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幸福論は君次第
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それから数時間が経ち、昼になると誠君は薬を飲ませるためにいったん俺を起こし、買ってきてくれていたレトルトのお粥を食べさせてくれた。熱もだいぶ下がったため、病院には行かず、このまま家で休むという流れになった。
薬も飲み終えて、少しほっとしたところで、俺はずっと気になっていたことを口にする。
「誠君……たぶん、色々な経緯があるんだと思うんだけどさ。どうして誠君が俺の家にいて、こうして看病してくれてるのか……全然思い出せなくて。迷惑かけたってことだけは、はっきりと分かるんだけど……」
俺の住んでいるアパートの最寄り駅については、何度か話したことがある。けれど、住所そのものを伝えた覚えはない。それなのに、こうして誠君が俺の部屋にいるということは、誰かから聞いたかなのだが、俺と誠君の共通の知り合いといえば、ネット上の人たちだけ。住所を教え合うような間柄ではないはずだった。
「あー……やっぱり記憶ないんですね。熱も高かったですしね」
誠君は苦笑しながら、少し考える素振りをしてから続ける。
「えっとですね。昨日の朝……10か11時過ぎだったかな、そのくらいの時間に、公孝さんから俺に電話がかかってきたんですよ」
……まじか。全然、記憶にない。そもそも、なんで電話したんだ、俺。
口には出さなかったが、俺の表情を見て察したのか、誠君は笑いながら「本当ですよ」と言い、スマホの着信履歴を見せてくれた。そこには確かに、俺から誠君に発信した履歴が残っている。
「でも、公孝さん、電話かけてる自覚なさそうでしたね。俺が出たら、すっごく不思議そうにしてて……」
そう言って、ちょっと楽しそうに笑う。
「……まじで可愛かったっす」
録音したかったなぁ、なんてことを呟きながら遠い目をする誠君をよそに、俺は昨日、会社を出た後の記憶を必死に辿ろうとする。
けれど思い浮かぶのは、「だるいなぁ」と思いながらスーツを脱ぎ、部屋着に着替えたところまで。
それ以降は、まるで霧がかかったみたいに、何も思い出せなかった。
「まあ……それで、電話で話してるうちに、なんか会話が噛み合わないなーって思って。色々確認してたら、公孝さん、会社を早退したっぽくて。様子もだいぶふわふわしてて……これは一人にしておけないなって思ったんです。それで、住所を聞いたら教えてくれました」
「わぁ……全く覚えてない……。ごめん、本当に迷惑かけました……でも、おかげで助かりました……」
熱を出すこと自体は久しぶりだ。だが、こんなふうに人に迷惑をかけ、記憶まで飛ばすほどになるなんて初めてだった。仕事の忙しさもあったし、ゆかりの件で溜まっていたストレスも確かにあったとは思う。それでも三十を過ぎてこの醜態。とことん、俺は情けない男だ。
「……俺、公孝さんに迷惑かけられたなんて思ってませんよ」
誠君はそう言って、少し照れたように視線を落とし、それから真っ直ぐ俺を見る。
「むしろ……嬉しかったっていうか。公孝さんが困ってる時に、こうして駆けつけられたの、嬉しかったです」
(……ああ。久しぶりに、この子の目をちゃんと見た気がする)
まっすぐで、誤魔化しのない目。ここ一ヶ月ほど、誠君とはまともに会話すらできていなかった。声も、顔も、こんなふうに見るのは久しぶりだ。
――正直、恋しかった。
……あれ?そもそも、なんでこんなに間が空いたんだ?
仕事が忙しくなる前から、もう、あまり話せていなかったような……。
「あぁああ!!」
「っ、なに!? どうしたの、公孝さん!」
「誠君!!!!」
「はい!?!?」
俺は勢いよくベッドから降り、床に座っている誠君の隣で、思いきり土下座をかました。
「俺さ、俺さ!! ずーーっと何をしでかしたのか考えてたんだけど、全っ然思い当たる節がなくて!意味もなく謝るのはダメだって分かってるんだけど、もう分かんなくて!でも、これ以上誠君と距離が空くのが本当に嫌で……!ちゃんと直すから、理由を教えてください!! ごめんなさぁぁい!!!!!」
そうだよ、そうだよ。俺は何を大事なことを忘れて、誠君に看病なんてさせてるんだ。図々しいにも程がある。そんな思いからの謝罪だったのに、返ってきた反応は、予想とはまるで違っていた。
「えーっと……ちょっとよく分からないです……な、何のことでしょう……」
「……え? 怒ってたんじゃないの?連絡、急にそっけなくなったし……なんか避けられてる気がして……」
口に出しながら、俺自身も首をかしげる。誠君も頭の上にはてなが浮かんでいる。
「あれ?……そこまで避けられてたっけ……?」
思い出そうとするが、これといって思い出せない。決定的な何かがあっただろうか。何回か誘って断られた記憶はある。でもそれって、ただタイミングが悪かっただけなんじゃないか。それに、仕事が忙しくて連絡しなかったのは――むしろ俺のほうだった気もする。
あれ?あれ?
頭を抱えていると、突然、誠君が俺の真似をするみたいに、床に向かって深々と土下座した。
「……申し訳ございません……」
搾り出すような声だった。
「……公孝さんは……悪くないんです……俺が……俺がヒヨったばっかりに……公孝さんに、余計な心配をかけてしまったんです……」
「え? え? どういうこと??」
今度は俺が、はてなを浮かべる番だった。誠君が、俺に対してヒヨるようなことがあっただろうか。使い物にならない俺の記憶を必死に掘り起こすが、何も出てこない。
降参です、という顔で誠君を見ると、彼は少し気まずそうに視線を逸らし、口を開いた。
「……その、あの……公孝さんと、これ以上仲良くなるのが怖くなったと言いますか……離れなきゃいけない時に、離れる自信がなくて……だから、距離を置こうとしたといいますか……その……」
誠君の口から出てくる言葉は、どれもこれもそれの何がいけないのか、俺にはさっぱり分からないものばかりだった。
なぜ、これ以上仲良くなってはいけないのか。「離れなきゃいけない時」とは、いったい何なんだ。
思った疑問をそのまま誠君にぶつけると、彼はやはり言いにくそうに「あー」とか「うー」とか唸り、しまいには、だんだん顔まで赤くなっていく。
「ま、誠君。俺の風邪、移ってない? 顔赤いよ?」
「だっ! 大丈夫です! 大丈夫なんですが…………大丈夫でもないんですが……」
「どっちよ……」
最終的に誠君は「うあ~!」と頭をかきむしったかと思うと、両手で自分の頬をパチンと叩き、何やら気合を入れた。
そして、先ほどまで伏せがちだった目を、まっすぐ俺に向ける。
「俺、公孝さんが好きなんです」
あまりにもストレートな言葉に、俺は思わず驚いてしまった。――が、それと同時に、ひどくホッとしてしまう。
ここしばらく、誠君に嫌われているんじゃないかと思っていた俺にとって、それは本当に嬉しい言葉だった。
「よかったぁ……俺、嫌われてると思ってたんだよ……俺も好きだよ、誠君のこと」
「安定のズレっ!!」
よく分からないツッコミが返ってきて、俺は首を傾げる。何がズレてるんだという顔をしている俺を見て、誠君は一度深呼吸をした。
もう何か、踏ん切りがついたのだろう。
「……いいですか、公孝さん。もう一度、ちゃんと説明します」
姿勢を正し、真剣な目で言う。
「公孝さんには、気持ち悪いことかもしれない。先に謝っておきます。ごめんなさい。でも、これが俺の本音です」
そして、はっきりと告げられた。
「俺は、公孝さんと恋人になりたいという意味で、好きだと言ったんです」
まっすぐにぶつけられた言葉に、俺は誠君を見つめたまま固まってしまった。
――この人は、俺が好きだと言った。
俺も男で、相手も男。
それを前提に、この人は俺のことが好きなんだと。恋人になりたいんだと。
誠君が、俺の恋人になりたいと。
恋人ということは、手を繋いだり?一緒に寝たり……あ、もう寝てたな。キスしたり?……ん?恋人なんだから、その先だって、当然視野に入る。
そんなふうに、頭の中で必死に「恋人」の定義を転がしているうちに、誠君の表情は、次第に不安そうに、そしてどこか悲しげなものに変わっていった。
それを見れば見るほど、この子は本気で俺のことが好きなんだ、という実感が胸に広がっていく。
そして、そんな顔をさせたくなかった。
誠君には笑っていてほしい。
毎日、楽しいと思っていてほしい。
それが、俺が隣にいることで生み出せるものなら――
それは、それはものすごく、
「俺も……誠君のこと、好きみたい」
幸福なことなんじゃないだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんか、話に矛盾があるかもしれないんですが・・・一旦書き上げてから、一気に修正する方針にしたので、このまま進みます。一週間も放置してからかくと、何書いてたかもう覚えてないんだよね。
読み返せって?
へへ。えへへへへっへへへへっへへへ。
また来週。
薬も飲み終えて、少しほっとしたところで、俺はずっと気になっていたことを口にする。
「誠君……たぶん、色々な経緯があるんだと思うんだけどさ。どうして誠君が俺の家にいて、こうして看病してくれてるのか……全然思い出せなくて。迷惑かけたってことだけは、はっきりと分かるんだけど……」
俺の住んでいるアパートの最寄り駅については、何度か話したことがある。けれど、住所そのものを伝えた覚えはない。それなのに、こうして誠君が俺の部屋にいるということは、誰かから聞いたかなのだが、俺と誠君の共通の知り合いといえば、ネット上の人たちだけ。住所を教え合うような間柄ではないはずだった。
「あー……やっぱり記憶ないんですね。熱も高かったですしね」
誠君は苦笑しながら、少し考える素振りをしてから続ける。
「えっとですね。昨日の朝……10か11時過ぎだったかな、そのくらいの時間に、公孝さんから俺に電話がかかってきたんですよ」
……まじか。全然、記憶にない。そもそも、なんで電話したんだ、俺。
口には出さなかったが、俺の表情を見て察したのか、誠君は笑いながら「本当ですよ」と言い、スマホの着信履歴を見せてくれた。そこには確かに、俺から誠君に発信した履歴が残っている。
「でも、公孝さん、電話かけてる自覚なさそうでしたね。俺が出たら、すっごく不思議そうにしてて……」
そう言って、ちょっと楽しそうに笑う。
「……まじで可愛かったっす」
録音したかったなぁ、なんてことを呟きながら遠い目をする誠君をよそに、俺は昨日、会社を出た後の記憶を必死に辿ろうとする。
けれど思い浮かぶのは、「だるいなぁ」と思いながらスーツを脱ぎ、部屋着に着替えたところまで。
それ以降は、まるで霧がかかったみたいに、何も思い出せなかった。
「まあ……それで、電話で話してるうちに、なんか会話が噛み合わないなーって思って。色々確認してたら、公孝さん、会社を早退したっぽくて。様子もだいぶふわふわしてて……これは一人にしておけないなって思ったんです。それで、住所を聞いたら教えてくれました」
「わぁ……全く覚えてない……。ごめん、本当に迷惑かけました……でも、おかげで助かりました……」
熱を出すこと自体は久しぶりだ。だが、こんなふうに人に迷惑をかけ、記憶まで飛ばすほどになるなんて初めてだった。仕事の忙しさもあったし、ゆかりの件で溜まっていたストレスも確かにあったとは思う。それでも三十を過ぎてこの醜態。とことん、俺は情けない男だ。
「……俺、公孝さんに迷惑かけられたなんて思ってませんよ」
誠君はそう言って、少し照れたように視線を落とし、それから真っ直ぐ俺を見る。
「むしろ……嬉しかったっていうか。公孝さんが困ってる時に、こうして駆けつけられたの、嬉しかったです」
(……ああ。久しぶりに、この子の目をちゃんと見た気がする)
まっすぐで、誤魔化しのない目。ここ一ヶ月ほど、誠君とはまともに会話すらできていなかった。声も、顔も、こんなふうに見るのは久しぶりだ。
――正直、恋しかった。
……あれ?そもそも、なんでこんなに間が空いたんだ?
仕事が忙しくなる前から、もう、あまり話せていなかったような……。
「あぁああ!!」
「っ、なに!? どうしたの、公孝さん!」
「誠君!!!!」
「はい!?!?」
俺は勢いよくベッドから降り、床に座っている誠君の隣で、思いきり土下座をかました。
「俺さ、俺さ!! ずーーっと何をしでかしたのか考えてたんだけど、全っ然思い当たる節がなくて!意味もなく謝るのはダメだって分かってるんだけど、もう分かんなくて!でも、これ以上誠君と距離が空くのが本当に嫌で……!ちゃんと直すから、理由を教えてください!! ごめんなさぁぁい!!!!!」
そうだよ、そうだよ。俺は何を大事なことを忘れて、誠君に看病なんてさせてるんだ。図々しいにも程がある。そんな思いからの謝罪だったのに、返ってきた反応は、予想とはまるで違っていた。
「えーっと……ちょっとよく分からないです……な、何のことでしょう……」
「……え? 怒ってたんじゃないの?連絡、急にそっけなくなったし……なんか避けられてる気がして……」
口に出しながら、俺自身も首をかしげる。誠君も頭の上にはてなが浮かんでいる。
「あれ?……そこまで避けられてたっけ……?」
思い出そうとするが、これといって思い出せない。決定的な何かがあっただろうか。何回か誘って断られた記憶はある。でもそれって、ただタイミングが悪かっただけなんじゃないか。それに、仕事が忙しくて連絡しなかったのは――むしろ俺のほうだった気もする。
あれ?あれ?
頭を抱えていると、突然、誠君が俺の真似をするみたいに、床に向かって深々と土下座した。
「……申し訳ございません……」
搾り出すような声だった。
「……公孝さんは……悪くないんです……俺が……俺がヒヨったばっかりに……公孝さんに、余計な心配をかけてしまったんです……」
「え? え? どういうこと??」
今度は俺が、はてなを浮かべる番だった。誠君が、俺に対してヒヨるようなことがあっただろうか。使い物にならない俺の記憶を必死に掘り起こすが、何も出てこない。
降参です、という顔で誠君を見ると、彼は少し気まずそうに視線を逸らし、口を開いた。
「……その、あの……公孝さんと、これ以上仲良くなるのが怖くなったと言いますか……離れなきゃいけない時に、離れる自信がなくて……だから、距離を置こうとしたといいますか……その……」
誠君の口から出てくる言葉は、どれもこれもそれの何がいけないのか、俺にはさっぱり分からないものばかりだった。
なぜ、これ以上仲良くなってはいけないのか。「離れなきゃいけない時」とは、いったい何なんだ。
思った疑問をそのまま誠君にぶつけると、彼はやはり言いにくそうに「あー」とか「うー」とか唸り、しまいには、だんだん顔まで赤くなっていく。
「ま、誠君。俺の風邪、移ってない? 顔赤いよ?」
「だっ! 大丈夫です! 大丈夫なんですが…………大丈夫でもないんですが……」
「どっちよ……」
最終的に誠君は「うあ~!」と頭をかきむしったかと思うと、両手で自分の頬をパチンと叩き、何やら気合を入れた。
そして、先ほどまで伏せがちだった目を、まっすぐ俺に向ける。
「俺、公孝さんが好きなんです」
あまりにもストレートな言葉に、俺は思わず驚いてしまった。――が、それと同時に、ひどくホッとしてしまう。
ここしばらく、誠君に嫌われているんじゃないかと思っていた俺にとって、それは本当に嬉しい言葉だった。
「よかったぁ……俺、嫌われてると思ってたんだよ……俺も好きだよ、誠君のこと」
「安定のズレっ!!」
よく分からないツッコミが返ってきて、俺は首を傾げる。何がズレてるんだという顔をしている俺を見て、誠君は一度深呼吸をした。
もう何か、踏ん切りがついたのだろう。
「……いいですか、公孝さん。もう一度、ちゃんと説明します」
姿勢を正し、真剣な目で言う。
「公孝さんには、気持ち悪いことかもしれない。先に謝っておきます。ごめんなさい。でも、これが俺の本音です」
そして、はっきりと告げられた。
「俺は、公孝さんと恋人になりたいという意味で、好きだと言ったんです」
まっすぐにぶつけられた言葉に、俺は誠君を見つめたまま固まってしまった。
――この人は、俺が好きだと言った。
俺も男で、相手も男。
それを前提に、この人は俺のことが好きなんだと。恋人になりたいんだと。
誠君が、俺の恋人になりたいと。
恋人ということは、手を繋いだり?一緒に寝たり……あ、もう寝てたな。キスしたり?……ん?恋人なんだから、その先だって、当然視野に入る。
そんなふうに、頭の中で必死に「恋人」の定義を転がしているうちに、誠君の表情は、次第に不安そうに、そしてどこか悲しげなものに変わっていった。
それを見れば見るほど、この子は本気で俺のことが好きなんだ、という実感が胸に広がっていく。
そして、そんな顔をさせたくなかった。
誠君には笑っていてほしい。
毎日、楽しいと思っていてほしい。
それが、俺が隣にいることで生み出せるものなら――
それは、それはものすごく、
「俺も……誠君のこと、好きみたい」
幸福なことなんじゃないだろうか。
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なんか、話に矛盾があるかもしれないんですが・・・一旦書き上げてから、一気に修正する方針にしたので、このまま進みます。一週間も放置してからかくと、何書いてたかもう覚えてないんだよね。
読み返せって?
へへ。えへへへへっへへへへっへへへ。
また来週。
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