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41.放課後、先生と…
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地下闘技場の仕合から一週間がたった。
ボクは五連勝することで地下闘技場の正戦士となれた。
おっぱいの傷は晶姉の遺伝子治療で直ぐ治ったし、傷跡も残らなかった。
――でも、おっぱいが大きくなってきていないかな……
女体化したボクのおっぱいは傷を受け、治療される度に大きくなっている感じがある。
サラシを巻いて学校に行っているけど、胸が結構苦しい。
それでも、微妙に隠しきれなくて、男子の見る目を感じるようになってきた。
その日――
百鬼先生がボクに近づいて来た。
廊下で。
先生の姿を見ているだけでドキドキしてくる。
本当に凛として綺麗な先生だ。
黒い瞳がじっとボクを見つめるように感じた。
すっと先生はボクの前に立つと言った。
「御楯君、放課後進路指導室に来て――」
「え、は、はい」
「ふふ、ちょっとしたお話があるの」
ピンク色の唇から言葉が零れる。
耳の奥が震えるような声音だった。
◇◇◇◇◇◇
放課後になって、ボクは進路指導室に行った。
先生は既にボクを待っていた。
「座って、御楯君」
「はい」
先生はニッコっと明るい笑みを浮かべる。
何の屈託もない美しい笑みだ。
この先生の身の内に獰猛な獣のような心があるとは誰も信じないだろう。
ボクは知っている。
そして、そんな先生をボクは大好きなんだ。
「まずは、おめでとう」
「はい」
「これで、あなたも地下闘技場の正戦士ね…… つまり私と同じ場所に立ったということ」
「そんな、先生はチャンピオンだし。ボクなんか……」
「美礼から聞いたわ。フェミニスト団体の送り出した戦士を倒したそうね」
「ええ、やっとのことでしたけど」
前の仕合のことだ。
ボクはフェミニスト団体が送り込んできた巨体をもった女戦士に勝っていた。
「あの戦士は本当は私と仕合がしたかったみたいなの」
「え?」
「つまり、この前の仕合は、私への挑戦権をかけた仕合でもあったということよ」
「そんな…… え?」
先生の顔から獰猛な獣の牙がちらりと見えた気がした。
美女であり野獣。
地下闘技場の美しき女帝。
それが、この学校の教師・百鬼薙子の本当の姿だった。
「次の仕合は、私とやることになるわ。御楯君」
「先生……」
唐突すぎる話だった。
確かに先生と戦って勝って、そして先生と付き合う、恋人にするのがボクの目標だ。
そのチャンスがいきなり目の前にやってきた。
でも、ボクは思う。
――勝てるのだろうか? 今のボクで……
ボクの乳首がビリビリして、胸の鼓動が早くなってきた。
「ふふ、どう嬉しいかしら?」
「はい。う、嬉しいです」
嬉しいと言えば嬉しい。
でも、単純に「嬉しい」といってしまうには、複雑な気持ちがそこに絡んできていた。
恐怖もあったし、不安もあった。
先生の戦闘力、容赦の無さは十分に承知していた。
「私は、自分の生徒でも手を抜かないわよ」
ふふっと笑って先生は言った。
「手を抜かれてもらっては困ります。ボクは―― ボクは、全力を出した先生を倒したいんです」
「あら、頼もしいわ」
先生の瞳の奥に凶悪で狂気を帯びた光が見える。
ボクは、すっと息を吸い込んだ。
「先生、もしボクが勝ったら――」
「いいわ」
先生はボクの言葉を遮って、言葉を続けた。
「御楯君と付き合ってあげる。恋人でもお嫁さんにでも、なんでもしていいわ。あなたの思うように、私をしてかまわない」
ボクはごくりとつばを飲み込む。
「でも、仕合では私も御楯君になんでもする。勝つためになんでもするからそのつもりで――」
先生は獰猛さを隠そうともしない笑みでボクにそう言った。
ボクはなぜか震えていた。
ボクは五連勝することで地下闘技場の正戦士となれた。
おっぱいの傷は晶姉の遺伝子治療で直ぐ治ったし、傷跡も残らなかった。
――でも、おっぱいが大きくなってきていないかな……
女体化したボクのおっぱいは傷を受け、治療される度に大きくなっている感じがある。
サラシを巻いて学校に行っているけど、胸が結構苦しい。
それでも、微妙に隠しきれなくて、男子の見る目を感じるようになってきた。
その日――
百鬼先生がボクに近づいて来た。
廊下で。
先生の姿を見ているだけでドキドキしてくる。
本当に凛として綺麗な先生だ。
黒い瞳がじっとボクを見つめるように感じた。
すっと先生はボクの前に立つと言った。
「御楯君、放課後進路指導室に来て――」
「え、は、はい」
「ふふ、ちょっとしたお話があるの」
ピンク色の唇から言葉が零れる。
耳の奥が震えるような声音だった。
◇◇◇◇◇◇
放課後になって、ボクは進路指導室に行った。
先生は既にボクを待っていた。
「座って、御楯君」
「はい」
先生はニッコっと明るい笑みを浮かべる。
何の屈託もない美しい笑みだ。
この先生の身の内に獰猛な獣のような心があるとは誰も信じないだろう。
ボクは知っている。
そして、そんな先生をボクは大好きなんだ。
「まずは、おめでとう」
「はい」
「これで、あなたも地下闘技場の正戦士ね…… つまり私と同じ場所に立ったということ」
「そんな、先生はチャンピオンだし。ボクなんか……」
「美礼から聞いたわ。フェミニスト団体の送り出した戦士を倒したそうね」
「ええ、やっとのことでしたけど」
前の仕合のことだ。
ボクはフェミニスト団体が送り込んできた巨体をもった女戦士に勝っていた。
「あの戦士は本当は私と仕合がしたかったみたいなの」
「え?」
「つまり、この前の仕合は、私への挑戦権をかけた仕合でもあったということよ」
「そんな…… え?」
先生の顔から獰猛な獣の牙がちらりと見えた気がした。
美女であり野獣。
地下闘技場の美しき女帝。
それが、この学校の教師・百鬼薙子の本当の姿だった。
「次の仕合は、私とやることになるわ。御楯君」
「先生……」
唐突すぎる話だった。
確かに先生と戦って勝って、そして先生と付き合う、恋人にするのがボクの目標だ。
そのチャンスがいきなり目の前にやってきた。
でも、ボクは思う。
――勝てるのだろうか? 今のボクで……
ボクの乳首がビリビリして、胸の鼓動が早くなってきた。
「ふふ、どう嬉しいかしら?」
「はい。う、嬉しいです」
嬉しいと言えば嬉しい。
でも、単純に「嬉しい」といってしまうには、複雑な気持ちがそこに絡んできていた。
恐怖もあったし、不安もあった。
先生の戦闘力、容赦の無さは十分に承知していた。
「私は、自分の生徒でも手を抜かないわよ」
ふふっと笑って先生は言った。
「手を抜かれてもらっては困ります。ボクは―― ボクは、全力を出した先生を倒したいんです」
「あら、頼もしいわ」
先生の瞳の奥に凶悪で狂気を帯びた光が見える。
ボクは、すっと息を吸い込んだ。
「先生、もしボクが勝ったら――」
「いいわ」
先生はボクの言葉を遮って、言葉を続けた。
「御楯君と付き合ってあげる。恋人でもお嫁さんにでも、なんでもしていいわ。あなたの思うように、私をしてかまわない」
ボクはごくりとつばを飲み込む。
「でも、仕合では私も御楯君になんでもする。勝つためになんでもするからそのつもりで――」
先生は獰猛さを隠そうともしない笑みでボクにそう言った。
ボクはなぜか震えていた。
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