身近な不しぎ体験談

クラフト

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24時間営業

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これは私が19歳のときに24時間営業の岩盤浴で働いていたときの話です。
はじめての3交代勤務での仕事はとても新鮮で不安もありつつ少しワクワクしてました。
1階は受付、2階が女性用、3階が男性用の3階建てのお店で飲み屋街の近くだったこともありお酒が抜けるまでホテル感覚で泊まったりする人や飲み屋のお姉さん達が仕事明けに来て疲れをとったりなど夜中でもけっこう人が来ていたのですが…その日はお客さんが来なく私一人の深夜勤務でした。
裏で洗濯物を畳んでいたときに2階から水の音が聞こえ「あれ?お客さんまだ残ってたかな?」と思い受付でお客さん名簿を確認し、念の為に2階、3階を確認して見て回ったのですがやはり誰もおらず気のせいだと思いそのまま掃除をすることにしました。
お客さんが来てもわかるように女性用、男性用のドアを開放してシャワー室を掃除していると1階から声が聞こえお客さんだと思い返事をしながら1階に降りると誰もおらずシーンっとしてました。
私はシャワーの音が人の声と勘違いしたんだと思いまた上に上がり次は3階の和式トイレを掃除していると掃除が終わった隣のトイレから勝手に水が流れ…音にびっくりした私は「えっ!?なんで?」…今までのが気のせいではないと気付き怖くなり掃除道具を片付けすぐさま受付に戻り朝が来るのを待ちました。

それからも夜間勤務のときに2階から子供が走りまわる音や洗面台を使う音…TVが勝手についたりなど様々なことがおこり、怖さで仕事が疎かになって上から怒られる日々に耐えられなくなり仕事を辞めることになりました。

私が辞めたあとに1年も経たずにお店が閉店したことを知りました。
あとで知りましたが同じ職場で働いていた人と再会したときに「あそこはいつも気味が悪くて掃除をしていたら洗面台の鏡に子供が見えたりで嫌だった」と聞きました。
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