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リオドル・デ・ガールの苦難③

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フィナ・ランペーンとは一体どんな人物なのだろうか……
そんなことを考えながら歩いていると裏校舎の中庭に入って行く女子生徒を見かけ後をつける
なにやら誰かと話をしてるようだが女子生徒の声以外よく聞こえない……

「……………………キル王子」

(今、たしかにキル王子と呼んでいた……これは調べる必要があるな)


次の日に彼女が来る前に先回りして裏校舎にきていた…すると後退りする足音が聞こえたため瞬時に相手の背後に移動するスペックを使う。
このスペックはだいだい受け継がれており罪を犯した者の証拠を掴んだり逃げられないようにするための能力なのであまり知られてはいない。

フィナ嬢もすごく驚いているが説明をする気にはなれなかった。
しかし彼女にカマをかけてみたが上手くかわされてしまった……だが何かを隠していることはわかる……女性を手荒に扱いたくはないが今は緊急事態だ……ちょっと脅して話を聞くとするか。




(えっ?確かに彼女の腕を掴んだはずなのに……一瞬の出来事すぎて身動きがとれない!あっ!セダ・ポロルグが言っていた気をつけろとはこの事だったのか!!)

気付いたときには令嬢から腕を取られ壁に打ちつけられていた………

もう素直に話して協力してもらえば良かったとつくづく思うリオドルだった


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