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執行猶予編
人形は残酷な夢を見た-3 ◆
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「痛っ!!ちょ、ちょっ、待っ!!待って!」
分かる、まだこの殺人鬼との付き合いは累計しても十時間未満でしかないが、次に取りそうな行動が目に見えて分かる。
分かる、分かるから、だからとりあえず待って欲しい。
「け、警察!!も、もう絶対言わないっ!!」
半ば脅迫のようにさせられた約束だとしても、守らなかったことは事実。
女にだらしない人生であることは自覚している。面倒臭いと不真面目に適当に生きていることも自覚している。
だが人を騙したり、嘘を吐いたり、罪を犯すなど、胸を張っていけないような不誠実な人生は送っていない。
たとえそれが殺人鬼との約束であれ、破ってしまったことは事実だ。
まさかこんなにすぐに話してしまったことがバレるとは思ってもみなかったが。
いや、それよりもどうやって恭華が警察に話した事実を知り得たのか・・・。
「ご、ごめんなさいっ!」
本来ならばビシッとお辞儀をして謝るのが筋であろうが、この体勢ではそれは叶わない。
背中で殺人鬼がクスッと笑う。
その声にビクッと身体を震わせる。
殺人鬼の表情が見えないのが怖い。いや見えたとしてもその狐顔の表情からは真意などが見える訳もないが。
それよりも何よりも殺人鬼の感情や思考が全く読めないのが怖い。
行動が読めないということは、人にとっては狂気に違いない。
左手にチラチラと、恭華に恐怖を与えるように見せつけられているナイフが、クルッと器用に逆手に握られる。
それを目にした恭華の咽が短く鳴る。
やっぱりっ!!
壁に縫い付けられた両手の甲に、ナイフを突き刺す気なのであろう。
振り上げられたナイフに恭華が身を硬くし、間もなく振り下ろされ、風穴が開けられるであろう己の手の甲を想像し、ギュッと目をつむる。
ドスッ!!
「うああっ!!!・・・・あれ?」
金属がコンクリートの壁に叩きつけられる音の直後に訪れるであろう耐えがたい痛みに先行して、悲鳴を上げてみたものの、血で塗れるはずの手に何の痛みもヌメリ気も感じない。
恐る恐る片目を開けた先に、手の甲の脇ギリギリの壁に深く刺さっているナイフを見つけた。
乾ききらない涙を頬に浮かべ、キョトンとして殺人鬼の顔を見上げる。
「恭華さんは本当に真っ直ぐな人ですねぇ。加虐心をそそります」
恐怖と疑心に満ちた顔を見せる恭華にニタリと深い笑みを浮かべた。
本当に可愛らしい、今すぐにグチャグチャに切り裂きながらメチャクチャに犯してやりたい。
だがまだだ。
己の力では立てなくなる位、堕として、堕として、掬い上げ、従順な性奴隷を作り上げたい。
いや、それでは加虐心がそそられなくなってしまう。屈服することなく、虐めても虐めても抗い、最後には泣きながら許しを請う。
許されるかもと僅かな期待を持たせておきながら、躊躇なく裏切り、その顔を絶望に染め上げ、何も真っ直ぐに見られないように歪んだ精神を植え付けてやりたくなる。
ふふふふふふっと不気味な笑い声が響き、無事生還を果たした恭華の手を包み込むように殺人鬼が撫でまわす。
ビクビクとしながら目を合わせてはいけない人を盗み見るように怯えた表情で殺人鬼を見つめる。
細すぎて瞳の様子をうかがうことはできないが、どこかトリップしたように遠くを見ているようだ。
「あ、あの・・・さ、殺人鬼さん?もしも~し・・・」
そろそろ手を離していただけませんかね、と壁に縫い付けられた手をガタガタと動かす。
「キツネ」
まだニヤニヤしている殺人鬼からポツリと呟かれる。
いや常にニヤニヤしているため、その判別は難しいところだ。
「は?キツネ?」
自分の顔のことを言っているのだろうか?
「違いますよ、僕の顔の事ではありませんよ。僕のコードネームです。キツネと呼んでください」
うふふっと、何故なのか理由など考えたくもないが、口の端に涎を光らせた殺人鬼、キツネが告げる。
「じゃあ、キツネ!離せ!!涎を拭け!涎を拭かせろ!」
相手の涎にドン引きしているものの、何を隠そう自分にも垂れているのだ。
殺人鬼なんかよりも大量に。
「はい、はい」
キツネが胸ポケットから真っ白なレースのハンカチを取り出し、恭華の口元を拭っていく。
「・・・ど、どうも」
いやいや、違う!
常に血を滴らせているキツネには真っ赤なイメージしかない。
まさかこんな純白で可愛らしいハンカチを取り出してくるとは思わず、呆気に取られる。
乙女か!
「じゃなくて、手を離せって!!」
「離して差し上げても構いませんがねぇ、逃げませんか?」
キツネの問いかけにブンブンと頭を縦に振る。
パッと手を離され、久しぶりに身が自由になる。
足からの出血が止まらず、立っていることが辛い恭華は壁に背中を預けるように寄り掛かる。
改めて殺人鬼と対面することになったが、やはり威圧感が半端ない。
このニヤついたキツネにこの先何をされるか・・・ああ、もう嫌だ。逃げたい。全力で逃げたい。
「・・・なあ、逃げていいか?」
「フフッ、ダメです❤まだ舌を切り落としてませんから・・・改めて口を開けてください」
ダンッと恭華の顔をキツネの腕が横切り、壁が打たれる。
嗚呼、何が悲しくて男・・・それも殺人鬼なんかに壁ドンを・・・
トキメキも何もないわ、と軽く失笑して目を逸らす。
壁ドンに気を取られていたが、今聞き逃してはいけないことを言わなかったか?このキツネ野郎は。
「は?」
と、首を傾げている間にも、キツネのもう片方の手が、恭華の顎を再び捕える。
「いえ、ですからね、口を開けてください、と」
「何でだよ?お前、今さっき舌を切り落とすって言わなかったか?」
気のせい?気のせいだろう?気のせいであってくれ、と強く願う。
「はい、申し上げました」
それが何か?と言わんばかりの強い口調だ。
「そんなこと言われて開ける奴がいるかよっ!!離せって!俺もう帰る!!」
キツネの手を払い、前へ踏み出そうと壁から背中を離す。
「また貴方は~。いいですか?僕の命令は貴方にとって絶対なんですよ?」
「は?ふざけんなよ?何でだよ」
付き合ってらんねーと、前傾姿勢になりかけた恭華の頭を、キツネが大きな手で鷲掴みにし、ガンッと力強く壁に叩き付ける。
「うっ・・・っ・・・」
唐突な衝撃に目の前が暗くなり、意識が遠のいていく。
ツーッと頭からこめかみを血が流れ出て、与えられた衝撃の強さを知る。
「恭華さん?」
手の甲でペチペチと軽く頬を叩かれ、焦点をキツネに絞るが、ボヤっとしていて視界全体が歪んで見える。
「ぃっ・・・」
頭を振るが痛みが走り、顔を顰める。
「恭華さん、僕の声聞こえますか?」
意識が朦朧としている恭華の耳元でキツネが囁く。
ボーっとする頭でキツネが言っていることを反射的に理解し、コクリと小さくうなずく。
「恭華さん、切り落とされたくありませんか?」
またコクリと頷く。
「素直で宜しい。そうですねぇ、ではその舌が無能じゃないと証明していただけますか?」
キツネの舌が恭華の頬から額にかけてベロリと這いずり、下から上へと流れる血を舐め取っていく。
「しょ、しょーめー?」
どうやって?何を?
そんなことより座り込みたい。目を閉じたい。
グラグラと歪む視界が気持ち悪い。
「ええ、そのお口で、舌で僕を満足させてください。ですので、屈んでいただいて結構ですよ」
キツネの命じるがままにその場に膝をつく。丁度、恭華の顔の位置にキツネの股間が来る。
決してキツネの言葉に従ったわけではなく、立っていられなかっただけなのだ。
キツネが前を開け、ムワッとした牡の臭いが恭華の鼻に突く。
完全勃起といかないまでも既に半勃ちのそれは、恭華の性器よりも遥に大きい。通常でも相当な大きさなのではないかというほどの長さも太さもある。
前回、こんなものを尻に突っ込まれたのかと思うと、それだけで寒気立つ。
グッと後頭部を抑えられ、徐々にキツネの股間との距離を縮められる。
「い、いや・・・だ」
力で敵わない恭華は、最後の抵抗とばかりに、顔を背ける。
その瞬間に上から大きな溜息が降り注ぐ。
「貴方の選択肢は二つ。舌を切り落とされるか、その舌を使って僕を満足させるか、です」
僕はどちらでも構いませんよ、さあどうします?とキツネが詰め寄る。
「くっ!・・・・」
まさか、人の舌を切り落とすなんてそんな脅し・・・と、相手が普通の人間だったら一笑に付して終わるだろう。
だが相手は殺人鬼だ。ガチでやる。間違いなく。何の躊躇いも見せずに。
選択の余地などほぼないに等しい状況で、仕方なく男のそれに手をそっと添える。
分かる、まだこの殺人鬼との付き合いは累計しても十時間未満でしかないが、次に取りそうな行動が目に見えて分かる。
分かる、分かるから、だからとりあえず待って欲しい。
「け、警察!!も、もう絶対言わないっ!!」
半ば脅迫のようにさせられた約束だとしても、守らなかったことは事実。
女にだらしない人生であることは自覚している。面倒臭いと不真面目に適当に生きていることも自覚している。
だが人を騙したり、嘘を吐いたり、罪を犯すなど、胸を張っていけないような不誠実な人生は送っていない。
たとえそれが殺人鬼との約束であれ、破ってしまったことは事実だ。
まさかこんなにすぐに話してしまったことがバレるとは思ってもみなかったが。
いや、それよりもどうやって恭華が警察に話した事実を知り得たのか・・・。
「ご、ごめんなさいっ!」
本来ならばビシッとお辞儀をして謝るのが筋であろうが、この体勢ではそれは叶わない。
背中で殺人鬼がクスッと笑う。
その声にビクッと身体を震わせる。
殺人鬼の表情が見えないのが怖い。いや見えたとしてもその狐顔の表情からは真意などが見える訳もないが。
それよりも何よりも殺人鬼の感情や思考が全く読めないのが怖い。
行動が読めないということは、人にとっては狂気に違いない。
左手にチラチラと、恭華に恐怖を与えるように見せつけられているナイフが、クルッと器用に逆手に握られる。
それを目にした恭華の咽が短く鳴る。
やっぱりっ!!
壁に縫い付けられた両手の甲に、ナイフを突き刺す気なのであろう。
振り上げられたナイフに恭華が身を硬くし、間もなく振り下ろされ、風穴が開けられるであろう己の手の甲を想像し、ギュッと目をつむる。
ドスッ!!
「うああっ!!!・・・・あれ?」
金属がコンクリートの壁に叩きつけられる音の直後に訪れるであろう耐えがたい痛みに先行して、悲鳴を上げてみたものの、血で塗れるはずの手に何の痛みもヌメリ気も感じない。
恐る恐る片目を開けた先に、手の甲の脇ギリギリの壁に深く刺さっているナイフを見つけた。
乾ききらない涙を頬に浮かべ、キョトンとして殺人鬼の顔を見上げる。
「恭華さんは本当に真っ直ぐな人ですねぇ。加虐心をそそります」
恐怖と疑心に満ちた顔を見せる恭華にニタリと深い笑みを浮かべた。
本当に可愛らしい、今すぐにグチャグチャに切り裂きながらメチャクチャに犯してやりたい。
だがまだだ。
己の力では立てなくなる位、堕として、堕として、掬い上げ、従順な性奴隷を作り上げたい。
いや、それでは加虐心がそそられなくなってしまう。屈服することなく、虐めても虐めても抗い、最後には泣きながら許しを請う。
許されるかもと僅かな期待を持たせておきながら、躊躇なく裏切り、その顔を絶望に染め上げ、何も真っ直ぐに見られないように歪んだ精神を植え付けてやりたくなる。
ふふふふふふっと不気味な笑い声が響き、無事生還を果たした恭華の手を包み込むように殺人鬼が撫でまわす。
ビクビクとしながら目を合わせてはいけない人を盗み見るように怯えた表情で殺人鬼を見つめる。
細すぎて瞳の様子をうかがうことはできないが、どこかトリップしたように遠くを見ているようだ。
「あ、あの・・・さ、殺人鬼さん?もしも~し・・・」
そろそろ手を離していただけませんかね、と壁に縫い付けられた手をガタガタと動かす。
「キツネ」
まだニヤニヤしている殺人鬼からポツリと呟かれる。
いや常にニヤニヤしているため、その判別は難しいところだ。
「は?キツネ?」
自分の顔のことを言っているのだろうか?
「違いますよ、僕の顔の事ではありませんよ。僕のコードネームです。キツネと呼んでください」
うふふっと、何故なのか理由など考えたくもないが、口の端に涎を光らせた殺人鬼、キツネが告げる。
「じゃあ、キツネ!離せ!!涎を拭け!涎を拭かせろ!」
相手の涎にドン引きしているものの、何を隠そう自分にも垂れているのだ。
殺人鬼なんかよりも大量に。
「はい、はい」
キツネが胸ポケットから真っ白なレースのハンカチを取り出し、恭華の口元を拭っていく。
「・・・ど、どうも」
いやいや、違う!
常に血を滴らせているキツネには真っ赤なイメージしかない。
まさかこんな純白で可愛らしいハンカチを取り出してくるとは思わず、呆気に取られる。
乙女か!
「じゃなくて、手を離せって!!」
「離して差し上げても構いませんがねぇ、逃げませんか?」
キツネの問いかけにブンブンと頭を縦に振る。
パッと手を離され、久しぶりに身が自由になる。
足からの出血が止まらず、立っていることが辛い恭華は壁に背中を預けるように寄り掛かる。
改めて殺人鬼と対面することになったが、やはり威圧感が半端ない。
このニヤついたキツネにこの先何をされるか・・・ああ、もう嫌だ。逃げたい。全力で逃げたい。
「・・・なあ、逃げていいか?」
「フフッ、ダメです❤まだ舌を切り落としてませんから・・・改めて口を開けてください」
ダンッと恭華の顔をキツネの腕が横切り、壁が打たれる。
嗚呼、何が悲しくて男・・・それも殺人鬼なんかに壁ドンを・・・
トキメキも何もないわ、と軽く失笑して目を逸らす。
壁ドンに気を取られていたが、今聞き逃してはいけないことを言わなかったか?このキツネ野郎は。
「は?」
と、首を傾げている間にも、キツネのもう片方の手が、恭華の顎を再び捕える。
「いえ、ですからね、口を開けてください、と」
「何でだよ?お前、今さっき舌を切り落とすって言わなかったか?」
気のせい?気のせいだろう?気のせいであってくれ、と強く願う。
「はい、申し上げました」
それが何か?と言わんばかりの強い口調だ。
「そんなこと言われて開ける奴がいるかよっ!!離せって!俺もう帰る!!」
キツネの手を払い、前へ踏み出そうと壁から背中を離す。
「また貴方は~。いいですか?僕の命令は貴方にとって絶対なんですよ?」
「は?ふざけんなよ?何でだよ」
付き合ってらんねーと、前傾姿勢になりかけた恭華の頭を、キツネが大きな手で鷲掴みにし、ガンッと力強く壁に叩き付ける。
「うっ・・・っ・・・」
唐突な衝撃に目の前が暗くなり、意識が遠のいていく。
ツーッと頭からこめかみを血が流れ出て、与えられた衝撃の強さを知る。
「恭華さん?」
手の甲でペチペチと軽く頬を叩かれ、焦点をキツネに絞るが、ボヤっとしていて視界全体が歪んで見える。
「ぃっ・・・」
頭を振るが痛みが走り、顔を顰める。
「恭華さん、僕の声聞こえますか?」
意識が朦朧としている恭華の耳元でキツネが囁く。
ボーっとする頭でキツネが言っていることを反射的に理解し、コクリと小さくうなずく。
「恭華さん、切り落とされたくありませんか?」
またコクリと頷く。
「素直で宜しい。そうですねぇ、ではその舌が無能じゃないと証明していただけますか?」
キツネの舌が恭華の頬から額にかけてベロリと這いずり、下から上へと流れる血を舐め取っていく。
「しょ、しょーめー?」
どうやって?何を?
そんなことより座り込みたい。目を閉じたい。
グラグラと歪む視界が気持ち悪い。
「ええ、そのお口で、舌で僕を満足させてください。ですので、屈んでいただいて結構ですよ」
キツネの命じるがままにその場に膝をつく。丁度、恭華の顔の位置にキツネの股間が来る。
決してキツネの言葉に従ったわけではなく、立っていられなかっただけなのだ。
キツネが前を開け、ムワッとした牡の臭いが恭華の鼻に突く。
完全勃起といかないまでも既に半勃ちのそれは、恭華の性器よりも遥に大きい。通常でも相当な大きさなのではないかというほどの長さも太さもある。
前回、こんなものを尻に突っ込まれたのかと思うと、それだけで寒気立つ。
グッと後頭部を抑えられ、徐々にキツネの股間との距離を縮められる。
「い、いや・・・だ」
力で敵わない恭華は、最後の抵抗とばかりに、顔を背ける。
その瞬間に上から大きな溜息が降り注ぐ。
「貴方の選択肢は二つ。舌を切り落とされるか、その舌を使って僕を満足させるか、です」
僕はどちらでも構いませんよ、さあどうします?とキツネが詰め寄る。
「くっ!・・・・」
まさか、人の舌を切り落とすなんてそんな脅し・・・と、相手が普通の人間だったら一笑に付して終わるだろう。
だが相手は殺人鬼だ。ガチでやる。間違いなく。何の躊躇いも見せずに。
選択の余地などほぼないに等しい状況で、仕方なく男のそれに手をそっと添える。
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