拝啓、消えたあなたへ

夜咲

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不安

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「翔太さんおはよう」

まだ布団に寝ているまま声を出した。

返事が返ってこない。

怖くてしばらくその場から動けなかった。

心を決めてベットからでるとキッチンに一枚のメモが見えた。

「先に仕事いってくる。って...」

この時間いつもはまだ寝てるじゃん。

大丈夫だよね、ちゃんと帰ってくるよね。

私が昨日ずっとって言ったから?

私が翔太さんとの生活に依存しているから?

嫌だよ、離れていかないでよ。

不安をたくさん抱えて仕事に向かった。

お昼休憩、いつもと同じご飯屋さんに隼人と向かう。

「え...翔太さん...?」

通った店の中に翔太さんがいて思わず立ち止まった。

横には私よりもずっと綺麗な女の人。

「愛莉見るな、大丈夫だから」

立ち止まった私の視界を塞いだ隼人は、
いつもより遥かに男らしく見えた。

「ただいま」

お願い、おかえりって言って。

私はただただそれを願った。

「愛莉、おかえり」

一瞬耳を疑った。

いや、間違いなく今のは翔太さんの声だ。
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