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少年は淫らな夢の中でお隣さんと事を致す ~succubus neighbor~
しおりを挟む少年は餓えていた。
何に?
性に餓えていたのである。
彼の名は、西班牙(にし はんが)という思春期真っ盛りの高校生だった。
部活には特に入っておらず、休日はネットでエロ動画を漁るしかなかった。
「俺の餓えは、このような動画では満たさないのではないか!!」
彼はいい「オカズ」がないかとネットを漁りまくる。
そのとき、ドアホンが鳴った。
彼の家はマンションであり、家の中には彼しかいなかった。
両親は、親戚の法事で家を空けていた。
連休中は彼ひとりが留守番をしているのだった。
「いったい誰が……」
彼は玄関に向かって、そしてドアを開けた。
「ああん。ごめんなさい……」
隣の奥様だった。若奥様だ。
地球の重力下での限界を超えているのではないか?
そのような思いすら抱かせる大きなおっぱいを薄手のシャツに包み込み、訪問してきたのだ。
その熟れた肉体と豊満な胸はマンションで出会ったときに、目のやり場に困るほどであったのだ。
それをこのような間近で見るというのは、彼にとっては僥倖以外の何ものでもなかった。
「さて、これからオナニーでもするか」というような、準備をしていた西班牙にとっては、最上の贈り物ではあった。
「どうしたんですか?」
視線がおっぱいに向いていることを気取られないように西班牙は平静を装い言った。
「私の洗濯物がそっちに飛んでいってないかしら…… もしかしたら、お宅のベランダに……」
「せ、洗濯ものですか……」
「うふ、そうなの。こんなおばさんの洗濯物だけど…… エッチな風が飛ばしちゃったの。ふふ」
「あ、見てきます! 待っててください!――」
「あっ……」
西班牙は、ダッシュでベランダに出た。
そこには、確かに見慣ぬ黒い存在が確かにあった。
彼はそれを手に取り広げた。
「これは、奥さんのパンティなのか…… 黒の下着……」
それは、思春期少年の脳髄を貫くような刺激的な存在だった。
黒くレースの入った下着。
ショーツ、パンティと称すべき、女性の下半身を包み込む布であった。
「ああ、これは……」
このとき、少年の心の中に生じた微かな悪ともいえる想い。
(欲しい、このパンティ…… ボクのモノにしたいよぉぉ)と、いう想いの奔流が西班牙少年の頭の中を一色に染めた。
彼はポケットの中に黒いパンティを丸めて押し込んだ。
そして、玄関に戻るのだ。
「どうかしら? 私の…… パンティ…‥」
「パ、パンティですか…… あ、あああああ、ありませんでした」
「ふふ、そうなの…… ああん、仕方ないわ。いったいどこにいってしまったのかしら? ふふ」
「下に落ちたんじゃないっすかねぇ…… ボクの家にはなかったです」
「ふふ、まあ、こんなおばさんのパンティなんて、興味ないわよね」
「えッ…… そんな、おばさんなんて――」
妖艶な瞳で隣の人妻が高校生の男子を見つめる。
ふっと、花のような香りのする息を漏らし、彼女は「仕方ないわね」という表情をした。
西班牙は、まるで全てを見透かされ、その上で許してくれているような気がしたのだった。
「いいわ。もし、後で見つかったら教えて欲しいの――」
「あ、はい。分かりました。あったら持っていきます」
「ふふ、でもちょっと恥ずかしいわ…… ああん。こんな可愛い男の子に私のパンティを持ってこさせるなんて」
「いえ、そんな……」
「あはん♥ じゃあ、お願いね。班牙君」
(あああああああ、ドキドキしたぁぁぁ!)と、西班牙は自分のポケットを抑える。
そして、自分の部屋の戻って、となりの若奥様のパンティを取り出すのだった。
黒く薄い布。レースのついた煽情的なデザインだった。
(これを着けているんだ…… あの奥さん。えっと…… ああ、赤紫さんだ)
彼は隣人の苗字を思い出す。
そして、彼はベッドに寝転がり、パンティをしゃぶるのだった。
クロッチの部分をチュウチュウ吸い上げる男子高校生。
思春期の性の迸りは暴走し、おしゃぶりをしながら、自分の快楽器官を握るのだった。
(あ、あ、あ、あ、あ―― 赤紫さん! 奥さん! あ、あ、あ、あああああ!!)
男子高生の奔放な性欲の根源たる白濁したドロドロの体液が吐き出された。
その快感に全身を痺れさせ、パンティを口の中に押し込む西班牙であった。
「そうだ、このパンティで…… ボクの包んで……」
賢者タイムなどない。それほどまでに滾っていた。
ネットなどでは得られない生の人妻パンティに、高校生の青い性は暴走する。
黒いパンティでオチンチンを包み込み、激しく扱いたのだ。
「ア、ア、ア、ア~ セックスしたいよぉぉ、奥さんとしたいよぉぉぉ、一回でもいいよぉぉ、夢でもいいよぉぉぉ、ああああ、優しく甘やかしてボクの童貞を奪って欲しいよぉぉ」
人妻に導かれての童貞喪失。
人妻による性の個人レッスン。
そのような夢、憧憬は、男子高校生であれば、誰でももつ物である。
パンティを黙って拝借してしまった罪悪感すら、彼にとっては快楽スパイスになっていた。
「あああああ、イクゥゥゥ! 行くよぉぉぉ!!」
そして自慰行為がクライマックスを迎え、2回目とは思えぬ大量の精液がパンティにぶちまけられた。
「あぁぁぁぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ―――」
西班牙は尾てい骨が蕩けるような快楽の中、ゆっくりとパンティを外す。
そして、もう一度開いてみた。
「あああ、凄いでたなぁ…… なんか、あれ…… ロールシャッハだっけ。あんな感じだなぁ――」
白濁した液は、ヌルヌルとした光を残す残滓となって、パンティに模様を造り上げていた。
それは、まるである種の魔法陣のようであった。
(ああ、これでしばらくはボクの性生活は充実したモノになる)
やがて、西班牙は眠気を覚え、意識が遠のいてきた。
脳内に創られていた「西班牙」という「意識」の存在が消え、睡眠状態に入ったのだった。
◇◇◇◇◇◇
「あらあら、うふふ―― 私を呼び出したのは、アナタかしら? うふ、可愛い顔してエッチなのね……」
「あッ…… 赤紫(あかむらさき)さん……」
それは、マンションの隣に住む彼女だ。
洗濯物を飛ばしてしまい、西班牙家のベランダに落ちていないか確認しに来た若妻だった。
彼女の名は赤紫比良子(あかむらさき びらこ)。
結婚3年目の主婦(31歳)だった。
「精液で魔法陣を描いたのはアナタなのよ…… ふふ、だから、私はアナタの夢に入れたの…… うふ」
「え…… 魔法陣……」
西班牙には思い当たることが…… あったのだった。
「そうだ。隣人の人妻である赤紫さんの黒のパンティに精液ぶちまけた。確かにその模様が何かに見えた。あれは、魔法陣だったんだ」
「ふふ、そうよ。そして、ここは夢なの…… アナタの夢…… ああ、いいわ。若い子の夢ってとてもいい匂いがするの。うふ」
それは偶然であったかもしれない。
思春期の迸る精液がパンティに魔法陣を展開。
そして、夢の中に、となりの人妻が出現したのだ。
しかも、その姿は……
「赤紫さん、その恰好は……」
「ふふ、サキュバスよ。サキュバスは、アナタの望む姿になるの。いいわぁ、いっぱいエッチなことしてあげる。うふふ」
「赤紫さんじゃないの?」
「ううん、違うわ。あなたの望んだ姿になっているだけよ。このひと、赤紫比良子―― 31歳の人妻…… いいわよ。その人と思っても」
「え…… いったい」
西班牙の頭が混乱する。
そもそも、夢の中であるので思考がまとまるわけがなかった。
ただ、サキュバスという存在だけが印象に残る。
サキュバスといえば、男の精を吸いまくるエッチな存在だ。
男子高校生たる彼にとっては、常識ともいえる知識だった。
「確か、サキュバスは夢の中にあらわれるのだっけ……」
ふと、そのような知識も思い出す。
エロ漫画の世界や、エロ小説では、単なる変態的な底なし性欲の人外と描かれることも多い。
夢の中だけでなくバンバン出てくる。
しかし、本来は夢の中で男の精を喰らい存在なのだ。
「さあ、楽しみましょう」
そう言って、お隣の若妻の姿をしたサキュバスは、男子高校生を襲うのだった。
「あ、あ、あ、あ、あああああああ―― すごいよおぉぉぉ。比良子さん!! ああ、絞めないでぇぇ、出ちゃうよぉぉぉ」
「ふふ、ダメよ。もっと、もっと出して。あはぁん、あああ、若い精液はとってもいいのぉ」
西班牙の上に乗り、腰を振るサキュバス。
しかし、その姿は、お隣の人妻なのである。
ただ、その背中の小さな翼と、尻から生えた尻尾。
そして、乱れる髪の毛をかき分け突きだした角だけが、人外の存在であることを示している。
「あ、あ、あ、ああああ!!!」
西班牙はたっぷりと絞られ、キンタマの中がからっぽになった感じだった。
「ふふ、よかったわよ。いいわ、若い子も素敵――」
そう言って、すっとサキュバスは西班牙の身体から離れた。
「さあ、もうお別れよ…… 夢は覚めるモノなの」
「え…… 赤紫比良子さん! もっと、もっと頑張れるよぉぉ」
「ふふ、凄いわ。頑張り屋さんね。でも、そんなにいっぱいはいいのよ…… また、呼び出してくれればいいから――」
「でも…… そんな……」
サキュバスを呼び出したのは偶然なのだ。
お隣の人妻パンティと、思春期高校生の性の暴走のコラボが奇跡を起こしたといっていいだろう。
確かにパンティはまだある。
しかし、自分はもうそれを使ってしまった。
そして、これから洗濯してしまっては、幻想は壊れてしまう。
「比良子さぁぁぁーーーん」
そして彼は目が覚めた。
下着には夢精の後も無かった。
体に刻み込まれたサキュバスの女体の快楽だけが、夢の残滓として残っていたのだ。
ただ、その感覚も覚醒が進むにすれ、徐々に薄れていくものであった。
「あ~あ、夢か…… まあ、そうだよなぁ‥…」
◇◇◇◇◇◇
連休が終わり、西班牙は日常に戻る。
そして、家から学校へ行って、家に帰る。
そのルーチンの繰り返しの日常だった。
そして、学校が終わり、西日というには、まだ陽の高い中、彼は自宅のマンションの下まで来た。
不意に風が吹いた。
ふわりと、視界の隅に黒いモノが飛んで行った。
「あれ? なんだ――」
西班牙はその黒い物体に駆け寄ったのだった。
「こ、これは…… あの……」
彼はそれを手にとって震えていた。
それは――
「ああん、ごめんなさい。風で飛んでいってしまったのぉ」
艶っぽい声がした、上の方だ。マンションの上だった。
「赤紫さん……」
「ふふ、班牙君ね…… いいわ…… 私の洗濯ものなの…… お願い、それを持って、お部屋まで来てくれないかしら――」
その声は距離があるはずなのに、まるで脳内に響くかのようだった。
「さあ、来て―― ふふ、こんどもたっぷりご褒美を上げちゃうわ――」
人妻は妖艶な笑みを浮かべ、高校生を見つめるのであった。
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ある種の天才何だろうと思います。すごく生きていくがは大変なタイプの天才。
感想ありがとうございます。人と考え方が大きくかい離するように見えるのは、創作活動を開始した年齢によるものかと思います。才能の問題ではなく、普通に年数を経たことで周囲との差を生み出していると思います。
普通の方が「ライトノベル」を書きはじめるという年齢の数倍の年齢で創作活動を開始しているのです。