ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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もっとリアルに・・・

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贅沢気分を満喫した朝食を終えて、星の勉強を始めることにした。
とはいっても、ソファに腰掛けて、コーヒーを飲みながら、
リラックス気分で始めたの。いかにも勉強します!っていう感じだと、
たぶん、私の気合が入り過ぎて、逆に頭の中に入らなくなりそうだからって、
アトランティーナの提案なんだけどね(苦笑)

私のことは、私以上にアトランティーナが分かってるから、
100%お任せって感じでスタートしたの。特にテキストも
用意することなくって感じでね。でも私は、ちゃんと新しいノートを用意して、
メモる気満々なんだけどね(笑)

「今日は、さっきも言ったけど、リラックス気分で進めていくわね。
女の子が好きな星占いをちょっと詳しく説明するっていう感じかしらね」

「えっ、星占いなの?」

「そう言った方が、分かりやすいでしょ?
実際は、当たるも八卦当たらぬも八卦っていうものとは、違うんだけどね」

「だよね?だって、生まれた時に決めて来たことが網羅されてるのが、
ホロスコープで、そのホロスコープを見れば、その人がどんな人で、
どんな適性があって、どんな人を好んでって感じで、概ね、その人の人生が
浮き彫りになるんだよね?」

「あら、ミウ、こっそり勉強していたの?」

「勉強ってほどじゃないけど、気になったから、ちょっとは調べてみたよ。
あと、普段、アトランティーナからも話をちょこちょこ聞いてるしね」

「ミウって、本当に真面目というか、一生懸命というか、全部に100%、
全力投球なのよね。ミウのそういうところ、本当にスゴイと思うし、
そのスタンスを変えない限り、ミウは何をやっても成功するわね。

あとは、本気で何をやりたいのかを見つけるだけって感じかしら。
まだ、そこが見えていないみたいだけど」

「そうなんだよねぇ!私、何がしたいんだろう?って、アトランティーナに
聞いても答えなんてもらえないことは分かってる。その答えを知ってるのは、
私自身だってことも理解してるよ」

「ミウが、こんなに早く、ここまで成長してくれるなんて・・・。
もう、泣きそうよ(笑)」

「泣きそうよって言いながら笑ってるじゃん(笑)」

「そうねぇ・・・。今みたいに、『やりたい!』『やってみたい!』と思うことに
一つずつチャレンジして、トライし続けていくことが、本当にやりたいことを
見つける早道だと思うわよ。だから、ミウの行動は、とっても正しいというか、
そこも無意識の領域で、ミウはちゃんと分かっているということなのよね」

「あっ、話逸らした(笑)
でもマジで、私の無意識の領域、スゴイよね!私自身が一番ビックリだよ(笑)
ま、いつものことだけどね(笑)」

「ま、前置きは、このくらいにして、そろそろ勉強の本題に入っていくわね。
出来るだけ、分かりやすく話を進めていくつもりだけど、分からないことや
質問があったら、その時に言ってね。後からなんて思っていると
何が分からなかったのか、何を質問したかったのか、忘れてしまうから」

「はい!先生、分かりました!」

「本当に分かってるの?」

「大丈夫!分かってるから!」

「まぁ、私も質問タイムを作るようにするわね。そうじゃないと、ミウは
余計な気を回すでしょ?『今、質問しちゃったら、話の腰を折ってしまい
そうだから、キリが良いところまで待とう』とかって思わない?

そうすると、そこから先の話に身が入らなくて、結局、後でメモを見ても、
『あれっ?何の話をしていたんだっけ?』ってことになっちゃいそうだものね」

「よくご存知で(苦笑)なんか、話の途中で、手を挙げるのって悪いなって、
つい思っちゃうんだよね(汗)」

「そういうところ、日本人らしいわよね」

「らしい、じゃなくて、私は日本人だから(笑)外国の人は違うの?」

「違うわね。例えば、何かを教わっても出来ない時、日本の人は、
『覚えられない自分が悪い』って考える人が多いでしょ?でも、外国の人は
違うのよ。<アナタの教え方が悪いから、私は覚えられない!>って主張するの。

だから、話の途中でも何でも疑問に思ったら、すぐに手を挙げて
<分かりません>って言えるのよね。日本人からしたら、
『タイミングを読めば良いのに・・・』って思うような場面でもね」

「へぇ~、そうなんだぁ・・・。日本人的には、そういう人を『図々しい』って
思っちゃうかもしれないね(苦笑)」

「そうでしょ?でもね、彼らは、『教わるために時間とお金を提供して
いるんだから、分かるように教えろ』っていう考え方なのよ。

だから、間違ってはいないわよね、って私は思うの。勉強するために話を
聞いているんだから、話を聞いても理解できなかったら、勉強する意味が
なくなってしまうでしょ?」

「なるほどね。でも、こういう国で生まれて、生きてきた私にとっては、
無茶苦茶だなって思っちゃうね(苦笑)」

「日本人は、権利を主張することが苦手よね。だから、泣き寝入りが多い。
もちろん、権利ばかり主張するのもどうかとは思うけど、必要な権利は
主張するようにした方が良いわよね。

ミウの会社もそうだけど、世の中、どんどんグローバル化が進んでいるでしょ?
海外の人とビジネスをする時は、きちんとこちらの権利を主張していかないと、
不利益を被ることになってしまうから。そのために、しっかり勉強して、
契約内容等々を理解する必要があるわよね。理解していないと、権利の主張も
出来ないでしょ?」

「そうだよね。今みたいに、なんとなく、言葉にしなくても分かって
くれるよね的な感じで仕事したら、大変なことになりそうだよね(汗)」

「言葉にしていないことは、無いことと同じだから。細かいところまで、
言葉にして、しっかり表記して、お互いに確認するという作業は、
面倒かもしれないけど、重要になってくるでしょうね。

だから、ミウも今後、海外と仕事することもあるでしょうし、この場で
練習も兼ねて、しっかり、自分の主張をすることも意識して、勉強に
臨んでください」

「は~い。でもさ、今の話を聞いてて思ったんだけど、それって、願い事を
叶える時に似てるよね?だって、細かいところまで、言葉にして、表記して、
お互いに確認するって・・・そうでしょ?

ま、願い事の時は、宇宙や天使、神さまと一緒に確認することは
出来ないけど(苦笑)でも、自分の中にある本当の願いと自分が
意識している願いの擦り合わせみたいなことはするじゃない?
自分が違和感を感じなくなるまで、表現を変えたりするワケだから。

そっか!上手に願い事を叶えられるようになるってことは、
グローバルに仕事を進めていくためにも役立つってことなんだ!

ってことは、これからは、日本の国だけじゃなくて、世界と仕事をしていく
ことも増えていくだろうし、仮に、ずっと日本から出なかったとしても、
この資質を身につけておけば、すんなり願い事を叶えられるようにもなるって
ことだよね?

これは、みんな、身につけた方が良いスキルだと思うよ。
そう考えたら、俄然、やる気が湧いてきた!
今は、それほど願い事らしいものはないけど、これから先、絶対に
叶えたいこととかが出てきた時に使えるもんね」

「今のミウには、願い事はないの?」

「全く無いってことはないけど、そこまで必死に叶えたいって
思うようなことはないかな(苦笑)」

「ふぅ~ん。弦夜のことも?」

「藤崎さんとのことは、とりあえず、一回、食事に行ってみてからじゃないと
なんとも言えないっていうか・・・」

「そういうところも日本人女性の奥ゆかしさと取ることも出来るけど、
優良物件は、すぐに売れちゃうってことも覚えておいた方が良いわよ。
悠長に構えていると、いつの間にか、誰かにさらわれちゃうことだって
あるんだから。別に脅かしているわけではないけど、その辺りのことも
ちゃんと念頭に置いて、行動してね」

「う、うん。そうだよね。告白されたワケでもないんだから、
余裕ブッこいてる場合じゃないよね(苦笑)ただ、まだ、私の気持ちが、
そこまで盛り上がってないっていうのも事実だし、無理矢理、盛り上げるって
いうのも気が進まないんだよね。

だから、自然に気持ちが高まっていくのを待ってるって感じなのかもしれない。
それでもし、その時、藤崎さんに別の誰かが現れて、藤崎さんが、
その別の誰かを選んだとしても、それは仕方のないことかなとも思ってる」

「実際にそうなったら、おそらくミウは後悔すると思うけどね(苦笑)
具体的にイメージが出来ていないだけだと私は思うわよ」

「そうなのかなぁ?」

「もっとリアルに想像してみることをオススメするわ。例えば、食事に行った時、
実は、気になる女性がいて・・・という話をされたら、ミウは、どう感じるのか、
想像したことはある?」

「ううん。ない」

「じゃ、今、私の話を聞いて、ミウはどう感じた?」

「他に気になる女性がいるんだったら、私のことを食事に誘わないで!って
思った。だって、他にそういう女性がいるのに、私を誘うなんて、失礼じゃん!」

「そうかしら?弦夜としては、部外者の女性に相談したかったのかも
しれないわよ。それでも、そう思う?」

「う~ん・・・。そう言われてしまうと・・・なんとも言えないか・・・。
そうだよね。違う会社で、今度のイベントが終わったら、
連絡を取り合うこともないかもしれない私だったら、相談しやすいよね」

「でしょ?自分のハートがイヤな気分にならないことを選びなさいとは
言ったけど、恋愛が始まる前に関しては、シビアな想定もしておいた方が
良いの。そうしないと、無駄にショックを受けることもあるだろうし、
何より、自分の気持ちを確認する上で、とても大事なことよ。
それで、ミウは、ここまでの話で、どう感じたのかしら?」

「・・・自分で思っている以上に藤崎さんのことが気になってるのかも
しれないって思った。まだ、好きかどうかまでは、ハッキリしないんだけど、
一緒に過ごす時間を増やしながら、自分の気持ちを確認したいと
思ってるって感じた」

「うん、良かったんじゃない?そうやって、自分と向き合って、自分の気持ちを
確認することは、とても大事なことよ。そうじゃないと、せっかくのチャンスを
活かせなくなることもあるでしょ?でも、今、自分が何を望んでいるのかが
ハッキリしていれば、みすみすチャンスを取り逃すことは無くなるから。

覚えているかしら?チャンスの神さまには、前髪しかないのよ。
このチャンスを逃しても、また、次が来るって思っていたら、大間違い。
掴める時に掴んでおかないと、後悔することになるから、目の前のチャンスは
最大限に活かすことを忘れないでね」

「うん、分かった。なんか、アトランティーナが意地悪なことを言い出したって、
ちょっとだけ思っちゃったんだけど、違った(苦笑)ごめんね。
アトランティーナのことを疑って。アトランティーナの言う通りだよね。

私、仕事なら、目の前のチャンスを逃すまいって、必死になるくせに、
こと恋愛になると、及び腰になるっていうか、逃げようとしちゃう
みたいだね(苦笑)

でも、お陰で、覚悟が出来たっていうか、気持ちが固まった・・・とまでは
いかなくても、藤崎さんのことが気になってて、藤崎さんに他の女の人が
いるかもしれないって思ったら、軽くでもショックを受けるんだなって
気がつくことが出来た。

ここに気がついてるかどうかって、大きいなって思う。食事に行く時、行った時に
影響が出るもんね。恋人になるかどうかは、まだ分かんないけど、せめて、
次の約束が出来るくらいにはなりたいなって思ってる。そのつもりで、食事に
臨もうと思った。アトランティーナ、気づかせてくれて、ありがとう!

「なんか、単に星の勉強だけじゃなくて、色々なことが今回のレッスンに
含まれてて、ちょっと緊張しちゃうね(苦笑)でも、これからのことを考えたら、
身につけておいた方が良い資質だってことも分かるから、今、自分が
どう思ってるのかにも意識を向けながら、トライしてみます!」

「ええ、良かったわ。ミウがまた、勉強する前から新しい発見に
辿り着くことが出来て。では、そういうことで、始めていきましょうね」


<次回へ続く>

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