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美しき讃美歌を
3.古来からの「伝統」
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♪夢見るは、天空の星の彼方……その歌声は届いてほしい人に届かず、只々群れを成すモノへと届く……♪
ヘブンスローズ――それはこの世界でも数ある大都市の中でも古い歴史を持つとされ、今尚、繁栄し続ける大都市のひとつとして知られている。
そしてその古い歴史の中でも太古から……一体誰が、いつどうやって生まれたのかさえ未だに判明されていない、世界でも有名な伝統行事が年に一度、行われることでも有名だ。
武闘大会
その名の通り、ヘブンスローズの王族が催す、王族と貴族や一般観客のために行われる武闘を披露する大会のこと。
その賞金は毎年違い、基本はこの世で生きているうちに見る事が可能かどうか怪しいほどに希少な物だったり、億万長者級の大金だったりと様々だが……そんな希少品ばかりが手に入る大会が、簡単なわけなどない。
まず、最初に賞金目当ての世界中から集まる多種多様な人々の中から、五十人が選別される。これが、ヘブンスローズへ入る為の第一歩、街そのものへ入る為の第一審査だ。
五十人の選別方法は、戦わせることで篩いにかけることなのだが……。もちろん、この篩いにかける方法が、まず普通ではない。
篩いにかける方法、それは第一審査自体が実戦……ということ。普通であれば、その異常さは瞬時に窺えるだろう。
審査への参加応募人数は一人から、ペアやグループなど様々だが……五十人まで選別されるまでの第一審査の時点では、グループは三人まで許されることになっている。
そしてもし、その複数人グループが審査に通った場合は、そこから更に篩いに掛けられるわけだが……ここまで言えば、このグループが一体どうなるのか、察することが出来るのではないだろうか。
そう、第一審査に通ってしまえば、もう敵同士……それが例え、仲間であろうと、家族であろうと……トーナメントに当たった相手が倒れるまで、戦い合わなければならない。
そしてこの仲間割れの様な戦いは、非常に観客受けするもんだから、開催者側も審査まではグループでの参加を可能としているんだろうが……。
ま、参加者側になると普通の神経をしていれば、決して気分のいいもんじゃあない。(そもそも、グループで第一審査を受ける事自体、よっぽどの馬鹿がすることか、はたまたグループを組んだフリだけで本当は、その相手を殺したいほど憎くかったか、どちらかのパターンが多い。)
武闘大会本戦は、先程も言った通りトーナメント式になっていて、完全に一対一のタイマン対決。それを五十人行うので、まるっと一週間か、試合時間によってはさらに延期された日数で行われる大規模な大会となっている。
だがまあ、正直ここまでは問題ない。本大会まで漕ぎ着ければ、の話だが。
問題は……審査内容の方にあった。
ヘブンスローズは、大都市になり過ぎたがゆえに、移住する人々だけではなく、訪れる人々にも規制をかけている。なんでも、一度入ってしまえば出てしまいたくなくなるそうな。
その為、今やヘブンスローズの大地を踏みしめる事さえ困難なこの街に、言い方は悪くて申し訳ないが……早い者勝ち順で入った街の住人、貴族、王族等から招待状を貰う事がまず、第一の方法。
そして二番目、最も危険かつ、自身の命を賭ける方法で、この街で開催される世界で最も大規模とされる武闘大会の出場者になる事。だが、これは前回にも説明した通り、参加条件がある。
一つ目、二十歳以上である事。二つ目、武器・武闘への心得があるもの(要は戦えればいいってだけなんだが)。
そして三つ目……最後の参加資格にして最大の難点である、第一審査に合格すること。
ヘブンスローズへは、この二つの方法で入ることが可能だ。しかし逆に言えば、これ以外の方法では、正当に入る事は不可能に等しい。
これが……虚偽のグループを組んででもいいから、相手を殺してでもいいから、何としてでも参加権を得る事なのだ。つまり……模擬の様で、一番過激な戦いを本番前に五十人に絞る為に、この最初の段階で行うのだ。
……そしてヴァルは、かつてこんなバカげた大会に出場するわけがないと思っていたはずの、長蛇の列……カオス・オブ・カオスの空間に、ノアと共に並んでいた。その長蛇の列は、軽く見積もっても、万は超えている人数が集まっているだろう。
こんな大人数の中から、たった五十人へ一気に絞るだって……? はぁ、本当に馬鹿げてるぜ!
ヴァルは静かに、内心では怒りの様な感情に苛まれながら立ち並んでいたが、ヴァルとは真逆に、様々な人種や種族で溢れかえるカオスな列にワクワクしている馬鹿なノアは、その大きな図体をぴょこぴょこと跳ねさせていた。
ここまでの参加資格権は一応、ノアが勝手に二人で、することになってはいるんだが……。
……こいつは、その意味を分かっているのか分かっていないのか……例え、このウン万人の中から五十人の中に入れたとしても、トーナメントにぶち当たってしまえば、俺達は……戦い合う事になってしまう。
……それとも、恋人が出来てから俺に不満が生まれたか、邪魔になったか、はたまた何かきっかけでもあったのか……。
いや、ここでネガティブなことは考えるのはやめだ。どちらにせよ、この馬鹿はもう既に大会へ申請して、その参加資格があるとして審査に通っちまったんだしな。俺だって、ここまで来て後戻りする馬鹿でもない。
それに……どちらにせよ、Mr.ハロドゥの人脈を持ってしても、ヘブンスローズへ入ることは難しかった。ま、それもそのはずだ。今現在の時期が、一番人気の催しものの武闘大会が開かれる期間なだけでなく、更にはその優勝賞品が……例の、あの伝説の歌姫だ。
……そりゃ、こんだけ豪華な大会があれば、紹介状書いてくれる奴の方が少ないってもんさ。書いてくれたとしても、参加者の分の宿は既に確保されている中、長期間の宿を取る事自体、困難極まりないだろう。
ったく……どうやってこの困難、乗り切りゃいいんだ……。
ヴァルには珍しく、割と本気で悩んでいた。
「おいおい、ヴァル、いつもの余裕はどうしたんだよ? お前らしくねェぞ?」
「……知ってはいたが……お前は真の馬鹿なんだな? そうなんだな?」
ノアの言葉に、呆れを隠しきれず、ヴァルは溜め息が先程から絶えず出続けていた。
大会に負けて命を落とすとか……そんな心配は、こっちだって伊達に場数を踏んじゃいないんだ、この数とはいえ、最初から負ける気なぞ、更々ない。
つまり……俺達は、トーナメント戦に行くしかない……ってわけだ。そこに頭悩ませてんのに、こいつは微塵も感じていないというのか?
「おいおいヴァルさんヨォ! お前、色々固く考えすぎだゼ! 今は……これから始まる第一審査とやらに、受かる事だけ考えときゃいいんだヨ!」
「……本物の馬鹿を見てる気分だぜ……」
なぜなら、悔しいが、ノアがこう答える以上、ヴァルの答えもまた、決まっているからだ。
すると、遥か向こうに見える門らしき場所に人が立って居るのが見えた。そしてそれを見た周りが、突然今まで以上にざわめき始める。
……どうやら、王族様とやらのお出ましらしい。
周りがざわめき始めたのを合図かのように、この長蛇の列でも見やすいよう、謎の巨大なスクリーンが三つ並んであった、三方向にあるその画面に突如、狐のマスクを付けた男が立っている上半身の姿が、アップで映し出された。
「――よくぞ集まってくれた、諸君」
お決まりの言葉。
それを発する男は、仮面越しとはいえ、異様にはきはきとしている。誰もがその男の口から発せられる、ある合図の言葉だけを待って、そわそわし始めているのが空気で分かるのは、さほど乗り気ではないヴァルにとっては、決して気分のいいものではなかった。
「今日、集まった人数は七万六千八百三十七名。毎年の膨大なる応募と参加に、王族を代表し、ル・エトルニア・ポールが感謝の言葉を伝えよう」
そう言ってポールと名乗った男と、後ろに二人いる従者らしき者二名がゆっくりと一礼する。
「では早速……皆さんも待ちくたびれた事でしょう。この門の奥をくぐり、約数万年に及ぶこの武闘の為に行われて来た、激戦場へとご入場ください!」
わぁああああ!!
そういって一斉なだれ込んで行く、人、人、獣人やらアンドロイドやら!
「ちょ、っとっと、お、おい、ノア!」
ヴァルははぐれそうになったノアに向けて、左手を思い切り伸ばして合図する。
「ウッヒョォオ! あいヨォ!」
そう言って二人はこうなることを事前にMr.ハロドゥからの情報で得ていたので、しょーじき趣味なんかじゃないんだが……これでは仕方なし……仕方なし、だ!
ノアの手から取りだされた手錠の片方をヴァルが受け取り、お互いにそれを手首にかけ合い、離れないようにする。
こうでもしなければ……ペアで参加したって、離れて戦ったんじゃ、この中で勝ち抜くことなぞ、無理だ!
さぁさぁ、本気で始まるぞ……ヘブンスローズへの切符を手にする、死闘が!
ヘブンスローズ――それはこの世界でも数ある大都市の中でも古い歴史を持つとされ、今尚、繁栄し続ける大都市のひとつとして知られている。
そしてその古い歴史の中でも太古から……一体誰が、いつどうやって生まれたのかさえ未だに判明されていない、世界でも有名な伝統行事が年に一度、行われることでも有名だ。
武闘大会
その名の通り、ヘブンスローズの王族が催す、王族と貴族や一般観客のために行われる武闘を披露する大会のこと。
その賞金は毎年違い、基本はこの世で生きているうちに見る事が可能かどうか怪しいほどに希少な物だったり、億万長者級の大金だったりと様々だが……そんな希少品ばかりが手に入る大会が、簡単なわけなどない。
まず、最初に賞金目当ての世界中から集まる多種多様な人々の中から、五十人が選別される。これが、ヘブンスローズへ入る為の第一歩、街そのものへ入る為の第一審査だ。
五十人の選別方法は、戦わせることで篩いにかけることなのだが……。もちろん、この篩いにかける方法が、まず普通ではない。
篩いにかける方法、それは第一審査自体が実戦……ということ。普通であれば、その異常さは瞬時に窺えるだろう。
審査への参加応募人数は一人から、ペアやグループなど様々だが……五十人まで選別されるまでの第一審査の時点では、グループは三人まで許されることになっている。
そしてもし、その複数人グループが審査に通った場合は、そこから更に篩いに掛けられるわけだが……ここまで言えば、このグループが一体どうなるのか、察することが出来るのではないだろうか。
そう、第一審査に通ってしまえば、もう敵同士……それが例え、仲間であろうと、家族であろうと……トーナメントに当たった相手が倒れるまで、戦い合わなければならない。
そしてこの仲間割れの様な戦いは、非常に観客受けするもんだから、開催者側も審査まではグループでの参加を可能としているんだろうが……。
ま、参加者側になると普通の神経をしていれば、決して気分のいいもんじゃあない。(そもそも、グループで第一審査を受ける事自体、よっぽどの馬鹿がすることか、はたまたグループを組んだフリだけで本当は、その相手を殺したいほど憎くかったか、どちらかのパターンが多い。)
武闘大会本戦は、先程も言った通りトーナメント式になっていて、完全に一対一のタイマン対決。それを五十人行うので、まるっと一週間か、試合時間によってはさらに延期された日数で行われる大規模な大会となっている。
だがまあ、正直ここまでは問題ない。本大会まで漕ぎ着ければ、の話だが。
問題は……審査内容の方にあった。
ヘブンスローズは、大都市になり過ぎたがゆえに、移住する人々だけではなく、訪れる人々にも規制をかけている。なんでも、一度入ってしまえば出てしまいたくなくなるそうな。
その為、今やヘブンスローズの大地を踏みしめる事さえ困難なこの街に、言い方は悪くて申し訳ないが……早い者勝ち順で入った街の住人、貴族、王族等から招待状を貰う事がまず、第一の方法。
そして二番目、最も危険かつ、自身の命を賭ける方法で、この街で開催される世界で最も大規模とされる武闘大会の出場者になる事。だが、これは前回にも説明した通り、参加条件がある。
一つ目、二十歳以上である事。二つ目、武器・武闘への心得があるもの(要は戦えればいいってだけなんだが)。
そして三つ目……最後の参加資格にして最大の難点である、第一審査に合格すること。
ヘブンスローズへは、この二つの方法で入ることが可能だ。しかし逆に言えば、これ以外の方法では、正当に入る事は不可能に等しい。
これが……虚偽のグループを組んででもいいから、相手を殺してでもいいから、何としてでも参加権を得る事なのだ。つまり……模擬の様で、一番過激な戦いを本番前に五十人に絞る為に、この最初の段階で行うのだ。
……そしてヴァルは、かつてこんなバカげた大会に出場するわけがないと思っていたはずの、長蛇の列……カオス・オブ・カオスの空間に、ノアと共に並んでいた。その長蛇の列は、軽く見積もっても、万は超えている人数が集まっているだろう。
こんな大人数の中から、たった五十人へ一気に絞るだって……? はぁ、本当に馬鹿げてるぜ!
ヴァルは静かに、内心では怒りの様な感情に苛まれながら立ち並んでいたが、ヴァルとは真逆に、様々な人種や種族で溢れかえるカオスな列にワクワクしている馬鹿なノアは、その大きな図体をぴょこぴょこと跳ねさせていた。
ここまでの参加資格権は一応、ノアが勝手に二人で、することになってはいるんだが……。
……こいつは、その意味を分かっているのか分かっていないのか……例え、このウン万人の中から五十人の中に入れたとしても、トーナメントにぶち当たってしまえば、俺達は……戦い合う事になってしまう。
……それとも、恋人が出来てから俺に不満が生まれたか、邪魔になったか、はたまた何かきっかけでもあったのか……。
いや、ここでネガティブなことは考えるのはやめだ。どちらにせよ、この馬鹿はもう既に大会へ申請して、その参加資格があるとして審査に通っちまったんだしな。俺だって、ここまで来て後戻りする馬鹿でもない。
それに……どちらにせよ、Mr.ハロドゥの人脈を持ってしても、ヘブンスローズへ入ることは難しかった。ま、それもそのはずだ。今現在の時期が、一番人気の催しものの武闘大会が開かれる期間なだけでなく、更にはその優勝賞品が……例の、あの伝説の歌姫だ。
……そりゃ、こんだけ豪華な大会があれば、紹介状書いてくれる奴の方が少ないってもんさ。書いてくれたとしても、参加者の分の宿は既に確保されている中、長期間の宿を取る事自体、困難極まりないだろう。
ったく……どうやってこの困難、乗り切りゃいいんだ……。
ヴァルには珍しく、割と本気で悩んでいた。
「おいおい、ヴァル、いつもの余裕はどうしたんだよ? お前らしくねェぞ?」
「……知ってはいたが……お前は真の馬鹿なんだな? そうなんだな?」
ノアの言葉に、呆れを隠しきれず、ヴァルは溜め息が先程から絶えず出続けていた。
大会に負けて命を落とすとか……そんな心配は、こっちだって伊達に場数を踏んじゃいないんだ、この数とはいえ、最初から負ける気なぞ、更々ない。
つまり……俺達は、トーナメント戦に行くしかない……ってわけだ。そこに頭悩ませてんのに、こいつは微塵も感じていないというのか?
「おいおいヴァルさんヨォ! お前、色々固く考えすぎだゼ! 今は……これから始まる第一審査とやらに、受かる事だけ考えときゃいいんだヨ!」
「……本物の馬鹿を見てる気分だぜ……」
なぜなら、悔しいが、ノアがこう答える以上、ヴァルの答えもまた、決まっているからだ。
すると、遥か向こうに見える門らしき場所に人が立って居るのが見えた。そしてそれを見た周りが、突然今まで以上にざわめき始める。
……どうやら、王族様とやらのお出ましらしい。
周りがざわめき始めたのを合図かのように、この長蛇の列でも見やすいよう、謎の巨大なスクリーンが三つ並んであった、三方向にあるその画面に突如、狐のマスクを付けた男が立っている上半身の姿が、アップで映し出された。
「――よくぞ集まってくれた、諸君」
お決まりの言葉。
それを発する男は、仮面越しとはいえ、異様にはきはきとしている。誰もがその男の口から発せられる、ある合図の言葉だけを待って、そわそわし始めているのが空気で分かるのは、さほど乗り気ではないヴァルにとっては、決して気分のいいものではなかった。
「今日、集まった人数は七万六千八百三十七名。毎年の膨大なる応募と参加に、王族を代表し、ル・エトルニア・ポールが感謝の言葉を伝えよう」
そう言ってポールと名乗った男と、後ろに二人いる従者らしき者二名がゆっくりと一礼する。
「では早速……皆さんも待ちくたびれた事でしょう。この門の奥をくぐり、約数万年に及ぶこの武闘の為に行われて来た、激戦場へとご入場ください!」
わぁああああ!!
そういって一斉なだれ込んで行く、人、人、獣人やらアンドロイドやら!
「ちょ、っとっと、お、おい、ノア!」
ヴァルははぐれそうになったノアに向けて、左手を思い切り伸ばして合図する。
「ウッヒョォオ! あいヨォ!」
そう言って二人はこうなることを事前にMr.ハロドゥからの情報で得ていたので、しょーじき趣味なんかじゃないんだが……これでは仕方なし……仕方なし、だ!
ノアの手から取りだされた手錠の片方をヴァルが受け取り、お互いにそれを手首にかけ合い、離れないようにする。
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