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この世界は乙女ゲーム (自称ヒロイン)
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sideリリー
「リリーここが学園よ」
お母さんが言った
あれ?お母さんってこんな声だったっけ?
その瞬間溢れてきたのは前世の記憶
「…聖なる乙女と一つの指輪?」
私が呆然と目の前の"学園"?を眺めているとそれに心配した"お母さん"?が声をかけてきた
「リリー大丈夫?頭が痛いの?」
リリー?
私がリリー?
あのゲームのヒロインの?
「本当に大丈夫?家に帰る?」
少し家に帰って情報を整理したい
そしてもし本当だったら舞い上がるほど嬉しい
「うん」
家に帰ってから私はお母さんに質問をした
いきなりの質問でお母さんは訝しげだったが答えてくれた
そうして確信した
この世界が乙女ゲームだと
私の前世は正直言って順風満帆だった
男子にはチヤホヤされ、女子には嫉妬と羨望の眼差しを向けられた
そんな私の生活が壊れたのは、嫉妬を向けていた女子に背後から心臓にナイフを突き立てられ死んだ時だ
そんな時私は思った。確かに順風満帆な生活を送っていたが正直飽きていたと
気分は良いが毎日同じ日々の繰り返し
そんな中ハマったのがこの乙女ゲームだ
イケメンにチヤホヤされる主人公
これは私の夢であり願望だ
私の前世ではイケメンにチヤホヤされる事はなかった
だから尚更憧れた
そんな私は憧れたヒロインになる事が出来た
それなら目指すのはただ一つ
「逆ハーレムエンドしかないよね!」
逆ハーレムエンド
つまり全ての攻略対象と結婚するのだ
ベグニアス国では、聖女だけ一妻多夫が認められている
なので聖女であるヒロインだけが許される終わり方だ
このエンドは30万円以上課金をすると出てくるシークレットルートだけれど、私は男子から貢いで貰ったお金で課金したから知っている
まぁその場合…悪役令嬢はギロチンエンドだけどいいよね
だって悪役令嬢はヒロインを引き立てる為にいるんだもん
前世で言うブスが美女や美男を引き立てるのと一緒
ブスがいなければ美女や美男は成り立たないし、悪役令嬢がいなければヒロインは成り立たない
世界とはそういうものでしょう?
そしてこの世界はヒロインである私が中心に回っている
「ふふっこれからが楽しみ」
なんて言ったって私はヒロイン
ハッピーエンドを掴むまでは、この世界では何度でも"やり直し"が効く存在だもの
それから2年後私は今12歳
普通ならベグニアス第一王子のリアム様に会っている頃だ
けれど毎日街を散策しても出会わない
「何で!?ヒロインなら補正で何とかなるものでしょう!?」
どんな物語でもヒロイン補正がされる
転んだら目の前にイケメンがいる
悪役令嬢に絡まれたらイケメンが助けてくれる
ヒロインはそういう"補正"がされるはずなの
「この世界が乙女ゲームじゃないとでも言うの?」
いや…それは無いはずよ
攻略対象者が全員存在する事も、私が光魔法を使える事も全て物語通りだもの
でも…一つだけ違う事が起きた
先月に設立以降一度も変わらなかった乙女ゲームの舞台であるセレスティア学園の、入学方法が平民貴族問わず受験方式…所謂入試試験を合格しなければいけなくなった
受けなくても合格できるのは、ヒロインのような光魔法などの珍しい魔力の持ち主だけ
それも通える理由は、危険人物として
「けれど私は試験を受けなくてもいい…これもヒロイン補正が働いたからよね。やっぱりこの世界は、私を中心に回っているのよね!」
後にこの考えを改めなかった事で悪役令嬢諸共破滅することになるとは、この時の私は夢にも思わなかった
「リリーここが学園よ」
お母さんが言った
あれ?お母さんってこんな声だったっけ?
その瞬間溢れてきたのは前世の記憶
「…聖なる乙女と一つの指輪?」
私が呆然と目の前の"学園"?を眺めているとそれに心配した"お母さん"?が声をかけてきた
「リリー大丈夫?頭が痛いの?」
リリー?
私がリリー?
あのゲームのヒロインの?
「本当に大丈夫?家に帰る?」
少し家に帰って情報を整理したい
そしてもし本当だったら舞い上がるほど嬉しい
「うん」
家に帰ってから私はお母さんに質問をした
いきなりの質問でお母さんは訝しげだったが答えてくれた
そうして確信した
この世界が乙女ゲームだと
私の前世は正直言って順風満帆だった
男子にはチヤホヤされ、女子には嫉妬と羨望の眼差しを向けられた
そんな私の生活が壊れたのは、嫉妬を向けていた女子に背後から心臓にナイフを突き立てられ死んだ時だ
そんな時私は思った。確かに順風満帆な生活を送っていたが正直飽きていたと
気分は良いが毎日同じ日々の繰り返し
そんな中ハマったのがこの乙女ゲームだ
イケメンにチヤホヤされる主人公
これは私の夢であり願望だ
私の前世ではイケメンにチヤホヤされる事はなかった
だから尚更憧れた
そんな私は憧れたヒロインになる事が出来た
それなら目指すのはただ一つ
「逆ハーレムエンドしかないよね!」
逆ハーレムエンド
つまり全ての攻略対象と結婚するのだ
ベグニアス国では、聖女だけ一妻多夫が認められている
なので聖女であるヒロインだけが許される終わり方だ
このエンドは30万円以上課金をすると出てくるシークレットルートだけれど、私は男子から貢いで貰ったお金で課金したから知っている
まぁその場合…悪役令嬢はギロチンエンドだけどいいよね
だって悪役令嬢はヒロインを引き立てる為にいるんだもん
前世で言うブスが美女や美男を引き立てるのと一緒
ブスがいなければ美女や美男は成り立たないし、悪役令嬢がいなければヒロインは成り立たない
世界とはそういうものでしょう?
そしてこの世界はヒロインである私が中心に回っている
「ふふっこれからが楽しみ」
なんて言ったって私はヒロイン
ハッピーエンドを掴むまでは、この世界では何度でも"やり直し"が効く存在だもの
それから2年後私は今12歳
普通ならベグニアス第一王子のリアム様に会っている頃だ
けれど毎日街を散策しても出会わない
「何で!?ヒロインなら補正で何とかなるものでしょう!?」
どんな物語でもヒロイン補正がされる
転んだら目の前にイケメンがいる
悪役令嬢に絡まれたらイケメンが助けてくれる
ヒロインはそういう"補正"がされるはずなの
「この世界が乙女ゲームじゃないとでも言うの?」
いや…それは無いはずよ
攻略対象者が全員存在する事も、私が光魔法を使える事も全て物語通りだもの
でも…一つだけ違う事が起きた
先月に設立以降一度も変わらなかった乙女ゲームの舞台であるセレスティア学園の、入学方法が平民貴族問わず受験方式…所謂入試試験を合格しなければいけなくなった
受けなくても合格できるのは、ヒロインのような光魔法などの珍しい魔力の持ち主だけ
それも通える理由は、危険人物として
「けれど私は試験を受けなくてもいい…これもヒロイン補正が働いたからよね。やっぱりこの世界は、私を中心に回っているのよね!」
後にこの考えを改めなかった事で悪役令嬢諸共破滅することになるとは、この時の私は夢にも思わなかった
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