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第四章 高揚

新しいケツの感覚 ②

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 茂は和也と嫁に柔道整復師になる理由について聞かれるがままに答えた。

 「やっぱり茂君はしっかりしているわね、うちの子たちにも見習わせたいわ・・・」嫁は呟いた。

 ランチも終わり長女は友人との約束で出かけて行った。

 嫁は酒のせいで上機嫌。和也と茂はほろ酔いであった。

 茂はマッサージの準備に取り掛かろうとしたその時に嫁が声を挟んだ。

 「ねぇ茂君、これ見て!」嫁は新品の簡易型マッサージベッドを茂に見せる。

 「これ、どうしたんですか?」

 「茂君がマッサージやりやすいように買っちゃったのよ!」

 「えぇ?でも高かったんじゃないですか?!」茂は驚いた。

 「この方が私も楽だし、そんなにしなかったから心配しないでね」

 茂は何だか申し訳なさそうな表情になった。

 「そんな顔しないでもっとよろこびなさい、折角買ったんだから・・・じゃあ早速お願いね!」

 嫁はハッキリと茂に言った。

 茂は白衣に着替えてやってきた。やはり茂の白衣姿は凛々りりしくさわやかであると和也も嫁も思った。

 茂はいつも通り嫁からマッサージを始めた。

 マッサージが始まるや否や、あまりの気持ち良さなのか、日頃の疲れとお酒のせいもあってなのか、嫁はあっと言う間に寝てしまった。

 茂は嫁が寝ていても決して手を抜かず、黙々とマッサージをする。

 「いつも悪いね・・・」和也はマッサージをしている茂に話しかけた。

 「いえいえ、いつもお世話になっているのでこのぐらいのことさせてください!」

 一時間くらいで茂は嫁をマッサージし終了した。

 「終わりましたよ、だいぶお疲れのようですね・・・ベッドで横になった方が良いのじゃないですか?」茂は嫁に優しく声をかけた。

 「そうさせてもらうわ・・・」嫁は目をこすりながら二階の寝室に行った。

 「さてと、お待たせしました和也さん・・・今日は和也さんが、きっと気に入ってくれると思うマッサージをさせていただきますね・・・」

 茂は和也にTシャツとパンツ一枚の姿になるように促した。

 ここまでは以前と同じだが、今日は茂も短パンTシャツ姿になった。

 和也はいったい何が始まるのだろうと思いながら、茂に言われた通りのTシャツとポクサーブリーフ一枚の姿になりマッサージを受ける。

 最初は背中の背骨に沿って、肩甲骨、肩、腕腰とマッサージが進んでいった。

 「やっぱり茂君のマッサージは上手い・・・すっごい気持ちいいよ!」和也はうっとりとしながら茂に声を掛けた。

 「ありがとうございます・・・これからが本番です・・・」茂は太もも、ふくらはぎ、足首、足の甲や裏側の順にマッサージを進めていた。

 「本番って何だろう・・・」和也は思う。

茂は一通り全身のマッサージを終えた。

 「さて、和也さん、この前みたいにお尻のマッサージをしますね」

 「あぁあれのことか・・・頼むよ・・・あの後は凄く楽になってねぇ・・・」

 和也は以前、腰や太もも、ふくらはぎがパンパンに張って、気怠けだるかった時に、スーパー銭湯のマッサージ処で茂がやってくれた、お尻を中心にしたマッサージのことだと思った。

 和也はあのお尻のマッサージの後は不思議と腰も太ももも、ふくらはぎも楽に何よりも爽快感を味わった。

 「あれをされると物凄ものすごく足腰が楽になるんだ・・・」和也は思う。

 和也は次に施行されるお尻のマッサージに期待をした。

 茂は尻のマッサージの前に準備が必要だと、かばんから浣腸を取り出した。

 「茂君、何それ?浣腸?どうして?まさかっ!、お尻のマッサージって?!」

 和也は想像すると、何とも言えぬ複雑な心境になるのだった。

 
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