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お出かけ編
殺人鬼が感じたのはただ唯一の哀しみ-7
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「んん~!美味い!なあキツネ、キツネ、これ沢山買って帰ろう?」
恭華の両手にはターキーレッグが握られている。そしてキツネの前にもターキーレッグが置かれているが、キツネの分ではない。
恭華のおかわり用だ。
「ええ、既に購入済みですので安心してください」
満面の笑みを浮かべてターキーレッグを頬張る恭華を、キツネもまた満面の笑みを浮かべて見つめる。
キツネの言葉に恭華が満足そうにうなずいた。
もしゃもしゃとかぶりついていた肉から顔を離し、ペットボトルのお茶に手を伸ばす。
「なあ、キツネ?・・・さっきな、揚羽さんに聞いたんだけど・・・」
言葉が繋がらない。口に出し辛い。自然と口は止まり代わりにターキーにかぶりつく。
キツネが稲荷や揚羽を育てた。それも親の仇であるキツネが、だ。報復で殺される心配だってあった筈だ。
それに何よりキツネに欠けていたら絶対に育てることなどできない。愛が。
それは親戚をたらい回された恭華だからこそよく分かっていた。決して遊びで人を育てることなどできないのだ。根気と覚悟と愛、それに金がいる。
だからこそ、ささやかな期待を持ってしまう。本当はキツネにも思いやりの心が、博愛の心がどこかに隠れているのではないかと。
「えっ!?恭華っ!!?」
テーブルを通り過ぎる人波の一つに声をかけられ、恭華が現実へと引き戻された。
顔を上げる。
「え?・・・・智輝!?」
恭華を現実に引き戻したのは聞き覚えのある懐かしい声、智輝だ。
恭華はターキーをかじる手を止めた。
「お、お前、監禁から逃れたのか!?ならなんで」
「わあぁぁぁっ!!!バカ、バカっ!!」
ターキーを手放し、ベトベトギトギトの手で、慌てて智輝の口を押さえる。
「ぶっ!!臭っ!汚ねーなっ」
ターキーを食べていた恭華の口よりも、智輝の口周りはギトギトと油で光っていた。
「おやぁ、恭華さん、お友達でしょうか?」
ニンマリとしたキツネが智輝を見上げる。
ふてぶてしい。何が友達でしょうか?だ。もうとっくに知ってんだろうが!
でも良かったと、ホッと胸をなで下ろした。
さっきの智輝の発言はキツネに聞かれていなかったようだ。殺されずに済む。
「あ、どうも。恭華の幼馴染みの・・・」
言いかけて智輝が相手の顔を見て、笑顔を張り付けたままピタリと止めた。
「おい、恭華・・・・こいつ」
「駄目だ、智輝!!何も言うなっ!!」
恭華が声を大きく響かせて智輝を制止する。
智輝は口を噤んだが、目は物語っていた。
黙っていられるか、コイツが例の殺人鬼だろ、と。
それはそうだ。智輝にはその特徴を事細かに伝えたのだ。
今は座っていて、高身長という特徴の一つが捉えられなくても、『キツネのような顔』これを知っていれば誰でもピンとくる。
「何です、恭華さん?何を言うんですか?」
キツネがニヤリと表情の読めない笑みを浮かべた。
「なんでもない・・・それより智輝、何でこんなとこにいるんだよ?」
罪を追及するようなキツネの視線から逃れるように智輝を見る。
智輝はどちらかと言えば肉より、魚や野菜を好む。
自ら進んで肉フェスに来たとは思えない。
ふと視線を智輝の背後に向けると、家の者を従えていた。
幼い頃より智輝のお世話係として付いていたため、その顔は恭華もよく知っていた。
相手も恭華の視線を感じ、ペコッと軽く頭を下げた。
「だってこの会場、うちの島だし・・・」
恭華に目を合わせている智輝の瞳が、時々脇に逸れる。
完全にキツネを意識していた。
そのキツネはというと、真っ白なレースのハンカチを取り出し、恭華のベトベトになった手と口を拭っていた。
恭華は恭華でキツネに大人しく拭かれている。
いつから紳士は白いレースのハンカチを所持するようになったのだろうか。親父、レースのハンカチなんか持っていたか?いや、例えこいつが紳士のようにスーツを着こなしていたとしてもその正体は快楽殺人鬼。
ハンカチに気を取られながらもキツネに意識を向ける。
本来ならば、恭華の面倒を見るその役割は自分のポジションだった。
智輝は悔しさが顔に出ないよう、恭華に作り笑顔を向ける。
「智輝、今日はもう帰れよ。また連絡するから・・・」
智輝がキツネに敵対心をむき出しにしているのは分かった。キツネもまた、そんな智輝を挑発するかのように必要以上に恭華に触れる。
智輝の反応を完全に楽しんでいるのだ。
コイツ・・・
ダメだ智輝を刺激したらいけない。頼むから余計なことをするな。
「ベトベトすんな!」
せめてキツネから距離を取ろうと、迷惑そうに眉間に皺を寄せ、キツネの頬をグニッと押しやる。
「おや?まだベトベトしてましたか?」
ニンマリ笑うと、恭華の手を取り、レースのハンカチで拭い始めた。
「違げぇよ、バカ!ベトベトしてんのはお前だ!」
ポカリとキツネの頭を叩いてキツネから手を引っ込める。
どうだろうか?キツネとの仲の悪さや、恭華が嫌々で迷惑がっていることが伝わっただろうか?
チラッと智輝を盗み見る。
恭華は困惑した。
ただでさえ八の字の智輝の眉がこの上なく下がっている。本当に悲しんでいる時の顔だ。
何で!?
智輝は絶望していた。
智輝からしたら、息ぴったりの大変仲睦まじい熟年夫婦のやり取りを見せられた気分だ。
もっと嫌々ながら監禁されているのだろうと思っていた。奴隷のように扱われ、何の自由も意思も尊重されない人形のように……精神状態も崩壊寸前になるまで壊されるのだろうと。
恭華から聞いた話によると、実に残虐で人間を人間とも思わない凶悪な殺人鬼だったはずだ。
だが実際はどうだ?
甲斐甲斐しく恭華の世話を焼き、誰が見ても溺愛し大切にしている。そして分かってしまったのだ。
伊達に長年恭華と過ごしてきたわけではないのだから。
恭華もこの男を自分の身近な人間として受け入れている。
恭華の中には人間関係が三段階存在することを智輝は知っている。
第一段階、何とも思わない周囲の取り巻き。
大抵、恭華の名を借り、幅を利かせる自称友人であったり、向うも遊びであることを認識している女がその対象だ。
第二段階、気を許したいと考えている人間。
恭華が引き取られた親戚やこの今目の前にいる男がここにあたる。
第三段階、気を許している人間。
智輝や智輝の家族がここにいる、と智輝は信じている。そして恭華の口からよく出てくる稲荷という男も、悔しながらここにあたる。
問題は、キツネという男が、第一段階を過ぎているということだ。
「と、智輝?」
悲しそうな智輝を心配そうに恭華も覗き込む。
「恭華・・・今日家に来いよ」
まだだ。まだ恭華の口から恭華の思いを聞いていない。
それに今に至った経緯も。
別に構わないだろう?とキツネを睨みつけるように挑戦的に見つめる。
「え!?・・・で、でも・・・」
行きたい。久しぶりに智輝とゆっくり話したい。
それに智輝が元気ないのも恭華には気掛かりだ。
しかしキツネがそれを許さないだろう。
伺うようにキツネを見る。
「構いませんよ?」
「え?」
「は?」
快諾。まさかの返答に恭華も智輝も、相手に問うというより、わが耳を疑うように声が漏れた。
「ですが門限は・・・」
「分かった、十時な!」
喜びを隠せない恭華がキツネの言葉を遮り立ち上がった。
恭華の言葉にうなずき、ニヤリと笑う。
本当に不気味なヤツ、智輝にそんな印象を与えるのにはこの数分のやり取りで十分だった。
「帰りはお迎えに上がりますね」
キツネも合わせて立ち上がる。
「いや、帰りはうちが責任を持って送るから結構です!」
椅子から起立した男の身長の高さに圧倒されつつも、表情には出さずに見上げる形で丁重に断りを入れる。
「いえいえ、貴方ではきっと家に辿り着けませんから」
智輝を馬鹿にしたようにニンマリと笑みを深めた。
「んなっ!?うちをなめんな!」
「智輝!!いいから行こうぜ!コイツの挑発に乗ってたら日が暮れる。キツネ、肉はちゃんと買っておけよ!」
智輝の腕を引き、足早に立ち去っていく。
ついでにキツネにベッと短く舌を出していく。
「フフッ❤」
舌を出していった恭華を愛おしそうに見送る。
憎まれ口を叩く恭華も何とも可愛らしい。
恭華以外の人間にやられても何も感じるものなどありはしない、よって瞬殺間違いないのだが。
恭華にやられると、こちらが瞬殺されそうになる。
親友の家に遊びに行く、それ位可愛いものだ。
あまりに締め付けが厳しすぎて恭華を壊してしまったら大変だ。この前のように。
もう二度と恭華にあのような想いはさせたくない。あのような表情はさせたくない。
死にたいと、生きている意味を感じないと思わせたくない。
恭華の両手にはターキーレッグが握られている。そしてキツネの前にもターキーレッグが置かれているが、キツネの分ではない。
恭華のおかわり用だ。
「ええ、既に購入済みですので安心してください」
満面の笑みを浮かべてターキーレッグを頬張る恭華を、キツネもまた満面の笑みを浮かべて見つめる。
キツネの言葉に恭華が満足そうにうなずいた。
もしゃもしゃとかぶりついていた肉から顔を離し、ペットボトルのお茶に手を伸ばす。
「なあ、キツネ?・・・さっきな、揚羽さんに聞いたんだけど・・・」
言葉が繋がらない。口に出し辛い。自然と口は止まり代わりにターキーにかぶりつく。
キツネが稲荷や揚羽を育てた。それも親の仇であるキツネが、だ。報復で殺される心配だってあった筈だ。
それに何よりキツネに欠けていたら絶対に育てることなどできない。愛が。
それは親戚をたらい回された恭華だからこそよく分かっていた。決して遊びで人を育てることなどできないのだ。根気と覚悟と愛、それに金がいる。
だからこそ、ささやかな期待を持ってしまう。本当はキツネにも思いやりの心が、博愛の心がどこかに隠れているのではないかと。
「えっ!?恭華っ!!?」
テーブルを通り過ぎる人波の一つに声をかけられ、恭華が現実へと引き戻された。
顔を上げる。
「え?・・・・智輝!?」
恭華を現実に引き戻したのは聞き覚えのある懐かしい声、智輝だ。
恭華はターキーをかじる手を止めた。
「お、お前、監禁から逃れたのか!?ならなんで」
「わあぁぁぁっ!!!バカ、バカっ!!」
ターキーを手放し、ベトベトギトギトの手で、慌てて智輝の口を押さえる。
「ぶっ!!臭っ!汚ねーなっ」
ターキーを食べていた恭華の口よりも、智輝の口周りはギトギトと油で光っていた。
「おやぁ、恭華さん、お友達でしょうか?」
ニンマリとしたキツネが智輝を見上げる。
ふてぶてしい。何が友達でしょうか?だ。もうとっくに知ってんだろうが!
でも良かったと、ホッと胸をなで下ろした。
さっきの智輝の発言はキツネに聞かれていなかったようだ。殺されずに済む。
「あ、どうも。恭華の幼馴染みの・・・」
言いかけて智輝が相手の顔を見て、笑顔を張り付けたままピタリと止めた。
「おい、恭華・・・・こいつ」
「駄目だ、智輝!!何も言うなっ!!」
恭華が声を大きく響かせて智輝を制止する。
智輝は口を噤んだが、目は物語っていた。
黙っていられるか、コイツが例の殺人鬼だろ、と。
それはそうだ。智輝にはその特徴を事細かに伝えたのだ。
今は座っていて、高身長という特徴の一つが捉えられなくても、『キツネのような顔』これを知っていれば誰でもピンとくる。
「何です、恭華さん?何を言うんですか?」
キツネがニヤリと表情の読めない笑みを浮かべた。
「なんでもない・・・それより智輝、何でこんなとこにいるんだよ?」
罪を追及するようなキツネの視線から逃れるように智輝を見る。
智輝はどちらかと言えば肉より、魚や野菜を好む。
自ら進んで肉フェスに来たとは思えない。
ふと視線を智輝の背後に向けると、家の者を従えていた。
幼い頃より智輝のお世話係として付いていたため、その顔は恭華もよく知っていた。
相手も恭華の視線を感じ、ペコッと軽く頭を下げた。
「だってこの会場、うちの島だし・・・」
恭華に目を合わせている智輝の瞳が、時々脇に逸れる。
完全にキツネを意識していた。
そのキツネはというと、真っ白なレースのハンカチを取り出し、恭華のベトベトになった手と口を拭っていた。
恭華は恭華でキツネに大人しく拭かれている。
いつから紳士は白いレースのハンカチを所持するようになったのだろうか。親父、レースのハンカチなんか持っていたか?いや、例えこいつが紳士のようにスーツを着こなしていたとしてもその正体は快楽殺人鬼。
ハンカチに気を取られながらもキツネに意識を向ける。
本来ならば、恭華の面倒を見るその役割は自分のポジションだった。
智輝は悔しさが顔に出ないよう、恭華に作り笑顔を向ける。
「智輝、今日はもう帰れよ。また連絡するから・・・」
智輝がキツネに敵対心をむき出しにしているのは分かった。キツネもまた、そんな智輝を挑発するかのように必要以上に恭華に触れる。
智輝の反応を完全に楽しんでいるのだ。
コイツ・・・
ダメだ智輝を刺激したらいけない。頼むから余計なことをするな。
「ベトベトすんな!」
せめてキツネから距離を取ろうと、迷惑そうに眉間に皺を寄せ、キツネの頬をグニッと押しやる。
「おや?まだベトベトしてましたか?」
ニンマリ笑うと、恭華の手を取り、レースのハンカチで拭い始めた。
「違げぇよ、バカ!ベトベトしてんのはお前だ!」
ポカリとキツネの頭を叩いてキツネから手を引っ込める。
どうだろうか?キツネとの仲の悪さや、恭華が嫌々で迷惑がっていることが伝わっただろうか?
チラッと智輝を盗み見る。
恭華は困惑した。
ただでさえ八の字の智輝の眉がこの上なく下がっている。本当に悲しんでいる時の顔だ。
何で!?
智輝は絶望していた。
智輝からしたら、息ぴったりの大変仲睦まじい熟年夫婦のやり取りを見せられた気分だ。
もっと嫌々ながら監禁されているのだろうと思っていた。奴隷のように扱われ、何の自由も意思も尊重されない人形のように……精神状態も崩壊寸前になるまで壊されるのだろうと。
恭華から聞いた話によると、実に残虐で人間を人間とも思わない凶悪な殺人鬼だったはずだ。
だが実際はどうだ?
甲斐甲斐しく恭華の世話を焼き、誰が見ても溺愛し大切にしている。そして分かってしまったのだ。
伊達に長年恭華と過ごしてきたわけではないのだから。
恭華もこの男を自分の身近な人間として受け入れている。
恭華の中には人間関係が三段階存在することを智輝は知っている。
第一段階、何とも思わない周囲の取り巻き。
大抵、恭華の名を借り、幅を利かせる自称友人であったり、向うも遊びであることを認識している女がその対象だ。
第二段階、気を許したいと考えている人間。
恭華が引き取られた親戚やこの今目の前にいる男がここにあたる。
第三段階、気を許している人間。
智輝や智輝の家族がここにいる、と智輝は信じている。そして恭華の口からよく出てくる稲荷という男も、悔しながらここにあたる。
問題は、キツネという男が、第一段階を過ぎているということだ。
「と、智輝?」
悲しそうな智輝を心配そうに恭華も覗き込む。
「恭華・・・今日家に来いよ」
まだだ。まだ恭華の口から恭華の思いを聞いていない。
それに今に至った経緯も。
別に構わないだろう?とキツネを睨みつけるように挑戦的に見つめる。
「え!?・・・で、でも・・・」
行きたい。久しぶりに智輝とゆっくり話したい。
それに智輝が元気ないのも恭華には気掛かりだ。
しかしキツネがそれを許さないだろう。
伺うようにキツネを見る。
「構いませんよ?」
「え?」
「は?」
快諾。まさかの返答に恭華も智輝も、相手に問うというより、わが耳を疑うように声が漏れた。
「ですが門限は・・・」
「分かった、十時な!」
喜びを隠せない恭華がキツネの言葉を遮り立ち上がった。
恭華の言葉にうなずき、ニヤリと笑う。
本当に不気味なヤツ、智輝にそんな印象を与えるのにはこの数分のやり取りで十分だった。
「帰りはお迎えに上がりますね」
キツネも合わせて立ち上がる。
「いや、帰りはうちが責任を持って送るから結構です!」
椅子から起立した男の身長の高さに圧倒されつつも、表情には出さずに見上げる形で丁重に断りを入れる。
「いえいえ、貴方ではきっと家に辿り着けませんから」
智輝を馬鹿にしたようにニンマリと笑みを深めた。
「んなっ!?うちをなめんな!」
「智輝!!いいから行こうぜ!コイツの挑発に乗ってたら日が暮れる。キツネ、肉はちゃんと買っておけよ!」
智輝の腕を引き、足早に立ち去っていく。
ついでにキツネにベッと短く舌を出していく。
「フフッ❤」
舌を出していった恭華を愛おしそうに見送る。
憎まれ口を叩く恭華も何とも可愛らしい。
恭華以外の人間にやられても何も感じるものなどありはしない、よって瞬殺間違いないのだが。
恭華にやられると、こちらが瞬殺されそうになる。
親友の家に遊びに行く、それ位可愛いものだ。
あまりに締め付けが厳しすぎて恭華を壊してしまったら大変だ。この前のように。
もう二度と恭華にあのような想いはさせたくない。あのような表情はさせたくない。
死にたいと、生きている意味を感じないと思わせたくない。
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