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巻の二、一つ屋根の下約定
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「ここが、キミの新居だ」
「――え?」
夕暮れ前にたどり着いた場所。紹介された建物。門構え。それを見上げて、声を失う。
「キミの家に比べたら見劣りするかもしれないが、我慢してくれ」
家の主らしく、ズカズカと入っていく青年。奥にある一室に入ると、迷うことなく担いでいた少年を牀に下ろす。
「ウ、ん……」
「気がついたか?」
下ろされた衝撃でか、それまでまどろんでいた少年が目を覚ます。
でも、まだボヤッとしてるらしく、気だるげにあたりを見回す。状況が理解しきれてないんだろう。何度も首を振って、額に触れる。
って。
それはわたしも同じ。
身の上に起きてることが、まだ飲み込みきれていない。
「あ、あの……」
「ん?」
青年が、着いてくるだけになってたわたしにふり返る。火の灯ってない暗い部屋でもわかる、明るく屈託のない笑顔。
「えっと、その……。わたしをつ、妻にって……」
何をどう尋ねたらいいのか。うまく質問がまとまらない。
わたし、結婚したの? この方と? どこの誰とも知らないのに?
「ああ、それなら、とりあえずの方便だから」
「ほ、方便っ!?」
つまり、嘘ってこと?
「すまない。ちょっとした義侠心というか。あの場で、本当のことを話しても通じなさそうだったし。それに……」
ちょっと言い淀んだ彼が、ポリポリと頭を掻く。
「なんのためらいもなく、コイツに衣を貸してくれた優しいキミを、あのままにしておけなかった」
すまん。
グッと腰を折って、頭を下げてくれた。
けど。
「いえっ! 謝らないでくださいっ!」
どういう反応したらいいのかわかんない。でも、頭を下げられるのは違うと思うから、謝罪を止める。
「敷物にしてくれた、この衣装。キミの婚礼のためのものだったんだろう?」
「えっと、それは……」
持ってきた衣を手に、顔を上げてくれた彼。土と吐瀉物で汚れてしまった、わたしの嫁入り衣装。
「こんな大切なものを、見ず知らずの俺たちに貸してくれた。そんなキミを、あの場に置いておきたくなかった。連れてきたのは、俺のわがままだ」
「そんな……」
そんなことない。
父様に捨てられたことは悲しいけれど、彼がしてくれたこと、気にかけてくれたことはとてもうれしい。
謝られる筋合いはない。むしろ、こっちが感謝しなくちゃいけないぐらい。
「とりあえず、この先の身の振り方が決まるまで、ここで暮らしてくれて構わない。夫婦として、何かしようなんて気はないから、安心しほしい」
「あ、はい。ありがとう……ございます」
ちょっとふわふわしたままの自分の声。
これ、「ありがとう」で合ってる?
言いながら、自問自答。
「何か、気になることでも?」
「あっ、えっと、そのっ……」
ニコッと笑う彼。
どうしよう。
訊きたいことはいっぱいあるはずなのに、頭が回らない。
「ああ、そうだ」
彼がわたしに向き直る。
「改めてだが……。俺の名前は、コウ・セイラン。科挙、省試を受けるため、地方から上ってきた郷貢進士。次の試験に向けて勉学に励んでいるところ。こっちのぶっ倒れてるのは、従者のハクエイ。今、この家にいるのは、俺たちだけ。いや、キミも含めて三人……かな?」
「……はあ」
つらつらと、流れるような自己紹介に、どう相槌を打ったらいいのかわからない。
とりあえず。科挙というのは、官僚を目指す優れた方々が受ける試験のこと。最初は、地方で推挙を得るために行われる郷試。郷試に合格した人を、郷貢進士と呼ぶ。その郷貢進士は、第二段階として、この皇都の尚書省、礼部次官である礼部侍郎が司掌するなかで行われる省試を受ける。省試に合格したら、次は皇帝陛下の御前で受ける殿試。殿試に不合格はないけれど、その結果によって、後々の処遇、人生が決まる。――らしい。
省試は、来月、弥生に行われる。今、街には、彼のような進士があちこちにいるんだろう。
父様も皇宮で仕事を得ているけれど、父様の場合は父祖の階級から得た役職であって、このセイランさまのように科挙を経て得た地位じゃない。
(すごい方なんだわ)
科挙がどれほど難しいのか。
女のわたしには、よくわからない。でも、何年も何度も受けては落ちてをくり返し、夢諦めて故郷に帰ったり、失意の中で自害したり、その苛烈な重圧に負けて気が狂う人もいると聞く。
彼は、こうして皇都にいて、郷貢進士と名乗るからには、郷試を合格して、次の試験、省試に臨む、そういう立場の人なのだろう。
七十過ぎ、老境に入ってようやく合格したという話も聞くから、まだ二十代前半に見える彼は、郷貢進士の中では、若い部類なのかもしれない。
「この屋敷は、知り合いから借り受けてるものなんだ。この屋敷の主が地方に赴任していてね。留守の間、ここで暮らして欲しいって頼まれてるんだ」
なるほど。
わたしの家ほどじゃないけど、立派な門構え、内庭、連なる母屋。この室に来るまでに見た調度品も、品があった。
父様に「みすぼらしい」扱いされた青年、地方から出てきた書生が暮らすには、不釣り合いな屋敷だと思ったけど。留守居役なら、それも納得がいく。
「俺には妻も妾もいない。キミの好きな室を使ってくれて構わない」
「いいの……ですか?」
いくら留守居役だとしても、勝手に使うのはまずいのでは?
「構わないよ。家ってのは、使わないと傷むものだから」
そういうものかな。
でも、使っとしても傷むと思うのだけど。
「今日はもう遅いし……。キミの当座の必要なものは、明日、買いに行くとしよう」
「え?」
わたしの……必要なもの?
買いに……行く?
「その衣装もキレイだし、似合ってるけど。でも、いくらなんでもそのままってわけにはいかないだろ?」
「えとっ、それは、そうなんですけど……」
わたし、金目のもの、何にも持ってない。買い物できない。
「大丈夫。気にしないでいいから」
なにが大丈夫なんだろう。何を気にしないでいいのだろう。
訊きたいのに、その笑顔を前にすると、上手く言葉が出てこない。
けど。
「今日は、このままハクエイさんに付いてていいですか?」
「ハクエイに?」
「はい。まだ容態とか気になりますし」
そうよ、そうよ。
吐くほどに悪化してたんだもの。あんなちょっと休んだだけで、全快してるとは思えない。
どの室でも自由にと言われても、「はい、じゃあ、この室使います」はまだできない。だからの言い訳だけど。
それに。「妻は方便」を完全に信じ切るのは難しい。こんなに優しくされても、だからって完全に信じ切るのは無理。
父親に捨てられたわたしだけど、だからって貞操まで無碍に捨てていいわけじゃない。従者がいれば、変なことしてこないだろうっていう、予防線でもある。……従者といっしょに、「グヘヘ」って来たら、どうにもならないけど。
「いいよ。じゃあ、今晩は彼の看病を頼んでいいかな。後でキミの分の寝具を持ってくるよ」
「はい。ありがとうございます」
言い訳が通用したことに、ホッと胸を撫で下ろす。そして、彼、セイランさんを信じきれてないことに、罪悪感を覚える。あの場から助けてくれたのに。こんなによくしてくれるのに。
「う~い。ありがとな、リファネエちゃん」
力なく、それでも手を挙げて感謝を示してくれたハクエイくん。ってか、リファネエちゃんっ!? どういう呼び方よ、それ。
「――え?」
夕暮れ前にたどり着いた場所。紹介された建物。門構え。それを見上げて、声を失う。
「キミの家に比べたら見劣りするかもしれないが、我慢してくれ」
家の主らしく、ズカズカと入っていく青年。奥にある一室に入ると、迷うことなく担いでいた少年を牀に下ろす。
「ウ、ん……」
「気がついたか?」
下ろされた衝撃でか、それまでまどろんでいた少年が目を覚ます。
でも、まだボヤッとしてるらしく、気だるげにあたりを見回す。状況が理解しきれてないんだろう。何度も首を振って、額に触れる。
って。
それはわたしも同じ。
身の上に起きてることが、まだ飲み込みきれていない。
「あ、あの……」
「ん?」
青年が、着いてくるだけになってたわたしにふり返る。火の灯ってない暗い部屋でもわかる、明るく屈託のない笑顔。
「えっと、その……。わたしをつ、妻にって……」
何をどう尋ねたらいいのか。うまく質問がまとまらない。
わたし、結婚したの? この方と? どこの誰とも知らないのに?
「ああ、それなら、とりあえずの方便だから」
「ほ、方便っ!?」
つまり、嘘ってこと?
「すまない。ちょっとした義侠心というか。あの場で、本当のことを話しても通じなさそうだったし。それに……」
ちょっと言い淀んだ彼が、ポリポリと頭を掻く。
「なんのためらいもなく、コイツに衣を貸してくれた優しいキミを、あのままにしておけなかった」
すまん。
グッと腰を折って、頭を下げてくれた。
けど。
「いえっ! 謝らないでくださいっ!」
どういう反応したらいいのかわかんない。でも、頭を下げられるのは違うと思うから、謝罪を止める。
「敷物にしてくれた、この衣装。キミの婚礼のためのものだったんだろう?」
「えっと、それは……」
持ってきた衣を手に、顔を上げてくれた彼。土と吐瀉物で汚れてしまった、わたしの嫁入り衣装。
「こんな大切なものを、見ず知らずの俺たちに貸してくれた。そんなキミを、あの場に置いておきたくなかった。連れてきたのは、俺のわがままだ」
「そんな……」
そんなことない。
父様に捨てられたことは悲しいけれど、彼がしてくれたこと、気にかけてくれたことはとてもうれしい。
謝られる筋合いはない。むしろ、こっちが感謝しなくちゃいけないぐらい。
「とりあえず、この先の身の振り方が決まるまで、ここで暮らしてくれて構わない。夫婦として、何かしようなんて気はないから、安心しほしい」
「あ、はい。ありがとう……ございます」
ちょっとふわふわしたままの自分の声。
これ、「ありがとう」で合ってる?
言いながら、自問自答。
「何か、気になることでも?」
「あっ、えっと、そのっ……」
ニコッと笑う彼。
どうしよう。
訊きたいことはいっぱいあるはずなのに、頭が回らない。
「ああ、そうだ」
彼がわたしに向き直る。
「改めてだが……。俺の名前は、コウ・セイラン。科挙、省試を受けるため、地方から上ってきた郷貢進士。次の試験に向けて勉学に励んでいるところ。こっちのぶっ倒れてるのは、従者のハクエイ。今、この家にいるのは、俺たちだけ。いや、キミも含めて三人……かな?」
「……はあ」
つらつらと、流れるような自己紹介に、どう相槌を打ったらいいのかわからない。
とりあえず。科挙というのは、官僚を目指す優れた方々が受ける試験のこと。最初は、地方で推挙を得るために行われる郷試。郷試に合格した人を、郷貢進士と呼ぶ。その郷貢進士は、第二段階として、この皇都の尚書省、礼部次官である礼部侍郎が司掌するなかで行われる省試を受ける。省試に合格したら、次は皇帝陛下の御前で受ける殿試。殿試に不合格はないけれど、その結果によって、後々の処遇、人生が決まる。――らしい。
省試は、来月、弥生に行われる。今、街には、彼のような進士があちこちにいるんだろう。
父様も皇宮で仕事を得ているけれど、父様の場合は父祖の階級から得た役職であって、このセイランさまのように科挙を経て得た地位じゃない。
(すごい方なんだわ)
科挙がどれほど難しいのか。
女のわたしには、よくわからない。でも、何年も何度も受けては落ちてをくり返し、夢諦めて故郷に帰ったり、失意の中で自害したり、その苛烈な重圧に負けて気が狂う人もいると聞く。
彼は、こうして皇都にいて、郷貢進士と名乗るからには、郷試を合格して、次の試験、省試に臨む、そういう立場の人なのだろう。
七十過ぎ、老境に入ってようやく合格したという話も聞くから、まだ二十代前半に見える彼は、郷貢進士の中では、若い部類なのかもしれない。
「この屋敷は、知り合いから借り受けてるものなんだ。この屋敷の主が地方に赴任していてね。留守の間、ここで暮らして欲しいって頼まれてるんだ」
なるほど。
わたしの家ほどじゃないけど、立派な門構え、内庭、連なる母屋。この室に来るまでに見た調度品も、品があった。
父様に「みすぼらしい」扱いされた青年、地方から出てきた書生が暮らすには、不釣り合いな屋敷だと思ったけど。留守居役なら、それも納得がいく。
「俺には妻も妾もいない。キミの好きな室を使ってくれて構わない」
「いいの……ですか?」
いくら留守居役だとしても、勝手に使うのはまずいのでは?
「構わないよ。家ってのは、使わないと傷むものだから」
そういうものかな。
でも、使っとしても傷むと思うのだけど。
「今日はもう遅いし……。キミの当座の必要なものは、明日、買いに行くとしよう」
「え?」
わたしの……必要なもの?
買いに……行く?
「その衣装もキレイだし、似合ってるけど。でも、いくらなんでもそのままってわけにはいかないだろ?」
「えとっ、それは、そうなんですけど……」
わたし、金目のもの、何にも持ってない。買い物できない。
「大丈夫。気にしないでいいから」
なにが大丈夫なんだろう。何を気にしないでいいのだろう。
訊きたいのに、その笑顔を前にすると、上手く言葉が出てこない。
けど。
「今日は、このままハクエイさんに付いてていいですか?」
「ハクエイに?」
「はい。まだ容態とか気になりますし」
そうよ、そうよ。
吐くほどに悪化してたんだもの。あんなちょっと休んだだけで、全快してるとは思えない。
どの室でも自由にと言われても、「はい、じゃあ、この室使います」はまだできない。だからの言い訳だけど。
それに。「妻は方便」を完全に信じ切るのは難しい。こんなに優しくされても、だからって完全に信じ切るのは無理。
父親に捨てられたわたしだけど、だからって貞操まで無碍に捨てていいわけじゃない。従者がいれば、変なことしてこないだろうっていう、予防線でもある。……従者といっしょに、「グヘヘ」って来たら、どうにもならないけど。
「いいよ。じゃあ、今晩は彼の看病を頼んでいいかな。後でキミの分の寝具を持ってくるよ」
「はい。ありがとうございます」
言い訳が通用したことに、ホッと胸を撫で下ろす。そして、彼、セイランさんを信じきれてないことに、罪悪感を覚える。あの場から助けてくれたのに。こんなによくしてくれるのに。
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