王立魔法大学の禁呪学科 禁断の魔導書「カガク」はなぜか日本語だった

中七七三

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1話:禁呪学科は俺しかいない

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「鮫島君のおっぱい」の人こと、とびらの様からいただきましたイラストです!
「4989、4989、4989……」

 俺は、呪文のように受験番号を唱えていた。
 口がパリパリに乾いている。多分、緊張しているんだ。
 鼓動が指先まで響いているよ。あかん。だめ――

「無いな……」

 力のない声が漏れた。
 体の力がスッと抜けた気がした。抜け殻というやつだろうなぁ。

 俺は、合格発表の掲示板に自分の受験番号が無いのを確認した。
 もう一度、手に握られた番号票を見た。クチャクチャになって汗で湿っている。
 それでもそこに「4989」と書いてあるのは確かだった。

 俺は掲示板から目をそらし、踵(きびす)を返した。
 足が重い。鉛かよ……

「やったぁ! 王立魔法大学に受かった! しかも、魔法物理学部! やったぁぁ」
「魔法開発工学部だ! 第一志望に受かった! ごぉぉ!! 浪人したかいがあったぁ!」 
「やった、これで生命の研究ができる! 魔法生物学部に受かった!」
 
 すれ違う合格者の声だった。 
 俺を責めさいなむ音の刃だよこれは……
 自覚はないだろうけど。

「母上や父上になんて言うかね……」

 俺は独り語ちる。
 母親は合格発表に一緒について来ると言い張ったが、俺は断固拒否。
 ならば、御付の者をつけると言った。俺はそれも拒否した。
 独りで出歩くのは滅多にないことだった。
 
 だって、俺貴族だからね。一応は。
 この世界の貴族だ。
 この世界はってのは、要するに剣と魔法のファンタジーのような世界。
 当然、中世ヨーロッパのような感じだ。
 で、お約束通り、俺は転生者。元バリバリの日本人だ。

 しかもだぜ、大学受験に失敗して、ショックで朦朧としていたら、トラックに轢かれて死んだ。
 でもって、お約束の転生だ。
 ラッキーだと思ったよ。
 本当に思ったよ。
 灰色の人生がピンクになったと思ったよ。

 しかし、ここでも俺はまた受験に失敗。アホウか? アホウなのか?
 転生してもダメなやつはダメってことか?
 今度は馬車に引かれて死ぬんじゃないか、と思ったら、すぐそばを馬車が通過して行く。
 トラックの様に速くないので、轢(ひ)かれる者などいないのだ。 

 どんよりとした気持ちで俺は異世界の空を見つめる。
 まるで、俺の気持ちのように曇天の空が広がっている。

「兄貴や姉貴たちにもなぁ……」

 この世界で俺は貴族の三男として生まれた。
 兄がふたりに、姉がひとりいた。
 でもって、コイツラが天才。チートって言葉を俺に用意しておけよって思うくらいの天才。

 まず、長男の兄貴。
 剣の天才。あまりに天才すぎて、剣士なんだが、剣をもたない。
 素手。この世界唯一といっていい素手の剣士だ。
 兄貴のスイングに耐えられる剣がこの世界に存在しないからだ。
 素手で、巨大な岩石がスパスパ切れるからね。
 半径3メートル以内で対峙して勝てる存在は無いと思う。 

 でもって、二男の兄貴。
 攻撃魔法の天才。炎と水と風と土の魔法を自在に操る。
 日常生活魔法ではない、魔法は個人の属性がある。これは生まれ持ったものだ。
 普通は火炎の魔法が使えたら、他が使えないとか、あるわけですよ。
 もう、この兄貴、全部使う。自由自在。しかも、無詠唱で無尽蔵の魔力。
 伝説の魔神の生まれ変わりじゃないかと言われている。
 遠距離から対決が始まったら、長男の兄貴も危ない。

 最後に、姉貴だ。俺に一番歳が近い。
 治癒魔法の天才。傷やあらゆる病を治してしまう。
 ブラックジャックが嫉妬でヨロシクしてくれないレベル。
 俺も怪我や病気を、よく姉に治してもらった。
 そして、素手の喧嘩も長男の兄貴ほどじゃないが強い。
 俺は姉と絶対に喧嘩しないことを決めている。
 5歳で素手でクマを殺した姉と喧嘩なんかできるわけがない。

 で、転生した俺。
 なにが出来るかというとだな。
 一応魔法が使える事は使える。
 電気だ。
 俺は両手で電気を流すことが出来る。
 ただ、放電するほど電圧が高くない。
 あれだ。冬の乾燥したときに「ビリッ」となる静電気。
 あれを自在に操れる感じだ。
 オヤジの肩を揉むときに少し役に立つくらい。
「人間低周波治療器」だよ。どーなのこれ?

「微妙だよなぁ~」

 思いが声に出てしまった。
 貴族の家に生まれてよかったと思ったが、チートな能力は兄と姉だけ。
 俺はカスみたいな能力しかないわけだ。
 暗澹る気持で俺は家に帰った。

        ◇◇◇◇◇◇

「ライラックお坊ちゃま、合格おめでとうございます!」

 帰ったらいきなり執事が俺に言った。キョトンとする俺。
 ジジイの執事だ。俺の爺さんの代からこの家にいるらしい。
 なんでも、俺のオヤジが子どものころからジジイだったらしい。

 ちなみにライラックは俺の名前。
 貴族のこの家の名前はドレットノート。
 俺はフルネームでライラック・ドレットノートというわけだ。

 しかし、不合格の俺に「合格」とはなんだ?

「え? なに? 俺、合格してないぞ」
 
 ものすごく不機嫌な顔になっているのが分かる。

「はは、おとぼけですかな? お坊ちゃま」

「なんで? 受かってないから」

「失礼ながら、見落としかと思いますが……」

「はぁ? 見落とし……」

「はい、部下の者を行かせておりました。合格は確認済です」

「え?」

 一瞬、貴族のこの家の力で、不合格を捻じ曲げ裏口合格させたのかと思った。
 しかし、この世界の両親はそういうことを絶対にやらないタイプだ。
 これは断言できた。

「でも、無かったぞ『4989』の番号」

「ほう…… お坊ちゃまがお受けになったのは――」

「魔法物理学部、魔法法理学部、魔法生物学部、魔法開発工学部、魔法教育学部と…… そうだ。魔法史学部だ……」

「左様にございます。魔法史学部に合格しておりました」

「え! そうなの?」

 あれッと思う。そう言えば、魔法史学部を確認してなかったか?
 いや、見ているはずだ。

「いや、見ている。無かったぞ」

「お坊ちゃまのお受けになったのは『禁呪学科』ではないですか?」
「そうだが……」

 確かに、俺は禁呪学科を受けた。
 理由はなんとなく、禁呪の研究というのが、カッコいい感じがしたからだ。

「禁呪学科だけ、別の場所に貼りだしておりました」

「え? 本当かよ」

「本当にございます」

「で、本当に合格してたの俺?」

「確実にございます。4989を何度も確認させております」

「本当に、本当だよな。嘘じゃないよな」

「間違いございません。実は大学側にも合格の確認をとっておりますので」
 
 受かった。やった!!
 とうとう俺は大学に受かった。異世界の王立魔法大学だ。

 ちなみに、兄貴と姉貴はこの大学には行ってない。
 ここは、あくまでも魔法の研究を行う機関であって、実際に出来あがった魔法の使い手を養成する場所じゃないからだ。
 ただ「魔法教育学部」だけが魔法使いを育成するため、実技が必要になるくらい。

 そもそも、剣士の兄貴は関係ない。魔法使う、ふたりにしたところで「運用側」の人間で「開発側」ではない。
 どんな魔法使いであっても、運用側は人が作った魔法を使っているだけなのだ。
 魔法の開発を行う研究の頂点に存在する機関。
 実際の話、魔法を使うことのできない人間だって、合格はできるし、ここで教官になることができる。
 魔法の開発や研究に魔力の有無はあまり関係ないからだ。

 社会的評価は高いなんてもんじゃない。
 日本で言えば、東大と京大を合わせて10倍したより評価があると言っても過言ではない。
 それが、王立魔法大学というものだ。

 両手から電気を流すことしかできない俺でも、研究者として出世できる可能性があるのだ。
 そうなれば、チートの兄姉と社会的な地位としては、そう引け目を感じることはない。
 研究成果によっては…… 兄と姉を超える可能性すらある。
 俺の夢が膨らむ。

 しかし――
 この時の俺はあまりにも楽天的すぎたのであった。
 その厳しい現実を俺はすぐに知ることになる。

        ◇◇◇◇◇◇

「なあ、俺しかいないんだけど? 他の合格者は?」
「さあ。私には分かりかねますが」

 王立魔法大学の説明会の日だった。
 俺は、執事と同行して説明会のある講堂まで行った。
 貴族なので、単独行動はあまりとらないが、一緒にいるのはここまでだ。

「本当にここでいいんだよな……」
「間違いはないかと」

 俺は中を見て言ったのだ。だって、誰もいないから。
 ガラーンとしてる。
 
「ここに張り紙がありますな」
「確かに……」

 講堂の外には「王立魔法学校・魔法史学部・禁呪科」と張り紙ある。

「では、私はここで」
「分かった」

 俺は首をひねりながらも、廊下に佇む。
 ガラーンとした講堂に足を踏み入れるのをためらっていた。

「あ、君は…… なにをしているのだ」

「はあ、説明会に……」

 いかにも頭が切れますという感じの男だった。俺より少し年上かな。
 魔法大学の関係者か学生か? ちょっと確認してみようか……

「ここ、魔法史学部の禁呪学科の説明会場でいいんですよね?」

 その男は、一瞬怪訝な顔をした。そして、そして小さく合点したように頷く。

「そういえば、今年は受験者がひとりだけいたって聞いたけど、君かぁ~」

「え?」

「いや、間違ってないよ。ここが、禁呪学科の説明会場だよ。待っていればいいんじゃないか」

 なんだそれ?
 ひとり?
 受験者がひとり……
 で、合格者もひとり……
 俺か? 俺なのか。

「あのう、ひとりしかいないって……」

 立ち去ろうとした男が立ち止り、俺を見た。
 その目には憐みの色があるんだけど……

「ああ、魔法史学部がね、予算縮小で、魔法史学科になるだよね。来年から」

「え?」

「で、おそらくその下にあるいくつかの科は統合されるか無くなるらしいよ」

「無くなる…… あの…… 無くなったらどうなるです」

「そりゃ、学生じゃなくなるに決まっているだろ。所属する科が無くなるんだから」

「禁呪学科は……」

「なんか、廃止の最有力候補らしいね。もう今いる学生も受験しなおして、他に移ったらしいし」
「そうなの」
「そうだよ。もし、君がいなければ、『禁呪学科」は新学期から廃止されたろうね。君は救世主じゃないか?」

 ポンポンと俺の肩を叩くインテリ顔の男。
 しかし、その声が十分に脳に届かない。

 俺の脳裏に「なんじゃこりゃ! なんじゃこりゃ!なんじゃこりゃ! なんじゃこりゃ!」という文字が72ポイントのゴシック体で浮かぶ。
 そして左から右に弾幕の様に流れていく。
 
 俺は深呼吸した。
 少し落ち着く。
 つまり――
 無くなる可能性が凄まじく高い学科に俺ひとりだけが入ったということか。
 なんだそれ?
 でもって、無くなれば、俺は大学の籍を無くすわけか?

「帰るか……」

 ポツリと言った。こんな未来のない学科に入ってしまってはダメだ。
 時間の無駄だ。
 浪人して別の学科に来年入り直そう。今度は良く調べて。
 
「あれ? アナタが今年の合格者?」
 
 後ろからだ。
 女の人の声だった。ちょっと気の強そうな響きのある感じ。
 上から目線という感じの話し方。
 俺は声の方を見た。

「え……」

 やばい。可愛い。
 なんだこれ?
 そこには、俺の好みど真ん中の少女いた。
 いや、美少女だ。

 ブルーの大きな瞳。
 綺麗と可憐の絶妙なバランスの上に立った顔立ち。
 ふわりと柔らかそうな亜麻色の髪の毛が肩に届くかどうかの長さ。
 小首をかしげた。

「違うの?」

「いえ、違いません! 今年の合格者、ライラック・ドレットノートです」
 
 直立不動で俺は言った。
 
「ドレットノート家の御子息ですよね。私は禁呪学科の指導教官――」

 ブルーの瞳が真正面から俺を見つめた。
 
 その言葉を聞いて、やっと着ている服に目が行った。
 飾り気のない薄い水色の襟の少し広い服。
 その上に濃紺ローブを羽織っている。胸のあたりまで二重になった布が巻かれたようになっていた。
 そこに、縁取るように赤いラインが入っている。
 
 その服がこの魔法大学の教官であることを示していた。

「ツユクサ・アカツキです」
 
 名前にすら美少女オーラを感じた。
 俺は運命の出会いを確信した。


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