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第26話 覚悟。
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「リーナ……」
ようやく指を解放したクラウドが、その名を呼ぶ。
力任せにリーナを引っ張ると、崩れるようにしなだれかかったその体を抱きしめる。
「クラウドさま……」
抱きとめられた形になったリーナが、クラウドを見上げる。
普段なら恥ずかしくて離れたくて仕方ないのに、今のリーナは違った。
(離れたくない……)
恥ずかしくないわけじゃない。けれど、この温もりのそばにいたいと思ってしまった。
森で、自分の想いを伝えたせいだろうか。それとも、口づけを交わしてしまったせいだろうか。不思議な熱が、リーナの体の奥に灯ってしまっている。
もう、何かを理由にして、この気持ちを抑えることは出来ない。
ギュッとクラウドの身体を抱きしめる。猫の時と違って、その身体はリーナの腕では抱えきれないほど逞しく、大きい。
クラウドが、その精悍な顔をリーナに近づける。リーナもこの後訪れるであろう、甘美な口づけを求めて目を閉じた。
重なる唇。
クラウドの舌が、リーナの唇をなぞるように舐める。何度も舌を這わされ、舌先で唇をつつかれると、リーナは抵抗することなく、その口を少しだけ開き、クラウドを受け入れた。
「ンンッ、ファ、ン……」
息とも喘ぎともわからない音が漏れる。
舌を絡めとられ、口蓋を舐めつくされる。背中に回された腕に力がこもり、リーナは息すら出来なくなるが、それすらも心地よいと感じてしまっている。
「ンッ……」
一方的に蹂躙されていることに我慢できなくなって、自分から舌を差し出す。クラウドがしているように、自分の舌を彼の口へと忍ばせる。すると、今度はクラウドの口腔内で、その舌を味あわれた。舌裏をなぞるように舐め上げられ、吸い上げられる。混じり合った唾液を音を立て、嚥下される。お返しをしてやろうと思っても、上手くいかず、結局はクラウドに翻弄されるだけだった。
さんざんリーナの口を味わってから、ようやくクラウドがその唇を離した。二人の間を、銀色の筋が糸のようにつながり滴り落ちる。
「あっ……」
リーナが羞恥心を取り戻すよりも早く、クラウドがその雫を指ですくい上げ舐めとった。その仕草のなまめかしさに、リーナの胸がドキンと跳ねる。
「リーナ……」
熱のこもった声で呼ばれる。
「呪いなど関係ない。お前が好きなんだ」
「クラウドさま……」
「リーナ。俺を、愛してはくれないか?」
訊かれなくても、リーナの答えは決まっている。
はい……と、かすかに頷くと、彼の濡れた唇に口づけた。
「リーナッ…‼」
再び奪われるような口づけ。貪るように唇を奪われ、リーナもクラウドの身体にすがりつく。
リーナの後頭部に回された手が、まとめ上げた髪をほぐすように解いた。栗色の髪が波打ち、リーナを縁取る。
「あっ……、ンッ……!!」
クラウドの唇は、次第に頬、耳朶へと這ってゆく。そのたどる道筋が、リーナの肌を粟立たせる。
そのままゆっくりと、宝物のように身体をベッドに横たえられ、リーナは、自分を見下ろす精悍な頬に手を添えた。深い青色の瞳に熱がこもる。添えた手のひらに、何かを誓うような口づけが与えられる。
「リーナ……」
何度もリーナの頬や唇に口づけを落とす。その間にもクラウドの手がお仕着せのドレスにかかる。
本当なら、その手を払いのけて貞操を守らなくてはいけないのに、今のリーナにその理性は残っていなかった。クラウドの手に身を委ね、ドレスを脱がすに任せる。
「あっ……」
ドレスを取り払われ、下着姿になったことに、かすかな羞恥心がもたげる。
どれだけ覚悟を決めても、やはり恥ずかしい。
「キレイだ……」
そう言って、クラウドが、むき出しになった鎖骨の辺りを指でなぞった。
「あっ……!!」
触れられたところがゾクゾクする。たったそれだけのことなのに、どうしようもなく反応してしまう。
「柔らかくて温かい、キレイな肌だな。シミ一つないキレイな肌だ」
そんなことはない。ご令嬢たちのように手入れしているわけでもない、普通の肌だ。でも、クラウドに嘆息混じりに言われると、本当にキレイな肌なんだと錯覚してしまう。
そんな肌の上、つうっと人差し指で、胸の谷間近くまでなぞられる。
「ンン……、あ……、あっ」
「だけど、これは邪魔だな」
指がコルセットを弾く。硬いだけのコルセット越しに、その振動を受けてビクンと体が跳ねる。
肩に口づけながら、クラウドがコルセットの紐を緩め始めた。
「こんなところまで、柔らかいだなんて」
「ンンッ……‼」
リーナの丸い肩にクラウドがかぶりつく。軽く歯をたてられ、痛いはずなのに気持ちいい。いつの間にかコルセットは緩め外され、その下のキャミソール一枚だけの姿にされてしまう。
呼吸するたびに胸が上下し、リーナの視界にも、その先端が尖り始めているのが映った。
(やだっ、恥ずかしいっ!!)
そう思うのに、クラウドはその先端を口に含む。キャミソールの薄い布越しに、彼の熱い舌を感じ、身をよじらせる。
「んぅっ……、ぁ……、ああんっ!!」
「硬くなってきたな」
「言わないでっ……、くださっ……ンッ!!」
コリッとその先端を舌で舐め上げられ、吸い上げられると、自分でも信じられないような甘い声が出た。ゾクゾクと震えるような感覚が背中を伝い、腰を浮き上がらせる。
もう片方の空いている尖端は、キャミソールごと指で捩じるようにつまみ上げられた。
「あっ、やあぁっ……‼」
逃げ出したいほどの気持ちよさ。しかし、クラウドに組み敷かれた今、その快楽から逃れることは許されず、唯一動かせた首を、イヤイヤとふることしか出来ない。
「もっと味あわせろ」
ようやく口を離したクラウドが、今度は乱暴にキャミソールを下ろした。尖った胸の先端が軽く引っかかり、少し間を置いてから、弾けるようにプルンッとその姿を現す。
露わになった胸を、クラウドの大きな手がすかさず包み込む。
「ンンッ……‼」
胸を揉みしだかれ、彼の手のなかで自分の胸が自在に形を変えているのを見るのは、とても淫らで、リーナは興奮した。熱いクラウドの手。揉みしだかれる自分の胸。
「こんなに柔らかいのに、ここはコリコリと硬い」
クラウドの手のひらが、尖端をなでる。
「あっ……!!」
たったそれだけの刺激で、体が大きく跳ねる。体がどうしようもなく熱くなって、息が止まりそう。大きく息を吸おうと必死に口を開ける。
その反応に気をよくしたのか、クラウドが手のひらをクリクリと動かした。
「あっ、あっ、それっ……。やっ、あ、あっ……」
ビクビクと、丘に上がった魚のように身体を震わせる。硬い尖端をもてあそばれるたび、短い嬌声が上がる。
「これだけでそんなに感じていると、後が辛いぞ」
クラウドの手が双丘から離れた。
自分の見せてしまった淫らな反応に、もしかして嫌われてしまったのか。
一瞬、そんな考えが心をよぎったが、すぐにそれは間違いだと気づく。
再び伸びてきた手が、腰のあたりでとまっていたキャミソールを、下のペチコート、ドロワーズとともにリーナの体から一気に剥ぎ取った。
「やっ……‼」
無防備なほど何もまとっていない体が、クラウドの目の前に晒される。
恥ずかしさのあまり、手で隠そうとするが、すぐに腕を押さえつけられてしまった。
「キレイだ……」
リーナの体を余すところなく見つめ、クラウドが呟く。
その言葉にすら、リーナの体は反応する。
恥ずかしいけれど、このままもっとクラウドに愛されたい。
陶然とした感情のまま、リーナは彼に身を捧げる覚悟を決めた。
ようやく指を解放したクラウドが、その名を呼ぶ。
力任せにリーナを引っ張ると、崩れるようにしなだれかかったその体を抱きしめる。
「クラウドさま……」
抱きとめられた形になったリーナが、クラウドを見上げる。
普段なら恥ずかしくて離れたくて仕方ないのに、今のリーナは違った。
(離れたくない……)
恥ずかしくないわけじゃない。けれど、この温もりのそばにいたいと思ってしまった。
森で、自分の想いを伝えたせいだろうか。それとも、口づけを交わしてしまったせいだろうか。不思議な熱が、リーナの体の奥に灯ってしまっている。
もう、何かを理由にして、この気持ちを抑えることは出来ない。
ギュッとクラウドの身体を抱きしめる。猫の時と違って、その身体はリーナの腕では抱えきれないほど逞しく、大きい。
クラウドが、その精悍な顔をリーナに近づける。リーナもこの後訪れるであろう、甘美な口づけを求めて目を閉じた。
重なる唇。
クラウドの舌が、リーナの唇をなぞるように舐める。何度も舌を這わされ、舌先で唇をつつかれると、リーナは抵抗することなく、その口を少しだけ開き、クラウドを受け入れた。
「ンンッ、ファ、ン……」
息とも喘ぎともわからない音が漏れる。
舌を絡めとられ、口蓋を舐めつくされる。背中に回された腕に力がこもり、リーナは息すら出来なくなるが、それすらも心地よいと感じてしまっている。
「ンッ……」
一方的に蹂躙されていることに我慢できなくなって、自分から舌を差し出す。クラウドがしているように、自分の舌を彼の口へと忍ばせる。すると、今度はクラウドの口腔内で、その舌を味あわれた。舌裏をなぞるように舐め上げられ、吸い上げられる。混じり合った唾液を音を立て、嚥下される。お返しをしてやろうと思っても、上手くいかず、結局はクラウドに翻弄されるだけだった。
さんざんリーナの口を味わってから、ようやくクラウドがその唇を離した。二人の間を、銀色の筋が糸のようにつながり滴り落ちる。
「あっ……」
リーナが羞恥心を取り戻すよりも早く、クラウドがその雫を指ですくい上げ舐めとった。その仕草のなまめかしさに、リーナの胸がドキンと跳ねる。
「リーナ……」
熱のこもった声で呼ばれる。
「呪いなど関係ない。お前が好きなんだ」
「クラウドさま……」
「リーナ。俺を、愛してはくれないか?」
訊かれなくても、リーナの答えは決まっている。
はい……と、かすかに頷くと、彼の濡れた唇に口づけた。
「リーナッ…‼」
再び奪われるような口づけ。貪るように唇を奪われ、リーナもクラウドの身体にすがりつく。
リーナの後頭部に回された手が、まとめ上げた髪をほぐすように解いた。栗色の髪が波打ち、リーナを縁取る。
「あっ……、ンッ……!!」
クラウドの唇は、次第に頬、耳朶へと這ってゆく。そのたどる道筋が、リーナの肌を粟立たせる。
そのままゆっくりと、宝物のように身体をベッドに横たえられ、リーナは、自分を見下ろす精悍な頬に手を添えた。深い青色の瞳に熱がこもる。添えた手のひらに、何かを誓うような口づけが与えられる。
「リーナ……」
何度もリーナの頬や唇に口づけを落とす。その間にもクラウドの手がお仕着せのドレスにかかる。
本当なら、その手を払いのけて貞操を守らなくてはいけないのに、今のリーナにその理性は残っていなかった。クラウドの手に身を委ね、ドレスを脱がすに任せる。
「あっ……」
ドレスを取り払われ、下着姿になったことに、かすかな羞恥心がもたげる。
どれだけ覚悟を決めても、やはり恥ずかしい。
「キレイだ……」
そう言って、クラウドが、むき出しになった鎖骨の辺りを指でなぞった。
「あっ……!!」
触れられたところがゾクゾクする。たったそれだけのことなのに、どうしようもなく反応してしまう。
「柔らかくて温かい、キレイな肌だな。シミ一つないキレイな肌だ」
そんなことはない。ご令嬢たちのように手入れしているわけでもない、普通の肌だ。でも、クラウドに嘆息混じりに言われると、本当にキレイな肌なんだと錯覚してしまう。
そんな肌の上、つうっと人差し指で、胸の谷間近くまでなぞられる。
「ンン……、あ……、あっ」
「だけど、これは邪魔だな」
指がコルセットを弾く。硬いだけのコルセット越しに、その振動を受けてビクンと体が跳ねる。
肩に口づけながら、クラウドがコルセットの紐を緩め始めた。
「こんなところまで、柔らかいだなんて」
「ンンッ……‼」
リーナの丸い肩にクラウドがかぶりつく。軽く歯をたてられ、痛いはずなのに気持ちいい。いつの間にかコルセットは緩め外され、その下のキャミソール一枚だけの姿にされてしまう。
呼吸するたびに胸が上下し、リーナの視界にも、その先端が尖り始めているのが映った。
(やだっ、恥ずかしいっ!!)
そう思うのに、クラウドはその先端を口に含む。キャミソールの薄い布越しに、彼の熱い舌を感じ、身をよじらせる。
「んぅっ……、ぁ……、ああんっ!!」
「硬くなってきたな」
「言わないでっ……、くださっ……ンッ!!」
コリッとその先端を舌で舐め上げられ、吸い上げられると、自分でも信じられないような甘い声が出た。ゾクゾクと震えるような感覚が背中を伝い、腰を浮き上がらせる。
もう片方の空いている尖端は、キャミソールごと指で捩じるようにつまみ上げられた。
「あっ、やあぁっ……‼」
逃げ出したいほどの気持ちよさ。しかし、クラウドに組み敷かれた今、その快楽から逃れることは許されず、唯一動かせた首を、イヤイヤとふることしか出来ない。
「もっと味あわせろ」
ようやく口を離したクラウドが、今度は乱暴にキャミソールを下ろした。尖った胸の先端が軽く引っかかり、少し間を置いてから、弾けるようにプルンッとその姿を現す。
露わになった胸を、クラウドの大きな手がすかさず包み込む。
「ンンッ……‼」
胸を揉みしだかれ、彼の手のなかで自分の胸が自在に形を変えているのを見るのは、とても淫らで、リーナは興奮した。熱いクラウドの手。揉みしだかれる自分の胸。
「こんなに柔らかいのに、ここはコリコリと硬い」
クラウドの手のひらが、尖端をなでる。
「あっ……!!」
たったそれだけの刺激で、体が大きく跳ねる。体がどうしようもなく熱くなって、息が止まりそう。大きく息を吸おうと必死に口を開ける。
その反応に気をよくしたのか、クラウドが手のひらをクリクリと動かした。
「あっ、あっ、それっ……。やっ、あ、あっ……」
ビクビクと、丘に上がった魚のように身体を震わせる。硬い尖端をもてあそばれるたび、短い嬌声が上がる。
「これだけでそんなに感じていると、後が辛いぞ」
クラウドの手が双丘から離れた。
自分の見せてしまった淫らな反応に、もしかして嫌われてしまったのか。
一瞬、そんな考えが心をよぎったが、すぐにそれは間違いだと気づく。
再び伸びてきた手が、腰のあたりでとまっていたキャミソールを、下のペチコート、ドロワーズとともにリーナの体から一気に剥ぎ取った。
「やっ……‼」
無防備なほど何もまとっていない体が、クラウドの目の前に晒される。
恥ずかしさのあまり、手で隠そうとするが、すぐに腕を押さえつけられてしまった。
「キレイだ……」
リーナの体を余すところなく見つめ、クラウドが呟く。
その言葉にすら、リーナの体は反応する。
恥ずかしいけれど、このままもっとクラウドに愛されたい。
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