【完結】君に伝えたいこと

花宮

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番外編

『中村洋介のこと 〜前編〜』

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俺……中村洋介は笹川みのりと付き合っている。最初は勢いで付き合ったものの、今では好きになっていた。


愛おしい人と一緒にいる時間はとても幸せだ。それでいてドキドキして、胸が締め付けられるような感覚に陥る。そんな気持ちにさせてくれる彼女は、とても大切な存在だ。


幸せにしたいし、一緒に笑いたい。その笑顔を守りたいと心から思うんだ。
俺はみのりの事が好きだ。この想いは誰にも負けない自信がある。


「洋介くん!」


この声を聴くだけで元気になれる。声も仕草も全部可愛いくて大好きだ。


「みのり……」


彼女の名前を呼ぶ。すると彼女は微笑んでくれる。それだけで嬉しくてたまらない。


「今日は…何処に行く?」


『今日は……その……私の家に来ない?久しぶりに遊びたいなって思ってるんだけど……』


「家?いいよ」


みのりの家……久々だなぁ……最近は全然行けなかったし。も、もしかして……?


「(い、いやいや。流石にそれは無いか)」


でも少し期待してしまう自分がいた。もしかしてみのりは……そういう事を考えてたりするのか?……とゆうか、


「(家に……あげるとかそういうことなのか?)」


彼氏なんだし、家にあげるくらい普通だけども!いや、でも……まだ早い気が……!


『洋介くん?どうしたの?』


「えっ!?あ、何でも無いよ!」


危ねぇ……!変なこと考え過ぎてしまった……落ち着け俺……!


『そうですか……?なら良いんですけど……』


心配させてしまった…!彼女を心配させるなんて最低すぎるぞ俺!! とりあえず今は目の前の事に集中しよう……!と俺は心に決めたのだった。



△▼△▼


――思えば付き合ってから初めてみのりの家に行くのは初めてだ。付き合う前に一度行ったことはあったけど……付き合った後に行くのは初めてだし……


「洋介くん」


「は、はい!」


変な声出ちゃった……恥ずかしい……! だけども、みのりは気にしていないように、俺に対してこう言った。


「……あのね。私……今日、特別な日になるって……思ってるんだ」


「えっ!?それってどういう……」


顔を赤くし、目を潤ませているみのり。その表情はとても色っぽく見えて、俺は思わずドキッとしてしまった。そして一体何を言われるのかドキドキしていると、みのりは口を開いた。


「今日ね。お兄ちゃんがいるの」


「え!?みのりのお兄さん……ってことは雄太さんが?」


……まさか雄太さんの目の前でする気じゃ……!?そんな訳ないよな?だってそんなのは……


「お兄ちゃんだけじゃない。みんないるよ」


「み、みんなが……?」


「うん。そう。みんなが」


ニッコリと笑うみのり。一体、彼女は何を言いたいのか全く分からなかった。
そして俺は、彼女が次に発した言葉を聞いて驚くことになるのだ。


「みんな、洋介くんに会いたがってるよ」


「え……?」


何を、聞く前にみのりが!と扉を開くのと同時にパンパンッ!とクラッカーが鳴った。


「え……え?」


何が起こったのか分からない。ただ、目の前には雄太さんに姉ちゃんに石崎さんに祐介に松岡がいる。……え?マジでどういう状況!? 混乱する俺にみんなはこう言った。


「「「「「誕生日おめでとう!」」」」


誕生日?誕生日って……俺の!? 驚きのあまり口をポカンと開けていると、みのりは……


「おめでとう洋介くん!」


満面の笑みで俺にそう言ってくれたのだった。
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