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第一章 誘惑
55話
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居酒屋から出て、帰り道。
「っけ。弁護士が・・・」
男はあからさまに機嫌が悪そうだった。
居酒屋で、お客さんとして来ていた弁護士の人から注意され、その騒ぎを聞きつけた、居酒屋の店長が「未成年に酒を飲まさないでください。警察を呼ばれたいですか?」と言われ、逃げるように居酒屋を後にしたのだ。
「これで、デートは終わりです。約束通り、写真を消して下さい」
「・・・分かったよ。・・・はい。消した」
目の前で写真を消去した。
「その他に残しては、いませんか?」
「疑い深いねぇ。大丈夫だよ。バックアップとか別に写真をは残してないから」
残念そうに言う男。
やけにあっさり写真を消してくれた。
男の言葉を全て鵜呑みにした訳ではないが、ひとまずは良かった。
「おっと・・・」
男がまっすぐ立つことも出来ず、よろけていた。
「それじゃあ、さよなら」
「ちょっと待って、最後、近くまで送るから」
「嫌です」
「そんなこと言わないでさ。夜道に女の子一人は危ないから。あっ。もしかして、俺が酔ってるのを心配してくれてる?それなら、大丈夫。今、迎えの車を呼んだから」
「っけ。弁護士が・・・」
男はあからさまに機嫌が悪そうだった。
居酒屋で、お客さんとして来ていた弁護士の人から注意され、その騒ぎを聞きつけた、居酒屋の店長が「未成年に酒を飲まさないでください。警察を呼ばれたいですか?」と言われ、逃げるように居酒屋を後にしたのだ。
「これで、デートは終わりです。約束通り、写真を消して下さい」
「・・・分かったよ。・・・はい。消した」
目の前で写真を消去した。
「その他に残しては、いませんか?」
「疑い深いねぇ。大丈夫だよ。バックアップとか別に写真をは残してないから」
残念そうに言う男。
やけにあっさり写真を消してくれた。
男の言葉を全て鵜呑みにした訳ではないが、ひとまずは良かった。
「おっと・・・」
男がまっすぐ立つことも出来ず、よろけていた。
「それじゃあ、さよなら」
「ちょっと待って、最後、近くまで送るから」
「嫌です」
「そんなこと言わないでさ。夜道に女の子一人は危ないから。あっ。もしかして、俺が酔ってるのを心配してくれてる?それなら、大丈夫。今、迎えの車を呼んだから」
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