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お出かけ編
殺人鬼が感じたのはただ唯一の哀しみ-9 ★
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恭華は悩んでいた。
智輝に貰ったスタンガンを試してみるべきだろうか。
いやでも何の効果も得られずにキツネがピンピンしていた時の報復が怖すぎる。
素手で不意打ちを襲ってみた時だって結局何もできず、逆に相当痛めつけられたのだ。
武器でやったらと思うと寒気がする。
実際にブルッと身震いさせた。
「おや、寒いですか?お湯加減、ぬるかったでしょうか?」
「え?ああ、大丈夫」
上から降ってきた声に慌てて答えた。
今は風呂。水の音で恭華はそれを思い出す。
キツネに背後から抱きかかえられ、湯船に浸かっていた。
「そうですか。それより恭華さん、先ほどから僕の話聞いてました?」
「え?あ・・・聞いてた聞いてた!やっぱりどう考えてもカメよりウサギの方が速いよな~」
「・・・そんな話、誰がしましたか?」
「え?ああ!ごめん、やっぱりカメの方が速いって話だったか?」
「いえ、ですからそもそもウサギとカメの話なんてしていませんよ」
「・・・じゃあ、サルとカニ?」
「・・・とりあえず、昔話から離れていただいてもいいですかねぇ?夏休みどこか行きましょうってお話ですよ」
何も聞いていないんですから、と大きな溜め息を吐いた。
「ああ、いいんじゃね?」
そんなキツネに対しても恭華は空返事だった。
恭華の頭はどうやってキツネにスタンガンを当てるかでいっぱいだった。
キツネにスタンガンを当てられた時はどうだったかと思い出すが、腕を引かれた反動で引き寄せられた身体に何度も何度も押し付けられた苦い記憶でしかない。
スタンガンが駄目だった時、ナイフを出すか・・・
どうやってキツネにナイフを刺すか。
キツネにナイフで刺された時はどうだったかと思い出すが、身動きの取れない状態で一方的に刺された苦い記憶でしかない。
う~ん、う~んと唸る恭華に再びキツネのため息が漏れた。
「お話に集中できない方はこうです」
恭華の恥骨から股間に手を這わせ、お湯の中で揺らぐ柔らかな性器を包み込む。
と、同時にキュッと締まっている窄みの縁をなぞるように指の腹でなでていく。
「ひゃっ!ちょ、何すんだよ!?」
現実世界に引き戻された恭華が顔だけ後ろを向き、キツネを睨む。
「フフッ、ようやくこちらを見ましたね」
ニンマリとキツネの口角が静かに上がっていく。
キツネの手は止まらずに、やんわりと握られた性器は緩急をつけて擦り上げられる。
第一関節まで埋め込まれた指のせいでお湯が中に吸い込まれていく感覚に身震いする。
「あっ、やめ・・・お、お湯・・・」
キツネの手を抑えるように掴むが、快感が先立ちプルプル震える手に力が入らない。
すっかり硬くなっているキツネの凶暴な熱が、ピタリと腰に押し付けられていた。ドクドクと脈を打つそれは、キツネの興奮を伝えるのには十分だ。
毎回のことながら、この男が挿入に要す準備は早い。一瞬で屹立へと導けるため恭華への前戯が追いつかないのだ。
「フフッ、本気で抵抗しているようには見えませんねぇ。揺れていますよ、腰。随分淫乱になりましたねぇ❤」
すっかり硬度の増したピクピク震える恭華の先端を、グリグリと爪先で弄りながらクスクスと笑う。
お湯と一緒に二本目の指が易々と呑み込まれ、キツネがクスリと満足そうに笑う。
「んんっ!!」
揶揄にも反発できないほどに余裕がない恭華は、ビクンと身体を仰け反らせ、絶頂をやり過ごそうと硬直する。
「フフッ、出してしまって構いませんよ?」
頑なに拒否をする恭華に追い討ちをかけるように、埋め込んだ指でカリカリと恭華の弱いポイントを引っ掻いていく。
「いぁっ!!や、やめ・・・これ以上・・・」
これ以上続けたらお湯を汚すから、やめてと息の上がった恭華がかすれた声で告げた。
「身体はやめろって言っていませんけどねぇ。分かりました、やめます」
パッと恭華の性器から手が放され、埋め込まれていた指も抜かれた。
「え?」と突然止められて刺激を追い求めるようにキツネを振り返り、モゾモゾと身体を動かす。
恭華の腰は止まらず、男のそそり立った性器を恭華の尻たぶが擦り上げていく。
「どうしました?恭華さん」
ニマッと笑うキツネが恭華の耳元で囁き、耳を甘噛みしていく。
「俺、もう出るっ!!」
恭華が前を押えてザバッと立ち上がる。
「駄目です❤さっき身震いしていたじゃないですか。もう少し温まってから出ましょうね?」
立ち上がった恭華の腕を引き、よろけた恭華を湯船の中に戻し、キュッと抱きしめる。
「や、大丈夫だから!ト、トイレ・・・」
我慢が・・・。
プルプルと前を押えながら震え、再び立ち上がろうとする恭華を、強く抱きしめているキツネがさせない。
そこで初めて恭華はキツネのそれが完全に勃ち上がっていることに気がついた。
「ちょ、あたってるんですけど・・・」
「フフッ、僕は遠慮なく抜かせていただきますよ?ああ、お湯は汚れません」
貴方の中に全て注ぎ込みますから❤、と囁くと恭華の腰を持ち上げた。
「え?」
と恭華が振り向いた時には男の滾る肉棒に串刺しにされていた。
挿入から容赦のない最奥への一突きに恭華の脳と視界が揺れた。
「あぁぁぁぁっ!!痛っ・・・くっ・・・」
指先が白くなるほどギュッと拳を握って異物挿入の痛みに耐える。
久々に無理矢理挿れられた気がする。
「ああ、すみません痛かったですか?でも切れてはいません。フフッ、ごめんなさい、僕は恭華さんのように我慢できなくて」
と何の悪びれる様子も感じさせないキツネが飄々と告げた。
緩々と動き始めた男の太腿を、恭華がギュッと握る。
「ま、待っ!動かな」
「すみません、無理です」
「やあぁっ!」
懇願をあっさり却下された恭華は、激しく下から穿たれるまま揺すられる。
「あぁぅっ・・・ぁっ」
ガンガンと手加減なしに揺さぶられ、視界が歪んでいく。
乱暴なその男の扱いが悲しく、恭華の目には涙が溜まっていく。
揺れる度に溜まった涙はポロポロと零れ始めた。
「泣いているんですか?きちんと恭華さんも気持ちよくして差し上げますから」
ハラハラと泣く恭華の頬をお湯の温度よりも少し冷たいキツネの手が撫でていく。
「さ、最近は・・・うぅっ・・・や、優し、と思って・・・ヒック・・・たの、に・・・」
グシグシと泣き始めた恭華の涙は止まらず、嗚咽まで風呂に響かせ始めた。
最近は恭華に無理強いをすることはなく、優しかったのだ。それがどうだ、恭華が完全復活した途端にこれだ。
やはり恭華が弱っていたからキツネは優しかった、またあの玩具のように扱われる辛い日々が始まるのだと思うと、悲しくて悔しくて怖くて涙が出る。
「恭華さん・・・そんなに痛かったですか?」
本気で恭華に泣かれ、男の動きが完全に止まった。
「ごめんなさい、抑えられずに貴方のことを考えていませんでしたね」
恭華を後ろからギュッと抱きしめ、頬に優しく唇を寄せる。
「・・・ヒック・・」
涙でぼやけた視界で真横の男をじっと見つめる。いつもの笑みを浮かべてはいるものの、少しだけ後悔の色が見られる。
恭華自身、途中でキツネが止まるとは思っていなかった。てっきり意識を失うまで、いや意識を失って尚起こされ、男が飽きるまで使われるものだと思っていた。
それが『貴方のことを考えていませんでしたね』?
まさかこの男に相手のことを思いやる心があるだなんて、芽生えるだなんて。
呆気に取られた恭華が鼻を啜りながらも男から目が離せなくなった。
恭華が落ち着くまでしばらく静止していた男が緩やかに動き出す。
「ひぁっ!・・・あ、んっ・・・な、なんでそこばっか・・・」
ビクッと身体を跳ねさせ、反り返った頭を男の胸に預ける。
恭華の反応を見た男が小さく小刻みに、ある一点だけを狙って抉るように擦り付ける。
男の先端が恭華の突起に触れるたびにビクビクと慄かせ、嬌声を風呂に響かせた。
「やぁ、んっ!・・・・」
萎え始めていた恭華の先端があっという間に上を向き、腹にぺたりと密着する。
「恭華さん、気持ちイイですか?いいですよね❤」
キツネの囁きに、恭華がイヤイヤと首を振る。
「出してしまってもいいですよ?」
キツネの囁きに、恭華がイヤイヤと首を振る。
「そう、ですか・・・」
「ん、ふっ・・・」
射精感を堪えるようにギュウッと足に力を込め、足の指先を丸める。
強情な恭華の射精をさらに促すように、男が陰嚢を揉み込みながら亀頭に向かい擦り上げる。
「やあぁっ!」
ビクビクと脈打つペニスを容赦なく擦り上げ、肉壁からも責め上げる。
出る、絶頂を確信し、一際体を仰け反らせたちょうどその時、男の手により根元がキュッと握り込まれた。
「アァァッ!!」
脳を揺さぶられるような快感がビリッと身体を通り抜け、目をチカチカさせる。耐えがたい快楽にビクビクと痙攣させるが、吐き出すはずの熱は男の手により止められた。
「ぁ、ぇ?」
恭華の腹には男の吐き出す大量の熱を感じ、衝撃を隠せずに涙目で男を見上げる。
「キ、キツネ、放して!!」
イきたい。だがキツネによってその出口が塞がれている。
「出さなくていいんですよね?気持ちよくもなかったんですものね?」
ではそろそろ出ましょうと、恭華の中からズルリと男の性器が抜かれた。
「ぁんっ!」
男の精液と共に質量を失うその感覚にさえ、刺激となる。
がっぽり空いた孔に、すぐさまシャワーがあてられ、中を掻き出される。だがピクピクと先端を震わせている張り詰めた性器の根本は戒められたままだ。
「ひっ、あぁぁっ!」
それさえ塞き止められた絶頂を促す誘因となる。
キツネの腕をギュッと握り、カタカタと身体を震えさせて身悶える。
「キ、キツネ手、放し、て・・・」
ポロポロと涙を零し、首を振りながらキツネに懇願するが、キツネもまた首を振る。
「はいはい、トイレまでお連れしますから、それまで我慢してくださいね。そこで思う存分自慰してください」
キツネの突き放すような宣言に恭華の瞳が揺れた。
「ぇ?」
風呂から上がり、本当に解放されないまま、トイレに連れていかれ、そこで放置された。
悔しさに唇を噛み締めながら、恭華は自らを追い上げ、待ち望んだ吐精をようやく遂げた。手に残る白い粘液を呆けた顔で見つめ、虚しさが心を占める。
と同時に恭華の決意も固まった。絶対に!絶対にやってやる!報復が怖くて怯えている場合ではない!智輝に貰ったスタンガンとナイフで目にもの見せてやる!
その目には復讐の炎がメラメラと宿っていた。
智輝に貰ったスタンガンを試してみるべきだろうか。
いやでも何の効果も得られずにキツネがピンピンしていた時の報復が怖すぎる。
素手で不意打ちを襲ってみた時だって結局何もできず、逆に相当痛めつけられたのだ。
武器でやったらと思うと寒気がする。
実際にブルッと身震いさせた。
「おや、寒いですか?お湯加減、ぬるかったでしょうか?」
「え?ああ、大丈夫」
上から降ってきた声に慌てて答えた。
今は風呂。水の音で恭華はそれを思い出す。
キツネに背後から抱きかかえられ、湯船に浸かっていた。
「そうですか。それより恭華さん、先ほどから僕の話聞いてました?」
「え?あ・・・聞いてた聞いてた!やっぱりどう考えてもカメよりウサギの方が速いよな~」
「・・・そんな話、誰がしましたか?」
「え?ああ!ごめん、やっぱりカメの方が速いって話だったか?」
「いえ、ですからそもそもウサギとカメの話なんてしていませんよ」
「・・・じゃあ、サルとカニ?」
「・・・とりあえず、昔話から離れていただいてもいいですかねぇ?夏休みどこか行きましょうってお話ですよ」
何も聞いていないんですから、と大きな溜め息を吐いた。
「ああ、いいんじゃね?」
そんなキツネに対しても恭華は空返事だった。
恭華の頭はどうやってキツネにスタンガンを当てるかでいっぱいだった。
キツネにスタンガンを当てられた時はどうだったかと思い出すが、腕を引かれた反動で引き寄せられた身体に何度も何度も押し付けられた苦い記憶でしかない。
スタンガンが駄目だった時、ナイフを出すか・・・
どうやってキツネにナイフを刺すか。
キツネにナイフで刺された時はどうだったかと思い出すが、身動きの取れない状態で一方的に刺された苦い記憶でしかない。
う~ん、う~んと唸る恭華に再びキツネのため息が漏れた。
「お話に集中できない方はこうです」
恭華の恥骨から股間に手を這わせ、お湯の中で揺らぐ柔らかな性器を包み込む。
と、同時にキュッと締まっている窄みの縁をなぞるように指の腹でなでていく。
「ひゃっ!ちょ、何すんだよ!?」
現実世界に引き戻された恭華が顔だけ後ろを向き、キツネを睨む。
「フフッ、ようやくこちらを見ましたね」
ニンマリとキツネの口角が静かに上がっていく。
キツネの手は止まらずに、やんわりと握られた性器は緩急をつけて擦り上げられる。
第一関節まで埋め込まれた指のせいでお湯が中に吸い込まれていく感覚に身震いする。
「あっ、やめ・・・お、お湯・・・」
キツネの手を抑えるように掴むが、快感が先立ちプルプル震える手に力が入らない。
すっかり硬くなっているキツネの凶暴な熱が、ピタリと腰に押し付けられていた。ドクドクと脈を打つそれは、キツネの興奮を伝えるのには十分だ。
毎回のことながら、この男が挿入に要す準備は早い。一瞬で屹立へと導けるため恭華への前戯が追いつかないのだ。
「フフッ、本気で抵抗しているようには見えませんねぇ。揺れていますよ、腰。随分淫乱になりましたねぇ❤」
すっかり硬度の増したピクピク震える恭華の先端を、グリグリと爪先で弄りながらクスクスと笑う。
お湯と一緒に二本目の指が易々と呑み込まれ、キツネがクスリと満足そうに笑う。
「んんっ!!」
揶揄にも反発できないほどに余裕がない恭華は、ビクンと身体を仰け反らせ、絶頂をやり過ごそうと硬直する。
「フフッ、出してしまって構いませんよ?」
頑なに拒否をする恭華に追い討ちをかけるように、埋め込んだ指でカリカリと恭華の弱いポイントを引っ掻いていく。
「いぁっ!!や、やめ・・・これ以上・・・」
これ以上続けたらお湯を汚すから、やめてと息の上がった恭華がかすれた声で告げた。
「身体はやめろって言っていませんけどねぇ。分かりました、やめます」
パッと恭華の性器から手が放され、埋め込まれていた指も抜かれた。
「え?」と突然止められて刺激を追い求めるようにキツネを振り返り、モゾモゾと身体を動かす。
恭華の腰は止まらず、男のそそり立った性器を恭華の尻たぶが擦り上げていく。
「どうしました?恭華さん」
ニマッと笑うキツネが恭華の耳元で囁き、耳を甘噛みしていく。
「俺、もう出るっ!!」
恭華が前を押えてザバッと立ち上がる。
「駄目です❤さっき身震いしていたじゃないですか。もう少し温まってから出ましょうね?」
立ち上がった恭華の腕を引き、よろけた恭華を湯船の中に戻し、キュッと抱きしめる。
「や、大丈夫だから!ト、トイレ・・・」
我慢が・・・。
プルプルと前を押えながら震え、再び立ち上がろうとする恭華を、強く抱きしめているキツネがさせない。
そこで初めて恭華はキツネのそれが完全に勃ち上がっていることに気がついた。
「ちょ、あたってるんですけど・・・」
「フフッ、僕は遠慮なく抜かせていただきますよ?ああ、お湯は汚れません」
貴方の中に全て注ぎ込みますから❤、と囁くと恭華の腰を持ち上げた。
「え?」
と恭華が振り向いた時には男の滾る肉棒に串刺しにされていた。
挿入から容赦のない最奥への一突きに恭華の脳と視界が揺れた。
「あぁぁぁぁっ!!痛っ・・・くっ・・・」
指先が白くなるほどギュッと拳を握って異物挿入の痛みに耐える。
久々に無理矢理挿れられた気がする。
「ああ、すみません痛かったですか?でも切れてはいません。フフッ、ごめんなさい、僕は恭華さんのように我慢できなくて」
と何の悪びれる様子も感じさせないキツネが飄々と告げた。
緩々と動き始めた男の太腿を、恭華がギュッと握る。
「ま、待っ!動かな」
「すみません、無理です」
「やあぁっ!」
懇願をあっさり却下された恭華は、激しく下から穿たれるまま揺すられる。
「あぁぅっ・・・ぁっ」
ガンガンと手加減なしに揺さぶられ、視界が歪んでいく。
乱暴なその男の扱いが悲しく、恭華の目には涙が溜まっていく。
揺れる度に溜まった涙はポロポロと零れ始めた。
「泣いているんですか?きちんと恭華さんも気持ちよくして差し上げますから」
ハラハラと泣く恭華の頬をお湯の温度よりも少し冷たいキツネの手が撫でていく。
「さ、最近は・・・うぅっ・・・や、優し、と思って・・・ヒック・・・たの、に・・・」
グシグシと泣き始めた恭華の涙は止まらず、嗚咽まで風呂に響かせ始めた。
最近は恭華に無理強いをすることはなく、優しかったのだ。それがどうだ、恭華が完全復活した途端にこれだ。
やはり恭華が弱っていたからキツネは優しかった、またあの玩具のように扱われる辛い日々が始まるのだと思うと、悲しくて悔しくて怖くて涙が出る。
「恭華さん・・・そんなに痛かったですか?」
本気で恭華に泣かれ、男の動きが完全に止まった。
「ごめんなさい、抑えられずに貴方のことを考えていませんでしたね」
恭華を後ろからギュッと抱きしめ、頬に優しく唇を寄せる。
「・・・ヒック・・」
涙でぼやけた視界で真横の男をじっと見つめる。いつもの笑みを浮かべてはいるものの、少しだけ後悔の色が見られる。
恭華自身、途中でキツネが止まるとは思っていなかった。てっきり意識を失うまで、いや意識を失って尚起こされ、男が飽きるまで使われるものだと思っていた。
それが『貴方のことを考えていませんでしたね』?
まさかこの男に相手のことを思いやる心があるだなんて、芽生えるだなんて。
呆気に取られた恭華が鼻を啜りながらも男から目が離せなくなった。
恭華が落ち着くまでしばらく静止していた男が緩やかに動き出す。
「ひぁっ!・・・あ、んっ・・・な、なんでそこばっか・・・」
ビクッと身体を跳ねさせ、反り返った頭を男の胸に預ける。
恭華の反応を見た男が小さく小刻みに、ある一点だけを狙って抉るように擦り付ける。
男の先端が恭華の突起に触れるたびにビクビクと慄かせ、嬌声を風呂に響かせた。
「やぁ、んっ!・・・・」
萎え始めていた恭華の先端があっという間に上を向き、腹にぺたりと密着する。
「恭華さん、気持ちイイですか?いいですよね❤」
キツネの囁きに、恭華がイヤイヤと首を振る。
「出してしまってもいいですよ?」
キツネの囁きに、恭華がイヤイヤと首を振る。
「そう、ですか・・・」
「ん、ふっ・・・」
射精感を堪えるようにギュウッと足に力を込め、足の指先を丸める。
強情な恭華の射精をさらに促すように、男が陰嚢を揉み込みながら亀頭に向かい擦り上げる。
「やあぁっ!」
ビクビクと脈打つペニスを容赦なく擦り上げ、肉壁からも責め上げる。
出る、絶頂を確信し、一際体を仰け反らせたちょうどその時、男の手により根元がキュッと握り込まれた。
「アァァッ!!」
脳を揺さぶられるような快感がビリッと身体を通り抜け、目をチカチカさせる。耐えがたい快楽にビクビクと痙攣させるが、吐き出すはずの熱は男の手により止められた。
「ぁ、ぇ?」
恭華の腹には男の吐き出す大量の熱を感じ、衝撃を隠せずに涙目で男を見上げる。
「キ、キツネ、放して!!」
イきたい。だがキツネによってその出口が塞がれている。
「出さなくていいんですよね?気持ちよくもなかったんですものね?」
ではそろそろ出ましょうと、恭華の中からズルリと男の性器が抜かれた。
「ぁんっ!」
男の精液と共に質量を失うその感覚にさえ、刺激となる。
がっぽり空いた孔に、すぐさまシャワーがあてられ、中を掻き出される。だがピクピクと先端を震わせている張り詰めた性器の根本は戒められたままだ。
「ひっ、あぁぁっ!」
それさえ塞き止められた絶頂を促す誘因となる。
キツネの腕をギュッと握り、カタカタと身体を震えさせて身悶える。
「キ、キツネ手、放し、て・・・」
ポロポロと涙を零し、首を振りながらキツネに懇願するが、キツネもまた首を振る。
「はいはい、トイレまでお連れしますから、それまで我慢してくださいね。そこで思う存分自慰してください」
キツネの突き放すような宣言に恭華の瞳が揺れた。
「ぇ?」
風呂から上がり、本当に解放されないまま、トイレに連れていかれ、そこで放置された。
悔しさに唇を噛み締めながら、恭華は自らを追い上げ、待ち望んだ吐精をようやく遂げた。手に残る白い粘液を呆けた顔で見つめ、虚しさが心を占める。
と同時に恭華の決意も固まった。絶対に!絶対にやってやる!報復が怖くて怯えている場合ではない!智輝に貰ったスタンガンとナイフで目にもの見せてやる!
その目には復讐の炎がメラメラと宿っていた。
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