君は誰の手に?

花宮

文字の大きさ
37 / 40
共通ルート

『桜田菜乃花の選択 〜後編〜』

しおりを挟む
「これから菜乃花ちゃんは私だけのもの。私だけを見てればいいの。他の娘と仲良くしたら許さないんだから。今はキスだけどその後は……子供も欲しいし、いっぱい子作りしましょ?」


ニコニコしながら彼女……真白先輩は言う。


「ああ、それと。私以外の女と仲良くしないでね?後、二人きりの時は他の女の子の話は禁止だし、後は……私以外の女の子を褒めるのも禁止ね?もし約束を破ったら……お仕置きしちゃうからね?」


彼女は笑顔で言う。……でも、目は笑っていないように見えた。私は彼女の言葉に頷くことしかできなかったのだ。だって……彼女の目が本気だったから。


「……あ、あの真白先輩?」


「後はそうねぇ……キスも沢山したいし
デートも沢山したいし……結婚もしたいし……子供もいっぱい欲しいなぁ。ふふっ、楽しみだね。あ、でもその前に…他二人に説明しに行かないとね。後はお姉さんにもちゃんと挨拶もしたいし~~!」


「あ、あの…まし……」


「ふふっ、大丈夫。ちゃんと説明するから。私と菜乃花ちゃんがどれだけ愛し合っているかをね。もう絶対に離さないんだから。ずっと一緒だからね」


もう逃さない、というような表情で彼女は言う。美人でしっかり者なお姉さんという感じの彼女が今は……なんというか、幼い少女のような雰囲気を醸し出している。
そんな彼女を見て私は思わず笑ってしまった。


――これから先、何が待っているかはわからないけど、きっと楽しい日々が待っているに違いない。
私はそう確信しながら彼女の手を握るのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで読んでくださりありがとうございます。


本編は完結ですが、番外編で奏ルート、真美ルート、ハーレムルートと後その他のその後の話を書く予定です。奏ルート、真美ルートに関しては告白の話はなく、付き合った後の話のみを掲載します。


なので、もう少しお付き合いしてくださると嬉しいです。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...