皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる

若松だんご

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23.座して待つのは、性に合わない

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 ――敵の数が、こちらの予想を上回っていたら?

 リアハルトさまは、少数ではあるけど、手練れの騎士を引き連れていった。けど。

 ――向こうに、とんでもない手練れがいたとしたら? 

 一人で百人倒しちゃうようなとんでもない剣豪。
 いるかもしれない。いないとは限らない。
 そして。

 ――ユージィン殿が寝返ってたとしたら?

 セランには「大丈夫」と言ったけれど、本当に大丈夫な保証はどこにもない。
 ユージィン殿の母親と妹は、アルディナさまの母親によって処刑されている。ユージィン殿は、少なからずアルディナさまを想っていらっしゃる。

 だからなんだというの?

 たとえ、そんな過去があっても、想いがあったとしても、あちら側につかないという保証にはならない。
 疑いたくはないけど、あちらに内通しているフリが実は本当で、こちらの情報をあちらに流していたかもしれない。
 敵の数、仕掛けてくる時刻。
 そういうのを教えてくれたのは、ユージィン殿だ。そして、リアハルトさまが連れて行った騎士を用意したのも。

 ――これで、もしユージィン殿があちら側の人間だったとしたら?

 そんなことはない。
 リアハルトさまが、ユージィン殿を信用したのなら、わたしだって、それに倣いたい。セランがあそこまで懐いたユージィン殿を、疑いたくない。でも。

 ――もしそうだったら。

 ユージィン殿のせいで、リアハルトさまが危機に陥ったら?
 その体に凶刃が押し寄せることももちろんだけど、裏切られたことに彼が傷つくのだけは嫌だ。
 信じた人に裏切られるのは、きっとなにより辛い心への刃だ。
 それに、もしそうでなく、ユージィン殿が忠実な味方だったとしても、危険なことに変わりはない。
 ユージィン殿が密偵であることがバレてて、ウソの情報を掴まされていたら? とうてい太刀打ちできないほどの数の敵がいたら?

 ズベン。

 (ウギャッ)

 狭い隠し通路の階段。
 持ってきた手燭のおかげで、そこに段差があることは気づけても、そこに埃が積もりすぎて滑りやすくなってることには気付けない。突然だったことと、両手に物を持っていたせいで受け身も取れず、顔から思いっきり階段にぶつけた。
 壁だって同じ。
 手燭で確認するには限界な曲がり角。狭いし、急に曲がったりするから、何度か体をぶつけ、こすりつけた。

 (こんな道を、あの子は急いできたの?)

 今は、リアハルトさまの寝台で眠っているセラン。
 眠るあの子の顔や手には、汚れとともに、なにかで擦った痕がいくつもあった。
 あの子は、この危急の時を知らせに、この回廊を走ったのかしら? 自分が傷つくことなど構いもせずに。
 帰ったら。あの子が起きたら、いっぱい、めいいっぱい抱きしめてあげよう。けど。

 (今は、リアハルトさまよ!)

 セランなら大丈夫。
 ミリアがついていてくれる。
 セランには言わなかったけど、ミリアは、リアハルトさまの乳兄妹でもなんでもない。リアハルトさまの使う女細作。
 わたしとセランの身の回りを警護するのに、身近に細作置きました――じゃ、わたしを怯えさせちゃうから、とりあえず乳兄妹ということにしたらしい。本当の、リアハルトさまの乳兄弟は男性で、リアハルトさまが皇都を放逐されるよりまえに、不審死している。まあ、おそらく、幼い頃のリアハルトさまの周囲でも、不穏なことが起きていたんだろう。本物の乳兄弟は、それに巻き込まれて亡くなった。

 (リアハルトさま……)

 わたしの家に来た時のリアハルトさまを思い出す。
 全身イバラの鎧をまとったようだったリアハルトさま。誰にも心を開かず、誰に対しても威嚇を解かなかった。
 あれは、母親を引き離されて、父親から捨てられたからだけじゃなかった。身近にいた人を自分のせいで亡くしていたから。誰も信じられず、誰も巻き込みたくなかったからだったんだと、改めて思い至る。

 (リアハルトさま……)

 本来のリアハルトさまは、とてもよく笑う、快活なかただ。人をからかったり、ふざけたりもする。楽しいことが大好きなかただ。
 そのリアハルトさまが、手負いの獣みたいに、フーっと全身の毛を逆立てるような、威嚇を続けていた。続けざるをえない状況に陥っていた。
 その状況に、リアハルトさまを追い込んでいたのが、アルディナさまの母親だ。
 アルディナさまの母親は、娘に皇子としての人生を強いるだけじゃなく、リアハルトさまをトコトン追い詰めた。

 (リアハルトさま……)

 その母親が、今回もリアハルトさまとアルディンさまの前に立ちはだかっている。

 作戦がうまく行けばいい。
 わたしの心配なんて、杞憂で終わればいい。
 わたしが行ったところで、なんの役にも立たないかもしれない。
 けど。

 グッと、頬をこすって、立ち上がる。
 手燭と、ミリアから借りた剣。その二つを持つ手に力を込める。
 なんの役にも立たないかもしれないけど。
 それでも、そばにいる。

 わたしは、リアハルトさまのお姉ちゃんで、つっ、妻なんだからっ!

     *     *     *     *

 ――いい加減にしてくれ。

 リアハルトは、内心ウンザリし始めていた。
 アルディナのために用意したやや広めの室。
 皇女らしく、淡い色のタペストリーなど飾られた、瀟洒な室に似つかわしくない、血しぶきがあたりに飛び散り、騎士たちが床を埋める。
 倒れているのは、アルディナの母親、マリアルージュが連れてきた騎士たち。腕を失くし呻く者、呻く声すら上げられず、屍になるのを待つだけの者。すでに物言わぬ躯となった者。

 ――無粋だな。

 室にとっても似つかわしくない者が、ゴロゴロ転がる。
 戦場なら珍しくない光景だが、この室にはトコトン似合わない景色。
 そして、なにより一番似つかわしくないのが、マリアルージュ本人だった。

 「寄るでない! アルディンがどうなってもよいのか!」

 次々と味方がやられ、敵に囲まれるだけになった時。何を思ったか、マリアルージュは、己の息子だと言い張る娘を人質に取った。
 護身用かなにかで持っていたのだろう。アルディナの背後から、その喉元に短剣をつきつけ、こちらを威嚇してくる。

 「退け! 道を開けよ! さもなくば、アルディンの命はないぞ!」

 アルディナを殺されて、こちらになんの問題があるというのだろう。
 冷静に考えて。
 アルディナがここで殺されれば、俺の帝位も、後の皇位継承にもなんの問題もなくなる。
 アルディナがいるから、こういう不穏分子が湧いてくる。そう思えば、「どうぞ、殺してくれ」と頼みたくなってくる。
 自滅したければどうぞやってくれ。
 お前が娘を殺したところで、こちらは痛くも痒くもない。動揺すらしない。
 アルディナを殺したお前を、皇女殺害の罪で捕らえて、処刑するだけだ。

 そのことはアルディナ自身もよくわかっているのだろう。自分に、人質としての価値がないことを。母親が言ってることが無茶苦茶であることを。
 背後から短剣を突きつけてくる母親に、ウンザリと、諦めのような表情をしている。

 ――たいした妹だ。

 普通の皇女であれば、この状況に、悲鳴を上げるか、錯乱しそのまま気を失いそうなものを。この妹は、毅然と立っている。母親に所業に呆れはしているが、動揺は一切していない。
 肝が座っているのか、皇子として、そうなるべく育てられたのか。

 ――降伏してきた時もそうだったな。

 今よりもっと幼かったはずだが、従容と自分の運命を、斬首されるだろう未来を受け入れ、降伏してきた。
 諦念? 諦観? 無我? 開き直り?
 いつもの、エナやセランといる時とは違う表情に、剣の柄を握る手に力がこもる。
 
 妹に。大切な妹に、こんな顔をさせたくない。

 ――ある意味、アルディナを盾にするのは正解なのかもな。

 アルディナ本人はどう思っているか知らないが、兄として、彼女を傷つける行動は取りたくない。
 そのせいで、今、膠着状態に陥っている。

 弓でも持ってこさせて、マリアルージュだけでも射殺してしまおうか。
 
 そんな考えも浮かぶが、室内で弓を使うことはためらわれる。矢がアルディナを傷つける前に、マリアルージュの短剣がアルディナを傷つけるかもしれない。

 「ユージィン! ソナタ、妾を助けよ!」

 裏切り者! ここまで目をかけてやった恩を忘れたのか!
 目を血走らせ、マリアルージュが、こちら側に立っているユージィンを罵倒し始める。

 ――ユージィンの家族を殺しておきながら、よく〝恩〟などと言えたものだ。

 支離滅裂な罵倒。
 自身の家族を殺した相手に〝恩〟など感じるものか。感じるなら、〝恨み〟〝憎しみ〟だ。それでなくても、ユージィンは、アルディナを少なからず思っている。そのアルディナを傷つけようとする者を、それがたとえアルディナの産みの親であっても、助けようなどとは微塵も思わないだろう。

 「ユージィン! アルディンがどうなってもいいのか!」

 その叫びに、それまで沈黙を貫いていたユージィンが、わずかに身を揺らした。
 この膠着状態に、一番焦っているのはユージィンだろう。
 奴の腕、剣を持っている右腕の袖には、縦に一筋の切られ痕と、滲み出た血の痕が残る。俺たちが突入した時、ユージィンはアルディナを守る盾となった。
 アルディナに惨劇を見せたくない。アルディナに凶刃が及ばぬよう守っていた。
 だが、その一連の行動のなかで、一人だけ見落としてしまっていた。マリアルージュだ。
 女性が短剣であっても、振り回すなど予想していなかったらしい。そして、我が子に剣をつきつけ、己の盾にするなど。
 不意打ちに襲われ、その右腕を斬られた。アルディナを奪われ、今ここで一番悔悟の念にとらわれているのは、ユージィンだろう。悔やんでも悔やみきれない、大失態だ。

 ――どうしたものかな。

 アルディナの安全など無視して、襲いかかることはできる。だが、それでいいのか。
 短剣であっても、扱いには不慣れなはずのマリアルージュを制圧するのは容易い。この状況で、マリアルージュが逃げ切れるとも思えない。だが、無理をすれば、アルディナも傷つく。それは避けたい。

 ――エナ。

 こういう時、エナならどうするだろう。
 「ふざけんじゃないわよ!」とマリアルージュと舌戦でも繰り広げるだろうか。それとも、我が身の安全もなにも考えずに、マリアルージュに突進していくだろうか。

 ――エナ。

 ものすごく。ものすごく場違いだが、どうしようもなくエナに会いたくなった。
 俺の愛に、ぎこちなくも応えてくれたエナ。初めてのことで辛いだろうに、それでも笑って受け入れてくれたエナ。
 やっと通じた想い。
 どれだけ時間を費やして、どれだけ彼女を愛したとしても、まだ足りないと思える。そんな心境なのに、こんなことで時間を取られるとは。
 かつて、自分を守るために、あたり構わず敵意しか向けていなかった俺に、やさしく、でも荒々しくぶつかってきたエナ。
 俺が自分の殻に閉じこもった雛だとしたら、エナはその卵を、容赦なく地面に叩きつけて「でてこい!」と叫んだ人物。そして、「大丈夫?」と手を差し伸べるやさしさを見せる。
 乱暴だけど、やさしいエナ。
 彼女なら、この状況にどう出るのだろうか。

 カサ。
 
 それはわずかな、風の動いたような音。
 興奮しすぎて手のつけられないマリアルージュの背後、棚影から動いた音。
 そして。

 「――ふっざけんなぁっ!」

 ドレス姿とは思えない、ものすごい蹴りが短剣を持つマリアルージュの腕に襲いかかる。

 「アルディナさまを盾に脅すなんて、サイッテーっ!」

 マリアルージュの落とした短剣が、カラカラと硬い床を滑る。同時に、その体が床に組み伏せられ、押さえつけるようにのしかかる人物。

 「エナっ!」

 「皇妃さまっ!」

 アルディナとユージィンが、突然現れた人物に驚きの声を上げる。周囲にいる騎士も彼らに同じ。
 だが俺は。

 ――思った通りだな。

 マリアルージュに飛びかかったエナの行動が、あまりにも想像とピッタリ一致したので。
 場違いだが、プッと笑いを漏らしてしまった。
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