2 / 2
二重人格者
もう一人の人格への憧れ
しおりを挟む
モヤモヤする
なんか言葉では表せないけれど胸の奥がザワつくような
レイを嫌いになりそうだ
なんで
なんで
なんで
こうなってしまったのだろう
『ユウ飯食わねぇのか?』
「あぁいや、ごめんちょっと考え事してて」
『そっか、てかお前が惚れた嬢ちゃん可愛いなお前が惚れるのもわかる』
「そう...」
(なんで平然とそんな事言うんだよ...お前だって俺の心を感じとれるはずだろ...ふざけんなよ)
「レナさんのことはもういいの...?」
『あぁ、もう落ち着いたあの嬢ちゃんのおかげでな』
「だからあの人と付き合うのやめとけってあれほど言ったのに」
『すまんすまん、てかあの嬢ちゃんの名前教えてくんねーか?いつまでも嬢ちゃんだと不憫だろ』
「希道 ヒカリ先輩だよ...」
『ヒカリちゃんか可愛い名前だな』
(ほんと何にも先輩の事知らないんだな、いつも俺が先輩の事沢山話しているのに...最初に好きになったのは俺なのに...)
『んあ~やっぱり怒ってっか?嬢ちゃんに俺が抱きついちゃって』
「別に...」
『ごめんって俺が1番大事なのはお前だからな』
(どの口が言ってんだ)
「おはよ~ユウ後輩」
「おはようございます、希道先輩」
「あれれ、なんか落ち込んでない?」
「...」
「やっぱ昨日の事?頑張って私が励ましてあげたのにな~結構恥ずかしかったんだよあれ」
「...」
「...何があったのか良かったら聞かせてくれる...?私でよければ相談にのるよ」
(あぁ、やっぱり希道先輩は優しいな)
ズキッ
あぁまただ心の奥がモヤモヤするような
辛い
「ユウ君...?顔色悪いよ...大丈夫?」
「大丈夫です、先輩」
「ほんとに?」
「大丈夫ですって!!」
ビクッ
先輩が驚く
怒鳴ってしまった
「あっ、すいません...僕用事があるので失礼しますね」
そうして僕は逃げるように学校に向かった
『おいユウなんであんな事したんだよ!!』
「うるさいなぁ!僕だってわかんないよ...」
『あんな態度とるこたぁないだろ!』
「ッッ!なんで先輩を守りに行くんだよ...僕だって辛いんだ...なんで...たった一人の家族じゃなかったのかよ!俺が1番大事なんだろ...」
『あ、いや、ユウ、ごめ』
「うるさい!!話しかけるな!!!」
そう言うとレイは何も言わなくなった
「たのもーユウ君はいますかなー」
「なんですか....先輩」
僕はあきらかに不機嫌そうな声でそう言った
「一緒に秘密基地にいかない?」
「...いいですよ」
「ユウ君、悩み聞かせてくれるかな...?」
「...自分の友達が自分が好きな子のことを好きになってしまったんです...」
「そっかそれは辛かったね」
「どうすればいいでしょうか...」
(自分が好きな先輩に聞くのもおかしいな、でも知りたい)
「うーん、少し普段と雰囲気変えてみたら?この前のタメ口のユウ君かっこよくて好きだよ」
(ッッ!なんで...それは僕じゃなくてレイだ...僕じゃない...なんで先輩...)
「やっぱりタメ口だと印象変わるよね~」
ドン
僕は机を叩いた
「なんでなんですか!!先輩!!どうしてですか!!」
(どうしてレイなんか)
「どうしたの...?ユウ君怖いよ」
「先輩なんか嫌いだ」
そう言って僕は秘密基地を出て外に走っていった
外は雨が降っている
辛い...どうして...もう...疲れちゃった
レイって家族なんだっけ...いつからいるんだっけ...どうして憧れるようになったんだっけ
僕は昔、親がいなくてよくいじめられていた
「やーい、お前だけ運動会親こなかったじゃーん!」
「親無し!」
「親無し!」
「いや...やめてよ」
『見てられねーな、変われよユウ』
「おい、お前らユウをいじめんじゃねぇ!」
そういって〇〇はいじめっ子達に殴りかかった
それから僕はいじめられる事はなくなった
そうだ
これが憧れるきっかけだった
とてもかっこよくて
こんな自分にもいた味方だった
《そうだ、だから俺はレイに憧れているんだった》
なんか言葉では表せないけれど胸の奥がザワつくような
レイを嫌いになりそうだ
なんで
なんで
なんで
こうなってしまったのだろう
『ユウ飯食わねぇのか?』
「あぁいや、ごめんちょっと考え事してて」
『そっか、てかお前が惚れた嬢ちゃん可愛いなお前が惚れるのもわかる』
「そう...」
(なんで平然とそんな事言うんだよ...お前だって俺の心を感じとれるはずだろ...ふざけんなよ)
「レナさんのことはもういいの...?」
『あぁ、もう落ち着いたあの嬢ちゃんのおかげでな』
「だからあの人と付き合うのやめとけってあれほど言ったのに」
『すまんすまん、てかあの嬢ちゃんの名前教えてくんねーか?いつまでも嬢ちゃんだと不憫だろ』
「希道 ヒカリ先輩だよ...」
『ヒカリちゃんか可愛い名前だな』
(ほんと何にも先輩の事知らないんだな、いつも俺が先輩の事沢山話しているのに...最初に好きになったのは俺なのに...)
『んあ~やっぱり怒ってっか?嬢ちゃんに俺が抱きついちゃって』
「別に...」
『ごめんって俺が1番大事なのはお前だからな』
(どの口が言ってんだ)
「おはよ~ユウ後輩」
「おはようございます、希道先輩」
「あれれ、なんか落ち込んでない?」
「...」
「やっぱ昨日の事?頑張って私が励ましてあげたのにな~結構恥ずかしかったんだよあれ」
「...」
「...何があったのか良かったら聞かせてくれる...?私でよければ相談にのるよ」
(あぁ、やっぱり希道先輩は優しいな)
ズキッ
あぁまただ心の奥がモヤモヤするような
辛い
「ユウ君...?顔色悪いよ...大丈夫?」
「大丈夫です、先輩」
「ほんとに?」
「大丈夫ですって!!」
ビクッ
先輩が驚く
怒鳴ってしまった
「あっ、すいません...僕用事があるので失礼しますね」
そうして僕は逃げるように学校に向かった
『おいユウなんであんな事したんだよ!!』
「うるさいなぁ!僕だってわかんないよ...」
『あんな態度とるこたぁないだろ!』
「ッッ!なんで先輩を守りに行くんだよ...僕だって辛いんだ...なんで...たった一人の家族じゃなかったのかよ!俺が1番大事なんだろ...」
『あ、いや、ユウ、ごめ』
「うるさい!!話しかけるな!!!」
そう言うとレイは何も言わなくなった
「たのもーユウ君はいますかなー」
「なんですか....先輩」
僕はあきらかに不機嫌そうな声でそう言った
「一緒に秘密基地にいかない?」
「...いいですよ」
「ユウ君、悩み聞かせてくれるかな...?」
「...自分の友達が自分が好きな子のことを好きになってしまったんです...」
「そっかそれは辛かったね」
「どうすればいいでしょうか...」
(自分が好きな先輩に聞くのもおかしいな、でも知りたい)
「うーん、少し普段と雰囲気変えてみたら?この前のタメ口のユウ君かっこよくて好きだよ」
(ッッ!なんで...それは僕じゃなくてレイだ...僕じゃない...なんで先輩...)
「やっぱりタメ口だと印象変わるよね~」
ドン
僕は机を叩いた
「なんでなんですか!!先輩!!どうしてですか!!」
(どうしてレイなんか)
「どうしたの...?ユウ君怖いよ」
「先輩なんか嫌いだ」
そう言って僕は秘密基地を出て外に走っていった
外は雨が降っている
辛い...どうして...もう...疲れちゃった
レイって家族なんだっけ...いつからいるんだっけ...どうして憧れるようになったんだっけ
僕は昔、親がいなくてよくいじめられていた
「やーい、お前だけ運動会親こなかったじゃーん!」
「親無し!」
「親無し!」
「いや...やめてよ」
『見てられねーな、変われよユウ』
「おい、お前らユウをいじめんじゃねぇ!」
そういって〇〇はいじめっ子達に殴りかかった
それから僕はいじめられる事はなくなった
そうだ
これが憧れるきっかけだった
とてもかっこよくて
こんな自分にもいた味方だった
《そうだ、だから俺はレイに憧れているんだった》
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【書籍化決定】憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新
7月31日完結予定
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる