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第13章 リステリアス宮の攻防
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窓から見えるその光景をモロク大公はあんぐりと口を開けて眺めていた。
イザベラ大公妃はいつものように笑顔を絶やさず、また何事にも動じない豪胆さで大騒ぎの庭を見下ろしていた。
ラフィンは腰を抜かし、喜助じいさんと弥平次じいさんは、お互いの頬をつねり合ってそれが夢ではないことを確認していた。
そして、セロリは。
「スペオペからヒロイック・ファンタジーっぽくなったと思ったら、今度は巨大ロボット物ですか……。恐るべし、です」
唖然として呟いた。
しかしその騒ぎの中、サンタと羽衣が見知らぬ男に救出されるのを見ると、ほっと胸を撫で下ろした。
宮殿の中枢である大公執務室。
そこに集まったかれらは、大公が処刑中止を宣言する直前に起こったこの事態に目的を見失って、ただその信じがたい光景を眺めているだけであった。
その大騒ぎのおかげで処刑はなし崩し的に中止にはなったものの、巨大ロボと兵士たちとの闘いは続いている。
いや、闘い、というよりは、兵士たちが一方的に巨大ロボに蹂躙されている、と云った方が正しいだろう。
(いったい、どちらを応援すればよいのだろうか?)
大公は首を傾げた。
「あ!」と、セロリ。
「あの人はユズナさん?」
その声にイザベラ妃がセロリに近づいて来た。
「セルリア、どなたか知り合いの方がいるの?」
「ええ。あのバイクでやってきた人です。とってもお世話になった方なんですが」
「まあ、ではお味方かしらね」
「はい、そう思います。たぶんサンタと羽衣を助けに来たのだ、と」
「では、あの巨大ロボも?」
「え? それは……」
云いかけて、セロリは巨大ロボ《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》の操縦席の窓に見える人影に気づいた。
「あ、あれは、フタバさん?」
「まあ、あちらも知り合いなの?」
「はい」
そう、と云って、イザベラ妃はそれを見つめる。
「ねえ、セルリア?」
「はい?」
「あなたの知り合いってなかなかヤンチャな方々なのね。一国のお城だと云うのに遠慮なしですものねぇ」
にっこりと笑った。
(あ、もしかして、お母様、怒っている?)
恐る恐るイザベラ妃を見る。
そのセロリの視線にイザベラ妃は首を振った。
「大丈夫よ。怒っていないわ。ただあんなヤンチャが出来てうらやましい、と思っただけよ。私も参加してみたいわ」
(参加してみたいって、立場と年齢を考えてください、お母様……)
ふたりの兵士とともにラスバルトが大公執務室に現れたのはそのときだった。
かれは大公たちの顔を見て、驚きの表情を見せて立ち止まった。
ふたりの兵士が素早くかれの前に回りこみ剣を構える。
喜助じいさんと弥平次じいさんが、同じように大公、大公妃、セロリを後ろに庇った。
空気が凍りつく。
次の瞬間、ふたりの兵士がじいさんたちに襲いかかった。
「この、小童が!」
喜助じいさんが兵士の剣をしっかり受け止めると、手首を返すだけでその剣を弾き飛ばす。
弥平次じいさんも同じように軽々ともうひとりの兵士をねじ伏せた。
「役者が違うべ」
ドヤ顔である。
まるで、助さん、格さんである。
だが。
一陣の風が吹く。
そんな風に思えた。
ラスバルトが剣を抜き、喜助じいさんと弥平次じいさんに襲いかかったのだ。
その動きはふたりの兵士とは雲泥の差があった。
じいさんズはかろうじてその剣呑な攻撃を避けたが、ラスバルトの剣の一撃で瞬時にふたりは剣をとり落としていた。
的確で、かつ、破壊力に勝るそんな一撃であった。
「この兵士どものようなボンクラと私を一緒にしてもらっては困るな」
ラスバルトは、にやり、と笑って、その場で固まってしまったふたりのじいさんに剣先を突きつける。
「年寄りの冷や水と云う言葉を知っているか? おまえたちの時代はとっくに終わっていることを教えてやろう」
次の瞬間、その剣先から青白い稲妻が迸った。
高電圧の電撃がじいさんズに襲い掛かり、ふたりはその場で意識を失った。
「次は斬り捨てるぞ」
それからラスバルトはそこに這いつくばっていた自分の兵士を蹴飛ばした。
「いつまでそうしている? 貴様らは私の護衛ではなかったのか?」
ふたりの兵士は慌てふためいてよろよろと立ち上がり、ラスバルトはそんな兵士を蔑みの目で眺めていた。
「むごいことを」と、大公。
「こんなエロいだけのじいさんたちに酷い仕打ちだな、ラスバルト?」
「それはお褒めの言葉と受け取りましょう、大公殿下。一国の主は時には非情になることも必要だと私は信じていますのでね。大公殿下とは違って……。それよりも殿下、確かトナーク宮でご静養中であったはずですが、はて、どうしてここにいらっしゃるのですか? 出来ましたら早めにトナーク宮にお戻りいただきたいものですね」
ラスバルトは剣を鞘に収めながら皮肉っぽく云った。口許には微笑を浮かべているが、その目は禍々しい光を宿している。
「そうも云ってはおられん。わしがいない隙に好き放題している者がおっては、おちおちのんびりと休んでばかりもいられない」
「さようですか? 結構トナーク宮の生活を楽しんでおられた、と、聞き及んでおりますけれどね」
その言葉に大公は、ぎょっとして、それからイザベラ大公妃をちらりと見ると、野獣らしからぬ照れた顔を見せて頭を掻いた。
「まあ、確かに、イザベラとラブラブの生活を送っておったが――」
「そうですわね、パパ。夫婦水入らずで」
「え? お母様、もしかして私はお邪魔虫なのですか?」
セロリが、ぷっ、と、頬を膨らませる。
「まあ、セルリアったら、そんなことは云ってませんよ。あなたはパパとママの大事な宝物なんですからね。ただあなたを教会に預けてしまってからは、あなたに見られることもないと思って、それまでよりも大胆に……うふふ」
たった今、目の前で剣と剣の闘いを見ていた割には、なかなかどうして豪胆で能天気な一家である。
これこそが一国の主の器と云うものなのかも知れない。
「いずれにしても」と、ラスバルト。
「大公家の方々にはトナーク宮に引っ込んでいていただかないとなりません。そしてそこの年寄りたちは、せっかくトナーク宮の牢と云うゆったりした環境を用意してやったと云うのにのこのことここまでやって来たとあっては、リステリアス宮の地下牢でたっぷりと嬲(なぶ)ってあげることにしましょう」
かれは恐ろしい形相でそこに倒れているじいさんズを見下ろした。
「さて、それでは大公殿下」と、ラスバルト。
「そこをどいていただけますか? 私もいろいろと指示をしなければなりませんので」
ラスバルトが重厚で豪奢な作りの大公執務机を指し示す。
大公は一歩も引かぬ構えで首を横に振った。
「残念だが、ラスバルト、それは叶わぬ。大公としておまえの持つすべての権利を剥奪しおまえを審問する」
「ほう。そう来ますか、大公殿下? 大人しくトナーク宮に退いていただければこんな真似はしたくなかったのですが……」
かれは、すらり、と再び剣を抜いた。
大公はイザベラ妃とセロリを庇うように身構えるとかれを睨みつける。
金色に輝く双眸が野獣の光を湛えていた。
「これは、これは。未だ史上最強の剣士と謳われた頃の闘志は身裡に息づいている、と云ったところですかね、大公殿下? しかし私の剣の腕はご存知でしょう?」
大公は悔しそうな表情を浮かべて無言でラスバルトを見つめる。
確かにすでに大公位に就いてから時が経ち剣を使うこともなくなってしまった自分が、現役の剣士であるラスバルトには到底敵わないことはよくわかっていた。
そんな大公の内心を見透かしたように、ラスバルトが嘲笑するような笑みを浮かべる。
「おわかりのようですね。まあ、そう云うことです。今のあなたは私には敵わない。私としては、あなたには穏やかに大公位を譲っていただこうと、いろいろと画策していたのですが、どうやらもはや悠長なことは云っていられない局面まで来てしまったようですね」
「そんなことが通ると思うのか?」
「なあに、ご心配には及びません。暗殺を捏造するなどたやすいことだ。大公妃殿下、公女殿下には正直恨みもありませんし、大公妃殿下には密かにあこがれもしていたのですが、残念ながらここにこうしていらっしゃったことがご不幸だったとあきらめていただくしかありません。大公殿下に殉じていただきましょう」
ついに凶悪な本性を現わしたラスバルトは、もはやいつものような優しげな笑顔を浮かべて優秀で忠義な家臣を演じる必要はなかった。
その凄まじい表情にさすがのセロリも隣にいたイザベラ妃にしがみつく。
イザベラ妃はセロリの肩を抱いて、この不埒な従弟に感情のない視線を浴びせていた。
「さて、あなた方の処分は決まりましたし、つまりこのリステリアス宮も私の物になる、と云うことですが……」
ラスバルトはいったん言葉を切ると、再び窓の外へ目をやり、やれやれ、と、肩を竦めて見せた。
「それを考えるとあの庭での大騒ぎには困ったものです。せっかくの美しい宮殿が台無しだ」
剣を窓の外に向ける。
「まったくもって不愉快です。連邦警察もなかなか無法なことをするものですね。あんな破壊兵器を持ち出すなど違法捜査も甚だしい。どう見ても国際問題でしょう。あれほどの無茶をするとは思いもしませんでしたよ。連邦は我々の『金貨の魔法』をどう思っているんでしょうね? いずれにしてもこの件については、あなた方にお別れを云ってからゆっくりと片付けることにしますが」
今度は剣を大公に、大公妃に、そして、セロリに向ける。
そのとき。
イザベラ大公妃はいつものように笑顔を絶やさず、また何事にも動じない豪胆さで大騒ぎの庭を見下ろしていた。
ラフィンは腰を抜かし、喜助じいさんと弥平次じいさんは、お互いの頬をつねり合ってそれが夢ではないことを確認していた。
そして、セロリは。
「スペオペからヒロイック・ファンタジーっぽくなったと思ったら、今度は巨大ロボット物ですか……。恐るべし、です」
唖然として呟いた。
しかしその騒ぎの中、サンタと羽衣が見知らぬ男に救出されるのを見ると、ほっと胸を撫で下ろした。
宮殿の中枢である大公執務室。
そこに集まったかれらは、大公が処刑中止を宣言する直前に起こったこの事態に目的を見失って、ただその信じがたい光景を眺めているだけであった。
その大騒ぎのおかげで処刑はなし崩し的に中止にはなったものの、巨大ロボと兵士たちとの闘いは続いている。
いや、闘い、というよりは、兵士たちが一方的に巨大ロボに蹂躙されている、と云った方が正しいだろう。
(いったい、どちらを応援すればよいのだろうか?)
大公は首を傾げた。
「あ!」と、セロリ。
「あの人はユズナさん?」
その声にイザベラ妃がセロリに近づいて来た。
「セルリア、どなたか知り合いの方がいるの?」
「ええ。あのバイクでやってきた人です。とってもお世話になった方なんですが」
「まあ、ではお味方かしらね」
「はい、そう思います。たぶんサンタと羽衣を助けに来たのだ、と」
「では、あの巨大ロボも?」
「え? それは……」
云いかけて、セロリは巨大ロボ《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》の操縦席の窓に見える人影に気づいた。
「あ、あれは、フタバさん?」
「まあ、あちらも知り合いなの?」
「はい」
そう、と云って、イザベラ妃はそれを見つめる。
「ねえ、セルリア?」
「はい?」
「あなたの知り合いってなかなかヤンチャな方々なのね。一国のお城だと云うのに遠慮なしですものねぇ」
にっこりと笑った。
(あ、もしかして、お母様、怒っている?)
恐る恐るイザベラ妃を見る。
そのセロリの視線にイザベラ妃は首を振った。
「大丈夫よ。怒っていないわ。ただあんなヤンチャが出来てうらやましい、と思っただけよ。私も参加してみたいわ」
(参加してみたいって、立場と年齢を考えてください、お母様……)
ふたりの兵士とともにラスバルトが大公執務室に現れたのはそのときだった。
かれは大公たちの顔を見て、驚きの表情を見せて立ち止まった。
ふたりの兵士が素早くかれの前に回りこみ剣を構える。
喜助じいさんと弥平次じいさんが、同じように大公、大公妃、セロリを後ろに庇った。
空気が凍りつく。
次の瞬間、ふたりの兵士がじいさんたちに襲いかかった。
「この、小童が!」
喜助じいさんが兵士の剣をしっかり受け止めると、手首を返すだけでその剣を弾き飛ばす。
弥平次じいさんも同じように軽々ともうひとりの兵士をねじ伏せた。
「役者が違うべ」
ドヤ顔である。
まるで、助さん、格さんである。
だが。
一陣の風が吹く。
そんな風に思えた。
ラスバルトが剣を抜き、喜助じいさんと弥平次じいさんに襲いかかったのだ。
その動きはふたりの兵士とは雲泥の差があった。
じいさんズはかろうじてその剣呑な攻撃を避けたが、ラスバルトの剣の一撃で瞬時にふたりは剣をとり落としていた。
的確で、かつ、破壊力に勝るそんな一撃であった。
「この兵士どものようなボンクラと私を一緒にしてもらっては困るな」
ラスバルトは、にやり、と笑って、その場で固まってしまったふたりのじいさんに剣先を突きつける。
「年寄りの冷や水と云う言葉を知っているか? おまえたちの時代はとっくに終わっていることを教えてやろう」
次の瞬間、その剣先から青白い稲妻が迸った。
高電圧の電撃がじいさんズに襲い掛かり、ふたりはその場で意識を失った。
「次は斬り捨てるぞ」
それからラスバルトはそこに這いつくばっていた自分の兵士を蹴飛ばした。
「いつまでそうしている? 貴様らは私の護衛ではなかったのか?」
ふたりの兵士は慌てふためいてよろよろと立ち上がり、ラスバルトはそんな兵士を蔑みの目で眺めていた。
「むごいことを」と、大公。
「こんなエロいだけのじいさんたちに酷い仕打ちだな、ラスバルト?」
「それはお褒めの言葉と受け取りましょう、大公殿下。一国の主は時には非情になることも必要だと私は信じていますのでね。大公殿下とは違って……。それよりも殿下、確かトナーク宮でご静養中であったはずですが、はて、どうしてここにいらっしゃるのですか? 出来ましたら早めにトナーク宮にお戻りいただきたいものですね」
ラスバルトは剣を鞘に収めながら皮肉っぽく云った。口許には微笑を浮かべているが、その目は禍々しい光を宿している。
「そうも云ってはおられん。わしがいない隙に好き放題している者がおっては、おちおちのんびりと休んでばかりもいられない」
「さようですか? 結構トナーク宮の生活を楽しんでおられた、と、聞き及んでおりますけれどね」
その言葉に大公は、ぎょっとして、それからイザベラ大公妃をちらりと見ると、野獣らしからぬ照れた顔を見せて頭を掻いた。
「まあ、確かに、イザベラとラブラブの生活を送っておったが――」
「そうですわね、パパ。夫婦水入らずで」
「え? お母様、もしかして私はお邪魔虫なのですか?」
セロリが、ぷっ、と、頬を膨らませる。
「まあ、セルリアったら、そんなことは云ってませんよ。あなたはパパとママの大事な宝物なんですからね。ただあなたを教会に預けてしまってからは、あなたに見られることもないと思って、それまでよりも大胆に……うふふ」
たった今、目の前で剣と剣の闘いを見ていた割には、なかなかどうして豪胆で能天気な一家である。
これこそが一国の主の器と云うものなのかも知れない。
「いずれにしても」と、ラスバルト。
「大公家の方々にはトナーク宮に引っ込んでいていただかないとなりません。そしてそこの年寄りたちは、せっかくトナーク宮の牢と云うゆったりした環境を用意してやったと云うのにのこのことここまでやって来たとあっては、リステリアス宮の地下牢でたっぷりと嬲(なぶ)ってあげることにしましょう」
かれは恐ろしい形相でそこに倒れているじいさんズを見下ろした。
「さて、それでは大公殿下」と、ラスバルト。
「そこをどいていただけますか? 私もいろいろと指示をしなければなりませんので」
ラスバルトが重厚で豪奢な作りの大公執務机を指し示す。
大公は一歩も引かぬ構えで首を横に振った。
「残念だが、ラスバルト、それは叶わぬ。大公としておまえの持つすべての権利を剥奪しおまえを審問する」
「ほう。そう来ますか、大公殿下? 大人しくトナーク宮に退いていただければこんな真似はしたくなかったのですが……」
かれは、すらり、と再び剣を抜いた。
大公はイザベラ妃とセロリを庇うように身構えるとかれを睨みつける。
金色に輝く双眸が野獣の光を湛えていた。
「これは、これは。未だ史上最強の剣士と謳われた頃の闘志は身裡に息づいている、と云ったところですかね、大公殿下? しかし私の剣の腕はご存知でしょう?」
大公は悔しそうな表情を浮かべて無言でラスバルトを見つめる。
確かにすでに大公位に就いてから時が経ち剣を使うこともなくなってしまった自分が、現役の剣士であるラスバルトには到底敵わないことはよくわかっていた。
そんな大公の内心を見透かしたように、ラスバルトが嘲笑するような笑みを浮かべる。
「おわかりのようですね。まあ、そう云うことです。今のあなたは私には敵わない。私としては、あなたには穏やかに大公位を譲っていただこうと、いろいろと画策していたのですが、どうやらもはや悠長なことは云っていられない局面まで来てしまったようですね」
「そんなことが通ると思うのか?」
「なあに、ご心配には及びません。暗殺を捏造するなどたやすいことだ。大公妃殿下、公女殿下には正直恨みもありませんし、大公妃殿下には密かにあこがれもしていたのですが、残念ながらここにこうしていらっしゃったことがご不幸だったとあきらめていただくしかありません。大公殿下に殉じていただきましょう」
ついに凶悪な本性を現わしたラスバルトは、もはやいつものような優しげな笑顔を浮かべて優秀で忠義な家臣を演じる必要はなかった。
その凄まじい表情にさすがのセロリも隣にいたイザベラ妃にしがみつく。
イザベラ妃はセロリの肩を抱いて、この不埒な従弟に感情のない視線を浴びせていた。
「さて、あなた方の処分は決まりましたし、つまりこのリステリアス宮も私の物になる、と云うことですが……」
ラスバルトはいったん言葉を切ると、再び窓の外へ目をやり、やれやれ、と、肩を竦めて見せた。
「それを考えるとあの庭での大騒ぎには困ったものです。せっかくの美しい宮殿が台無しだ」
剣を窓の外に向ける。
「まったくもって不愉快です。連邦警察もなかなか無法なことをするものですね。あんな破壊兵器を持ち出すなど違法捜査も甚だしい。どう見ても国際問題でしょう。あれほどの無茶をするとは思いもしませんでしたよ。連邦は我々の『金貨の魔法』をどう思っているんでしょうね? いずれにしてもこの件については、あなた方にお別れを云ってからゆっくりと片付けることにしますが」
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