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改訂版
エンディング X
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○
○
○
「えーと、ここはこっちかなー」
↓
○
「うわ、そうなるの? ないわー。じゃあこっちだ」
○
○
暗い室内。
電気の光だけが煌々と男の顔を照らしている。
その手に持った黒いコントローラーをしっかりと握りしめ、画面に映った選択肢を選んでいく。機嫌よさげに鼻歌まで奏でながら、ようやく思い通りになったのか男は手を離した。
ソファにぐったりと沈み込み、数分もせずに寝息をたてはじめる。
青い光を放つ画面には絶望した青年の顔が映し出されていた。
ここは男が自分だけのために創り出した空間。
彼だけの箱庭。
安心して熟睡する男の背後で扉が軋んだ音をたてても気づかない。
○
○
○
↓
○
誰も操作していないのに、コントローラーが勝手に物語を進め始める。
「みぃつけた」
○
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「えーと、ここはこっちかなー」
↓
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「うわ、そうなるの? ないわー。じゃあこっちだ」
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暗い室内。
電気の光だけが煌々と男の顔を照らしている。
その手に持った黒いコントローラーをしっかりと握りしめ、画面に映った選択肢を選んでいく。機嫌よさげに鼻歌まで奏でながら、ようやく思い通りになったのか男は手を離した。
ソファにぐったりと沈み込み、数分もせずに寝息をたてはじめる。
青い光を放つ画面には絶望した青年の顔が映し出されていた。
ここは男が自分だけのために創り出した空間。
彼だけの箱庭。
安心して熟睡する男の背後で扉が軋んだ音をたてても気づかない。
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誰も操作していないのに、コントローラーが勝手に物語を進め始める。
「みぃつけた」
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