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前編 空手馬鹿、異世界転生!〜チート発動!?〜
第二十八話 初の討伐クエスト
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***ギルドの前で***
「ノエル、遅いわよ!」マリーベルが遠くから声を掛けた。
「すんませーん!」(来る途中で体力切れでへばってたなんてカッコ悪くて言えないよなぁ……)と、ノエルは思う。
「ノエル、今日も笑わせてくれるのかしら?」サリーサは薄笑いを浮かべている。
(……こいつ本当に感じ悪いなぁ……)ノエルはムッとした表情を隠さなかった。
「ちょっとサリーサ!ノエルに意地悪言わないでちょうだい!」
「マリーベル……俺は気にしてないぞ。そんなことより、芋虫に薬草食われちまった方がショックだった!」
「ノエルたら、芋虫じゃなくてグリーンウォームでしょ!」
「おぉ、マリーベル!それそれ!」
マリーベルの突っ込みで三人の中にようやく笑いが起こった。
「さぁ、ギルドで今日のクエストを探しましょう!」
マリーベルは先陣を切ってギルドの扉を開けた。
「いやっしゃいませ!あら、マリーベル、サリーサ、ノエル君、こんにちは!」タミルは微笑んだ。
サリーサはタミルの顔を見て、一瞬緊張し背筋を伸ばす。
「サリーサ、この前は言い過ぎたわ、ごめんなさいね」タミルはサリーサの緊張した様子を見てサリーサに話し掛けた。
「タミルさん……。私こそ調子に乗っていました。気を引き締めて頑張ります!」
「その意気よ!頑張ってねサリーサ!」タミルは微笑んだ。
「タミル、今日はこの依頼受けたいんだけど?」
マリーベルが掲示板から剥がしてきたのは「精霊獣ブラウンスライムの討伐。一人十匹」だった。
「あら、みんなにはピッタリね、じゃあ依頼書を用意するわ!……依頼書はちゃんと目を通してね!」
***ヌカルンダ草原***
一行がやって来たのは、その名の通り地面が常にぬかるんでいる湿地帯だった。
「マリーベル、ブラウンスライムってなんだ?普通スライムって言ったら水色じゃないのか?」
「そう?私は普通のスライムって茶色だと思っていたわ、水色のスライムは水辺にいるらしいけど凄い強いんですって。今の私たちじゃ倒せないわよ!」
(水色のスライムが強いだって?普通、水色のスライムは一番最弱モンスターだろ……。やっぱり俺はゲームの影響を受け過ぎかなぁ、某国民的のクエストとかの……)と、ノエルは思う。
「あっ、ノエル!ブラウンスライムがそっちに行ったわよ!」
「わかった!えい、この……っ!何だよ、ヌメヌメして当たんねぇ!!」ノエルのパンチやキックは、形状を変えるブラウンスライムにするりと回避される。
「ファイアーボール!うん、もうっ!なんて素早いのかしら!」マリーベルが放つ魔法も当たらない。
「みんな頭が悪いわね!こうすればいいのよ、それっ!」サリーサは辺り一面にサラサラした「粉」を撒いた。
すると、湿った地面から弱った無数ブラウンスライムたちが次々と浮き出てきたではないか。
「ふふっ、今よ!えい、えい!」サリーサは弱って動けなくなったブラウンスライムにナイフでとどめを刺していく。
「ほら、見て見て!あっと言う間に十七匹のエーテルクリスタルをゲットよ!」サリーサは鼻高らかに勝ち誇った。
「ちょっとサリーサ、なんなのよその粉は!」
「ただの塩よ!パパに教わったの、スライム系には塩が効くって」
(スライムってナメクジと同じだったのか……!?この世界の常識はやっぱりわからん!)ノエルは頭を抱えた。
「サリーサ、私たちが今やっているのはビギナークラスへの昇級クエストなのよ!ズルしたんじゃ自分のためにならないわ!」
「マリーベル、ズルじゃないわよ!パパは戦闘は合理的にするものだって、どんな手段を使ったって結果が全てだって言っていたもん!」
「サリーサ、あ、あなた……もう何も言わないわ!勝手にしなさい!」
「ふん!マリーベル、あなたに言われなくたって勝手にするわよ!私は先に帰るはわ!もうクエストの達成条件なんて余裕でクリアしたし!あとはせいぜい頑張ってね!」
(でも、このサリーサって子はちょっと小狡いなぁ……武士道に反する!)
去っていくサリーサの背中を見送りながら、ノエルは苦々しく思うのだった。
「ノエル、遅いわよ!」マリーベルが遠くから声を掛けた。
「すんませーん!」(来る途中で体力切れでへばってたなんてカッコ悪くて言えないよなぁ……)と、ノエルは思う。
「ノエル、今日も笑わせてくれるのかしら?」サリーサは薄笑いを浮かべている。
(……こいつ本当に感じ悪いなぁ……)ノエルはムッとした表情を隠さなかった。
「ちょっとサリーサ!ノエルに意地悪言わないでちょうだい!」
「マリーベル……俺は気にしてないぞ。そんなことより、芋虫に薬草食われちまった方がショックだった!」
「ノエルたら、芋虫じゃなくてグリーンウォームでしょ!」
「おぉ、マリーベル!それそれ!」
マリーベルの突っ込みで三人の中にようやく笑いが起こった。
「さぁ、ギルドで今日のクエストを探しましょう!」
マリーベルは先陣を切ってギルドの扉を開けた。
「いやっしゃいませ!あら、マリーベル、サリーサ、ノエル君、こんにちは!」タミルは微笑んだ。
サリーサはタミルの顔を見て、一瞬緊張し背筋を伸ばす。
「サリーサ、この前は言い過ぎたわ、ごめんなさいね」タミルはサリーサの緊張した様子を見てサリーサに話し掛けた。
「タミルさん……。私こそ調子に乗っていました。気を引き締めて頑張ります!」
「その意気よ!頑張ってねサリーサ!」タミルは微笑んだ。
「タミル、今日はこの依頼受けたいんだけど?」
マリーベルが掲示板から剥がしてきたのは「精霊獣ブラウンスライムの討伐。一人十匹」だった。
「あら、みんなにはピッタリね、じゃあ依頼書を用意するわ!……依頼書はちゃんと目を通してね!」
***ヌカルンダ草原***
一行がやって来たのは、その名の通り地面が常にぬかるんでいる湿地帯だった。
「マリーベル、ブラウンスライムってなんだ?普通スライムって言ったら水色じゃないのか?」
「そう?私は普通のスライムって茶色だと思っていたわ、水色のスライムは水辺にいるらしいけど凄い強いんですって。今の私たちじゃ倒せないわよ!」
(水色のスライムが強いだって?普通、水色のスライムは一番最弱モンスターだろ……。やっぱり俺はゲームの影響を受け過ぎかなぁ、某国民的のクエストとかの……)と、ノエルは思う。
「あっ、ノエル!ブラウンスライムがそっちに行ったわよ!」
「わかった!えい、この……っ!何だよ、ヌメヌメして当たんねぇ!!」ノエルのパンチやキックは、形状を変えるブラウンスライムにするりと回避される。
「ファイアーボール!うん、もうっ!なんて素早いのかしら!」マリーベルが放つ魔法も当たらない。
「みんな頭が悪いわね!こうすればいいのよ、それっ!」サリーサは辺り一面にサラサラした「粉」を撒いた。
すると、湿った地面から弱った無数ブラウンスライムたちが次々と浮き出てきたではないか。
「ふふっ、今よ!えい、えい!」サリーサは弱って動けなくなったブラウンスライムにナイフでとどめを刺していく。
「ほら、見て見て!あっと言う間に十七匹のエーテルクリスタルをゲットよ!」サリーサは鼻高らかに勝ち誇った。
「ちょっとサリーサ、なんなのよその粉は!」
「ただの塩よ!パパに教わったの、スライム系には塩が効くって」
(スライムってナメクジと同じだったのか……!?この世界の常識はやっぱりわからん!)ノエルは頭を抱えた。
「サリーサ、私たちが今やっているのはビギナークラスへの昇級クエストなのよ!ズルしたんじゃ自分のためにならないわ!」
「マリーベル、ズルじゃないわよ!パパは戦闘は合理的にするものだって、どんな手段を使ったって結果が全てだって言っていたもん!」
「サリーサ、あ、あなた……もう何も言わないわ!勝手にしなさい!」
「ふん!マリーベル、あなたに言われなくたって勝手にするわよ!私は先に帰るはわ!もうクエストの達成条件なんて余裕でクリアしたし!あとはせいぜい頑張ってね!」
(でも、このサリーサって子はちょっと小狡いなぁ……武士道に反する!)
去っていくサリーサの背中を見送りながら、ノエルは苦々しく思うのだった。
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