ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

文字の大きさ
99 / 297

考える前に!?

しおりを挟む
お昼は、いつものように独りで、サクッと済ませて、
時間いっぱいまでお茶をしてから会社に戻った。

お昼に行く時は、出来るだけ早めに、コッソリ支度をして
出かけることを心がけるようになったんだ。
どうしてか?それは、レオンくんに誘われちゃうから(苦笑)

レオンくんとランチに行くことがイヤってワケじゃない。
レオンくんと一緒だと、気づきを得られることが多いからね。
でも、私には、独りで過ごす時間が必要なの。特に考え事を
したいってことでもないんだけど、誰にも気を遣うことなく、
独りの時間を持つってことに意味があるんだよね。

だから、たまになら良いんだけど、お昼前にレオンくんと
目が合ったりすると、ほぼほぼ誘って来るから、出来るだけ顔を上げずに、
出かける感じを出さないようにしてるの。
週に一回でも多いなって思っちゃうから(苦笑)

そういう点を考えてもレオンくんとつきあうっていうのは、
ないなぁ~って思っちゃうんだよね。本人は束縛してるつもりは
ないんだろうけど、私的には、窮屈に感じちゃうんだ。

かといって、放っておかれるのもイヤなんだけどね(汗)
このビミョーな匙加減を分かってくれる人じゃないと難しいよね。
って、そんな人いるの?って感じだけど(笑)

午後は、午前中にやった模擬プレゼンを踏まえて、修正点を
手分けして片付けることで終わった。私ね、こういう修正とかって
苦手なんだよね(汗)作るのは早いんだけど、その後の見直しって、
マジで嫌いなんだ。でも、この見直しとか、修正とかが大事だってことは
分かってるつもり。だから、イヤだけど、やるよ。

でも、出来ればメンバーのみんなに任せちゃいたいっていうのが本音。
とはいえ、一応、チーフだし、責任者でもあるから、
そうも言ってられないんだけどね(苦笑)

今日もそろそろ終わるなって思った時、明日のお昼、英語研修があることを
みんなに言わなくちゃって思い出した。たぶん、みんなプレゼンのことで
頭がいっぱいで、明日の英語研修のこと忘れちゃってると思うんだよね。
しかも明日は二度目だから、みんなの中に浸透してないでしょ?

「みんな、聞いて!今日も残業なしで大丈夫だよね?
それと、みんな忘れてるかもしれないけど、お昼には英語研修があるから、
お弁当とか、準備して来てね」

「あっ、そうだ!英語研修のこと、すっかり忘れてた!」

「でしょ?明日はまで二度目だから、習慣になってないもんね。
一応、リマインドしてみた(笑)」

「チーフ、ありがとうございます!」

そんな話をしてたら、真田部長がやって来て、ある提案をしてくれたの。

「明日の英語研修ですが、プレゼン前で忙しいようでしたら、
明日は、キャンセルにしましょうか?」

「部長、とっても有り難いんですけど、頭を切り替えるためにも違うことを
やった方が良いかなって思ってるんです。それに先週から始まったばかりだし、
明日の英語研修は予定通りでお願いします。ね、みんな、それで良いよね?」

「はい!気分転換にもなるし、外資系企業へのプレゼンですから、
少しは英語脳に近づけておきたいです!」

「と言っても、一度や二度で英語脳なんてなれないだろうけどね(笑)」

「確かに!(笑)」

「でも、その気持ちが大事だと思うよ。
ということなので、明日、英語研修、大丈夫です。
お声掛けくださって、ありがとうございます!」

「部長、ありがとうございます!
明後日の午前中、また、よろしくお願いします!」

「このチームは、本当に気持ちが良いですね。分かりました。
では、明日は、予定通りということで、テルにも確認しておきますね」

「はい。よろしくお願いします」

そんな話をしてたら、終業のチャイムが鳴った。

「じゃ、チャイム鳴ったし、私は帰ります。
みんな、また明日もよろしくね。お先!」

「チーフ、お疲れさまでした!」

今日は、やり残しがない1日だったと思う。藤崎さんにも電話したしね。
それにしても、私、なんで、藤崎さんへの電話に、
ここまでこだわってるんだろう?恋の始まり?って、
そんなワケないか(笑)

でも、藤崎さんの声は好きかも。あと、喋り方。優しいんだよね。
穏やかっていうか。声を聞くだけで癒される感じがして、
どんなに忙しくしてても、藤崎さんと話すと時間の流れが緩やかに
なるような気がして、それが気持ち良いのかもしれない。

パッと見は、パリッとしてて、仕事がデキそうな感じで、
緊張感あったから、そのギャップが良いのかもね。
ギャップ萌えってヤツ?(笑)それにしても藤崎さんって、
幾つなんだろう?レオンくんは、確か、私の1個上だよね。
あっ、ハヤトくんもレオンくんと同じだから、1個上だね。

テルさんのことは、全く気にならないんだけど、藤崎さんのことは
気になるんだよなぁ。これも相性の成せる技なのかな?
私は、星座のこととか分かんないけど、たぶん、テルさんより
藤崎さんの方が私とは相性が良いような気がする。

今日もどこにも寄らずに真っ直ぐ帰宅。家のドアの前に来ると
良い匂いが漏れ出てて、急にお腹が空いてきた(笑)

「ただいま、アトランティーナ!今夜は、ハンバーグ?」

「おかえり、ミウ。あら、なんで分かったの?」

「ドアの前に来たら、良い匂いが漏れ出てて、
急にお腹が空いてきちゃった」

「ハンバーグの匂いがしたの?」

「うん!デミグラスソースの匂いもしたよ。
めっちゃ美味しそうな匂いで、デミグラスソースがかかった
熱々のハンバーグが浮かんだの」

「さすがね!五感に鋭い星座を持っているミウらしいわね」

「えっ、そうなの!?五感に鋭い星座なんてあるんだ!」

「ええ。あるわよ。ミウの場合、趣味嗜好や楽しみを司どる金星に
その星座があるの」

「ちなみに何座なの?」

「牡牛座よ」

「へぇ~。私の中に牡牛座があるんだ!」

「ええ。他にも太陽の蟹座以外の星座を持っているわよ」

「ふぅ~ん。面白いね。全然、知らないのに、ちゃんと星座の影響を
受けてるっていうか、星座を知っている人から見たら、
分かりやすいくらい、その特徴が出るって、スゴイね。
そういった意味でも人は、宇宙の影響を受けてるんだね」

「そうね。誰もが宇宙の影響を受けているということを理解する上でも
占星術は、有効かもしれないわね。
ま、それは良いから、早く手を洗って、着替えてらっしゃい」

「は~い!」

今度の週末は、過去生だけど、来週末くらいから星座のこと、
教えてもらおうかなぁ。だって、いろんなことが分かりそうだし、
面白そうだよね。でも、難しそうでもあるから、ほんのちょっとね(笑)

大好きなデミグラスソースのハンバーグにニンジンのグラッセと
マッシュポテト。定番中の定番かもしれないけど、
私の大好きなメニューなんだ♪サクサクッと食事は済ませるんだけど、
今夜は、じっくり味わいながら食べたの。

「ミウ、珍しく時間かけてるわね」

「うん。だって、大好きなメニューなんだもん。どれも美味しいしね。
ご飯も食べ過ぎちゃいそうだよ(笑)」

「そんなに喜んでもらって、良かったわ。こんなにハンバーグが
好きだなんて、思わなかったから、ちょっとビックリよ」

「ハンバーグは好きだけど、今夜のハンバーグが美味しいんだよ!
っていうか、アトランティーナが作るご飯は、みんな美味しいんだけどね。
ハンバーグも好きだし、デミグラスソースも好きだし、
ニンジンのグラッセもマッシュポテトも大好きなんだもん。
これは、子供の頃から変わんないね」

「ハンバーグは、大人も子供もあまり嫌いな人はいないものね」

「確かにそうだね。ハンバーグが苦手って聞いたことないかも」

「味のバリエーションもあるからね。大根おろしをつけた和風ハンバーグや、
トマトソースとチーズのイタリアンハンバーグとかね」

「そうだね。でも、私は、デミグラスソースのザ・ハンバーグっていうのが
好きなんだ。ニンジンのグラッセとか、マッシュポテトは、子供の頃、
自分で作ったりもしたもん。でも、大人になって、仕事するようになってからは、
なんか面倒で、作らなくなったんだよなぁ・・・。
でも、外で食べるのより、お家で作った方が絶対、美味しいんだよね」

「なんでもそうよね。専門的な料理以外は、お家で作った方が美味しいのよ」

「そうそう。自分の好みの味で作れるからね。そこが、お家ご飯の
良いところだよね。でも、アトランティーナだったら、
お店を出しても繁盛しそうだよね。何を作っても美味しいから」

「ありがとう。でも、それは、ミウの味覚に私の料理が合うというだけで、
万人に好まれるかどうかは、分からないでしょ?」

「料理も人と同じなんだね」

「そうね。好みがあるものは、みんな同じなんじゃないかしら」

「あっ、そういえば、アトランティーナに聞こうと思ってたの!」

「な~に?」

「今日は、忘れずに藤崎さんに電話できたんだけど、プレゼンの準備とかで
忙しいと思うから、もう電話はしなくて良いですよって言われたのね。
昨日、忘れたことで、気分を害してもいなかったから安心したんだけど、
私と藤崎さんって、相性良いの?」

「なんで、そう思うの?」

「いやね、藤崎さんへの電話になんで、ここまでこだわるのかなぁって
思った時に、私、藤崎さんの声が好きなのかもしれないなぁって思ったの。
あと、喋り方も。優しいんだよね。穏やかっていうか。声を聞くだけで
癒される感じがして、どんなに忙しくしてても、藤崎さんと話すと時間の流れが
緩やかになるような気がして、それが気持ち良いのかもしれないなって。

パッと見は、パリッとしてて、仕事がデキそうな感じで、緊張感あったから、
そのギャップが良いのかもしれないけどね。ほら、ギャップ萌えってヤツ?(笑)

でもね、テルさんのことは、全く気にならないの。だから、藤崎さんとは
相性が良いのかなって思ったんだ。少なくともテルさんとよりは、
藤崎さんとの方が相性が良いような気がしたんだよね。どうなの?
あと、藤崎さんって幾つ?レオンくんとハヤトくんは、私の1個上でしょ?
藤崎さんも年上なの?」

「かなり、弦夜のこと、気になっているみたいね。
そうね・・・テルと比べたら弦夜の方がミウとは相性が良いわね。
それに、弦夜の声が好きっていうのも、さっき話した五感の鋭さから
来るのかもしれないわ。弦夜もミウと同じところに牡牛座が居るから、
その点でも気が合うかもしれないわね。

弦夜の歳は、たぶん、ミウより下だったと思うわよ。ま、それは本人に
聞いてみたら良いんじゃない?だって、プレゼンが終わったら
食事に行こうって約束しているんでしょ?」

「約束っていうか・・・前に藤崎さんから誘われたけど、それ以来、
その話は出てないから、どうなるかは分かんないよ」

「何、弱気なこと言ってるの!ミウが行きたいと思うなら、ミウの方から、
食事の話、どうなりました?って言ってみたら良いんじゃない?」

「え~っ、なんか、恥ずかしいじゃん」

「変に意識するからでしょ?別に、好きですって言うわけじゃないんだから、
普通にサラッと聞いてみたら?その方が、どうなんだろう?って
考えているより、よほど建設的で良いと思うけど」

「そうだね。じゃ、プレゼンが終わった後、藤崎さんから何もなかったら、
聞いてみるよ」

「そうね。それで、二人で会ってみたら印象も変わるかもしれないものね。
もちろん、もっと良くなるかもしれないけど(笑)」

「うん。そうだよね。そうしてみる!」

「そうよ、ミウは考え過ぎて、シンプルなことも自分で複雑にして、
グチャグチャにしちゃうところがあるから、思ったら、考え込む前に
行動するって、心を決めておくと良いわよ」

「なるほどね・・・。それは、良いかも!
どんなことでも、考える前に行動だね」

「そうよ。それで、もし、身体が動かないようだったら、
それは、しない方が良いってことなのよ。
今は、そう決めておくのも良いと思うわよ」

「うん。そうする。それで、考える前に行動することが出来るように
なったら、身体が動かない時の対処法について、考えれば良いもんね」

「いずれにしても考えたいのね(笑)」

「そういうワケじゃないけど・・・。その時々で、自分の対処法を
変えて行くのは大事かなと思って・・・」

「そうね。いつでも相談に乗るから、安心して、どこにでも
突っ走って行ってみてごらん。そこから新たに見えるものもあるだろうから」

「ありがとう!アトランティーナが居るんだから、鬼に金棒だね」

「ま、そんなところかしらね(笑)」


<次回へ続く>
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

迎えに行ったら、すでに君は行方知れずになっていた

月山 歩
恋愛
孤児院で育った二人は彼が貴族の息子であることから、引き取られ離れ離れになる。好きだから、一緒に住むために準備を整え、迎えに行くと、少女はもういなくなっていた。事故に合い、行方知れずに。そして、時をかけて二人は再び巡り会う。

黒騎士団の娼婦

星森 永羽
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

処理中です...