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第10話
(14)
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電流にも似た感覚が体中を駆け抜け、気がついたときには和彦は絶頂に達していた。三田村の下腹部から胸元にかけて、白濁とした精を迸らせて汚してしまい、うろたえる。
「ごめんっ――。汚して、しまった……」
動揺する和彦とは対照的に、三田村は不快そうに眉をひそめるどころか、楽しそうに表情を綻ばせた。
「俺みたいな人間に、そんなふうに素直に謝ってくれるのは、先生だけだろうな。しかも、悪いことなんてしてないのに」
「でも、汚した」
「汚してない。できることなら、もっと俺の手で搾り出したいぐらいだ」
そう言いながら三田村の手は、まだ和彦のものを扱いている。喘ぎながら和彦は、悩ましく腰を揺らし、内奥に三田村の欲望を擦りつける。
「先生、そろそろ俺も……」
和彦が頷いて抱きつくと、体の位置が入れ替えられ、ベッドに押し付けられる。覆い被さってきた三田村がすぐに激しい律動を始め、しどけなく乱れながら和彦は、三田村の背の虎を両てのひらで愛してやる。
「あうっ、うっ、三田村っ、はあ……、い、い」
突き上げられるたびに、目も眩むような快感に襲われていた。
安定剤など必要ない。三田村がたっぷり与えてくれる快感で、何も考えられなくなる。こんな三田村だからこそ、和彦には頼みたいことがあった。
あごの傷跡を舌先でなぞり、そっと吸い上げてから、三田村の耳元に唇を寄せる。ひそっ、と明け透けな言葉を三田村の耳に注ぎ込んだ。
「先生っ……」
驚く三田村に対して、言葉を続ける。
「嫌なんだ。あの男に、あんなことをされた感触が消えない。自分が汚れたままのようで、ずっとイライラしている。だから、あんたに――」
三田村は、これ以上なく高ぶってくれた。和彦の頼みを聞くために。
内奥を力強く突き上げたかと思うと、円を描くように掻き回し、奥深くを丹念に抉ってくる。頭上の柔らかな枕を握り締めて、和彦は思うさま乱れる。
「んうっ、あんっ、あっ、あっ、ああっ」
「先生、もうっ――……」
三田村の動きに余裕がなくなり、息遣いが切迫している。和彦は喘ぎながら求めた。
「……出し、て、くれ。三田村、早く」
内奥を力強く突き上げられてから、一息に三田村のものが引き抜かれる。体に馬乗りになった三田村が、和彦の胸元に向けて勢いよく精を迸らせた。
快感の余韻からまだ冷めないまま和彦は、震える吐息をこぼして自分の胸元に触れる。そこに、確かに三田村の精を感じた。荒い呼吸を繰り返しながら三田村は、和彦の姿を見下ろしている。その目は、三田村の背にいる刺青の虎と同じで、猛り、力を漲らせていた。
「これで、鷹津の感触が消せる。……嫌で、たまらなかったんだ」
「俺で、よかったのか……?」
「――あんたじゃないと、嫌だった」
次の瞬間、体の上から退いた三田村に片足を抱え上げられ、まだ力を失っていない欲望が内奥に捩じ込まれる。和彦は大きく仰け反りながら、悦びの声を上げていた。
時間がないからこそ、とにかく早く欲望の火を消してしまいたいという思いと、もっとこの激しい交わりを堪能したいという思いが、いつになく和彦を惑乱させ、淫らにさせる。それは三田村も同じらしい。
内奥深くを抉るように強く突き上げ、そのたびに嬌声を上げて身を捩る和彦をきつく抱き締めてくる。このときの腕の強さは、和彦に対する気遣いは一切ないが、その代わり、三田村が抱え持つ執着心の強さを教えてくれる。
見た目はストイックな男だからこそ、こんなときに感じる熱さと激しさが、和彦には甘美であり、媚薬にもなる。
数え切れないほど擦り上げられて、内奥の襞と粘膜が爛れたように熱を持ち、おそろしく敏感になっている。それでもなお、嬉々として逞しい欲望に絡みつき、ぴったりと吸い付く。
意識しないまま三田村のものをきつく締め付けた和彦は、自分でも予測しなかった心地よさに、三田村の耳元で深い吐息をこぼす。
「先生、つらくないか? ……悪い、夢中になって、加減を忘れていた……」
動きを止めた三田村に問われ、汗で濡れた髪を掬い取られる。和彦は息を喘がせながら、率直に告げた。
「……すごく、気持ちいいんだ……。もっと、欲しい」
三田村は軽く目を見開いたあと、唇に微かな笑みを浮かべ、すぐに和彦の求めに応じてくれる。
抱え上げられてしっかりと胸に押し付けられた両足を、大きく左右に開かれると同時に、三田村にゆっくりと深く内奥を突き上げられる。さらに、もう一度。
「あうっ……ん」
「ごめんっ――。汚して、しまった……」
動揺する和彦とは対照的に、三田村は不快そうに眉をひそめるどころか、楽しそうに表情を綻ばせた。
「俺みたいな人間に、そんなふうに素直に謝ってくれるのは、先生だけだろうな。しかも、悪いことなんてしてないのに」
「でも、汚した」
「汚してない。できることなら、もっと俺の手で搾り出したいぐらいだ」
そう言いながら三田村の手は、まだ和彦のものを扱いている。喘ぎながら和彦は、悩ましく腰を揺らし、内奥に三田村の欲望を擦りつける。
「先生、そろそろ俺も……」
和彦が頷いて抱きつくと、体の位置が入れ替えられ、ベッドに押し付けられる。覆い被さってきた三田村がすぐに激しい律動を始め、しどけなく乱れながら和彦は、三田村の背の虎を両てのひらで愛してやる。
「あうっ、うっ、三田村っ、はあ……、い、い」
突き上げられるたびに、目も眩むような快感に襲われていた。
安定剤など必要ない。三田村がたっぷり与えてくれる快感で、何も考えられなくなる。こんな三田村だからこそ、和彦には頼みたいことがあった。
あごの傷跡を舌先でなぞり、そっと吸い上げてから、三田村の耳元に唇を寄せる。ひそっ、と明け透けな言葉を三田村の耳に注ぎ込んだ。
「先生っ……」
驚く三田村に対して、言葉を続ける。
「嫌なんだ。あの男に、あんなことをされた感触が消えない。自分が汚れたままのようで、ずっとイライラしている。だから、あんたに――」
三田村は、これ以上なく高ぶってくれた。和彦の頼みを聞くために。
内奥を力強く突き上げたかと思うと、円を描くように掻き回し、奥深くを丹念に抉ってくる。頭上の柔らかな枕を握り締めて、和彦は思うさま乱れる。
「んうっ、あんっ、あっ、あっ、ああっ」
「先生、もうっ――……」
三田村の動きに余裕がなくなり、息遣いが切迫している。和彦は喘ぎながら求めた。
「……出し、て、くれ。三田村、早く」
内奥を力強く突き上げられてから、一息に三田村のものが引き抜かれる。体に馬乗りになった三田村が、和彦の胸元に向けて勢いよく精を迸らせた。
快感の余韻からまだ冷めないまま和彦は、震える吐息をこぼして自分の胸元に触れる。そこに、確かに三田村の精を感じた。荒い呼吸を繰り返しながら三田村は、和彦の姿を見下ろしている。その目は、三田村の背にいる刺青の虎と同じで、猛り、力を漲らせていた。
「これで、鷹津の感触が消せる。……嫌で、たまらなかったんだ」
「俺で、よかったのか……?」
「――あんたじゃないと、嫌だった」
次の瞬間、体の上から退いた三田村に片足を抱え上げられ、まだ力を失っていない欲望が内奥に捩じ込まれる。和彦は大きく仰け反りながら、悦びの声を上げていた。
時間がないからこそ、とにかく早く欲望の火を消してしまいたいという思いと、もっとこの激しい交わりを堪能したいという思いが、いつになく和彦を惑乱させ、淫らにさせる。それは三田村も同じらしい。
内奥深くを抉るように強く突き上げ、そのたびに嬌声を上げて身を捩る和彦をきつく抱き締めてくる。このときの腕の強さは、和彦に対する気遣いは一切ないが、その代わり、三田村が抱え持つ執着心の強さを教えてくれる。
見た目はストイックな男だからこそ、こんなときに感じる熱さと激しさが、和彦には甘美であり、媚薬にもなる。
数え切れないほど擦り上げられて、内奥の襞と粘膜が爛れたように熱を持ち、おそろしく敏感になっている。それでもなお、嬉々として逞しい欲望に絡みつき、ぴったりと吸い付く。
意識しないまま三田村のものをきつく締め付けた和彦は、自分でも予測しなかった心地よさに、三田村の耳元で深い吐息をこぼす。
「先生、つらくないか? ……悪い、夢中になって、加減を忘れていた……」
動きを止めた三田村に問われ、汗で濡れた髪を掬い取られる。和彦は息を喘がせながら、率直に告げた。
「……すごく、気持ちいいんだ……。もっと、欲しい」
三田村は軽く目を見開いたあと、唇に微かな笑みを浮かべ、すぐに和彦の求めに応じてくれる。
抱え上げられてしっかりと胸に押し付けられた両足を、大きく左右に開かれると同時に、三田村にゆっくりと深く内奥を突き上げられる。さらに、もう一度。
「あうっ……ん」
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