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幼少期 旅立ち編(前)
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先日村のそばでクラークさんと打ち合わせをしてから3日後、私とアルクは村の周りから盗賊達にバレないようにクラークさんの様子を見ていた。
当然クラークさんも私たちの視線には気づいていたが特段気にした素振りも見せず、村の中に溶け込みつつ、たまに盗賊達を捕縛して、身動きが取れないようにして自身が寝泊まりしている家の中に押し込んでいた。
私とアルクもこの3日で2人の盗賊には見つかってしまったが、そこは2人で何とか対応して気絶させた盗賊達は初めてきた時に私が発見した村人の死体置き場に気絶させた盗賊達を置いた。
目を覚ましたであろう盗賊達は鼻以外の顔を覆われて身体も自由に動かせなくなっていたので地べたで暴れている。更には死体の腐乱臭により嘔吐をしていたが、私達は見ないフリをしていた。
「この依頼が終わったらさ、あの村人達もきちんと埋葬してやらないとな」
「そうだね…」
嘔吐している盗賊達の姿を横目にアルクが呟いたので返事をする。
「クラークさん、すげーよな。少しずつ盗賊隊達を捕獲してさ」
「そうだね…でも、そろそろ盗賊達が気づくかもね…」
「あぁ…ラインハルトの野郎への仕返しももう直ぐだな!」
「いやいや…それは流石にクラークさんにやってもらう事だから」
「じゃあ、捕まえて貰ったらラインハルトに言いたい事言ってやる!」
「ふ~ん?何を言いたいの?」
「バーカッ!って言ってやるんだ!」
「…アルク…単純だね」
「な、何だよ…悪かったな…」
アルクが少し恥ずかしそうに頬を掻く
「ううん…全然…それくらいシンプルな言葉の方がいいと思うよ」
「2人共、順調にやっていて感心です」
「あ、クラークさんお疲れ様です」
アルクと話をしていたらいつのまにかクラークさんがそばに来ていたようで声をかけられた。
「お疲れ様です。さて、僕がこの村に潜入して早くも3日が経ちました。メインターゲットのラインハルトの顔を判りましたし、今晩にでも仕掛けようと思います。」
「はい」
「2人ともこの数日で盗賊を捕まえていますし、実技は問題なさそうですね…ラインハルトとの戦闘は流石に僕に任せて欲しいですが、それ以外の盗賊の捕獲についてはある程度お任せしようと思います。よろしくお願いしますね」
「はい、頑張ります!」
「ピンチの時は先日渡したブレスレットを壊して下さい」
「わかりました」
私とアルクの腕には先日クラークさんから貰ったブレスレットがある。助けを呼びたい時はこれを壊せばいいらしい。
「では、今日の夜23時、奴らの就寝後の時間が捕獲スタートです。」
その言葉を最後にクラークは目の前から姿を消し、村の中へ戻っていった。
「アーシャ、頑張ろ」
「うん、ここでまた経験を積んで、更に強くなる」
「だな」
クラークさんと打ち合わせをした後もアルクと一緒に村を監視しつつ何人かの盗賊達を捕獲して捕まえた盗賊達は引き続き村人達の遺体の山の側に転がす。
先に捕まっていた盗賊達は意識が戻っているようであったが、手錠で魔法を禁じられており、それ以外にも身動きが取れないためか最初は騒がしかったが、今は大人しい。
時間の経過は早い物で気が付いたら太陽が沈み暗くなっていた。
アーシェンリファーが時計を確認すると22時30分過ぎを指していた。
「あ、もうこんな時間…」
「まじか、そろそろ村に向かおう」
「うん」
クラークさんとの約束の時間もう少しといったところだ。
私とアルクは軽く準備運動をしつつ村へと向かう。
私達が村の入り口付近に到着し辺りを見渡すと、さっきまで酒を飲んでいたのであろう盗賊達が既に寝ていたようで村の中心部に転がっていた。
「おい、アイツら頭悪いよな」
アルクがイビキや寝言で煩い盗賊達を横目に小声でヒソヒソと呟いた。
「そうかもね」
私はアルク返事をしながらクラークの姿を探すが見渡す限りでは姿が見えない。
(クラークさん、今更何処にいるんだろう)
そんなことを考えたが今は分からないので考える事をやめた。
もうすぐで約束の23時になる。
アルクと目配せをし、忍足で村に潜入した。
既に深い眠りについている盗賊達には先日と同様の手順で拘束をしていく。
「よし、こんなものか?」
「そうだね。あと、クラークさんがどこにいるのか探さないと」
辺りを見渡すがクラークの姿は確認できない。
ラインハルトの家の中から声が聞こえる。
まだ家の中では起きている人がいるのであろう。
「アルク、少し隠れよう」
「わかった」
ラインハルトの家の中からの声を聞いて一旦近くにあった家の中に身を潜める。
2人でラインハルトの家を見ているの中から盗賊が数人外に出てきた。
「おい!なんかこいつら拘束されてるぞ!」
「なんだと!侵入者か!」
盗賊達が先ほどアルクと2人で拘束した盗賊達の姿を見てどんどん家の外に出てきた。
「流石にこれ以上は隠せないよね」
「そうだな…」
「極力奴らにバレないようにここから移動して早いところクラークさんを見つけよう」
村の中は侵入者に気づいた盗賊達で騒がしくなっていたが、気づかれないようにそっと家の裏口から出る。
「私達はラインハルト以外の盗賊達を捕える事が優先だから、アイツらが油断した隙に一気に攻めよう」
「了解だ」
しばらく家の物陰から村の様子を見ていると家の中からラインハルトが出てきた。
「なんの騒ぎだ?」
「あ、お頭っ⁉︎どうやらここに侵入者がいるようです!今探しているのですがまだ捉えられてなくて…」
「ほぅ…あの旅人か?」
「いや、何言ってんすか⁉︎あの旅人はさっき…「おい。」」
突然ラインハルトが話を遮った。
「まぁ、いい。その侵入者とやらをさっさと探し出せ。この間のガキどもみたいに逃げられんじゃねぇぞ?」
「も、勿論です!」
ラインハルトは言いたいことだけ言うと直ぐに家の中に戻って行った。
ラインハルトに指示を受けた盗賊達は必死になって私達を探し始めた。
「あいつら、なんでクラークさんは疑わないんだろうな。クラークさんの潜入が上手かったって事か?」
「なんか、さっきのラインハルトの発言、引っかかるよね」
「いずれにしてもクラークさんを探さないと行けないことには変わりないから動こうぜ?」
「そうだね…」
ラインハルトの入って行った家の側までたどり着くと中から声が聞こえる。
「チッ…面倒臭ぇ事になったな、なんでこんな…がるんだ」
声の主はおそらくラインハルトだが、何を言ってるのかが聞き取れない所がある。
「前のガキを取り逃したのが問題だったな…」
ラインハルトは私達が生きていると勘付いていたようで今回の襲撃は私達の通報によるものだと推測していたようだ。
その勘については、素直に称賛してしまう。
「ただ、いくらなんでもこんな怪物を寄越してくるなんて向こうもガチだな」
そう言うと大きな物音がし、その後に人の呻き声が聞こえた。
暫く物音が響いたが最後に「なっ⁉︎コイツ…クソが…」とラインハルトの声がすると続いて扉から出て行く音がした。
「この声って…」
呻き声の主に気づいてアルクが声を上げる。
「クラークさん…」
なんとクラークはラインハルトの家にいるようであった。
「最悪の展開だ…クラークさんを救出しないと今回の作成は失敗する」
「なら、とりあえず盗賊の確保よりクラークさんの救出を優先しようぜ。あんまりやりたくなかったが、俺が村の正面に出て囮になるから、その間にアーシャがラインハルトの家に入ってクラークさんを助けてくれ」
「それじゃ、アルクが危険だよ!」
「でも、それくらいしないとクラークさんを救出できない」
「なら…私が囮になる」
「それじゃ、アーシャが危険じゃないか!」
「でも…私の方が魔法が得意だから…防御も出来るし…それにアルクに万一の事があったら、私…」
「…それは俺も一緒だよ。アーシャの方が強いし、防御もあるかもしれない…でも、俺にとってもアーシャは今たった1人の仲間で妹のように思ってる子なんだ。俺にカッコつけさせてよ」
「アルク、狡い。死んだら怒るからね」
「そりゃ怖くて死ねないな」
少しの間2人で顔を見合わせた。
「よし、やるか!アーシャ、俺もまだ死にたくないから早くクラークさんを救出して、助けてくれよな?」
アルクはそう言うと一気に走り出して行った。
少しするとアルクが村の中央に出てきたのか少し離れた所で騒ぎになっていた。
(今のうちに!)
私はクラークさんがいる家の中に窓から入った。
当然クラークさんも私たちの視線には気づいていたが特段気にした素振りも見せず、村の中に溶け込みつつ、たまに盗賊達を捕縛して、身動きが取れないようにして自身が寝泊まりしている家の中に押し込んでいた。
私とアルクもこの3日で2人の盗賊には見つかってしまったが、そこは2人で何とか対応して気絶させた盗賊達は初めてきた時に私が発見した村人の死体置き場に気絶させた盗賊達を置いた。
目を覚ましたであろう盗賊達は鼻以外の顔を覆われて身体も自由に動かせなくなっていたので地べたで暴れている。更には死体の腐乱臭により嘔吐をしていたが、私達は見ないフリをしていた。
「この依頼が終わったらさ、あの村人達もきちんと埋葬してやらないとな」
「そうだね…」
嘔吐している盗賊達の姿を横目にアルクが呟いたので返事をする。
「クラークさん、すげーよな。少しずつ盗賊隊達を捕獲してさ」
「そうだね…でも、そろそろ盗賊達が気づくかもね…」
「あぁ…ラインハルトの野郎への仕返しももう直ぐだな!」
「いやいや…それは流石にクラークさんにやってもらう事だから」
「じゃあ、捕まえて貰ったらラインハルトに言いたい事言ってやる!」
「ふ~ん?何を言いたいの?」
「バーカッ!って言ってやるんだ!」
「…アルク…単純だね」
「な、何だよ…悪かったな…」
アルクが少し恥ずかしそうに頬を掻く
「ううん…全然…それくらいシンプルな言葉の方がいいと思うよ」
「2人共、順調にやっていて感心です」
「あ、クラークさんお疲れ様です」
アルクと話をしていたらいつのまにかクラークさんがそばに来ていたようで声をかけられた。
「お疲れ様です。さて、僕がこの村に潜入して早くも3日が経ちました。メインターゲットのラインハルトの顔を判りましたし、今晩にでも仕掛けようと思います。」
「はい」
「2人ともこの数日で盗賊を捕まえていますし、実技は問題なさそうですね…ラインハルトとの戦闘は流石に僕に任せて欲しいですが、それ以外の盗賊の捕獲についてはある程度お任せしようと思います。よろしくお願いしますね」
「はい、頑張ります!」
「ピンチの時は先日渡したブレスレットを壊して下さい」
「わかりました」
私とアルクの腕には先日クラークさんから貰ったブレスレットがある。助けを呼びたい時はこれを壊せばいいらしい。
「では、今日の夜23時、奴らの就寝後の時間が捕獲スタートです。」
その言葉を最後にクラークは目の前から姿を消し、村の中へ戻っていった。
「アーシャ、頑張ろ」
「うん、ここでまた経験を積んで、更に強くなる」
「だな」
クラークさんと打ち合わせをした後もアルクと一緒に村を監視しつつ何人かの盗賊達を捕獲して捕まえた盗賊達は引き続き村人達の遺体の山の側に転がす。
先に捕まっていた盗賊達は意識が戻っているようであったが、手錠で魔法を禁じられており、それ以外にも身動きが取れないためか最初は騒がしかったが、今は大人しい。
時間の経過は早い物で気が付いたら太陽が沈み暗くなっていた。
アーシェンリファーが時計を確認すると22時30分過ぎを指していた。
「あ、もうこんな時間…」
「まじか、そろそろ村に向かおう」
「うん」
クラークさんとの約束の時間もう少しといったところだ。
私とアルクは軽く準備運動をしつつ村へと向かう。
私達が村の入り口付近に到着し辺りを見渡すと、さっきまで酒を飲んでいたのであろう盗賊達が既に寝ていたようで村の中心部に転がっていた。
「おい、アイツら頭悪いよな」
アルクがイビキや寝言で煩い盗賊達を横目に小声でヒソヒソと呟いた。
「そうかもね」
私はアルク返事をしながらクラークの姿を探すが見渡す限りでは姿が見えない。
(クラークさん、今更何処にいるんだろう)
そんなことを考えたが今は分からないので考える事をやめた。
もうすぐで約束の23時になる。
アルクと目配せをし、忍足で村に潜入した。
既に深い眠りについている盗賊達には先日と同様の手順で拘束をしていく。
「よし、こんなものか?」
「そうだね。あと、クラークさんがどこにいるのか探さないと」
辺りを見渡すがクラークの姿は確認できない。
ラインハルトの家の中から声が聞こえる。
まだ家の中では起きている人がいるのであろう。
「アルク、少し隠れよう」
「わかった」
ラインハルトの家の中からの声を聞いて一旦近くにあった家の中に身を潜める。
2人でラインハルトの家を見ているの中から盗賊が数人外に出てきた。
「おい!なんかこいつら拘束されてるぞ!」
「なんだと!侵入者か!」
盗賊達が先ほどアルクと2人で拘束した盗賊達の姿を見てどんどん家の外に出てきた。
「流石にこれ以上は隠せないよね」
「そうだな…」
「極力奴らにバレないようにここから移動して早いところクラークさんを見つけよう」
村の中は侵入者に気づいた盗賊達で騒がしくなっていたが、気づかれないようにそっと家の裏口から出る。
「私達はラインハルト以外の盗賊達を捕える事が優先だから、アイツらが油断した隙に一気に攻めよう」
「了解だ」
しばらく家の物陰から村の様子を見ていると家の中からラインハルトが出てきた。
「なんの騒ぎだ?」
「あ、お頭っ⁉︎どうやらここに侵入者がいるようです!今探しているのですがまだ捉えられてなくて…」
「ほぅ…あの旅人か?」
「いや、何言ってんすか⁉︎あの旅人はさっき…「おい。」」
突然ラインハルトが話を遮った。
「まぁ、いい。その侵入者とやらをさっさと探し出せ。この間のガキどもみたいに逃げられんじゃねぇぞ?」
「も、勿論です!」
ラインハルトは言いたいことだけ言うと直ぐに家の中に戻って行った。
ラインハルトに指示を受けた盗賊達は必死になって私達を探し始めた。
「あいつら、なんでクラークさんは疑わないんだろうな。クラークさんの潜入が上手かったって事か?」
「なんか、さっきのラインハルトの発言、引っかかるよね」
「いずれにしてもクラークさんを探さないと行けないことには変わりないから動こうぜ?」
「そうだね…」
ラインハルトの入って行った家の側までたどり着くと中から声が聞こえる。
「チッ…面倒臭ぇ事になったな、なんでこんな…がるんだ」
声の主はおそらくラインハルトだが、何を言ってるのかが聞き取れない所がある。
「前のガキを取り逃したのが問題だったな…」
ラインハルトは私達が生きていると勘付いていたようで今回の襲撃は私達の通報によるものだと推測していたようだ。
その勘については、素直に称賛してしまう。
「ただ、いくらなんでもこんな怪物を寄越してくるなんて向こうもガチだな」
そう言うと大きな物音がし、その後に人の呻き声が聞こえた。
暫く物音が響いたが最後に「なっ⁉︎コイツ…クソが…」とラインハルトの声がすると続いて扉から出て行く音がした。
「この声って…」
呻き声の主に気づいてアルクが声を上げる。
「クラークさん…」
なんとクラークはラインハルトの家にいるようであった。
「最悪の展開だ…クラークさんを救出しないと今回の作成は失敗する」
「なら、とりあえず盗賊の確保よりクラークさんの救出を優先しようぜ。あんまりやりたくなかったが、俺が村の正面に出て囮になるから、その間にアーシャがラインハルトの家に入ってクラークさんを助けてくれ」
「それじゃ、アルクが危険だよ!」
「でも、それくらいしないとクラークさんを救出できない」
「なら…私が囮になる」
「それじゃ、アーシャが危険じゃないか!」
「でも…私の方が魔法が得意だから…防御も出来るし…それにアルクに万一の事があったら、私…」
「…それは俺も一緒だよ。アーシャの方が強いし、防御もあるかもしれない…でも、俺にとってもアーシャは今たった1人の仲間で妹のように思ってる子なんだ。俺にカッコつけさせてよ」
「アルク、狡い。死んだら怒るからね」
「そりゃ怖くて死ねないな」
少しの間2人で顔を見合わせた。
「よし、やるか!アーシャ、俺もまだ死にたくないから早くクラークさんを救出して、助けてくれよな?」
アルクはそう言うと一気に走り出して行った。
少しするとアルクが村の中央に出てきたのか少し離れた所で騒ぎになっていた。
(今のうちに!)
私はクラークさんがいる家の中に窓から入った。
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