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1章
甘味のお礼
「……うめぇ」
思わず声が漏れた。
スペシャルクレープの上には、バナナ、ブルーベリー、いちご、チーズケーキ、そしてバニラアイス。
そのすべてを包み込むように、山盛りの生クリームが乗っている。甘い香りが鼻を抜けるたび、脳がとろけそうだった。
皿の端には、次に食べる予定のいちごクレープが控えている。
カフェオレをひと口。ミルクのやわらかな甘さが、口の中の幸福をさらに広げていく。
――これだよ、これ。
17時ごろに着いた本店のクレープ屋。閉店間際の時間帯ということもあり、店内は静かで落ち着いていた。
4人席の“向かい”ではなく、“隣”に座っているのは、ブラックコーヒーを片手にしたグリーン。
その横顔は穏やかで、わずかに笑っていた。
「トオルさんが満足してくれたなら、来た甲斐がありましたね」
「……」
……距離が近ぇ。
グリーンの視線がずっとこちらに向いたままなのを感じながら、ため息みたいに小さく呟く。
横は気にしない。こいつはもはや空気だ。そう思いながら、目の前の美味しいクレープに全神経を注ぐ。
グリーンの手が、いつの間にか自分の足に置かれているのは――うん、気にしない。
「甘いものを食べているトオルさんって、反則的に可愛いんですよねぇ」
「……あ?」
「わかります?いつもは無表情なのに、甘味を前にすると急に子供みたいになるんです。だから、もう――」
グリーンはわざとらしく息を吐き、笑う。
「――トオルさんを食べたくて仕方なくなります。ここが外で良かったですね」
「……お前、何言っての」
「理解されなくてもいいです。私の愛を全身で感じてくれればそれで」
感じるのは“愛”じゃなくて“危険”のほうだけどな。
こいつのイかれた発言はいつも通り。慣れた俺は、気にせずクレープを頬張った。
――そのとき。
「あの……ゼットレンジャーのグリーン…緑谷さん、ですよね?」
声をかけられて顔を上げると、若い女性が両手にクレープを持ったまま立っていた。
小柄で可愛くて、守ってあげたくなるような女性。緊張しているのか少し震えた声で話し出す。
「いつも応援してます!その……ずっと憧れてて……!」
その声に、店の空気が少し揺れた。グリーンは座ったまま、自然な動きで身体をずらし、俺を自分の影に隠すようにして女性へ向き合う。
「そうなんですか。いつも応援、ありがとうございます」
声のトーンが変わる。
それはいつもの“ヒーローの声”――穏やかで、よく通る、完璧なプロの声だ。
「あの……私、緑谷さんのことが、ずっと好きで……!」
店内のざわめきが、ぴたりと止んだ。目の前で繰り広げられる突然の告白に、俺も思わずスプーンを持つ手が止まる。
ーーまぁ、お前顔はいいもんな。性格難ありだけど。
グリーンは一瞬だけ微笑んだ。それは優しく、まるで全てを受け止める“ヒーローの笑顔”。
「ありがとうございます。そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です」
丁寧に頭を下げるグリーン。
ファンの女性は頬を真っ赤にして、言葉を失っていた。
その横顔を、俺はただぼんやりと見ていた。
――まるで別人みたいだな。さっきまで“俺を食べたい”なんて言ってた奴と、今のこの完璧なヒーローが、同じ人間だとはとても思えない。
「ですが、申し訳ありません。好きっていう気持ちは、本当に嬉しいです。でも――」
グリーンの声が、一瞬だけ低く沈んだ。その刹那、店の空気がわずかに冷える。
次の瞬間にはもう、いつもの穏やかな笑顔に戻っていたけれど――俺の背筋には、ぞわりとした感覚が残った。
「――今、心に決めている人がいるので」
ファンの女性が小さく息をのむ。周囲の視線が一斉に彼女へと集まった。
グリーンは振り返り、横目でちらりと俺を見る。
おい、その“誰か”を見るみたいな目をやめろ。
気づかれないようにスプーンを口に運び、残っていたアイスを舐める。
少し溶けて、もう冷たくもなかった。
――これでこの場も終わりだろ。そう思った矢先。
「でも……諦められません。ずっと、見てたんです。だからいつか、振り向いてもらえるように……!」
――ああ、これはちょっと面倒なタイプだ。グリーンは穏やかな笑みを崩さず、ほんのわずかに視線を落とす。
その笑顔の奥――薄く光る冷たいものを、俺は確かに見た。
「振り向くことは、難しいです。申し訳ないですが――」
「そんなの、わからないですよね!これから私のことを知ってもらえれば、好きになるかもしれないし……!」
店内の空気が、ぴんと張りつめた。
このまま放っておけば、確実に気まずい展開になる――そんな予感しかしない。
甘い匂いに満ちた空間の中で、俺はカフェオレをひと口。まったく…なんでこんな修羅場に居合わせなきゃならねぇんだ。
「すみません。これ以上、誤解されたくはありませんので……引いてもらえますか?」
グリーンの声色が変わった。穏やかさの奥に、低く鋭い響きが混じる。
「でも、でも――!」
それでも女性は食い下がる。その根性、すげぇな……と、場違いな感想が浮かぶ。
グリーンの声はもう、完全に“ヒーロー”のそれじゃなかった。そのトーンに、ほんのわずかに“警告”のような冷たさが滲んでいた。
おい、女相手にキレんなよ。これ以上注目を浴びるのも、気まずい雰囲気になるのもごめんだ。
「……綠谷。」
その名を口にした瞬間、グリーンがわずかに目を見開いた。俺は静かに肩へ手を置く。
「落ち着け。」
短く、それだけ。けれどその一言で、張りつめていた空気がほんの少しだけ緩んだ。
「君も悪いけど、久しぶりの休みなんだ、こいつ。ゆっくりさせてやって」
普段ほとんど使わない顔の筋肉を、無理やり動かして笑みを作る。できるだけ柔らかく、怖がらせないように。
「ひっ‥!イケメ‥‥」
突然出てきた俺に彼女は目を瞬かせ、言葉を詰まらせながら何かを呟いたが、俺にはよく聞こえなかった。
気にせず次の言葉を繋ぐ。
「二人でゆっくり時間過ごしてんだ。悪いけど――これ以上は勘弁な。」
好きな相手が久々の休みとでも言っとけば、申し訳ないくらいは思うだろう。そう思って言った言葉により、店内の空気が止まった。
「え、ちょっ、二人で!?」
「無理、今の聞いた!?」
「え、これ現場?今、私現場にいる!?」
周囲のざわめきが小さく爆ぜる。視線が一斉にこっちへ向くのを感じながら、俺は知らん顔でカフェオレをひと口。
「お…お邪魔しました!!応援してますっ...!!」
そう言うと、告白してきた彼女は小さく頭を下げて、颯爽と店を出ていった。
……やっと静かになり、平和的に終わってよかったと安堵する。やっぱり、甘いもん食った後は頭の回りがいいな。
「トオルさん……“二人の時間”って、そんなに大切にしてくれてたんですね」
「……食べるの邪魔されたくなかっただけだ、バーカ。」
グリーンが正面を向き、ぐいと距離を詰めてくる。その瞬間、周囲がざわめいた。
小さな悲鳴や「近っ…!」「距離感バグってる!」「現場……尊い……」という声があちこちから漏れているのは気のせい、だと思いたい。
至近距離で、グリーンはあのいつもの柔らかな笑みを浮かべた。
「それでも、嬉しいです。トオルさん、かっこよさまで見せてくるなんて反則ですよ。……これ以上惚れさせて、どうするつもりですか?」
「……これ以上は勘弁しろ」
まぁでも、クレープをご馳走になった礼くらいにはなっただろう。
再びクレープを口に運ぶ。
甘さが舌に広がって、ようやくゆっくり味わえる気がした。
「これはもう、付き合ってるってことでいいですよね?トオルさん」
「…調子に乗んな」
軽口のつもりだったのに、言ったそばから後悔するのだった。
思わず声が漏れた。
スペシャルクレープの上には、バナナ、ブルーベリー、いちご、チーズケーキ、そしてバニラアイス。
そのすべてを包み込むように、山盛りの生クリームが乗っている。甘い香りが鼻を抜けるたび、脳がとろけそうだった。
皿の端には、次に食べる予定のいちごクレープが控えている。
カフェオレをひと口。ミルクのやわらかな甘さが、口の中の幸福をさらに広げていく。
――これだよ、これ。
17時ごろに着いた本店のクレープ屋。閉店間際の時間帯ということもあり、店内は静かで落ち着いていた。
4人席の“向かい”ではなく、“隣”に座っているのは、ブラックコーヒーを片手にしたグリーン。
その横顔は穏やかで、わずかに笑っていた。
「トオルさんが満足してくれたなら、来た甲斐がありましたね」
「……」
……距離が近ぇ。
グリーンの視線がずっとこちらに向いたままなのを感じながら、ため息みたいに小さく呟く。
横は気にしない。こいつはもはや空気だ。そう思いながら、目の前の美味しいクレープに全神経を注ぐ。
グリーンの手が、いつの間にか自分の足に置かれているのは――うん、気にしない。
「甘いものを食べているトオルさんって、反則的に可愛いんですよねぇ」
「……あ?」
「わかります?いつもは無表情なのに、甘味を前にすると急に子供みたいになるんです。だから、もう――」
グリーンはわざとらしく息を吐き、笑う。
「――トオルさんを食べたくて仕方なくなります。ここが外で良かったですね」
「……お前、何言っての」
「理解されなくてもいいです。私の愛を全身で感じてくれればそれで」
感じるのは“愛”じゃなくて“危険”のほうだけどな。
こいつのイかれた発言はいつも通り。慣れた俺は、気にせずクレープを頬張った。
――そのとき。
「あの……ゼットレンジャーのグリーン…緑谷さん、ですよね?」
声をかけられて顔を上げると、若い女性が両手にクレープを持ったまま立っていた。
小柄で可愛くて、守ってあげたくなるような女性。緊張しているのか少し震えた声で話し出す。
「いつも応援してます!その……ずっと憧れてて……!」
その声に、店の空気が少し揺れた。グリーンは座ったまま、自然な動きで身体をずらし、俺を自分の影に隠すようにして女性へ向き合う。
「そうなんですか。いつも応援、ありがとうございます」
声のトーンが変わる。
それはいつもの“ヒーローの声”――穏やかで、よく通る、完璧なプロの声だ。
「あの……私、緑谷さんのことが、ずっと好きで……!」
店内のざわめきが、ぴたりと止んだ。目の前で繰り広げられる突然の告白に、俺も思わずスプーンを持つ手が止まる。
ーーまぁ、お前顔はいいもんな。性格難ありだけど。
グリーンは一瞬だけ微笑んだ。それは優しく、まるで全てを受け止める“ヒーローの笑顔”。
「ありがとうございます。そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です」
丁寧に頭を下げるグリーン。
ファンの女性は頬を真っ赤にして、言葉を失っていた。
その横顔を、俺はただぼんやりと見ていた。
――まるで別人みたいだな。さっきまで“俺を食べたい”なんて言ってた奴と、今のこの完璧なヒーローが、同じ人間だとはとても思えない。
「ですが、申し訳ありません。好きっていう気持ちは、本当に嬉しいです。でも――」
グリーンの声が、一瞬だけ低く沈んだ。その刹那、店の空気がわずかに冷える。
次の瞬間にはもう、いつもの穏やかな笑顔に戻っていたけれど――俺の背筋には、ぞわりとした感覚が残った。
「――今、心に決めている人がいるので」
ファンの女性が小さく息をのむ。周囲の視線が一斉に彼女へと集まった。
グリーンは振り返り、横目でちらりと俺を見る。
おい、その“誰か”を見るみたいな目をやめろ。
気づかれないようにスプーンを口に運び、残っていたアイスを舐める。
少し溶けて、もう冷たくもなかった。
――これでこの場も終わりだろ。そう思った矢先。
「でも……諦められません。ずっと、見てたんです。だからいつか、振り向いてもらえるように……!」
――ああ、これはちょっと面倒なタイプだ。グリーンは穏やかな笑みを崩さず、ほんのわずかに視線を落とす。
その笑顔の奥――薄く光る冷たいものを、俺は確かに見た。
「振り向くことは、難しいです。申し訳ないですが――」
「そんなの、わからないですよね!これから私のことを知ってもらえれば、好きになるかもしれないし……!」
店内の空気が、ぴんと張りつめた。
このまま放っておけば、確実に気まずい展開になる――そんな予感しかしない。
甘い匂いに満ちた空間の中で、俺はカフェオレをひと口。まったく…なんでこんな修羅場に居合わせなきゃならねぇんだ。
「すみません。これ以上、誤解されたくはありませんので……引いてもらえますか?」
グリーンの声色が変わった。穏やかさの奥に、低く鋭い響きが混じる。
「でも、でも――!」
それでも女性は食い下がる。その根性、すげぇな……と、場違いな感想が浮かぶ。
グリーンの声はもう、完全に“ヒーロー”のそれじゃなかった。そのトーンに、ほんのわずかに“警告”のような冷たさが滲んでいた。
おい、女相手にキレんなよ。これ以上注目を浴びるのも、気まずい雰囲気になるのもごめんだ。
「……綠谷。」
その名を口にした瞬間、グリーンがわずかに目を見開いた。俺は静かに肩へ手を置く。
「落ち着け。」
短く、それだけ。けれどその一言で、張りつめていた空気がほんの少しだけ緩んだ。
「君も悪いけど、久しぶりの休みなんだ、こいつ。ゆっくりさせてやって」
普段ほとんど使わない顔の筋肉を、無理やり動かして笑みを作る。できるだけ柔らかく、怖がらせないように。
「ひっ‥!イケメ‥‥」
突然出てきた俺に彼女は目を瞬かせ、言葉を詰まらせながら何かを呟いたが、俺にはよく聞こえなかった。
気にせず次の言葉を繋ぐ。
「二人でゆっくり時間過ごしてんだ。悪いけど――これ以上は勘弁な。」
好きな相手が久々の休みとでも言っとけば、申し訳ないくらいは思うだろう。そう思って言った言葉により、店内の空気が止まった。
「え、ちょっ、二人で!?」
「無理、今の聞いた!?」
「え、これ現場?今、私現場にいる!?」
周囲のざわめきが小さく爆ぜる。視線が一斉にこっちへ向くのを感じながら、俺は知らん顔でカフェオレをひと口。
「お…お邪魔しました!!応援してますっ...!!」
そう言うと、告白してきた彼女は小さく頭を下げて、颯爽と店を出ていった。
……やっと静かになり、平和的に終わってよかったと安堵する。やっぱり、甘いもん食った後は頭の回りがいいな。
「トオルさん……“二人の時間”って、そんなに大切にしてくれてたんですね」
「……食べるの邪魔されたくなかっただけだ、バーカ。」
グリーンが正面を向き、ぐいと距離を詰めてくる。その瞬間、周囲がざわめいた。
小さな悲鳴や「近っ…!」「距離感バグってる!」「現場……尊い……」という声があちこちから漏れているのは気のせい、だと思いたい。
至近距離で、グリーンはあのいつもの柔らかな笑みを浮かべた。
「それでも、嬉しいです。トオルさん、かっこよさまで見せてくるなんて反則ですよ。……これ以上惚れさせて、どうするつもりですか?」
「……これ以上は勘弁しろ」
まぁでも、クレープをご馳走になった礼くらいにはなっただろう。
再びクレープを口に運ぶ。
甘さが舌に広がって、ようやくゆっくり味わえる気がした。
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