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第九十話
例の不審者捕獲用罠の前に来た。番を交代する時間である。
太郎
「交代のお時間ですー。あと差し入れも持ってきました。」
罠の番が隠れている茂みに声掛けをしてみる。
バレット
「今出ますよ。」
返事をして出てきたのはギリースーツを着込んだ蟻とチョウチンアンコウ……。
改めて見るとなかなかシュールだぜ……。
チョウチンアンコウ
「……。(提灯を発光させながら敬礼)」
太郎
「目立つから光らないでね……。はいこれ差し入れ。」
バレット
「お肉ですね。来る前にも頂いたのですが……」
太郎
「それがね……まだまだあるみたいなんですよ。」
バレット
「在庫過多……?」
肉を押し付けて見張りを代わる。
バレット
「ではまた一時間後に。」
太郎
「ウッス。」
バトンタッチの際受け取ったギリースーツを着込み茂みに潜む。
そしてそこから交代した二人を見送るのだ。
太郎
「またしても退屈な時間の始まりだぁ。」
クマノミ
「やはり獲物が掛かるまで続くのでしょうか?」
太郎
「成果が出るか……もしくは村長さんが飽きるかどっちかだよね。」
クマノミ
「村長さんあれで忍耐力はなかなかあるんですよね……。」
太郎
「じゃあ後者は期待できないのかぁ。長丁場になりそうですな。」
監視場所の居心地はお察しの通りなのだ。これが長引くとは気が重い……。
などと思っているとクマノミがトランシーバーを取り出した。何かあったの……?
クマノミ
「えっ……マジですか?……了解、それでお願いします。」
神妙な顔で連絡を終えたクマノミに状況を聞く。
太郎
「どうしました?」
クマノミ
「獲物、来るかもしれません……。」
太郎
「……!?」
クマノミ
「村の付近で全裸のオークが出たとの連絡です。」
太郎
「以前見たあいつか……。それをここに追い込む?」
クマノミ
「いえ、それは出動中のサハギン部隊が対処します。」
オークの壁尻は見なくて済むのか。
太郎
「では獲物は……?」
クマノミ
「オークに追われて村に入った奴が居るらしいんですが……」
太郎
「追われて……?保護したん?」
クマノミ
「逃げてしまって保護できてないそうです。そいつの見た目があからさまに不審者……を通り越して変態っぽいとのことです。」
太郎
「……なんだそれめっちゃ気になる。」
クマノミ
「保護と職質がしたいから捕まえてくれと。」
太郎
「まあ野放しにしたくはないわな。」
ターゲットが定まったのは分かったが……
太郎
「罠に向かって来てくれますかね?」
クマノミ
「自警団に追い立ててもらってこちらに誘導する手筈になりまして。」
太郎
「ほう……変態が変態に追われる様を見れるのか。実に興味深いな。」
クマノミ
「見ているだけではダメですよ。罠を素通りしようとした場合は我々が直接取り押さえてそこに放り込むんですから。」
太郎
「ウッス……。」
取り押さえるとなると面倒だな……できれば自分から入っていただきたいものだ。見た目から変態であるという前情報に賭けよう。
太郎
「ちなみにどんな格好なの?」
クマノミ
「着衣はランニングシャツと長靴のみ。局部を露出中とのことです。」
太郎
「見事な変態だ……。」
自警団よりも変態らしい格好の奴が出てくるなんて……見たら一発で分かるな。
クマノミ
「一応交戦の準備を。」
クマノミは手持ちの武器を麻酔銃に切り換える。
太郎
「俺は……いざとなったらこれだな。」
手元にあるのは村長から預かった熱い肉汁……。
太郎
「熱々の肉汁をぶっ掛けてやりますよ!」
クマノミ
「待っている間にぬるくならない?」
太郎
「そしたらぬるぬるの肉汁をぶっ掛けてやりますよ……。」
クマノミ
「そっちのほうが精神的ダメージでかそう。」
武器の確認を終え黙って潜む……。
そして待つこと十分……家電店とは逆の方向からターゲットご登場である。
クマノミ
「間違いありません。事前情報の通りのファッションですね。」
太郎
「マジだよ……引くわぁ……。」
前述した通りの服装、しかもランニングシャツはかなり薄汚れている。くさそう。
着衣以外の身体的特徴は……チビ、デブ、ハゲの三拍子揃った中年男性である。
消耗しているのか不格好な走りでこちらにやってくる。
変態
「……畜生!聞いてねえぞあんなの!!(透き通るような少年ボイス)」
太郎&クマノミ
「……!!?」
ミスマッチ過ぎる声に啞然とする俺たち。マジでこいつ何者だよ……。
団員
「どこ行ったゴルァ!」
変態
「来やがった!!」
遠くで自警団の団員の声が響く。なかなかの声量だ。
変態
「これ以上は走れぬ……どこかやり過ごす場所は……!?」
汗塗れの変態がこちらに近付いてくる……!
変態
「あれは……露骨だな。隣の茂みに隠れるか。」
太郎&クマノミ
「……!!?」
変態は罠を素通りし、なんと俺たちの隠れ場所に向かってくるではないか!急展開過ぎる!!
俺は息を殺して思考を巡らせる……ダメだ!何の打開策も出てこない!!
変態が罠を注視して後退りしながら俺の真横へ隠れる……。
太郎
「……。」
変態
「……。」
目線が合い、暫し沈黙して見つめ合う俺と変態。
太郎
「オラァァァァ!!!」
変態
「……!!!?」
クマノミ
「……!!」
俺は威嚇の大声を発しながらカメラのスイッチをオンにする。それとともに大ジャンプして変態の反対側に着地したクマノミ。瞬時に二人で挟み撃ちを決行だ!
変態
「……!?」
太郎&クマノミ
「チェストーー!!」
右腕を伸ばし、二人で前後からラリアットをぶちかます!
変態
「ぐへぇぇぇーーー!!」
避けられなかった変態はその場で昏倒、膝を着く!
しかしまだ終わらない!倒れる前に両側から変態の脇を抱えて捕縛!
その勢いのまま茂みを飛び出し変態の上半身を素早く罠に突っ込んだ!!
変態
「……!!?」
クマノミ
「捕縛を確認!成功です!」
太郎
「ミッションコンプリート!!!」
出来立ての壁尻の前でハイタッチ。そして間髪入れずにその壁尻に二人で同時に歓喜の全力キックを打ち込む。無慈悲な景気付けの虐待である。
変態
「オ゛ォ゛ン゛!!!」
哀れな壁尻は尻たぶに痣を作りながら悲鳴を上げる。
クマノミ
「では次の装置を起動させましょう。(ゲス顔)」
太郎
「準備したもの全部使わないとねぇ。(ゲス顔)」
変態
「……!!?」
茂みに戻り、ミサイルカタパルトからペットボトルロケットを射出する。至近距離の為照準を合わせるのも容易だ。
クマノミ
「これは村長さんの分!そしてこれは……村長さんの分だ!!」
太郎
「どっちも同じ且つ責任転嫁兼ねてて草。」
変態
「痛ってぇ!」
左右の尻たぶにそれぞれ一発のペットボトルロケットが直撃。これの弾頭の先端はラバーカップに差し替えてあるのでケツに吸着した状態が維持される。
太郎
「さらにもう一発!」
変態
「……!!?」
俺は村長から預かったぬるぬるの肉汁入りシリンダーを取り出す。そして……
変態
「ギャアアアアア!!!止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
肛門に肉汁を流し込むのだ。
変態
「ウワァァァァァ!!!」
注入完了と思ったのも束の間、変態の絶叫と共に肛門から肉汁が排泄される。凄まじい勢いでの噴射だ。臭くて汚い。
太郎
「肉汁を粗末にすんじゃねえ!!!」
お仕置き敢行!尻が塞がっているため……太もものムダ毛を思いっ切り素手で引き抜いた!
変態
「ギャアァァ!!」
太郎
「よく鳴くなぁ……よし、五月蠅いんで処刑しちまうか。」
変態
「……!?」
ここで最後の仕掛けの登場だ。偽の自爆装置カウントダウンである。
クマノミ
「よしきた!スイッチオン!」
スピーカー
「自爆装置の起動を確認しました。十秒後に爆発します。」
変態
「嘘だろぉぉぉぉ!!!??」
変態の悲鳴を聞き、退避したふりをして観察する俺たち。
スピーカー
「3……、2……、1……」
変態
「止めてぇぇぇぇ!何でもするから止めてぇぇぇぇぇぇ!!!」
太郎
「ん?今何でもするって言ったよね?」
これは事実上の敗北宣言と見なして良いだろう。どうやら俺たちは無事に仕事をやり遂げることができたようだ。
太郎
「交代のお時間ですー。あと差し入れも持ってきました。」
罠の番が隠れている茂みに声掛けをしてみる。
バレット
「今出ますよ。」
返事をして出てきたのはギリースーツを着込んだ蟻とチョウチンアンコウ……。
改めて見るとなかなかシュールだぜ……。
チョウチンアンコウ
「……。(提灯を発光させながら敬礼)」
太郎
「目立つから光らないでね……。はいこれ差し入れ。」
バレット
「お肉ですね。来る前にも頂いたのですが……」
太郎
「それがね……まだまだあるみたいなんですよ。」
バレット
「在庫過多……?」
肉を押し付けて見張りを代わる。
バレット
「ではまた一時間後に。」
太郎
「ウッス。」
バトンタッチの際受け取ったギリースーツを着込み茂みに潜む。
そしてそこから交代した二人を見送るのだ。
太郎
「またしても退屈な時間の始まりだぁ。」
クマノミ
「やはり獲物が掛かるまで続くのでしょうか?」
太郎
「成果が出るか……もしくは村長さんが飽きるかどっちかだよね。」
クマノミ
「村長さんあれで忍耐力はなかなかあるんですよね……。」
太郎
「じゃあ後者は期待できないのかぁ。長丁場になりそうですな。」
監視場所の居心地はお察しの通りなのだ。これが長引くとは気が重い……。
などと思っているとクマノミがトランシーバーを取り出した。何かあったの……?
クマノミ
「えっ……マジですか?……了解、それでお願いします。」
神妙な顔で連絡を終えたクマノミに状況を聞く。
太郎
「どうしました?」
クマノミ
「獲物、来るかもしれません……。」
太郎
「……!?」
クマノミ
「村の付近で全裸のオークが出たとの連絡です。」
太郎
「以前見たあいつか……。それをここに追い込む?」
クマノミ
「いえ、それは出動中のサハギン部隊が対処します。」
オークの壁尻は見なくて済むのか。
太郎
「では獲物は……?」
クマノミ
「オークに追われて村に入った奴が居るらしいんですが……」
太郎
「追われて……?保護したん?」
クマノミ
「逃げてしまって保護できてないそうです。そいつの見た目があからさまに不審者……を通り越して変態っぽいとのことです。」
太郎
「……なんだそれめっちゃ気になる。」
クマノミ
「保護と職質がしたいから捕まえてくれと。」
太郎
「まあ野放しにしたくはないわな。」
ターゲットが定まったのは分かったが……
太郎
「罠に向かって来てくれますかね?」
クマノミ
「自警団に追い立ててもらってこちらに誘導する手筈になりまして。」
太郎
「ほう……変態が変態に追われる様を見れるのか。実に興味深いな。」
クマノミ
「見ているだけではダメですよ。罠を素通りしようとした場合は我々が直接取り押さえてそこに放り込むんですから。」
太郎
「ウッス……。」
取り押さえるとなると面倒だな……できれば自分から入っていただきたいものだ。見た目から変態であるという前情報に賭けよう。
太郎
「ちなみにどんな格好なの?」
クマノミ
「着衣はランニングシャツと長靴のみ。局部を露出中とのことです。」
太郎
「見事な変態だ……。」
自警団よりも変態らしい格好の奴が出てくるなんて……見たら一発で分かるな。
クマノミ
「一応交戦の準備を。」
クマノミは手持ちの武器を麻酔銃に切り換える。
太郎
「俺は……いざとなったらこれだな。」
手元にあるのは村長から預かった熱い肉汁……。
太郎
「熱々の肉汁をぶっ掛けてやりますよ!」
クマノミ
「待っている間にぬるくならない?」
太郎
「そしたらぬるぬるの肉汁をぶっ掛けてやりますよ……。」
クマノミ
「そっちのほうが精神的ダメージでかそう。」
武器の確認を終え黙って潜む……。
そして待つこと十分……家電店とは逆の方向からターゲットご登場である。
クマノミ
「間違いありません。事前情報の通りのファッションですね。」
太郎
「マジだよ……引くわぁ……。」
前述した通りの服装、しかもランニングシャツはかなり薄汚れている。くさそう。
着衣以外の身体的特徴は……チビ、デブ、ハゲの三拍子揃った中年男性である。
消耗しているのか不格好な走りでこちらにやってくる。
変態
「……畜生!聞いてねえぞあんなの!!(透き通るような少年ボイス)」
太郎&クマノミ
「……!!?」
ミスマッチ過ぎる声に啞然とする俺たち。マジでこいつ何者だよ……。
団員
「どこ行ったゴルァ!」
変態
「来やがった!!」
遠くで自警団の団員の声が響く。なかなかの声量だ。
変態
「これ以上は走れぬ……どこかやり過ごす場所は……!?」
汗塗れの変態がこちらに近付いてくる……!
変態
「あれは……露骨だな。隣の茂みに隠れるか。」
太郎&クマノミ
「……!!?」
変態は罠を素通りし、なんと俺たちの隠れ場所に向かってくるではないか!急展開過ぎる!!
俺は息を殺して思考を巡らせる……ダメだ!何の打開策も出てこない!!
変態が罠を注視して後退りしながら俺の真横へ隠れる……。
太郎
「……。」
変態
「……。」
目線が合い、暫し沈黙して見つめ合う俺と変態。
太郎
「オラァァァァ!!!」
変態
「……!!!?」
クマノミ
「……!!」
俺は威嚇の大声を発しながらカメラのスイッチをオンにする。それとともに大ジャンプして変態の反対側に着地したクマノミ。瞬時に二人で挟み撃ちを決行だ!
変態
「……!?」
太郎&クマノミ
「チェストーー!!」
右腕を伸ばし、二人で前後からラリアットをぶちかます!
変態
「ぐへぇぇぇーーー!!」
避けられなかった変態はその場で昏倒、膝を着く!
しかしまだ終わらない!倒れる前に両側から変態の脇を抱えて捕縛!
その勢いのまま茂みを飛び出し変態の上半身を素早く罠に突っ込んだ!!
変態
「……!!?」
クマノミ
「捕縛を確認!成功です!」
太郎
「ミッションコンプリート!!!」
出来立ての壁尻の前でハイタッチ。そして間髪入れずにその壁尻に二人で同時に歓喜の全力キックを打ち込む。無慈悲な景気付けの虐待である。
変態
「オ゛ォ゛ン゛!!!」
哀れな壁尻は尻たぶに痣を作りながら悲鳴を上げる。
クマノミ
「では次の装置を起動させましょう。(ゲス顔)」
太郎
「準備したもの全部使わないとねぇ。(ゲス顔)」
変態
「……!!?」
茂みに戻り、ミサイルカタパルトからペットボトルロケットを射出する。至近距離の為照準を合わせるのも容易だ。
クマノミ
「これは村長さんの分!そしてこれは……村長さんの分だ!!」
太郎
「どっちも同じ且つ責任転嫁兼ねてて草。」
変態
「痛ってぇ!」
左右の尻たぶにそれぞれ一発のペットボトルロケットが直撃。これの弾頭の先端はラバーカップに差し替えてあるのでケツに吸着した状態が維持される。
太郎
「さらにもう一発!」
変態
「……!!?」
俺は村長から預かったぬるぬるの肉汁入りシリンダーを取り出す。そして……
変態
「ギャアアアアア!!!止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
肛門に肉汁を流し込むのだ。
変態
「ウワァァァァァ!!!」
注入完了と思ったのも束の間、変態の絶叫と共に肛門から肉汁が排泄される。凄まじい勢いでの噴射だ。臭くて汚い。
太郎
「肉汁を粗末にすんじゃねえ!!!」
お仕置き敢行!尻が塞がっているため……太もものムダ毛を思いっ切り素手で引き抜いた!
変態
「ギャアァァ!!」
太郎
「よく鳴くなぁ……よし、五月蠅いんで処刑しちまうか。」
変態
「……!?」
ここで最後の仕掛けの登場だ。偽の自爆装置カウントダウンである。
クマノミ
「よしきた!スイッチオン!」
スピーカー
「自爆装置の起動を確認しました。十秒後に爆発します。」
変態
「嘘だろぉぉぉぉ!!!??」
変態の悲鳴を聞き、退避したふりをして観察する俺たち。
スピーカー
「3……、2……、1……」
変態
「止めてぇぇぇぇ!何でもするから止めてぇぇぇぇぇぇ!!!」
太郎
「ん?今何でもするって言ったよね?」
これは事実上の敗北宣言と見なして良いだろう。どうやら俺たちは無事に仕事をやり遂げることができたようだ。
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