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ドリーム&リアル
ドリームⅠ
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「よぉ、タッキー。今日はなにして遊ぶ?」
近所の空き地に行くと、クラスメイトのヨッシーがいた。遊ぶ約束をしていたのだ。
「ん━━。サッカーでいいんじゃない。」
僕は気の抜けた返事をする。いつも通りだ。
ちなみに、タッキーというのは、僕のあだ名で「滝本拓也」をイジっている。某アイドルではない。
ついでに、ヨッシーというのは、あいつのあだ名で「吉沢友人」をイジっている。某ゲームのキャラクターではない。
「よし。じゃあ、俺からでいいな!」
『いいな』と、許可を取るような言い方をしているのに、コイツはボールを蹴りだしていた。
「おい、まてよ!」
そう言って、僕も彼の後を追いかける。いつも通りだ。いたって平凡。━━ここまでは。
二人でサッカーとも言えないようなボールの蹴り合いをしていると、ふらりとベージュのコートを着た男の人が入ってきた。何か違和感がある。
男の人が入ってきたのは別におかしくない。いくら田舎とはいえ、人口もそれなりにある。
━━ドンッ
「あっ。すまねえ、おっさん!」
どうやら、ヨッシーが男の人にぶつかったらしい。
それにしても、アイツの無礼講さは、相変わらずだ。年上の相手にも自分が認めない限り敬語を使うことはない。
それでも、この男性と和気あいあいと話している。そんな憎めないところも、こいつの特徴だ。
「ところで、おっさん。どうして服の中に手をつっこんでるんだ?」
そう、こういうデリカシーの無い質問もどんどん━━って、え?
たしかに、よく見ると右手を左のふところに入れている。
さらによく見ると、逆三角形のかすかなもりあがりが下の方へ20センチほど……。ヤ、ヤバい!
「ヨッシー、そいつから離れ━━」
最後まで言えなかった。
男の人が、アイツを━━ヨッシーをふところに入れていたモノで刺したのだ。
為すすべもなく、僕の親友が崩れ落ちる。
僕は、男のもとへ駆け寄る。
「なにを━━何をした!」
男の濁りきった目が嫌な嗤いを浮かべながら僕を見下ろす。
「ヨッシーが……アイツが何かしたのかよ!」
男は表情を変えず、右手をふりあげる。その手には赤黒い液体のついた包丁が握られている。
「なんとか言えよ!!」
男は、右手をふりおろし━━。
近所の空き地に行くと、クラスメイトのヨッシーがいた。遊ぶ約束をしていたのだ。
「ん━━。サッカーでいいんじゃない。」
僕は気の抜けた返事をする。いつも通りだ。
ちなみに、タッキーというのは、僕のあだ名で「滝本拓也」をイジっている。某アイドルではない。
ついでに、ヨッシーというのは、あいつのあだ名で「吉沢友人」をイジっている。某ゲームのキャラクターではない。
「よし。じゃあ、俺からでいいな!」
『いいな』と、許可を取るような言い方をしているのに、コイツはボールを蹴りだしていた。
「おい、まてよ!」
そう言って、僕も彼の後を追いかける。いつも通りだ。いたって平凡。━━ここまでは。
二人でサッカーとも言えないようなボールの蹴り合いをしていると、ふらりとベージュのコートを着た男の人が入ってきた。何か違和感がある。
男の人が入ってきたのは別におかしくない。いくら田舎とはいえ、人口もそれなりにある。
━━ドンッ
「あっ。すまねえ、おっさん!」
どうやら、ヨッシーが男の人にぶつかったらしい。
それにしても、アイツの無礼講さは、相変わらずだ。年上の相手にも自分が認めない限り敬語を使うことはない。
それでも、この男性と和気あいあいと話している。そんな憎めないところも、こいつの特徴だ。
「ところで、おっさん。どうして服の中に手をつっこんでるんだ?」
そう、こういうデリカシーの無い質問もどんどん━━って、え?
たしかに、よく見ると右手を左のふところに入れている。
さらによく見ると、逆三角形のかすかなもりあがりが下の方へ20センチほど……。ヤ、ヤバい!
「ヨッシー、そいつから離れ━━」
最後まで言えなかった。
男の人が、アイツを━━ヨッシーをふところに入れていたモノで刺したのだ。
為すすべもなく、僕の親友が崩れ落ちる。
僕は、男のもとへ駆け寄る。
「なにを━━何をした!」
男の濁りきった目が嫌な嗤いを浮かべながら僕を見下ろす。
「ヨッシーが……アイツが何かしたのかよ!」
男は表情を変えず、右手をふりあげる。その手には赤黒い液体のついた包丁が握られている。
「なんとか言えよ!!」
男は、右手をふりおろし━━。
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