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その19 ヴィクセレーネ家にて ※ ルース視点
ジョーカスがシャーリーを追った後、籠をすぐに近くの使用人に預けて
僕も走りかけた。
するとルピアが服を引っ張った。
「あの子は悪役令嬢なのよ!あなたが追いかける必要はないって言ってるでしょう!」
「何度いったらわかるんだ。シャーリーはそんな子じゃない。それに僕はシャーリーが好きなんだとさっきも言ったよね。」
何でそんなこと君に決められなきゃいけないんだ。
嫌悪をあからさまに出して彼女を見た。
しかし彼女は動じない。
「やっぱりその目よ。そそるわ。」
何なんだ?
僕がはっきり拒絶をしているのがわからないのか?逆に喜ばれている?
「離してくれ!ガーシュイン!いるか!」
僕はバッと彼女を手を服からはがした。
ガーシュインがすぐに控えた。
「客人はお帰りだ!帰ってもらってくれ。僕はシャーリーを探しに行く!」
それだけ言って僕は走り出した。
ルピアはガーシュインに取り押さえられて
何やら叫んでる。知ったことか。
シャーリー!シャーリー!
僕には君だけなんだよ。
笑いかけたいのも、抱きしめたいのも、君だけなんだ。
君に嫌われたら僕はどうしたらいい?
君が他の人に笑いかけたら僕はどうにかなりそうなんだ。
君しかいらない。
僕の差し出した手を握り返してくれるのは君しかいないんだ。
しかしどこをどう探したらいいんだ・・・。
息切れをして少し休んでいた時、通信用の魔法石が光った。
ガーシュインからだった。
どうもサンドラから連絡があってシャーリーはジョーカスが抱いて帰ってきたようだ。
抱いて…ってシャーリーは倒れたのか?
本当に僕はダメだ・・。
シャーリー一人探せれない。
彼女の誤解を解くこともできない。
彼女に苦痛を与えただけだ。
ゲームやらヒロイン、攻略対象なんて楽しそうに話すシャーリーを見ていただけ。
楽しかったから僕は何もせずにただ、見ていた。
シャーリーを危険にあわせた。
僕は何を間違えた・・・。
家に戻った。
ガーシュインから先ほどの籠を渡された。
中には少し潰れたマフィンが入っていた。
僕の好きなブルーベリーだ。
『ルース 昨日はありがとう』
シャーリーの丸く可愛い字が目に入った。
少しマフィンをかじった。
あまり甘くない方が好きな僕のために作ったマフィン。
彼女を愛おしく感じる。
彼女しか嫌だ。
彼女しかいらない。
彼女が僕の手を取らないならいっそ君を殺してしまおうか。
絶対に他の人の手には渡せない。
それが彼女が望んでないことでも僕はもう無理なんだ。
僕の部屋にずっと閉じ込めていてもいい。
君が逃げ出せないように枷をはめてしまうかもしれない・・。
お願いだ。僕から逃げていかないで…。
しかし僕は何をした?何もしていないじゃないか?
彼女に対して自分の気持ちを言ったことすらない。
僕は進まなきゃいけない。
待っていても彼女は堕ちてきてはくれないかもしれない。
僕が手を出して待っているだけじゃダメなんだ。
シャーリー、僕は君の手を取りに行くよ。
願わくば彼女の幸せが僕の隣にありますように・・・。
「ガーシュイン!ヴィクセレーネ家に行く。用意してくれ。」
ヴィクセレーネ家に着いた。
僕の心とは裏腹に簡単にはシャーリーに会わせてもらえなかった。
「さっきも言ったはずだ。
お前には姉さんは渡さない!」
「申し訳なかった。でも誤解なんだ!」
「何で姉さん以外の人と抱き合ってたんだ!
僕は許さない!そんなやつのために僕は諦めなきゃいけないなんて納得できない!」
「ルーズローツ。話はジョーカスから聞いている。
理由が何にせよシャーリーが傷ついたことに変わりがない。」
「すみません。」
確かにそういった事実がある以上
僕は謝るしかない。
あの時会うことを選んだ僕が悪い。
「姉さんが幸せになるならと思うから僕は引いてやってるんだ!
姉さんがお前の隣にいる時、嬉しそうだから、楽しそうだから、何より安心した顔をするから僕は弟に徹してるんだ!お前が裏切るなら僕は、僕は…」
「ジョーカス…落ちつくんだ。」
「兄さん…でも…」
ケイントス副次官補は弟を止めた。
優しいその眼差しはシャーリーによく似ている。
「ルーズローツ。まだシャーリーの体調が良くないんだ。
さっきようやく気がついたばかりだ。
今、あまり精神的な不安を煽りたくない。私達はシャーリーが大事なんだよ。シャーリーが落ち着くのを待ってほしいんだ。わかるかい?」
「はい…」
頷くしかできない。
「でも兄さん!僕はもう…こいつにはもう譲りたくない!姉さんは…姉さんが僕が守る!」
兄は弟の肩に手を置いた。
「ジョーカス…お前の気持ちはわかる。
ずっと見てきたからな。
しかし、彼は誤解だと言っている。
それに彼はちゃんて来てくれた。話す機会をあげてやってくれないか。あとはシャーリーが決める。」
「ありがとうございます。」
僕は深々と頭を下げた。
「しかし、いくら誤解でも、自分の意思はないにしても、わかってるよね。
次はないよ。」
彼の目は本気だ。
次何かあればきっと僕からシャーリーを離してしまう。
さすがヴィクセレーネ公爵家嫡男だ。
温和そうだがしっかりしている。
「ご迷惑おかけしました。」
僕は今日は帰ることにした。
玄関で少し足を止めてシャーリーの部屋を見た。
ガタッと窓が開いた。
シャーリーが窓から顔を出した。
少し心配した顔をしていた。
わざわざ顔を見せてくれたんだね。
やっぱりシャーリーだね。優しい。
僕はシャーリーの顔を見て少し笑ってみたが、多分いつもみたいに笑えていなかっただろう。
頭を軽く下げた。
そしてヴィクセレーネ家を後にした。
後日
「ルースが何で謝るの?
別に私には関係ないような気がするの。
あなたが誰と何かなろうと私には関係ないことじゃない?」
「えっ?」
ちょっと、シャーリー。待ってよ。
関係ないって?どういうこと?
「だって別に単なる幼なじみだからあなたが誰を好きになろうと関係なかったのよね。」
単なる…幼なじみ?
あ、いやいや違うから!
「だって、あなたは攻略対象。彼女はヒロイン。仕方ないわ。」
仕方なくないから!
「何で嫌だなんて思って、立ち去ったんだろう。ん…おかしいわね。」
それは、君が僕を好きだからじゃないのか?
「ん…今度からはもう少し心の広い幼なじみでいなきゃね。」
いやいや、狭くていいから!
「ルースも私を気にしずに好きな人ができたらアタックしてね。」
好きな人…って君だから!
「私も考え直したの。ふふっ」
ふふっ…?嫌な予感だ。
「早くいい人見つけてルースから卒業しなきゃね。」
スローライフは?お一人様計画は?
いい人って目の前にいるから!
気づいてよ。
「ん…ルキシス様とかディラン様とかどうかしら?」
ないないないない!ない!ないから!!
前よりひどくなってない?
せっかく何だか距離が近くなっていた気がしたんだが…。
ちょっと待ってよ!
僕はあと一押しだと思っていたからそれなりに考えていたんだけど!!
振り出しに戻ってないか?
どうすればいいんだ!
また、一から考え直しかよ!
「そろそろ可哀想になってきたな。」
「そこまでのことをしたんだからいいんだよ!いい気味だ!」
「どう考えたらああなるんだ?
いい機会だと思っていたんだが…。さすが我が妹だ。天然すぎ。すぎるね。
ルーズローツ、せいぜい頑張ってくれよ。
少し同情するよ。はぁ…」
「あ、姉さん!僕もその中の一人に入れて!!と、いうかその二人より僕の方がいいよ!僕だけにして。」
あまりにも、頭が飽和状態で
シャーリーが、くすくすと笑っていたのを見過ごしてしまった。
「おや?シャーリーも少しレベルアップしたのかな?」
いつの間にか隣にいたケイントス副次官補が笑っていた。
レベルアップ??
僕も走りかけた。
するとルピアが服を引っ張った。
「あの子は悪役令嬢なのよ!あなたが追いかける必要はないって言ってるでしょう!」
「何度いったらわかるんだ。シャーリーはそんな子じゃない。それに僕はシャーリーが好きなんだとさっきも言ったよね。」
何でそんなこと君に決められなきゃいけないんだ。
嫌悪をあからさまに出して彼女を見た。
しかし彼女は動じない。
「やっぱりその目よ。そそるわ。」
何なんだ?
僕がはっきり拒絶をしているのがわからないのか?逆に喜ばれている?
「離してくれ!ガーシュイン!いるか!」
僕はバッと彼女を手を服からはがした。
ガーシュインがすぐに控えた。
「客人はお帰りだ!帰ってもらってくれ。僕はシャーリーを探しに行く!」
それだけ言って僕は走り出した。
ルピアはガーシュインに取り押さえられて
何やら叫んでる。知ったことか。
シャーリー!シャーリー!
僕には君だけなんだよ。
笑いかけたいのも、抱きしめたいのも、君だけなんだ。
君に嫌われたら僕はどうしたらいい?
君が他の人に笑いかけたら僕はどうにかなりそうなんだ。
君しかいらない。
僕の差し出した手を握り返してくれるのは君しかいないんだ。
しかしどこをどう探したらいいんだ・・・。
息切れをして少し休んでいた時、通信用の魔法石が光った。
ガーシュインからだった。
どうもサンドラから連絡があってシャーリーはジョーカスが抱いて帰ってきたようだ。
抱いて…ってシャーリーは倒れたのか?
本当に僕はダメだ・・。
シャーリー一人探せれない。
彼女の誤解を解くこともできない。
彼女に苦痛を与えただけだ。
ゲームやらヒロイン、攻略対象なんて楽しそうに話すシャーリーを見ていただけ。
楽しかったから僕は何もせずにただ、見ていた。
シャーリーを危険にあわせた。
僕は何を間違えた・・・。
家に戻った。
ガーシュインから先ほどの籠を渡された。
中には少し潰れたマフィンが入っていた。
僕の好きなブルーベリーだ。
『ルース 昨日はありがとう』
シャーリーの丸く可愛い字が目に入った。
少しマフィンをかじった。
あまり甘くない方が好きな僕のために作ったマフィン。
彼女を愛おしく感じる。
彼女しか嫌だ。
彼女しかいらない。
彼女が僕の手を取らないならいっそ君を殺してしまおうか。
絶対に他の人の手には渡せない。
それが彼女が望んでないことでも僕はもう無理なんだ。
僕の部屋にずっと閉じ込めていてもいい。
君が逃げ出せないように枷をはめてしまうかもしれない・・。
お願いだ。僕から逃げていかないで…。
しかし僕は何をした?何もしていないじゃないか?
彼女に対して自分の気持ちを言ったことすらない。
僕は進まなきゃいけない。
待っていても彼女は堕ちてきてはくれないかもしれない。
僕が手を出して待っているだけじゃダメなんだ。
シャーリー、僕は君の手を取りに行くよ。
願わくば彼女の幸せが僕の隣にありますように・・・。
「ガーシュイン!ヴィクセレーネ家に行く。用意してくれ。」
ヴィクセレーネ家に着いた。
僕の心とは裏腹に簡単にはシャーリーに会わせてもらえなかった。
「さっきも言ったはずだ。
お前には姉さんは渡さない!」
「申し訳なかった。でも誤解なんだ!」
「何で姉さん以外の人と抱き合ってたんだ!
僕は許さない!そんなやつのために僕は諦めなきゃいけないなんて納得できない!」
「ルーズローツ。話はジョーカスから聞いている。
理由が何にせよシャーリーが傷ついたことに変わりがない。」
「すみません。」
確かにそういった事実がある以上
僕は謝るしかない。
あの時会うことを選んだ僕が悪い。
「姉さんが幸せになるならと思うから僕は引いてやってるんだ!
姉さんがお前の隣にいる時、嬉しそうだから、楽しそうだから、何より安心した顔をするから僕は弟に徹してるんだ!お前が裏切るなら僕は、僕は…」
「ジョーカス…落ちつくんだ。」
「兄さん…でも…」
ケイントス副次官補は弟を止めた。
優しいその眼差しはシャーリーによく似ている。
「ルーズローツ。まだシャーリーの体調が良くないんだ。
さっきようやく気がついたばかりだ。
今、あまり精神的な不安を煽りたくない。私達はシャーリーが大事なんだよ。シャーリーが落ち着くのを待ってほしいんだ。わかるかい?」
「はい…」
頷くしかできない。
「でも兄さん!僕はもう…こいつにはもう譲りたくない!姉さんは…姉さんが僕が守る!」
兄は弟の肩に手を置いた。
「ジョーカス…お前の気持ちはわかる。
ずっと見てきたからな。
しかし、彼は誤解だと言っている。
それに彼はちゃんて来てくれた。話す機会をあげてやってくれないか。あとはシャーリーが決める。」
「ありがとうございます。」
僕は深々と頭を下げた。
「しかし、いくら誤解でも、自分の意思はないにしても、わかってるよね。
次はないよ。」
彼の目は本気だ。
次何かあればきっと僕からシャーリーを離してしまう。
さすがヴィクセレーネ公爵家嫡男だ。
温和そうだがしっかりしている。
「ご迷惑おかけしました。」
僕は今日は帰ることにした。
玄関で少し足を止めてシャーリーの部屋を見た。
ガタッと窓が開いた。
シャーリーが窓から顔を出した。
少し心配した顔をしていた。
わざわざ顔を見せてくれたんだね。
やっぱりシャーリーだね。優しい。
僕はシャーリーの顔を見て少し笑ってみたが、多分いつもみたいに笑えていなかっただろう。
頭を軽く下げた。
そしてヴィクセレーネ家を後にした。
後日
「ルースが何で謝るの?
別に私には関係ないような気がするの。
あなたが誰と何かなろうと私には関係ないことじゃない?」
「えっ?」
ちょっと、シャーリー。待ってよ。
関係ないって?どういうこと?
「だって別に単なる幼なじみだからあなたが誰を好きになろうと関係なかったのよね。」
単なる…幼なじみ?
あ、いやいや違うから!
「だって、あなたは攻略対象。彼女はヒロイン。仕方ないわ。」
仕方なくないから!
「何で嫌だなんて思って、立ち去ったんだろう。ん…おかしいわね。」
それは、君が僕を好きだからじゃないのか?
「ん…今度からはもう少し心の広い幼なじみでいなきゃね。」
いやいや、狭くていいから!
「ルースも私を気にしずに好きな人ができたらアタックしてね。」
好きな人…って君だから!
「私も考え直したの。ふふっ」
ふふっ…?嫌な予感だ。
「早くいい人見つけてルースから卒業しなきゃね。」
スローライフは?お一人様計画は?
いい人って目の前にいるから!
気づいてよ。
「ん…ルキシス様とかディラン様とかどうかしら?」
ないないないない!ない!ないから!!
前よりひどくなってない?
せっかく何だか距離が近くなっていた気がしたんだが…。
ちょっと待ってよ!
僕はあと一押しだと思っていたからそれなりに考えていたんだけど!!
振り出しに戻ってないか?
どうすればいいんだ!
また、一から考え直しかよ!
「そろそろ可哀想になってきたな。」
「そこまでのことをしたんだからいいんだよ!いい気味だ!」
「どう考えたらああなるんだ?
いい機会だと思っていたんだが…。さすが我が妹だ。天然すぎ。すぎるね。
ルーズローツ、せいぜい頑張ってくれよ。
少し同情するよ。はぁ…」
「あ、姉さん!僕もその中の一人に入れて!!と、いうかその二人より僕の方がいいよ!僕だけにして。」
あまりにも、頭が飽和状態で
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