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ステージ
6.残る「記憶」
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♪
踊れ 歌え
その歌声は空まで
その踊りは地の果てまで
さぁ さぁ
歌え 踊れ
何もかもを刻む宴を開くため
♪
ヴァルとノアが最初の目的地に辿り着くまでは、かなりの時間を要した。
そもそもヴァルが見つけたあの記事に掲載されていたのは本当にほんの一部で、泥棒が大量に踊り子の”名”を売り出しているという内容のみ。その出本がかつての”宴の都”であるのではないか、とヴァルは予想したわけだ。
つまり、詳細な場所が記されたものはどこにもない。あくまであの記事に掲載されていた写真の場所が、手掛かりというだけの話。
このことをドリアン伯爵に聞いたところで、彼が知るわけもなく、こればかりは、街のあちこちの情報屋に聞いて回るしか方法がなかった。
そして記事を見つけてから更に二日後、ある情報屋から一つ確かな情報を得ることができた。
それは今年で齢八十九となるロリアンヌ・フェルメールという、かつて別の伝説の踊り子として名を馳せた女性が例の街で踊り、名を残したことがあるという情報だった。
だが、この大事な情報には厄介なことに、彼女はもう認知症になりつつあり、特に踊り子時代に関する記憶は全て曖昧になっている、という情報付き。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。今すがるべきは彼女の記憶にあるのだ。ほかの情報屋からは下らない、ヴァルやノアでも知ってる様な都市伝説しか聞き出せなかったのだから。
ノアとヴァルは情報屋から彼女の現所在地を聞き出し、会いに行った。
例のロリアンヌは、認知症が重症化しつつあることから、その専門の施設に入れられている。
その施設は、ヴァルとノアが住んでいる場所からおよそ八百キロメートルも離れた場所にあり、車で行くと遠回りに行くしかなく、調査から更に二日を要した。
着いて早々に受付に事情を説明したが、親戚でも何でもない人との面談はお断りと言われ(そりゃま、普通はそうなる。誰でも入れてしまうなんて、専門の施設の意味や安全面でもいい印象はなくなるだろう)、仕方なく、ここはドリアン伯爵の力を借りて(と、いうか半分彼の地位を利用した脅しに近いか……)、なんとか一時間の話す機会だけを与えてもらい、会うことに。
そして、エレベーターで二十三階まで上がり、左に曲がった先に進んだところにある、二〇〇八号室 ロリアンヌ・フェルメールという名前の書かれた病室へと、辿り着いた。
ノックをする。
「ロリアンヌ・フェルメールさん? こんにちは、ちょっとした捜査をしている者なんですが……少しあなたにお話を伺いたく」
ドアの向こうから返事はなかった。ヴァルはノアと目を合わせ、肩をすくめてから、もう一度ノック。
「ミス・フェルメール?」
最早、自分の名前すら分からないのだろうか? もう一度ノックをし、静かにドアを開けると、部屋には、ロリアンヌと思われる女性がただ静かに、窓を見るでもなく、やや広い部屋の中央で車椅子に座っているだけだった。
だが……なんといえばいいのだろう。
白髪であろう彼女の髪は丁寧に洗われているおかげなのか、まるで輝く銀髪に見え、しわの多いはずの顔もその命の儚さを表しているようで、神秘的な存在に思えた。
その神秘的にな空気に、思わずヴァルとノアは数十秒程、見惚れてしまったが、意識を取り戻したヴァルがすぐさま、会釈をして声をかける。
「失礼、ミス・フェルメールでしょうか?」
すると、二人の存在に気付いたのか、ロリアンヌは静かに、こちらを向いた。年老いても美しい、というのはきっとこういう方を言うのだろうというくらい、彼女のその瞳も、表情も見知らぬ人物に向けているとはとても思えない程に柔らかかった。
「……あら、まぁ……私にご来客……?」
そのか細い声は、優しくノアとヴァルに包み込むように微笑んで答えてくれた。
「……ええ、そうです。私はヴァルギリー・ウェルトニアと言います。こっちの細長い男が相棒のイノア・バンディッシュです。少々、あなたにお聞きしたいことがあり、此度はご来訪させていただいた限りですが……」
「細長いは余計だ! どうも失礼ミス・フェルメール……。伝説の麗しいあなたにお会いできた事、誠に光栄至極……」
見惚れていたはずのノアもいつの間にか意識を取り戻し、すぐさま、彼女の車椅子の前に片膝を床につけて丁寧にお辞儀する。
「ご機嫌麗しゅうミス・フェルメール……イノア・バンディッシュです。どうぞ、お見知りおきを……」
こいつ、毎度のことながら、本当に女性相手だと見境いなく調子がいいな……。いつだってこの態度で仕事してくれりゃいいものを。だが、後で女性問題を引き起こすのだけは勘弁だぜ。
だが、そんなノアの急変さも気にもしないロリアンヌは笑顔になり、若返ったかのような表情をして見せた。
「あらあら、まぁまぁ……ヴァルギリーとイノアなんて、まるで神話から取ったような美しいお名前ねえ。それに、とっても美男子だわ。なんて嬉しい事でしょう。私の足が動けば、この喜びを踊って差し上げましたのに」
そう言うと、ロリアンヌはまるで子供のように、動きにくいのであろう両足を軽くパタパタさせた。
……なんだ、この違和感は? まるで歳を感じさせない……本当にこれが重度の認知症扱いの老婆なのかと、疑うレベルだ。
ヴァルは、ロリアンヌに年齢と釣り合わないその上品な態度と子供の様な行動……すべてに違和感を覚えながら、話を進めた。
「……それで、聞きたいことについてなのですが……」
「あらあら、そうでしたわね。一体何のお話でしょう?」
「あなたがかつて踊ったとされる宴の街について、いくつか質問が」
ヴァルがそう言った瞬間だった。彼女の眼は驚くでも、喜ぶでもない。明かりさえもない、完全な”無”になった。
これには、ヴァルも驚いたが、床に片膝をつけたままのノアの方が、驚いた。
暫く沈黙が続いた後、彼女の口が、ゆっくりと動いた。
「……墓場……」
「墓場ァ……?」
彼女がそう言った放った後は、ノアの言葉にも一切の反応もせず、それ以上何も話すことがなかった彼女は、決して認知症だから話せないというわけではないのだろう。
名もなき街には、彼女のそこで踊った記憶を奪った何かがあるんだ。そのことを、医者や世間は、この状態の彼女を認知症という形で片づけただけにすぎない。
でなければ……重度の認知症になった老婆が、一瞬で俺とノアの名前を覚えるなんてこと不可能だ。それにこの目は……嘘をついて出来る目ではない。
そして……これは後で分かった事だが、ロリアンヌ・フェルメールというの彼女の本名ではなく、この施設に入れられた際に、友人と名乗る人物に付けられた偽名であることが判明した。友人が出会った頃には、彼女にはもう、名前が存在しなかったという。
ドリアン伯爵からの依頼の名もなき踊り子が居る場所は、”墓場”として、彼女の記憶に残されている。それはきっと、彼女だけではなく……かつてそこで踊ったであろう踊り子達全員にとっての、”墓場”の意味……。
「ノア……こいつは、俺たちが思った以上に、ヤバイ案件かもしれねえな……」
踊れ 歌え
その歌声は空まで
その踊りは地の果てまで
さぁ さぁ
歌え 踊れ
何もかもを刻む宴を開くため
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ヴァルとノアが最初の目的地に辿り着くまでは、かなりの時間を要した。
そもそもヴァルが見つけたあの記事に掲載されていたのは本当にほんの一部で、泥棒が大量に踊り子の”名”を売り出しているという内容のみ。その出本がかつての”宴の都”であるのではないか、とヴァルは予想したわけだ。
つまり、詳細な場所が記されたものはどこにもない。あくまであの記事に掲載されていた写真の場所が、手掛かりというだけの話。
このことをドリアン伯爵に聞いたところで、彼が知るわけもなく、こればかりは、街のあちこちの情報屋に聞いて回るしか方法がなかった。
そして記事を見つけてから更に二日後、ある情報屋から一つ確かな情報を得ることができた。
それは今年で齢八十九となるロリアンヌ・フェルメールという、かつて別の伝説の踊り子として名を馳せた女性が例の街で踊り、名を残したことがあるという情報だった。
だが、この大事な情報には厄介なことに、彼女はもう認知症になりつつあり、特に踊り子時代に関する記憶は全て曖昧になっている、という情報付き。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。今すがるべきは彼女の記憶にあるのだ。ほかの情報屋からは下らない、ヴァルやノアでも知ってる様な都市伝説しか聞き出せなかったのだから。
ノアとヴァルは情報屋から彼女の現所在地を聞き出し、会いに行った。
例のロリアンヌは、認知症が重症化しつつあることから、その専門の施設に入れられている。
その施設は、ヴァルとノアが住んでいる場所からおよそ八百キロメートルも離れた場所にあり、車で行くと遠回りに行くしかなく、調査から更に二日を要した。
着いて早々に受付に事情を説明したが、親戚でも何でもない人との面談はお断りと言われ(そりゃま、普通はそうなる。誰でも入れてしまうなんて、専門の施設の意味や安全面でもいい印象はなくなるだろう)、仕方なく、ここはドリアン伯爵の力を借りて(と、いうか半分彼の地位を利用した脅しに近いか……)、なんとか一時間の話す機会だけを与えてもらい、会うことに。
そして、エレベーターで二十三階まで上がり、左に曲がった先に進んだところにある、二〇〇八号室 ロリアンヌ・フェルメールという名前の書かれた病室へと、辿り着いた。
ノックをする。
「ロリアンヌ・フェルメールさん? こんにちは、ちょっとした捜査をしている者なんですが……少しあなたにお話を伺いたく」
ドアの向こうから返事はなかった。ヴァルはノアと目を合わせ、肩をすくめてから、もう一度ノック。
「ミス・フェルメール?」
最早、自分の名前すら分からないのだろうか? もう一度ノックをし、静かにドアを開けると、部屋には、ロリアンヌと思われる女性がただ静かに、窓を見るでもなく、やや広い部屋の中央で車椅子に座っているだけだった。
だが……なんといえばいいのだろう。
白髪であろう彼女の髪は丁寧に洗われているおかげなのか、まるで輝く銀髪に見え、しわの多いはずの顔もその命の儚さを表しているようで、神秘的な存在に思えた。
その神秘的にな空気に、思わずヴァルとノアは数十秒程、見惚れてしまったが、意識を取り戻したヴァルがすぐさま、会釈をして声をかける。
「失礼、ミス・フェルメールでしょうか?」
すると、二人の存在に気付いたのか、ロリアンヌは静かに、こちらを向いた。年老いても美しい、というのはきっとこういう方を言うのだろうというくらい、彼女のその瞳も、表情も見知らぬ人物に向けているとはとても思えない程に柔らかかった。
「……あら、まぁ……私にご来客……?」
そのか細い声は、優しくノアとヴァルに包み込むように微笑んで答えてくれた。
「……ええ、そうです。私はヴァルギリー・ウェルトニアと言います。こっちの細長い男が相棒のイノア・バンディッシュです。少々、あなたにお聞きしたいことがあり、此度はご来訪させていただいた限りですが……」
「細長いは余計だ! どうも失礼ミス・フェルメール……。伝説の麗しいあなたにお会いできた事、誠に光栄至極……」
見惚れていたはずのノアもいつの間にか意識を取り戻し、すぐさま、彼女の車椅子の前に片膝を床につけて丁寧にお辞儀する。
「ご機嫌麗しゅうミス・フェルメール……イノア・バンディッシュです。どうぞ、お見知りおきを……」
こいつ、毎度のことながら、本当に女性相手だと見境いなく調子がいいな……。いつだってこの態度で仕事してくれりゃいいものを。だが、後で女性問題を引き起こすのだけは勘弁だぜ。
だが、そんなノアの急変さも気にもしないロリアンヌは笑顔になり、若返ったかのような表情をして見せた。
「あらあら、まぁまぁ……ヴァルギリーとイノアなんて、まるで神話から取ったような美しいお名前ねえ。それに、とっても美男子だわ。なんて嬉しい事でしょう。私の足が動けば、この喜びを踊って差し上げましたのに」
そう言うと、ロリアンヌはまるで子供のように、動きにくいのであろう両足を軽くパタパタさせた。
……なんだ、この違和感は? まるで歳を感じさせない……本当にこれが重度の認知症扱いの老婆なのかと、疑うレベルだ。
ヴァルは、ロリアンヌに年齢と釣り合わないその上品な態度と子供の様な行動……すべてに違和感を覚えながら、話を進めた。
「……それで、聞きたいことについてなのですが……」
「あらあら、そうでしたわね。一体何のお話でしょう?」
「あなたがかつて踊ったとされる宴の街について、いくつか質問が」
ヴァルがそう言った瞬間だった。彼女の眼は驚くでも、喜ぶでもない。明かりさえもない、完全な”無”になった。
これには、ヴァルも驚いたが、床に片膝をつけたままのノアの方が、驚いた。
暫く沈黙が続いた後、彼女の口が、ゆっくりと動いた。
「……墓場……」
「墓場ァ……?」
彼女がそう言った放った後は、ノアの言葉にも一切の反応もせず、それ以上何も話すことがなかった彼女は、決して認知症だから話せないというわけではないのだろう。
名もなき街には、彼女のそこで踊った記憶を奪った何かがあるんだ。そのことを、医者や世間は、この状態の彼女を認知症という形で片づけただけにすぎない。
でなければ……重度の認知症になった老婆が、一瞬で俺とノアの名前を覚えるなんてこと不可能だ。それにこの目は……嘘をついて出来る目ではない。
そして……これは後で分かった事だが、ロリアンヌ・フェルメールというの彼女の本名ではなく、この施設に入れられた際に、友人と名乗る人物に付けられた偽名であることが判明した。友人が出会った頃には、彼女にはもう、名前が存在しなかったという。
ドリアン伯爵からの依頼の名もなき踊り子が居る場所は、”墓場”として、彼女の記憶に残されている。それはきっと、彼女だけではなく……かつてそこで踊ったであろう踊り子達全員にとっての、”墓場”の意味……。
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