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終章 幸
束の間の発展 ①
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和也のベッドで、二人は重なり合い、静かに時間だけが過ぎていった。
少し寝てしまったのだろうか、気がつくと時間は正午を過ぎていた。
和也と准一はサクッとシャワーを済ませて着替えをした。
最初は和也が准一を車で東京駅まで送って、それで終わりの予定だったが、准一の提案で上野まで一緒に行くことにした。
准一が福島に帰る前に二人は上野で昼飲みをする事にしたのだ。
これからが准一が特急で帰るまでの束の間の時間は和也と准一にとって二人きりで過ごすことが出来る数少ない貴重な時間となった。
出発前に准一と和也は最後にと玄関で熱く抱擁し、キスをした。
「俺たちの関係は外では手を繋ぐことすら出来ない・・・」准一は呟いた。
准一は夕方くらいまでに帰ると嫁に話をしてきたそうだ。
調べると東京駅15時20分発の特急に乗ると18時30分頃に福島のいわきに到着できる。
東京駅よりは上野の方がアメ横や御徒町があり、昼飲み出来る場所が多い。
上野に行き、まず准一は帰りの特急を予約し、そのあとは上野アメ横に行くことにした。
昼下がりのアメ横はたくさんの人で賑わっていた。
「いらっしゃい、いらっしゃい、安いよ安いよ!」横丁沿道の店からは、活気がある声が飛んでくる。
和也と准一は通りに面したオープンな居酒屋に入った。
椅子はマル椅子で、アルミ製の簡素なテーブル。場末な風情がある店であった。
二人は丸椅子に座り、まずは生ビールの中ジョッキーを頼んだ。
「はい生中お待ち!」店員がキンキンに冷えたビールを持ってやって来た。
「うわぁ、ビールジョッキの表面が凍って美味そう!」
二人はその他にいくつかつまみも頼んだ。
「乾杯!」和也と准一は中ジョッキを掲げた。
「クウぅ~っ、いやぁ昼から飲むビールは美味い!」准一は顔をしかめて心の底からビールを味わった。
「やっぱり准一はカッコイイ!」和也は准一の表情を見て思う。
歳をとり、白髪も混じり、シワもあるけど昔と変わらない西端な顔立ちは今も健在であった。
准一がビールを飲む姿は昔と変わらない豪快さがある。
准一の様子を見ているだけで和也は幸せな気分になれると和也は思った。
一方で准一も昼から和也と一緒に飲めることが、冷えたビール以上に最高のつまみだと思っていた。
「和也の家族は仲が良さそうだなぁ、嫁もべっぴんさんで羨ましい」
「まあ、そうだね、確かに嫁はキレイだと思うし、子どもたちもそれなりに可愛いけど・・・仲がいいのかな?」和也は答えた。
「家族でもてなしてもらって、凄い嬉しかったぞ、和也!ありがとうな!」
「いやいやそんな、俺はたいしたことはしてないよ!まあ、嫁は頑張っていたけど!・・・ところで、准一のところはどうなの?」
「俺んところか?俺んところはな・・・」と、准一は家族について話し始めるのだった。
少し寝てしまったのだろうか、気がつくと時間は正午を過ぎていた。
和也と准一はサクッとシャワーを済ませて着替えをした。
最初は和也が准一を車で東京駅まで送って、それで終わりの予定だったが、准一の提案で上野まで一緒に行くことにした。
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出発前に准一と和也は最後にと玄関で熱く抱擁し、キスをした。
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