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その18 坂の上にて ※
今日は朝早く起きた。
なぜだか起きてしまった。
カーテンからはうっすらと朝日の光が漏れている。
こんな日に限って学園はお休みだ。
先日の一角ウサギのことがあり少し設備のセキュリティーを強くしたり
補修しなければならないところがあるようだ。
あれから学園は3日間+週末で5日間のお休みになっている。
今日はお休みの3日目。
昨日はルースと街に行った。
さて今日は何をしようか?
まあ少し畑の雑草を抜いてこようか。
まだ日が強くないから今の内かしら?
でも、せっかく昨日街でいろいろ買い物をしたから
マフィンでも作ろうかしら?
ナッツやドライフルーツなんか仕入れたし、小麦粉や香料、いろいろ買いだめした。
荷物をもっているルースに申し訳なかったわ。
昨日荷物もってもらったし、マフィンを作ってもっていこう!
私は隣で寝ているジョーカスを起こさないようにベッドから出た。
昨日も怖い夢を見たとかでジョーカスは枕を片手にやってきた。
まあ本当にかわいい弟だわ。
いつまでも子供ね。
私は朝早くからせっせと生地を作りマフィンを作り始めた。
もともと自分の好みのものしか作らないけど今日は割とルースのお気に入りのブルーべリー、チョコのマフィンを多めに作った。
「姉さん!おはよう!」
「ジョーカス起きたの?」
「今日は朝早いんだね。」
「起きちゃったからね。」
「マフィン作るの!僕好き!!」
「こらこら粉が舞うわよ。」
「手伝うね。型紙もってくるね。」
「ありがとう。」
ジョーカスはいつも手伝ってくれる。
もう一通り作り方を覚えてしまっているようだ。本当にかわいい弟。
「姉さん、たくさんあるけど今日も街にいくの?」
「ああ、ルースにもっていこうと思ってね。昨日荷物持ちしてくれたから。」
「ふ・・ん。」
ジョーカスはあまりルースが好きではないようだ。
割と塩対応だ。
「姉さん、僕も一緒にいくよ!」
お昼すぎに出かけようとしたらジョーカスがついてきた。
「でも、歩いていくのよ?大丈夫?」
ルースとザイン家と私のヴィクセレーネ家は歩いて20分ほどしか離れていない。
まあ散歩と体力保持、ダイエットを兼ねて歩いていくことがある。
私とジョーカスは作ったマフィンをもってザイン家に向かって出かけた。
「お嬢さま!わたくしもついていきます。」
道中ジョーカスといろいろ話をした。
本当にくるくると表情がかわる可愛い弟だ。
「姉さん、もうそろそろ着くね。」
そうだ今見えている坂を登ればザイン家に着く。
この最後の坂が曲者だ。
長い坂なのだ。頂上が見えない・・・。
息がきれてしまう。いけない運動不足だわ。
明日から朝ジョギングでもしようかしら?
ようやくザイン家の門が見えてきた。
私はほっとした。
ジョーカスが心配してきたが大丈夫だと首を振った。
そんなジョーカスも額に汗をにじませていた。
私は顔を前に向けた。
ドサッ・・私はマフィンの入っていた籠を落としてしまった。
隣でジョーカスが何か言っている。
「姉さん?!」
私はその場から足が前に動かなかった。
門の前にはルースがいた。
そしてその彼の前には銀色の髪をした女の子がたっていた。
ルピアさん・・・だ。
私は落とした籠を取ろうと腰を落とした。
その時ルピアさんがルースに抱き着いた。
私は籠を取ろうとした手を止めた。
とにかくその場所にいたくなかった。
私がいるのを気づかれたくなかった。
見ていたくなかった。
私は・・・くるりと来た方向に向きを変えて走りだした。
ジョーカスの声がした。
「姉さん!!!待って」
一度足を止めた。振り返った。
ルースが驚いた顔をしていた。
目があった。
しかしルピアさんはルースの胸に顔をうずめたままだった。
そこからは何もわからない。
どしたんだろう。
闇雲に走った。とくかく走った。
胸が苦しくてもその場から少しでも遠くに行きたかった。
気が付くと少し小高い丘にいた。
崖下には街が広がり遠くに王城が見えた。
私の体力では限界だ。
あまり遠くにはいけなかったようだ。
私の視点はあっているだろうか?
目の前がうつろに見える。
全体がぼやけてる。
何を考えればいいんかな?
もともとルピアさんはヒロインでルースは攻略対象なのだ。
だからルピアさんが近づけばルースは彼女の方に行ってしまうのは
頭では分かっていた。
ルースのルートになれば邪魔なのは私なのだ。
私は邪魔者なのだ。
浮かれてルースと仲良くしていてはいけない・・・。
さっきの光景が焼き付いている。
私は悪役令嬢・・・になって断罪されて・・・国外追放されて・・・。
やだやだ何もできてないじゃない。
でも、ヒロインがルースを選ぶなら私はそっと退場しなくてはならない。
雨・・雨が降ってきそうだ。
なんとかヴィクセレーネ家に帰らなきゃ。
ジョーカス置いてきてしまったわ。
しかし何だか体が熱い。
あまり思うように動かないわ・・・。
走りすぎたかしら??
私は少しよろけた。
「姉さん!!」
ジョーカスが呼んでいるわ。
可愛い弟が私を呼ぶ声がした。
なぜだか起きてしまった。
カーテンからはうっすらと朝日の光が漏れている。
こんな日に限って学園はお休みだ。
先日の一角ウサギのことがあり少し設備のセキュリティーを強くしたり
補修しなければならないところがあるようだ。
あれから学園は3日間+週末で5日間のお休みになっている。
今日はお休みの3日目。
昨日はルースと街に行った。
さて今日は何をしようか?
まあ少し畑の雑草を抜いてこようか。
まだ日が強くないから今の内かしら?
でも、せっかく昨日街でいろいろ買い物をしたから
マフィンでも作ろうかしら?
ナッツやドライフルーツなんか仕入れたし、小麦粉や香料、いろいろ買いだめした。
荷物をもっているルースに申し訳なかったわ。
昨日荷物もってもらったし、マフィンを作ってもっていこう!
私は隣で寝ているジョーカスを起こさないようにベッドから出た。
昨日も怖い夢を見たとかでジョーカスは枕を片手にやってきた。
まあ本当にかわいい弟だわ。
いつまでも子供ね。
私は朝早くからせっせと生地を作りマフィンを作り始めた。
もともと自分の好みのものしか作らないけど今日は割とルースのお気に入りのブルーべリー、チョコのマフィンを多めに作った。
「姉さん!おはよう!」
「ジョーカス起きたの?」
「今日は朝早いんだね。」
「起きちゃったからね。」
「マフィン作るの!僕好き!!」
「こらこら粉が舞うわよ。」
「手伝うね。型紙もってくるね。」
「ありがとう。」
ジョーカスはいつも手伝ってくれる。
もう一通り作り方を覚えてしまっているようだ。本当にかわいい弟。
「姉さん、たくさんあるけど今日も街にいくの?」
「ああ、ルースにもっていこうと思ってね。昨日荷物持ちしてくれたから。」
「ふ・・ん。」
ジョーカスはあまりルースが好きではないようだ。
割と塩対応だ。
「姉さん、僕も一緒にいくよ!」
お昼すぎに出かけようとしたらジョーカスがついてきた。
「でも、歩いていくのよ?大丈夫?」
ルースとザイン家と私のヴィクセレーネ家は歩いて20分ほどしか離れていない。
まあ散歩と体力保持、ダイエットを兼ねて歩いていくことがある。
私とジョーカスは作ったマフィンをもってザイン家に向かって出かけた。
「お嬢さま!わたくしもついていきます。」
道中ジョーカスといろいろ話をした。
本当にくるくると表情がかわる可愛い弟だ。
「姉さん、もうそろそろ着くね。」
そうだ今見えている坂を登ればザイン家に着く。
この最後の坂が曲者だ。
長い坂なのだ。頂上が見えない・・・。
息がきれてしまう。いけない運動不足だわ。
明日から朝ジョギングでもしようかしら?
ようやくザイン家の門が見えてきた。
私はほっとした。
ジョーカスが心配してきたが大丈夫だと首を振った。
そんなジョーカスも額に汗をにじませていた。
私は顔を前に向けた。
ドサッ・・私はマフィンの入っていた籠を落としてしまった。
隣でジョーカスが何か言っている。
「姉さん?!」
私はその場から足が前に動かなかった。
門の前にはルースがいた。
そしてその彼の前には銀色の髪をした女の子がたっていた。
ルピアさん・・・だ。
私は落とした籠を取ろうと腰を落とした。
その時ルピアさんがルースに抱き着いた。
私は籠を取ろうとした手を止めた。
とにかくその場所にいたくなかった。
私がいるのを気づかれたくなかった。
見ていたくなかった。
私は・・・くるりと来た方向に向きを変えて走りだした。
ジョーカスの声がした。
「姉さん!!!待って」
一度足を止めた。振り返った。
ルースが驚いた顔をしていた。
目があった。
しかしルピアさんはルースの胸に顔をうずめたままだった。
そこからは何もわからない。
どしたんだろう。
闇雲に走った。とくかく走った。
胸が苦しくてもその場から少しでも遠くに行きたかった。
気が付くと少し小高い丘にいた。
崖下には街が広がり遠くに王城が見えた。
私の体力では限界だ。
あまり遠くにはいけなかったようだ。
私の視点はあっているだろうか?
目の前がうつろに見える。
全体がぼやけてる。
何を考えればいいんかな?
もともとルピアさんはヒロインでルースは攻略対象なのだ。
だからルピアさんが近づけばルースは彼女の方に行ってしまうのは
頭では分かっていた。
ルースのルートになれば邪魔なのは私なのだ。
私は邪魔者なのだ。
浮かれてルースと仲良くしていてはいけない・・・。
さっきの光景が焼き付いている。
私は悪役令嬢・・・になって断罪されて・・・国外追放されて・・・。
やだやだ何もできてないじゃない。
でも、ヒロインがルースを選ぶなら私はそっと退場しなくてはならない。
雨・・雨が降ってきそうだ。
なんとかヴィクセレーネ家に帰らなきゃ。
ジョーカス置いてきてしまったわ。
しかし何だか体が熱い。
あまり思うように動かないわ・・・。
走りすぎたかしら??
私は少しよろけた。
「姉さん!!」
ジョーカスが呼んでいるわ。
可愛い弟が私を呼ぶ声がした。
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