68 / 120
幕間 ダマガラン王太子のつぶやき
隣国での留学初日。
せっかく子猫ちゃんを探そうとしていたが彼女は歓迎の舞踏会にはいなかった。
ヴィクセレーネ公爵一家はいるが彼女だけいなかった。
ザイン公爵一家もいない。
俺に会わせたくないってことか。
まあ、あの坊っちゃん、かなり子猫ちゃんを大事にしてるからな。
ザイン公爵家のものには手は出さないからつもりだから、暇つぶしにからかうと面白そうなんだな。
ちなみに彼女はザイン公爵家の坊っちゃんだけでなく、こちらのレオンハルト王太子殿下にもかなり気に入られてるみたいだ。何でそんなに彼女がいいのか知りたいんだけどな。
しかし三日間も舞踏会はつまらない。もう一日でいいよ。
護衛がしっかりついてるからあまり休めないし。女も連れ込めないな。
って実はあまり女は好きじゃない。
おしゃべりでドレスの値段、宝石の価値、地位のことしか頭にないんだ。王太子という地位だけで俺を見る。
単にそこに上辺だけのものが存在する。
必要ない。そんなものは必要ない。
自分の飾りにしか興味のない女なんていらない。
女達に話しかけられるだけで寒気がする。
しかし王太子と言う地位についている限り妃は必要になる。
だからあの子猫ちゃんはよかったんだ。
媚らないし、自分を売り込まない。
王太子と言う自分ではなく、ハイドフランツとしての自分を見てるように感じられた。
更に何だか見ていて楽しそうだし可愛い。
自分が好む人、自分を本当に好きになってくれる人、ただ一人いればいい。
俺はその一人をずっと愛し続けていきたいんだ。
側妃なんていらない。その人を正妃としてずっと隣にいて欲しいだけなんだ。
寄ってくる女の中にもしかして自分の唯一がいるかもしれない。
表情や仕草だけみても中身がわからない人がいるかもしれない。
本当に運命の人なんてすぐにわかるのだろうか?
わからないかもしれない。
だから寄ってきた女を品定めするように抱いてきた。
いまだにそんな人はいない。
どこかに本当にいるんだろうか?
やはりあの子猫ちゃんじゃないのだろうか?
一度ゆっくり話したいな。
「ダマガラン王太子殿下。お話よろしいですか?」
ほら、また来た。
ようやく三日間の舞踏会が終わった。
疲れたな。
今日からは学校へ行くが護衛が教室までついてくる。
堅苦しい。
少し前からシルバーサ王国に動きがある。
何やらいろいろ企んでいるようだ。
留学への道中にも一度襲われた。
シュライン騎士団長が見事な剣さばきで蹴散らしてくれたから大事はなかった。
おかげでどこに行くにも護衛がいる。うんざりだ。
まあ、自国よりマシが。何たって母上が危ないからっ泣きついて離れないんだ。
何か物音がすればすぐに暗殺者が来たから隠れなさいとか、人と会えばあの人はきっとスパイであなたを殺しに来たのよ、とか。疲れてたからな。
1か月だけど羽が伸ばせる。
少し周りを見てみるがやはり子猫ちゃんはいない。
ちなみにあのザインのガキもいない。
少しクラスの奴に聞いてみたら子猫ちゃんは魔科の一年生だった。
ザインの坊ちゃんのガードが硬いからあまり手は出せないらしいが、口を揃えてみんな可愛いと言う。
俺は法科だからこの厳重な警護から抜け出し魔科に行くのは大変そうだ。
しかもようやく手に入れた情報では一週間ほど休みらしい。
幼なじみのザインの坊っちゃんの一家とご旅行らしい。
あいつはそこまでして俺と会わせたくないのかな?
それとも暗にザイン家が動かなければいけない政治的案件が何かあるのか?
まあ一応隣国の事は少しぐらい知っているよ。
ザイン家が王家の闇だってこと更に彼らが赤の魔法を使うことくらい。
後はかつては対になる青の魔法が存在したこと。
このくらいかな?
まあ、来週にはどこかで会えるかな。
会えば少し味見してしまうかもしれないけどね。
だってあの子が、運命の子かもしれないじゃないか。
容姿的にも王妃として俺の隣にたっても引けは取らない。
嫌だな、あまり女は好きじゃないのにあの子は気になる。
よりによって厄介な相手だ。
自分の唯一なんてインスピレーションだ。
会えばわかる。ましてや体を合わせればそれが確実になるはずだ。
しかし奇跡は起きるものだ。
学校が始まって、二日目。
昨日俺は奇跡を見た。そういう女が現れたのだ。
夜の月夜の下に佇む女性。月の光に照らされて輝く髪。
凛と背筋を伸ばし、艶かしく微笑む。
理想の人が目の前にいた。
思わず一歩足が出た。
言葉も交わしてないのに彼女が欲しかった。
手を伸ばせば彼女は私の手の中に入ってきた。
1日で彼女に溺れた。
運命の人だと分かるには一日いや一瞬あれば十分だった。
彼女が僕の運命だ。
レオンハルト王太子殿下、ザイン公爵の坊っちゃんに睨まれなくて良さそうだ。
ひとまず留学が終わった時には連れて帰れるといいな。
彼女と離れて過ごす日なんて考えられないな。
しかし、彼女の支度とか手続きとかもあるから年明けくらいになってしまう。
王太子って身分も面倒くさいな。
しかし逆にそれなりにわがままが通せる。
それまでは護衛のシュライン第二騎士副団長に協力してもらおう。毎日彼女を腕の中にいれていたい。
まあ、彼なら分かってくれるだろう。
おかげで留学中は楽しめそうだ。
せっかく子猫ちゃんを探そうとしていたが彼女は歓迎の舞踏会にはいなかった。
ヴィクセレーネ公爵一家はいるが彼女だけいなかった。
ザイン公爵一家もいない。
俺に会わせたくないってことか。
まあ、あの坊っちゃん、かなり子猫ちゃんを大事にしてるからな。
ザイン公爵家のものには手は出さないからつもりだから、暇つぶしにからかうと面白そうなんだな。
ちなみに彼女はザイン公爵家の坊っちゃんだけでなく、こちらのレオンハルト王太子殿下にもかなり気に入られてるみたいだ。何でそんなに彼女がいいのか知りたいんだけどな。
しかし三日間も舞踏会はつまらない。もう一日でいいよ。
護衛がしっかりついてるからあまり休めないし。女も連れ込めないな。
って実はあまり女は好きじゃない。
おしゃべりでドレスの値段、宝石の価値、地位のことしか頭にないんだ。王太子という地位だけで俺を見る。
単にそこに上辺だけのものが存在する。
必要ない。そんなものは必要ない。
自分の飾りにしか興味のない女なんていらない。
女達に話しかけられるだけで寒気がする。
しかし王太子と言う地位についている限り妃は必要になる。
だからあの子猫ちゃんはよかったんだ。
媚らないし、自分を売り込まない。
王太子と言う自分ではなく、ハイドフランツとしての自分を見てるように感じられた。
更に何だか見ていて楽しそうだし可愛い。
自分が好む人、自分を本当に好きになってくれる人、ただ一人いればいい。
俺はその一人をずっと愛し続けていきたいんだ。
側妃なんていらない。その人を正妃としてずっと隣にいて欲しいだけなんだ。
寄ってくる女の中にもしかして自分の唯一がいるかもしれない。
表情や仕草だけみても中身がわからない人がいるかもしれない。
本当に運命の人なんてすぐにわかるのだろうか?
わからないかもしれない。
だから寄ってきた女を品定めするように抱いてきた。
いまだにそんな人はいない。
どこかに本当にいるんだろうか?
やはりあの子猫ちゃんじゃないのだろうか?
一度ゆっくり話したいな。
「ダマガラン王太子殿下。お話よろしいですか?」
ほら、また来た。
ようやく三日間の舞踏会が終わった。
疲れたな。
今日からは学校へ行くが護衛が教室までついてくる。
堅苦しい。
少し前からシルバーサ王国に動きがある。
何やらいろいろ企んでいるようだ。
留学への道中にも一度襲われた。
シュライン騎士団長が見事な剣さばきで蹴散らしてくれたから大事はなかった。
おかげでどこに行くにも護衛がいる。うんざりだ。
まあ、自国よりマシが。何たって母上が危ないからっ泣きついて離れないんだ。
何か物音がすればすぐに暗殺者が来たから隠れなさいとか、人と会えばあの人はきっとスパイであなたを殺しに来たのよ、とか。疲れてたからな。
1か月だけど羽が伸ばせる。
少し周りを見てみるがやはり子猫ちゃんはいない。
ちなみにあのザインのガキもいない。
少しクラスの奴に聞いてみたら子猫ちゃんは魔科の一年生だった。
ザインの坊ちゃんのガードが硬いからあまり手は出せないらしいが、口を揃えてみんな可愛いと言う。
俺は法科だからこの厳重な警護から抜け出し魔科に行くのは大変そうだ。
しかもようやく手に入れた情報では一週間ほど休みらしい。
幼なじみのザインの坊っちゃんの一家とご旅行らしい。
あいつはそこまでして俺と会わせたくないのかな?
それとも暗にザイン家が動かなければいけない政治的案件が何かあるのか?
まあ一応隣国の事は少しぐらい知っているよ。
ザイン家が王家の闇だってこと更に彼らが赤の魔法を使うことくらい。
後はかつては対になる青の魔法が存在したこと。
このくらいかな?
まあ、来週にはどこかで会えるかな。
会えば少し味見してしまうかもしれないけどね。
だってあの子が、運命の子かもしれないじゃないか。
容姿的にも王妃として俺の隣にたっても引けは取らない。
嫌だな、あまり女は好きじゃないのにあの子は気になる。
よりによって厄介な相手だ。
自分の唯一なんてインスピレーションだ。
会えばわかる。ましてや体を合わせればそれが確実になるはずだ。
しかし奇跡は起きるものだ。
学校が始まって、二日目。
昨日俺は奇跡を見た。そういう女が現れたのだ。
夜の月夜の下に佇む女性。月の光に照らされて輝く髪。
凛と背筋を伸ばし、艶かしく微笑む。
理想の人が目の前にいた。
思わず一歩足が出た。
言葉も交わしてないのに彼女が欲しかった。
手を伸ばせば彼女は私の手の中に入ってきた。
1日で彼女に溺れた。
運命の人だと分かるには一日いや一瞬あれば十分だった。
彼女が僕の運命だ。
レオンハルト王太子殿下、ザイン公爵の坊っちゃんに睨まれなくて良さそうだ。
ひとまず留学が終わった時には連れて帰れるといいな。
彼女と離れて過ごす日なんて考えられないな。
しかし、彼女の支度とか手続きとかもあるから年明けくらいになってしまう。
王太子って身分も面倒くさいな。
しかし逆にそれなりにわがままが通せる。
それまでは護衛のシュライン第二騎士副団長に協力してもらおう。毎日彼女を腕の中にいれていたい。
まあ、彼なら分かってくれるだろう。
おかげで留学中は楽しめそうだ。
あなたにおすすめの小説
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
❲完結❳乙女ゲームの世界に憑依しました! ~死ぬ運命の悪女はゲーム開始前から逆ハールートに突入しました~
四つ葉菫
恋愛
橘花蓮は、乙女ゲーム『煌めきのレイマリート学園物語』の悪役令嬢カレン・ドロノアに憑依してしまった。カレン・ドロノアは他のライバル令嬢を操って、ヒロインを貶める悪役中の悪役!
「婚約者のイリアスから殺されないように頑張ってるだけなのに、なんでみんな、次々と告白してくるのよ!?」
これはそんな頭を抱えるカレンの学園物語。
おまけに他のライバル令嬢から命を狙われる始末ときた。
ヒロインはどこいった!?
私、無事、学園を卒業できるの?!
恋愛と命の危険にハラハラドキドキするカレンをお楽しみください。
乙女ゲームの世界がもとなので、恋愛が軸になってます。ストーリー性より恋愛重視です! バトル一部あります。ついでに魔法も最後にちょっと出てきます。
裏の副題は「当て馬(♂)にも愛を!!」です。
2023年2月11日バレンタイン特別企画番外編アップしました。
2024年3月21日番外編アップしました。
***************
この小説はハーレム系です。
ゲームの世界に入り込んだように楽しく読んでもらえたら幸いです。
お好きな攻略対象者を見つけてください(^^)
*****************
魔法学園の悪役令嬢、破局の未来を知って推し変したら捨てた王子が溺愛に目覚めたようで!?
朱音ゆうひ@4月1日新刊発売!
恋愛
『完璧な王太子』アトレインの婚約者パメラは、自分が小説の悪役令嬢に転生していると気づく。
このままでは破滅まっしぐら。アトレインとは破局する。でも最推しは別にいる!
それは、悪役教授ネクロセフ。
顔が良くて、知性紳士で、献身的で愛情深い人物だ。
「アトレイン殿下とは円満に別れて、推し活して幸せになります!」
……のはずが。
「夢小説とは何だ?」
「殿下、私の夢小説を読まないでください!」
完璧を演じ続けてきた王太子×悪役を押し付けられた推し活令嬢。
破滅回避から始まる、魔法学園・溺愛・逆転ラブコメディ!
小説家になろうでも同時更新しています(https://ncode.syosetu.com/n5963lh/)。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
<完結>溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
本編完結済み。
続きのお話を、掲載中です。
続きのお話も、完結しました。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。