すれ違い実行委員会

ステルススター

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第一章-すれ違い-

-part13-指切りげんまん

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 「ねぇ。どうして、フード深く被ってたの?」

 「特に理由はない。なんとなくフードを被っていただけで」

 「へー。偶々、制服の上にパーカー羽織ってフードを深く被ってたんだ」

 奈菜は、どうしてフードを深く被っていたのかをしつこく質問してきた。

 「もしかして・・・」

 「・・・・」 

 「謎の組織に命を狙われていて。顔がバレないようにしてるとか」

 「あるわけないだろ。そんあ事。てか、奈菜は昔からそういうの好きだよな。確か。幼稚園の頃、将来なりたい夢は、美人スパイだったけ?」

 俺が昔話をすると、奈菜は耳まで真っ赤にして、両手で叩いてきた。
 
 「や~め~て~。私の永遠に忘れておきたい黒歴史を話さないでぇ!!!!」

 「なんだっけなー。決め台詞。『私がいる限り―』」

 「ねぇ。本当にやめて。分かった。もう聞かないからさぁ」

 ・・・奈菜が少し泣きそになっている。
 ちょっと、からかい過ぎた。
 
 「ごめん。あまりにも面白かったから。つい」
 
 「ひどいよ。紘一はさ。偶に人の事を弄ぶ時があるよね」

 「そんなことは・・・」

 「もういい。許してあげる。私は心が広いからさ。その代わり、今週の土曜日。暇?」
 
 許された。・・・心が広い人なら、代わりの見返りなんて求めないじゃないか?

 「土曜日なにかあるのか?」

 「え・・・」

 奈菜が、驚いた顔をする。

 「なんで、驚いてるんだ?」

 「いや。断られると思ってたから。紘一って、二年生になってから、休日誘っても、何かしらの理由をつけて断るじゃん」

 「うん。理由を聞いてから、断るつもりだった」

 「断るのぉぉ!!」

 今週の土曜日は、中村のすれ違い実行があるからな。
 当然、その予定を話す正直に話すことは出来ないから、用事があるだとだけ、美穂に伝えた。
 
 「期待させておいてぇぇ!!」
 
 「・・・でも、日曜日なら空いてるぞ」
 
 「へぇ?本当に?」

 さっきまで、涙目を浮かべていたのに、次は笑顔でこっちの様子をうかがっている。

 「あぁ。今のところは予定はないから」

 「それじゃあ。場所と時間はまた明日いうからさ。絶対に。絶対に日曜日予定入れたら駄目だよ。・・・ほら、小指出して」

 俺たちの他にも通行人がちらほらといた。
 流石に知らない人が見ているかもしれないここで。と、少しばかり抵抗していると。奈菜が俺の右手を手に取り、小指と小指を交じ合わせて歌う。

 「指切りげんまん。嘘ついたら、針千本、飲ーます。指切った!」
 
 歌い終えると、奈菜はすぐに手を離して、自分の後ろに隠すようにした。
 そんなに、俺と指切りしてるのを他人に見られるのが恥ずかしかったのか。
 ・・・すぐに手を離されて、ちょっぴり名残惜しいさを感じていた。
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