乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました

雨夜 零

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どうしてこんな事に

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「愛しているシエル」
「貴方をこの剣に誓って守り抜きます。どうか俺と生涯を共にしてください。」
「ねぇねぇ……僕とずーっと一緒にいようね!」
「私に落ちて来てくれませんか?愛してますよ。心の底から貴方だけを」
 私って"モブ"だよね?
 "ヒロイン"と"悪役令嬢"は何であんな事したの!?


 前世の記憶は、物心ついた時から徐々に思い出していった
 けれど鮮明に全て思い出したのは、学園の門を見た時だ「あれ?これ友達が熱弁してたゲームじゃない?」と軽い感じで思い出した
 なんて言ったって私は、悲惨な過去を持つだけのモブ!
 そう高を括り特に気にしていなかった
 それに前世の記憶を思い出して早々に誘拐犯から逃げ出したから、酷い目にはあっていない
 あったとしたら少し食料調達が難しかった事くらいで、それ以外は特にない
 けれど、そんな私にも転生チートのようなものがあった
 それは…
 全属性魔法だ
 だいたい普通の人は、6つある魔法ある魔法のうち少なくて2つ、多くて4つだけれど私は6つ全て持っている
 それに目立たないようにするための固有スキル、【偽装】もあり楽しく平凡?にスローライフを送っていた
 それが覆ったのは、魔法をかけ忘れ偽装をしていない所をまさかの"お兄様"に見られるという不運が原因だ
 それにより学園に通うことになった
 学園に通うまではよかった
 けれど通って数ヶ月後異変が起こった
 悪役令嬢もヒロインも何故か攻略対象者に嫌われているのだ
 まだ悪役令嬢は、わかるゲームの設定ではそうだったから
 けれどヒロインはわからない
 ゲームの設定では好きな人と結ばれHAPPYEND…でゲーム終了BADENDならやり直しだから
 よくよく考えてみると人生はそれで終わらないしやり直せないけど

 し・か・も

 一番理解できないのが…私がその攻略対象者全員に愛を請われている事
 別に魔法を使った訳でも色目を使った訳でも無い
 だから意味が分からなさすぎてある意味恐怖である
 それに乙女ゲームをやっていたのは、親友であり幼なじみだ…だから乙女ゲームの内容も余り知らない
 きっとこれをゲームで"詰んだ"というのだろう
 もういっそこの4人以外の婚約者を作ることを考えたが…うん
 ことごとく握りつぶされた
 権力って怖い
 そして私は今日も求婚される
 これは、きっと私が1人を選ぶまで進まないし終わらない
 だからまた今日も甘い日常青春の始まり

 そんな私の物語の始まりはきっと3歳のあの出来事から始まった
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