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改訂版

エンディング X

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「えーと、ここはこっちかなー」

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「うわ、そうなるの? ないわー。じゃあこっちだ」

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 暗い室内。
 電気の光だけが煌々と男の顔を照らしている。
 その手に持った黒いコントローラーをしっかりと握りしめ、画面に映った選択肢を選んでいく。機嫌よさげに鼻歌まで奏でながら、ようやく思い通りになったのか男は手を離した。
 ソファにぐったりと沈み込み、数分もせずに寝息をたてはじめる。
 青い光を放つ画面には絶望した青年の顔が映し出されていた。

 ここは男が自分だけのために創り出した空間。
 彼だけの箱庭。
 安心して熟睡する男の背後で扉が軋んだ音をたてても気づかない。

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 誰も操作していないのに、コントローラーが勝手に物語を進め始める。









「みぃつけた」
 
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