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第21話 泣く子と身体にゃあ逆らえない。 ♡ (侍女の視点。回想)
「お前、初めてのフリして、騙したんだな」
そんなセリフを投げつけられたのは、故国にいた頃。二年前、16の時だった。
王宮の騎士団長。
騎士らしく背が高く、よく鍛えた身体をしていた彼。少しクセのある黒髪と、やや甘い顔立ちで、王宮の女性たちの憧れの的だった。
そんな彼に誘われて、私は、自分の初めてを捧げた。
恋人……のような扱いに有頂天になっていたのかもしれない。仕事の合間に彼と会って、抱きしめられたり口づけられるのが好きだった。短い時間だけど、「愛してる」って囁かれるのが気持ちよかった。
姫さまのお世話がある以上、外で会うなんてことは難しい。彼だって騎士としての仕事がある。だから、会えるのはほんのわずかな時間だけ。それでも幸せだった。
だって、人気者の彼が、私だけだって言ってくれるんだもの。
……若かったな。
今ならそう思う。
恋に恋して、舞い上がっていたあの頃。
純情だった私は、彼との恋愛に溺れてゆき、とうとう一線を越えた。
場所は、なんと地下の武器庫。
ムードもへったくれもないその場所で、彼に抱かれた。
初めてのわたしを怖がらせないように愛撫を重ね、それから挿入、抽送だったんだけど。
……痛すぎた。
武器庫に響き渡りそうな声を上げた私の口に、その辺にあった布切れをねじ込むと、そのまま腰を動かされた。
火のついたように中が痛い。ゴシゴシと傷口をこするような前後運動。
涙をこぼしながらその痛みに耐え、ようやくの射精。
ズルリと陰茎が抜け落ち、ヒリヒリするそこをヤツが確認して言った言葉がそれ。
「処女じゃなかったんだな」
愛液と精液が膣から流れ落ちてる。けど、どこにも血の跡がない。
チッと舌打ちすると、ヤツは手のひらを返したように冷たくあしらった。
それ以降、私を恋人扱いすることはなく、それどころか、新たな女と浮名を流し始めた。
アイツは、ただの処女好き男だった。別に、私だけを愛してくれていたわけじゃない。
そしてヤツにとって、私は処女とウソをついた女、プライドを傷つけたガマン出来ない相手だったのだろう。騎士団のなかであることないこと、散々ウワサを流された。
どんな男にもケツを振って喜ぶ淫乱女。そのウワサを知った時、世界が崩れ落ちてくような衝撃を受けた。
私、本当に処女だったのよ? 私の初めてはアナタだったのよ?
そう叫んだところで、ウワサは消えない。ウワサを聞きつけて襲いかかって来る男もキリがない。王宮の片隅で、サカった騎士団員に何度も犯された。
死にたいぐらいの絶望と悲しみのなか、私を救ってくれたのは、姫さまと、一人の老いた産婆だった。
姫さまは、商いや政治に精通していらっしゃるけど、その反面、宮廷のウワサなどにはトコトン疎い方だった。私のウワサなど知るはずもなく、以前と変わらず、「オルガ」と、やさしく呼びかけてくださった。
産婆は、この先も姫さまの侍女を勤めるならばと、閨事についてわたしに師事するために呼ばれた人物だったけど、この人が一番の救いになった。
私の様子がおかしいこと、それに気づいた産婆にイロイロ問われ、誰かにすがりたい気持ちでいっぱいだった私は、涙ながらに彼女にすべてを話した。
「なんじゃそりゃ。了見の狭い男じゃのう」
カンラカンラと歯の少ない口を開けて笑われた。
「でも私、すごく痛かったけど、血が流れなかったんです」
「んなもん、血が流れんおなごなど、珍しいことでもないわ」
ヒャヒャヒャッと、今度は魔女のような笑い声。
「よいか。処女膜だ、破瓜の血だと男どもは騒ぎよるが、そもそも処女膜など存在せんのだから、破れようがないんじゃ」
「え、でも……」
「考えてもみい。そんな膜があったとしたら、月のものが詰まってしまうわ」
確かに。それは言えてる。
産婆の話は自分の世界が壊れるような衝撃だった。でも、もしそうだとしたら、今まで私が苦しんでいたことはなんだったの?
「処女膜とはな、そこにある襞のようなものじゃよ。繊細な部分じゃからこすられれば出血することもあるし、逆に普段の生活のなかで簡単に失っているときもある。それをあるかないかで女を判断するなど、男としてはまだまだじゃの」
この老婆にかかれば、王宮を騒がせるモテ男も形無しだ。
「じゃあ、処女を確かめるとか、あれは……」
処女を確かめる方法を産婆は知っているはずだ。
膣に指が二本入れば非処女。膣から息を吹き込んで、お尻の穴から息を感じられれば非処女っていう、あれ。
「ああ、あれか。あんなのウソに決まっておろうが。そもそも、膣と尻の穴につながりなどないわ」
産婆の笑い声は止まらない。
「相手が処女かどうかなど、男にわかるものか。アヤツらは、わからぬから、破瓜の血だの、秘所や乳の色でそれを判断しようとするんじゃよ」
いっぱいヤッてる女の秘所は黒っぽい。たくさん吸われた乳首は黒ずんでいる。そんなウワサもすべて男が女を判断するために決めた、勝手な根拠ということか。
「よいか、世の男が愚かであるが故、そのような迷信がまかり通る。そして、男が愚かだからこそ、いくらでも翻弄する技もあるというものじゃ」
声をひそめて、伝えられた方法。
膣を蛭に噛ませ、血豆を作っておく技。これで、挿れた時に出血して、男は破瓜したのだと勘違いする。あとは大げさに叫んでやれば完璧だと、産婆は言った。
その方法は、故郷にいたとき、別の男との恋愛でも使ったが、ルシアンに対しても活用した。どちらも、私の二回目以上の初めてをありがたがってくれて、大事にしてくれてる。
産婆は他にも、子がデキる方法、デキない方法を教えてくれた。
膣の奥、子が宿る場所の開き具合で子のデキる日を確認したり、蜜の粘り具合で確認したり。蜜の粘りが増えれば、子のデキやすい日ということになる。
逆に、欲しくなければ、ことを成した後にしゃがんで、精液を掻き出せとか。レモン汁に浸した海綿で膣を拭うと、子がデキにくくなるとも教えてもらった。
「交わりはな、楽しんだ方が勝ちなんじゃよ。若いのだから、好きなだけ楽しみなされ」
元は娼婦だったというこの産婆は、仕える主のためと言って、私にさまざまな房事の技を教えてくれた。女に生まれついたのだから、その性を思うがままに楽しめ。そう、産婆は言った。
産婆の言葉を胸に、今のわたしはルシアンとの情事を楽しんでいる。
ルシアンも、わたしが初めての相手じゃない。どこをどうすれば、互いに気持ちよくなるのか、よく知っている。
彼は、毎晩のように私の所にやってくる。
まるで、隣の部屋でまぐわってる陛下と姫さまと競うように、私をよがらせてくれる。
いっとき、彼との交わりをおあずけにしようとしたけれど、結局はムリだった。
私の膣にピッタリ寄り添う彼の陰茎。すき間なく密着するような感覚で、とても気持ちがいい。肌だって、吸いつくようにしっとりと馴染む。どれだけ腹立っても、この気持ちよさには逆らえない。
それでなくても彼の愛撫は素晴らしくて、私は何度だって彼の手淫、口淫でイカされてしまう。
この関係を切ることなんて、おそらく一生出来やしない。
彼との相性は最高。
「あっ、ああっ、いっ、イクッ、イッちゃうっ! あっ、ああ――っ!」
膣の最奥で彼を感じながら叫ぶ。
噴き出した精液を受け止め、汗ばんだ身体を抱きしめ合う。
口づけを交わし、見つめ合う事後の幸福感。
今の私のなかで、もうあの忌まわしい記憶は遥か彼方の出来事だ。
「愛してるわ、ルシアン」
そう囁くと、チュッと軽く口づけられた。
さて、第二回戦といきますか。
そんなセリフを投げつけられたのは、故国にいた頃。二年前、16の時だった。
王宮の騎士団長。
騎士らしく背が高く、よく鍛えた身体をしていた彼。少しクセのある黒髪と、やや甘い顔立ちで、王宮の女性たちの憧れの的だった。
そんな彼に誘われて、私は、自分の初めてを捧げた。
恋人……のような扱いに有頂天になっていたのかもしれない。仕事の合間に彼と会って、抱きしめられたり口づけられるのが好きだった。短い時間だけど、「愛してる」って囁かれるのが気持ちよかった。
姫さまのお世話がある以上、外で会うなんてことは難しい。彼だって騎士としての仕事がある。だから、会えるのはほんのわずかな時間だけ。それでも幸せだった。
だって、人気者の彼が、私だけだって言ってくれるんだもの。
……若かったな。
今ならそう思う。
恋に恋して、舞い上がっていたあの頃。
純情だった私は、彼との恋愛に溺れてゆき、とうとう一線を越えた。
場所は、なんと地下の武器庫。
ムードもへったくれもないその場所で、彼に抱かれた。
初めてのわたしを怖がらせないように愛撫を重ね、それから挿入、抽送だったんだけど。
……痛すぎた。
武器庫に響き渡りそうな声を上げた私の口に、その辺にあった布切れをねじ込むと、そのまま腰を動かされた。
火のついたように中が痛い。ゴシゴシと傷口をこするような前後運動。
涙をこぼしながらその痛みに耐え、ようやくの射精。
ズルリと陰茎が抜け落ち、ヒリヒリするそこをヤツが確認して言った言葉がそれ。
「処女じゃなかったんだな」
愛液と精液が膣から流れ落ちてる。けど、どこにも血の跡がない。
チッと舌打ちすると、ヤツは手のひらを返したように冷たくあしらった。
それ以降、私を恋人扱いすることはなく、それどころか、新たな女と浮名を流し始めた。
アイツは、ただの処女好き男だった。別に、私だけを愛してくれていたわけじゃない。
そしてヤツにとって、私は処女とウソをついた女、プライドを傷つけたガマン出来ない相手だったのだろう。騎士団のなかであることないこと、散々ウワサを流された。
どんな男にもケツを振って喜ぶ淫乱女。そのウワサを知った時、世界が崩れ落ちてくような衝撃を受けた。
私、本当に処女だったのよ? 私の初めてはアナタだったのよ?
そう叫んだところで、ウワサは消えない。ウワサを聞きつけて襲いかかって来る男もキリがない。王宮の片隅で、サカった騎士団員に何度も犯された。
死にたいぐらいの絶望と悲しみのなか、私を救ってくれたのは、姫さまと、一人の老いた産婆だった。
姫さまは、商いや政治に精通していらっしゃるけど、その反面、宮廷のウワサなどにはトコトン疎い方だった。私のウワサなど知るはずもなく、以前と変わらず、「オルガ」と、やさしく呼びかけてくださった。
産婆は、この先も姫さまの侍女を勤めるならばと、閨事についてわたしに師事するために呼ばれた人物だったけど、この人が一番の救いになった。
私の様子がおかしいこと、それに気づいた産婆にイロイロ問われ、誰かにすがりたい気持ちでいっぱいだった私は、涙ながらに彼女にすべてを話した。
「なんじゃそりゃ。了見の狭い男じゃのう」
カンラカンラと歯の少ない口を開けて笑われた。
「でも私、すごく痛かったけど、血が流れなかったんです」
「んなもん、血が流れんおなごなど、珍しいことでもないわ」
ヒャヒャヒャッと、今度は魔女のような笑い声。
「よいか。処女膜だ、破瓜の血だと男どもは騒ぎよるが、そもそも処女膜など存在せんのだから、破れようがないんじゃ」
「え、でも……」
「考えてもみい。そんな膜があったとしたら、月のものが詰まってしまうわ」
確かに。それは言えてる。
産婆の話は自分の世界が壊れるような衝撃だった。でも、もしそうだとしたら、今まで私が苦しんでいたことはなんだったの?
「処女膜とはな、そこにある襞のようなものじゃよ。繊細な部分じゃからこすられれば出血することもあるし、逆に普段の生活のなかで簡単に失っているときもある。それをあるかないかで女を判断するなど、男としてはまだまだじゃの」
この老婆にかかれば、王宮を騒がせるモテ男も形無しだ。
「じゃあ、処女を確かめるとか、あれは……」
処女を確かめる方法を産婆は知っているはずだ。
膣に指が二本入れば非処女。膣から息を吹き込んで、お尻の穴から息を感じられれば非処女っていう、あれ。
「ああ、あれか。あんなのウソに決まっておろうが。そもそも、膣と尻の穴につながりなどないわ」
産婆の笑い声は止まらない。
「相手が処女かどうかなど、男にわかるものか。アヤツらは、わからぬから、破瓜の血だの、秘所や乳の色でそれを判断しようとするんじゃよ」
いっぱいヤッてる女の秘所は黒っぽい。たくさん吸われた乳首は黒ずんでいる。そんなウワサもすべて男が女を判断するために決めた、勝手な根拠ということか。
「よいか、世の男が愚かであるが故、そのような迷信がまかり通る。そして、男が愚かだからこそ、いくらでも翻弄する技もあるというものじゃ」
声をひそめて、伝えられた方法。
膣を蛭に噛ませ、血豆を作っておく技。これで、挿れた時に出血して、男は破瓜したのだと勘違いする。あとは大げさに叫んでやれば完璧だと、産婆は言った。
その方法は、故郷にいたとき、別の男との恋愛でも使ったが、ルシアンに対しても活用した。どちらも、私の二回目以上の初めてをありがたがってくれて、大事にしてくれてる。
産婆は他にも、子がデキる方法、デキない方法を教えてくれた。
膣の奥、子が宿る場所の開き具合で子のデキる日を確認したり、蜜の粘り具合で確認したり。蜜の粘りが増えれば、子のデキやすい日ということになる。
逆に、欲しくなければ、ことを成した後にしゃがんで、精液を掻き出せとか。レモン汁に浸した海綿で膣を拭うと、子がデキにくくなるとも教えてもらった。
「交わりはな、楽しんだ方が勝ちなんじゃよ。若いのだから、好きなだけ楽しみなされ」
元は娼婦だったというこの産婆は、仕える主のためと言って、私にさまざまな房事の技を教えてくれた。女に生まれついたのだから、その性を思うがままに楽しめ。そう、産婆は言った。
産婆の言葉を胸に、今のわたしはルシアンとの情事を楽しんでいる。
ルシアンも、わたしが初めての相手じゃない。どこをどうすれば、互いに気持ちよくなるのか、よく知っている。
彼は、毎晩のように私の所にやってくる。
まるで、隣の部屋でまぐわってる陛下と姫さまと競うように、私をよがらせてくれる。
いっとき、彼との交わりをおあずけにしようとしたけれど、結局はムリだった。
私の膣にピッタリ寄り添う彼の陰茎。すき間なく密着するような感覚で、とても気持ちがいい。肌だって、吸いつくようにしっとりと馴染む。どれだけ腹立っても、この気持ちよさには逆らえない。
それでなくても彼の愛撫は素晴らしくて、私は何度だって彼の手淫、口淫でイカされてしまう。
この関係を切ることなんて、おそらく一生出来やしない。
彼との相性は最高。
「あっ、ああっ、いっ、イクッ、イッちゃうっ! あっ、ああ――っ!」
膣の最奥で彼を感じながら叫ぶ。
噴き出した精液を受け止め、汗ばんだ身体を抱きしめ合う。
口づけを交わし、見つめ合う事後の幸福感。
今の私のなかで、もうあの忌まわしい記憶は遥か彼方の出来事だ。
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