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第23話
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「俺としては、そんな先生が、じいちゃんにも気に入られて、認められたらいいなと思ってたんだ。オヤジがそうなったように、じいちゃんが先生に骨抜きになっても、俺は納得はできた。先生を、長嶺の男たちで大事にするんだ。」
「……だったらどうして、そんな複雑そうな顔をする」
靴下を脱がせた和彦は、次にスラックスを引き下ろす。
「――……先生を取り上げられるかもしれないと思ったんだ。『総和会会長のオンナになった』と、じいちゃんから言われたとき」
「だったらお前は、長嶺守光のオンナになったと言われたら、あっさり頷けたのか」
「それもどうだろ。納得できるから、先生を独占したいって気持ちがなくなるかというと、それは絶対にないよ」
「長嶺の男の理屈は、難しい。……もともとぼくは、人間関係にそう執着するほうじゃなかったし、お前みたいに、肉親を強く信頼することもなかったしな。普通の人間より、気持ちの機微に鈍いだけなのかもしれないが」
そもそも長嶺という存在は、極道の中では異質だ。力がものを言う世界で、何より血を重んじている。その異質さを極端に現しているのが、男である和彦を、〈オンナ〉として三世代で共有しつつある状況だ。
これはもう、理屈を理解できるかという話ではなく、受け入れるか否かが重要なのだろう。
和彦はそんなことを考えながら、今度はワイシャツを脱がせていく。千尋は、年相応の青年らしい顔に深刻な表情を浮かべながら、露骨な問いかけをしてきた。
「――先生、この先も、俺のオンナでいてくれる?」
「嫌だと言ったら、どうするんだ」
「誰にも先生を抱かせない。もちろん、オヤジやじいちゃんにも。先生に最初に目をつけたのは、俺だ。俺のオンナになってくれないなら、誰のオンナにもさせない」
長嶺の男は確かに情が強い。千尋なら、子供のような傍若無人ぶりを発揮して、誰にも和彦に近寄らせないぐらいのことはしそうだ。そうする権利があると、千尋は本気で思っているのだ。
「つまり、お前を拒めば、ぼくは誰のオンナにもならずに済むということだな」
あっ、と声を洩らした千尋が、情けない顔で見上げてくる。和彦はため息をつくと、脱がせたワイシャツをベッドの下に落とした。
「……お前、そんなことで、食えない連中ばかりのこの世界を生きていけるのか?」
「先生が絡むこと以外では、俺はしっかりしてるんだよ」
ウソつけ、と口中で呟き、和彦はベッドから下りようとする。千尋に水を持ってこようとしたのだが、千尋はそうは取らなかったようだ。慌てた様子で和彦の腕を掴み、必死の顔で見つめてきた。和彦が逃げると思ったらしい。
「千尋……?」
呼びかけると、千尋はうろたえた素振りを見せてから、次の瞬間には取り繕ったように傲慢な表情となる。
「俺のオンナなら――舐めろ」
思いがけないことを言って、千尋は唯一身につけていた下着をわずかに下ろす。姿を見せた欲望は、和彦が戸惑っている間に、千尋の興奮を物語るように目に見える反応を示す。掠れた声で千尋はもう一度言った。
「今すぐ、これを舐めろ」
和彦は逆らわなかった。下着を脱がせると、片手で千尋の欲望を握り締め、軽く上下に扱く。それから、両足の間に顔を伏せた。
「うっ、あっ……」
千尋が望むように、〈オンナ〉として露骨なほどいやらしい愛撫を施す。たっぷりの唾液を擦りつけるように何度も舐め上げ、舌を絡ませると、若々しい欲望はあっという間に身を起こし、張り詰める。そんな千尋のものを、和彦はゆっくりと口腔に呑み込んでいき、熱く湿った粘膜で包み込む。
「せん、せ、すげっ――」
呻き声を洩らした千尋の手が頭にかかり、髪を掻き乱される。素直な千尋の反応を、和彦はいとおしんでいた。
頭を上下に動かしながら、唇で締め付けるようにして千尋の欲望を扱く。先端を舌先でくすぐると、引き締まった下腹部が小刻みに震える。同時に和彦の口腔で、すっかり逞しくなった欲望も震えた。
興奮しきった千尋のものを口腔から出し、再び舐め上げてやる。先端から滲む透明なしずくを舌先で掬い取り、唇を押し当てて柔らかく吸う。このまま絶頂まで導いてやろうと思ったが、千尋がそれを拒んだ。
突然和彦は腕を掴まれて、乱暴に体を引き上げられる。そのままベッドに押し倒されて、今度は千尋がのしかかってきた。
「先生の口、よすぎ。あっという間に精液吸い取られそうだった」
千尋の言葉に、寸前までの自分の行為も忘れて和彦は羞恥する。
「バカ、何言ってっ……」
「でも先生、俺をもっと甘やかして、気持ちよくしてくれる場所が、あるよね?」
「……だったらどうして、そんな複雑そうな顔をする」
靴下を脱がせた和彦は、次にスラックスを引き下ろす。
「――……先生を取り上げられるかもしれないと思ったんだ。『総和会会長のオンナになった』と、じいちゃんから言われたとき」
「だったらお前は、長嶺守光のオンナになったと言われたら、あっさり頷けたのか」
「それもどうだろ。納得できるから、先生を独占したいって気持ちがなくなるかというと、それは絶対にないよ」
「長嶺の男の理屈は、難しい。……もともとぼくは、人間関係にそう執着するほうじゃなかったし、お前みたいに、肉親を強く信頼することもなかったしな。普通の人間より、気持ちの機微に鈍いだけなのかもしれないが」
そもそも長嶺という存在は、極道の中では異質だ。力がものを言う世界で、何より血を重んじている。その異質さを極端に現しているのが、男である和彦を、〈オンナ〉として三世代で共有しつつある状況だ。
これはもう、理屈を理解できるかという話ではなく、受け入れるか否かが重要なのだろう。
和彦はそんなことを考えながら、今度はワイシャツを脱がせていく。千尋は、年相応の青年らしい顔に深刻な表情を浮かべながら、露骨な問いかけをしてきた。
「――先生、この先も、俺のオンナでいてくれる?」
「嫌だと言ったら、どうするんだ」
「誰にも先生を抱かせない。もちろん、オヤジやじいちゃんにも。先生に最初に目をつけたのは、俺だ。俺のオンナになってくれないなら、誰のオンナにもさせない」
長嶺の男は確かに情が強い。千尋なら、子供のような傍若無人ぶりを発揮して、誰にも和彦に近寄らせないぐらいのことはしそうだ。そうする権利があると、千尋は本気で思っているのだ。
「つまり、お前を拒めば、ぼくは誰のオンナにもならずに済むということだな」
あっ、と声を洩らした千尋が、情けない顔で見上げてくる。和彦はため息をつくと、脱がせたワイシャツをベッドの下に落とした。
「……お前、そんなことで、食えない連中ばかりのこの世界を生きていけるのか?」
「先生が絡むこと以外では、俺はしっかりしてるんだよ」
ウソつけ、と口中で呟き、和彦はベッドから下りようとする。千尋に水を持ってこようとしたのだが、千尋はそうは取らなかったようだ。慌てた様子で和彦の腕を掴み、必死の顔で見つめてきた。和彦が逃げると思ったらしい。
「千尋……?」
呼びかけると、千尋はうろたえた素振りを見せてから、次の瞬間には取り繕ったように傲慢な表情となる。
「俺のオンナなら――舐めろ」
思いがけないことを言って、千尋は唯一身につけていた下着をわずかに下ろす。姿を見せた欲望は、和彦が戸惑っている間に、千尋の興奮を物語るように目に見える反応を示す。掠れた声で千尋はもう一度言った。
「今すぐ、これを舐めろ」
和彦は逆らわなかった。下着を脱がせると、片手で千尋の欲望を握り締め、軽く上下に扱く。それから、両足の間に顔を伏せた。
「うっ、あっ……」
千尋が望むように、〈オンナ〉として露骨なほどいやらしい愛撫を施す。たっぷりの唾液を擦りつけるように何度も舐め上げ、舌を絡ませると、若々しい欲望はあっという間に身を起こし、張り詰める。そんな千尋のものを、和彦はゆっくりと口腔に呑み込んでいき、熱く湿った粘膜で包み込む。
「せん、せ、すげっ――」
呻き声を洩らした千尋の手が頭にかかり、髪を掻き乱される。素直な千尋の反応を、和彦はいとおしんでいた。
頭を上下に動かしながら、唇で締め付けるようにして千尋の欲望を扱く。先端を舌先でくすぐると、引き締まった下腹部が小刻みに震える。同時に和彦の口腔で、すっかり逞しくなった欲望も震えた。
興奮しきった千尋のものを口腔から出し、再び舐め上げてやる。先端から滲む透明なしずくを舌先で掬い取り、唇を押し当てて柔らかく吸う。このまま絶頂まで導いてやろうと思ったが、千尋がそれを拒んだ。
突然和彦は腕を掴まれて、乱暴に体を引き上げられる。そのままベッドに押し倒されて、今度は千尋がのしかかってきた。
「先生の口、よすぎ。あっという間に精液吸い取られそうだった」
千尋の言葉に、寸前までの自分の行為も忘れて和彦は羞恥する。
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