拝啓、消えたあなたへ

夜咲

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居酒屋

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それからたくさんお買い物をしてカフェでお茶をして高校を卒業してきり一度もしていなかったプリクラを撮った。

「お腹空いたー。愛莉ちゃんは何食べたい?」

「私はなんでもいいです。美優さん決めてください」

「ここの近くで美味しい居酒屋さんがあってね、私の高校時代の後輩が働いてるんだ。どう?」

居酒屋さんか、久しぶりに行く気がする。きっと美優さんがいうなら美味しいんだろう。

「いらっしゃい、何名様でしょうか…美優先輩?」

「詩織久しぶり!二人でお願い」

「了解です。初めまして、美優先輩の後輩の詩織です」

「初めまして、愛莉です」

「愛莉ちゃんは翔太の彼女なの。可愛いでしょ」

美優さんが私の腕を取って組む。

「そうなんですか!めっちゃ可愛いです。しかもあの翔太くんの彼女とか絶対いい子ですね」

あの翔太くん。詩織さんは翔太さんの知り合い?

「美優先輩、いつもの席空いてますよ」

そして美優さんは腕を組んだままその”いつもの席”に連れていく。

「とりあえずビールと、愛莉ちゃん何飲む?」

「私もビールでお願いします」
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