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本編(別視点)
アイリーン視点 ②
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卒業パーティの日
ルイスはシルヴィアの事をエスコートしなくちゃいけないから、私は一人で会場に来た。
まぁ表向きはまだ婚約者だから、仕方ないよね!
それよりなんで私にエスコート役が居ないかって?
それはね、誰も私のエスコート役になってもらえなかったのよ!
せっかく私から誘ってあげたのに、断るし…
普通はそっちが私に来るもんでしょ!
そんな人達、私には必要ないわ!
こっちから捨ててやるんだから!
そしてお父様に言いつけてやる!
ぷんぷん٩(๑`^´๑)۶
まぁあとでルイスと会場の庭で待ち合わせしてるから、いいんだけどね!
普通なら私達は人に見つかるようなとこで会わない…
だけど今回、私から会うようお願いした。
だってシルヴィアって馬鹿なんだもん!
ここ数年間気づいてないみたいだしさ…
趣味が似てるから、本のお話するの楽しいだけど…
シルヴィアってあまり感情を表に出さないんだよね~
超つまらない!
だから彼女の前で私とルイスがイチャイチャしてるとこを見せつけてやりたいのよ!
どんな顔するかな~
ふっふ(*´ 艸`)
想像しただけで、楽しみだわ。
実は私の方が馬鹿だったのだ。
貴族としてあまり表に感情を出さないのは本性を隠す為。そして弱みを握らせない為。
そんな当たり前の事を知らない私は哀れな人間だ。
____________________
私は待ち合わせ場所に向かい、ルイスと会った。
そしてシルヴィアがベランダに出たのを見た途端、私はルイスに抱きつきこう囁いた。
『ルイス、愛してるわ。』
そう言った後、ルイスはこう答えたのだ。
『ああ、俺もだよ。アイリーン。』
私はその言葉に胸が躍った。
両思いって素敵だわ~
私達って悲劇の主人公みたい。
お互い愛し合ってるのに、周りのせいで一緒に居る事を許してくれない…
そんな私はちらりとシルヴィアの方を見た。
見たら、シルヴィアは泣いていた。
なんていい気分なの!
私は幸せものね!
なんでも思い通りに行くわ。
ふふふ
私は実に愚かだった。
この行為のせいで今後どんな未来が待ち受けてるか私は知らなかった。
私は夢に溺れ過ぎて、現実を見てなかった。
____________________
卒業パーティの翌日
私は部屋で恋愛小説読んでたら、お父様に呼ばれた。
なんでもミルトン家から話があるから、屋敷に来て欲しいっていう手紙が来たらしい。
何の話かしら?
まさかお茶会!
ならおめかししないと!
準備した後、私達はミルトン家に向かった。
その時、私は気づくべきだった。
いつものお茶会ならお母様と私だけなのに、今回何故かお父様も来る事になった事に…
ミルトン家に着いたら、シルヴィアが迎えて来てくれた。
しかしいつもお茶会をする庭ではなく、応接室に案内された。
えー、なに?
難しい話でもするの?
なら私に関係ないじゃん~。
早くお庭に行きたーい~
そう思っていたら、誰かが応接室に入って来たのだ。
扉の方に目を向けたら、そこにはルイスと彼の両親が入ってきた。
え?
これってどういうこと?
ただのお茶会じゃないの?
____________________
みんなが集まった時、シルヴィアが切り出した。
噂の事…
そして卒業パーティの事…
私は驚いた。
いやいや
別にここで言わなくて良くない?
わざわざこの話をする為に集まったわけ?
はぁ?マジめんどーい。
そんな事を考えてたら、シルヴィアが私にとって嬉しい事を言ってくれた。
そう!シルヴィアがルイスとの婚約を破棄したいと言ってきたのだ!
え!嬉しい!
何この展開!
婚約破棄したら、隠れる事なく私達は堂々と居れるじゃない!
そう思ってるとルイスはシルヴィアに理由を問いかけた。
そしてシルヴィアが答えたら、何故かルイスは落ち込んだのだ。
もしかして障害がなくなって落ち込んでるのかしら?
確かにそれは悲しいわ。
でも大丈夫。
私は何があっても一緒に居るわ。
そんな事を考えてたら、今度は私がシルヴィアに声をかけられてこう聞かれた。
『嘘ついてたの?』
嘘?あー噂の事?
別に可愛い嘘じゃない?
信じた貴女が悪いのよ。
ふふふ
そんな事を思いながら、私は言った。
『嘘ついたわ。だから何?』って
ルイスはシルヴィアの事をエスコートしなくちゃいけないから、私は一人で会場に来た。
まぁ表向きはまだ婚約者だから、仕方ないよね!
それよりなんで私にエスコート役が居ないかって?
それはね、誰も私のエスコート役になってもらえなかったのよ!
せっかく私から誘ってあげたのに、断るし…
普通はそっちが私に来るもんでしょ!
そんな人達、私には必要ないわ!
こっちから捨ててやるんだから!
そしてお父様に言いつけてやる!
ぷんぷん٩(๑`^´๑)۶
まぁあとでルイスと会場の庭で待ち合わせしてるから、いいんだけどね!
普通なら私達は人に見つかるようなとこで会わない…
だけど今回、私から会うようお願いした。
だってシルヴィアって馬鹿なんだもん!
ここ数年間気づいてないみたいだしさ…
趣味が似てるから、本のお話するの楽しいだけど…
シルヴィアってあまり感情を表に出さないんだよね~
超つまらない!
だから彼女の前で私とルイスがイチャイチャしてるとこを見せつけてやりたいのよ!
どんな顔するかな~
ふっふ(*´ 艸`)
想像しただけで、楽しみだわ。
実は私の方が馬鹿だったのだ。
貴族としてあまり表に感情を出さないのは本性を隠す為。そして弱みを握らせない為。
そんな当たり前の事を知らない私は哀れな人間だ。
____________________
私は待ち合わせ場所に向かい、ルイスと会った。
そしてシルヴィアがベランダに出たのを見た途端、私はルイスに抱きつきこう囁いた。
『ルイス、愛してるわ。』
そう言った後、ルイスはこう答えたのだ。
『ああ、俺もだよ。アイリーン。』
私はその言葉に胸が躍った。
両思いって素敵だわ~
私達って悲劇の主人公みたい。
お互い愛し合ってるのに、周りのせいで一緒に居る事を許してくれない…
そんな私はちらりとシルヴィアの方を見た。
見たら、シルヴィアは泣いていた。
なんていい気分なの!
私は幸せものね!
なんでも思い通りに行くわ。
ふふふ
私は実に愚かだった。
この行為のせいで今後どんな未来が待ち受けてるか私は知らなかった。
私は夢に溺れ過ぎて、現実を見てなかった。
____________________
卒業パーティの翌日
私は部屋で恋愛小説読んでたら、お父様に呼ばれた。
なんでもミルトン家から話があるから、屋敷に来て欲しいっていう手紙が来たらしい。
何の話かしら?
まさかお茶会!
ならおめかししないと!
準備した後、私達はミルトン家に向かった。
その時、私は気づくべきだった。
いつものお茶会ならお母様と私だけなのに、今回何故かお父様も来る事になった事に…
ミルトン家に着いたら、シルヴィアが迎えて来てくれた。
しかしいつもお茶会をする庭ではなく、応接室に案内された。
えー、なに?
難しい話でもするの?
なら私に関係ないじゃん~。
早くお庭に行きたーい~
そう思っていたら、誰かが応接室に入って来たのだ。
扉の方に目を向けたら、そこにはルイスと彼の両親が入ってきた。
え?
これってどういうこと?
ただのお茶会じゃないの?
____________________
みんなが集まった時、シルヴィアが切り出した。
噂の事…
そして卒業パーティの事…
私は驚いた。
いやいや
別にここで言わなくて良くない?
わざわざこの話をする為に集まったわけ?
はぁ?マジめんどーい。
そんな事を考えてたら、シルヴィアが私にとって嬉しい事を言ってくれた。
そう!シルヴィアがルイスとの婚約を破棄したいと言ってきたのだ!
え!嬉しい!
何この展開!
婚約破棄したら、隠れる事なく私達は堂々と居れるじゃない!
そう思ってるとルイスはシルヴィアに理由を問いかけた。
そしてシルヴィアが答えたら、何故かルイスは落ち込んだのだ。
もしかして障害がなくなって落ち込んでるのかしら?
確かにそれは悲しいわ。
でも大丈夫。
私は何があっても一緒に居るわ。
そんな事を考えてたら、今度は私がシルヴィアに声をかけられてこう聞かれた。
『嘘ついてたの?』
嘘?あー噂の事?
別に可愛い嘘じゃない?
信じた貴女が悪いのよ。
ふふふ
そんな事を思いながら、私は言った。
『嘘ついたわ。だから何?』って
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