DREAM DAYS

解明

夢

　ここは……夢か？現実とは違い、身体が世界に溶け込むような感覚がする。
━━ヤア。久シブリダネ。
　どこかで聞き覚えのあるような声を感じた。
「アナザー!?」
━━ゴ名答！憶エテテクレテ嬉シイヨ。
「なんで……もう出てこないって……」
━━ウン。ソノツモリダッタンダケドネ。アマリニ君ガ鈍イカラ我慢デキナカッタヨ。
「どういうことだ？」
━━君ハ、本当ニ何モ気ヅイテイナイノカイ？
「そうやって、遠回しにもったいぶるのはアナザーの悪い癖だ」
━━簡潔ニ言オウ。手ガカリハ全テ揃ッテイルノダヨ。
「嘘だろ！」
━━本当サ。ダカラ、君ハ鈍イッテ言ッテルンダヨ。
「ぐぅ……詳しく話してくれないか？」
━━イイダロウ。タダ、モウスグ夜ガ明ケル。時間ガナイノダヨ。
「どうすればいい？」
━━簡単サ。コノ身体ヲ貸シテクレレバイイ。君ガ寝テイル間ニデモ、メモヲシテオコウ。
「ありがとう。助かるよ」
━━ジャア、オヤスミ……

ピピピ　ピピピ
　なんだか疲労感がある。
　机の上に1冊のノートがある。これにアナザーの伝言が……
　僕はノートを開く━━



　━━なるほど。
　アナザーが残してくれたノートを読んだ僕は、全てのことが繋がっていた。犯人もわかった。
　幸いなことに、今日は休日だ。
　僕は居間に行く。案の定、姉貴が朝食を食べていた。
「姉貴……なんでみんなを傷つけた？」