百均怪盗ハンドレット

千音 兎輝

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13.ついに始動開始!

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「ありがとうございました!」
 やはりやっかいになった人には最大限の感謝を込めないとね。
「いーのよ、また来てね。我が息子よ!」
 だれが息子だ。まあ、でもいいか。
「ご飯ありがとうございました、お母さん」
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
 ちょ、興奮し過ぎ! 落ち着いて! 言うんじゃなかった。
 彩香がそっと近づいてきた。
「ね、ね、ね、終夜君、また来てね」
 あれ? 彩香ってこんなキャラだったけ? ついでに呼び方も変わってるし。まあ、可愛いからいいや。
 そういえば聞きたいことがあったんだ。
「彩香は、もし何か大きな目的があるときはときはどんなふうに目的を達成する?」
 単なる思い付きだけどね。まあ、無理だったら答えなくてもいいや。
 彩香は何故だか強張った顔で俺を見てきた。
「な、なんでこんな質問を?」
「なんでって言われても・・・・・・何となく?」
 彩香は何か考えたあと、困ったように言った。
「そうですね・・・・・・目的の情報をできるだけ集めて、できるだけ道具を用意することですかね」
「なるほど・・・・・・それはいいな」
 作戦を考える上でいいアドバイスになった。
「ありがとな、彩香」
「はい!」
 いいリフレッシュになったな。
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