウが気づかないなんて、
本当にもったいないことだと思うし、アトランティーナも
そう思っていると思うよ」

「アトランティーナは、そういうこと、何も言ってくれないけどね(苦笑)」

「アトランティーナは、余計なことは言わない人だから。
それは、ミウも分かっているんじゃないの?」

「・・・そうだね。っていうか、他に言うことがあり過ぎてってことなのかも
しれないよね(苦笑)その、アトランティーナが言ってくれないところ?
言い漏れちゃってる部分をチェリーがフォローしてくれてるって感じがしてるよ」

「そういうところもあるのかなぁ・・・」

「うん。あるよ!だから、私にとっては、アトランティーナとチェリーの二人が
必要なんだよ!アトランティーナに言われて気がついて、チェリーに言われて
気がついてって感じなんだもん。本当は、言われる前に気づけた方が
良いんだけどね(苦笑)」

「ミウが言われる前に気づけるようになったら、アトランティーナも私も
必要なくなっちゃうけどね」

「えっ!?それは、困る!
じゃ、ずっと言われないと気づかないままでいようっと(笑)」

「それは、それでどうなの?って思っちゃうけどね(笑)」

「私は、この肉体を離れるまで、ずっとアトランティーナとチェリーと一緒に
居たいの!それで、肉体を離れてからもずっと二人の傍に居たいの、永遠に」

「それは大丈夫。私たちは、永遠に離れることはないと思うから」

「ホントに!?」

「ええ。それは、大丈夫だと思うよ」

「やった~!これで、今日も頑張れるよ。チェリー、ありがとう」

「こちらこそ。そろそろ着くね。じゃ、元気にいってらっしゃい」

「は~い。いってきます」

私がずっと執着してたものが何なのかに気づくことが出来た。
それは、ずっとアトランティーナとチェリーと一緒に居たいってこと。
他の何がなくなったとしても、アトランティーナとチェリーとだけは
離れたくないって思ってたんだ。自分のことなのに、今の今まで
気づかなかったっていうことが、ちょっとだけショックだったけど、
私の中にあった一番の心配事が解決されて、気持ちが楽になった。

ううん。楽になったどころじゃないかも!?私の内側を覆い尽くしてた
霧が晴れたような感じ。これで、今まで以上に自分のことに
目を向けられるかもしれないような気がしてる。

それにしても・・・。私って、何かに執着するタイプじゃないって
思ってたんだけど、意外と根強い執着心があるのかもしれないんだね(苦笑)
もしかしたら、もっと他にも執着してることがあるのかも!?
あっ、それと、この執着心が、エネルギーを重たくしてる根源なのかもしれない。

ん?何か聞こえたような・・・。あっ、これはチェリーの声かな?

「ミウ、【北風と太陽】を思い出して!何かに執着している時、
ミウは北風になっているんだよ。その結果は分かるよね?

執着すればするほど、執着した対象は、ミウから離れて行ってしまう。
だから、今、この瞬間にミウがするべきことだけに意識を集中して!
自分と相手を信じれば、何も怖がる必要なんてないんだから。
北風にならないでね、ミウ!」

「【北風と太陽】か・・・。確かにそうだよね。他の人のことだと、
『そんなことしたら手放すことになっちゃうのに・・・』って分かるのに、
自分だと分かんなくなっちゃうね(汗)ありがとう、チェリー!肝に銘じます」

「じゃ、今度こそ、いってらっしゃい!」

「ありがとう!チェリー、いってきま~す」

【北風と太陽】、マジで肝に銘じよう。
ホントに、なんか・・・まだまだ、私が進む道のりは長いね(苦笑)


<次回へ続く>
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

迎えに行ったら、すでに君は行方知れずになっていた

月山 歩
恋愛
孤児院で育った二人は彼が貴族の息子であることから、引き取られ離れ離れになる。好きだから、一緒に住むために準備を整え、迎えに行くと、少女はもういなくなっていた。事故に合い、行方知れずに。そして、時をかけて二人は再び巡り会う。

金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語

紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。 しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。 郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。  そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。 そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。 アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。 そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

処理中です...