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第1章 落第勇者の帰還
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『―――早く起きろ我が主!!』
「――――――はっ!」
俺はカーラの声で目を覚ます。
すると目の前には見慣れたベッドと部屋の姿と、ベッドの縁には遥や父さんと母さんが寝ている。
3人とも目の下に隈ができており、涙の跡も残っていた。
「……また此処に来たのか……結局また心配かけてしまったな……」
俺は病室で1人ため息を吐く。
ほんの数週間前に退院したばかりなのにまた此処に戻ってくるとは思ってもいなかったな。
それにもう心配させないようにしようと思っていたのに。
「カーラ、俺はどのくらい寝てたんだ? 体が結構動くってことは相当の時間が経っているんだろ?」
『…………5日だ』
「……5日か。思った以上に長いな」
『あれ程のダメージを受けていたのにその程度なのは我からしても異常だとは思うがな』
確かにカーラの言う通りたったの5日で完全回復は異常な速度だとは思うが、
「家族に心配掛ける日数が1日でも少なかった方が良いに決まってる」
『……そうだな』
俺は遥の頭を撫でながらカーラに言うと、肯定した後喋らなくなってしまった。
「何でだ?」と思っていると、
「……っん……おにぃ……?」
瞼をこすりながら遥が起きた。
だがまだ頭が寝ているのかポヤポヤしている。
しかし俺と目が合うと、殆ど閉じていた目がぱっちりと開き、その目からキラキラと光る雫がこぼれ落ちる。
「お、おにぃ……」
「おはよう遥。ごめんな、心配掛けて」
「……うん……心配した」
そう言って俺の手を握る遥。
その手はふるふると震えており、とても弱々しい。
俺はその手を強く握り安心させるように言い聞かせる。
「大丈夫だ。お兄ちゃんはもう元気だぞ」
「……でも死んじゃうかもしれない……」
「死ぬわけ無いだろ。俺は遥が死ぬまで死なないさ。なんたってシスコンだからな!」
俺が笑顔を浮かべると遥は一瞬ぽかんとするが、直ぐにいつもどおりの笑顔になる。
「ふふっ……ほんとに私のこと大好きねおにぃは。でも結婚相手は自分で決めるからね?」
「俺のお墨付きが貰えるやつなら許してやるよ。一対一の面談で最低一時間くらい遥への愛を語れるやつが絶対条件だな」
「そんなの無理に決まってるでしょ! おにぃは過保護すぎ!」
俺たちがいつもどおりの軽口を言い合っていると、五月蝿かったのか母さんと父さんも目を覚ました。
「あっパパとママ起こすの忘れてた。おにぃが変なこと言うから」
「酷いわね遥――って隼人が起きてる!? 隼人~~ッ!!」
「や、やめ―――ぐえっ」
俺は母さんに強く抱きつかれて奇妙な叫び声が出てしまう。
しかし母さんにはそんな声など聞こえていないのか、更にギュッと抱きしめてくるのだが……
「か、母さん……痛い……」
「え? あっごめんね隼人。嬉しすぎて思わず抱きついちゃったわ。まだ事故で体が治ってないのに」
「―――……は? 事故? 一体どんな?」
俺は思いがけない言葉に首を傾げる。
遥もそうだが、母さんも父さんも俺の能力を使っている所を見ているはずだ。
なのに事故だと?
「……父さん、詳しく説明してくれない? 母さんじゃ説明不足だから」
「ちょ、それは酷いんじゃないの! 私が説明してあげるわーーー」
「はいはいママは黙っていようね」
母さんが食ってかかるがすぐに遥に口を押さえられて声を遮られる。
これではどちらが母親なのか分からないな。
「あっははは……それじゃあ説明しよう。と言っても僕も殆ど知らないんだけどな」
そう言って話し出した父さんの話を要約するとこんな感じだった。
「……俺は学校に突撃してきたトラックに轢かれて大怪我。更に同じく轢かれた人が数人いて、父さん達が協力して救急車を呼んだってこと?」
「そうだ。そのトラックを誰が運転していたのかも知らないし、どうやってグラウンドまで来たのかもわからない」
『……おいカーラ。これはどう言うことだ?』
『我にも分からん。我も一時期気を失っていたからな。魔力不足で』
となると……後は優奈さんや清華などの異能者達か。
俺がそんなことを考えていると、タイミングのいい事に病室の扉が開き、優奈さんと清華が入ってきた。
優奈さんの腕の中には颯太もいる。
「隼人君!」
「隼人!」
「隼人お兄ちゃん! 一番弟子の僕が来たよ!」
一番に颯太が優奈さんの腕から降りて此方に向かってくるが、遥に視線を移してビタッと止まる。
しかしすぐに動き出し、遥の下へ行くと……
「綺麗なおねぇちゃん! 僕と結婚して!」
「「ふわっ!?」」
「え? この子誰?」
突然の爆弾発言に俺と優奈さんは素っ頓狂な声を上げ、遥はその言葉よりも聡太の存在が気になる様だ。
俺は一度落ち着いて遥に紹介する。
「こ、ここここの子はははは」
「おにぃ焦りすぎ。落ち着いて」
「お、おう……この子は優奈さんの弟の颯太だ」
「僕三河颯太! お姉ちゃんと将来結婚する予定のおとこです!」
「そ、颯太! いきなりなんて事言うの!? 彼女は隼人君の妹さんなのよ!?」
「えっ!? 隼人お兄ちゃんの妹なの!?」
「そうだぞ。それに幾ら何でも遥は渡さんぞ」
「もう隼人もそんなこと言わないの! お母さんとお父さんは遥と颯太君と一緒に部屋を出るから後は若い子で楽しんでね~」
「「「ちょ、母さん(お義母さん)!?」」」
俺たちの声など無視して父さん達を病室の外に追いやって最後に余計な言葉を残して逃げる母さん。
その余りの速さに俺たちは何秒か何も言葉を発さずボーッとしていた。
☆☆☆
「ふぅ……それじゃあ俺から聞きたいことがあるんだが」
「え、ええ。多分言いたいことは分かるわよ」
「私たちも混乱していますから」
俺たちは一度落ち着いた後話し始めた。
「まず優奈さんと清華はしっかり覚えているか?」
「はい。隼人君が人形のモンスターを倒した事ですよね?」
「私も覚えているわ。でもそれはどうやら異能者だけみたいね。一般人の誰もこの事を覚えていなかったらしいわ。代表が調査して言ったものだから間違いないわよ」
「そうか……」
と言うことは、何千人もの人間の記憶を一気に書き換えれるほどの力を持った人間がいると言うわけか……。
「因みにそれほど強力な力を使える者の心当たりは?」
「全くないわね」
「私も何年も組織で働いていますが1度も聞いたことがありません。いたら必ず世界中で注目されるはずですから」
「だよな。ならそれを隠していると考えるのが妥当か」
異世界でも実力を隠して生活する人間はまあまあいたからな。
しかしそう言う奴に限って面倒なんだよな……。
「ああ……折角異世界から帰れたと思ったら、何でまた巻き込まれないといけないんだか……」
俺は窓から見える青空を見上げながら小さく愚痴を呟いた。
☆☆☆
とある日の夜。
隼人達の通う学校の屋上で、???が足をぶらぶらとさせながら座っていた。
???は月の光に照らされた学校を見下ろし、今はここにいない1人の男に向けて言う。
「全員の記憶消去完了……っと。これで貸し1つだから……ね?」
???は光り輝く綺麗な満月を見上げながら美しくも不気味な笑みを浮かべ、目には怪しげな光を発していた。
第1章 落第勇者の帰還 ~了~
———————————————————————————————
これにて第1章完結です。
それに伴い次話からは第2章の開幕ですが……書き溜めが少ないため2日ほどお休みします。
再開を待っていてくださるととても嬉しいです!
それでは次の章で会いましょう!
あおぞら。
「――――――はっ!」
俺はカーラの声で目を覚ます。
すると目の前には見慣れたベッドと部屋の姿と、ベッドの縁には遥や父さんと母さんが寝ている。
3人とも目の下に隈ができており、涙の跡も残っていた。
「……また此処に来たのか……結局また心配かけてしまったな……」
俺は病室で1人ため息を吐く。
ほんの数週間前に退院したばかりなのにまた此処に戻ってくるとは思ってもいなかったな。
それにもう心配させないようにしようと思っていたのに。
「カーラ、俺はどのくらい寝てたんだ? 体が結構動くってことは相当の時間が経っているんだろ?」
『…………5日だ』
「……5日か。思った以上に長いな」
『あれ程のダメージを受けていたのにその程度なのは我からしても異常だとは思うがな』
確かにカーラの言う通りたったの5日で完全回復は異常な速度だとは思うが、
「家族に心配掛ける日数が1日でも少なかった方が良いに決まってる」
『……そうだな』
俺は遥の頭を撫でながらカーラに言うと、肯定した後喋らなくなってしまった。
「何でだ?」と思っていると、
「……っん……おにぃ……?」
瞼をこすりながら遥が起きた。
だがまだ頭が寝ているのかポヤポヤしている。
しかし俺と目が合うと、殆ど閉じていた目がぱっちりと開き、その目からキラキラと光る雫がこぼれ落ちる。
「お、おにぃ……」
「おはよう遥。ごめんな、心配掛けて」
「……うん……心配した」
そう言って俺の手を握る遥。
その手はふるふると震えており、とても弱々しい。
俺はその手を強く握り安心させるように言い聞かせる。
「大丈夫だ。お兄ちゃんはもう元気だぞ」
「……でも死んじゃうかもしれない……」
「死ぬわけ無いだろ。俺は遥が死ぬまで死なないさ。なんたってシスコンだからな!」
俺が笑顔を浮かべると遥は一瞬ぽかんとするが、直ぐにいつもどおりの笑顔になる。
「ふふっ……ほんとに私のこと大好きねおにぃは。でも結婚相手は自分で決めるからね?」
「俺のお墨付きが貰えるやつなら許してやるよ。一対一の面談で最低一時間くらい遥への愛を語れるやつが絶対条件だな」
「そんなの無理に決まってるでしょ! おにぃは過保護すぎ!」
俺たちがいつもどおりの軽口を言い合っていると、五月蝿かったのか母さんと父さんも目を覚ました。
「あっパパとママ起こすの忘れてた。おにぃが変なこと言うから」
「酷いわね遥――って隼人が起きてる!? 隼人~~ッ!!」
「や、やめ―――ぐえっ」
俺は母さんに強く抱きつかれて奇妙な叫び声が出てしまう。
しかし母さんにはそんな声など聞こえていないのか、更にギュッと抱きしめてくるのだが……
「か、母さん……痛い……」
「え? あっごめんね隼人。嬉しすぎて思わず抱きついちゃったわ。まだ事故で体が治ってないのに」
「―――……は? 事故? 一体どんな?」
俺は思いがけない言葉に首を傾げる。
遥もそうだが、母さんも父さんも俺の能力を使っている所を見ているはずだ。
なのに事故だと?
「……父さん、詳しく説明してくれない? 母さんじゃ説明不足だから」
「ちょ、それは酷いんじゃないの! 私が説明してあげるわーーー」
「はいはいママは黙っていようね」
母さんが食ってかかるがすぐに遥に口を押さえられて声を遮られる。
これではどちらが母親なのか分からないな。
「あっははは……それじゃあ説明しよう。と言っても僕も殆ど知らないんだけどな」
そう言って話し出した父さんの話を要約するとこんな感じだった。
「……俺は学校に突撃してきたトラックに轢かれて大怪我。更に同じく轢かれた人が数人いて、父さん達が協力して救急車を呼んだってこと?」
「そうだ。そのトラックを誰が運転していたのかも知らないし、どうやってグラウンドまで来たのかもわからない」
『……おいカーラ。これはどう言うことだ?』
『我にも分からん。我も一時期気を失っていたからな。魔力不足で』
となると……後は優奈さんや清華などの異能者達か。
俺がそんなことを考えていると、タイミングのいい事に病室の扉が開き、優奈さんと清華が入ってきた。
優奈さんの腕の中には颯太もいる。
「隼人君!」
「隼人!」
「隼人お兄ちゃん! 一番弟子の僕が来たよ!」
一番に颯太が優奈さんの腕から降りて此方に向かってくるが、遥に視線を移してビタッと止まる。
しかしすぐに動き出し、遥の下へ行くと……
「綺麗なおねぇちゃん! 僕と結婚して!」
「「ふわっ!?」」
「え? この子誰?」
突然の爆弾発言に俺と優奈さんは素っ頓狂な声を上げ、遥はその言葉よりも聡太の存在が気になる様だ。
俺は一度落ち着いて遥に紹介する。
「こ、ここここの子はははは」
「おにぃ焦りすぎ。落ち着いて」
「お、おう……この子は優奈さんの弟の颯太だ」
「僕三河颯太! お姉ちゃんと将来結婚する予定のおとこです!」
「そ、颯太! いきなりなんて事言うの!? 彼女は隼人君の妹さんなのよ!?」
「えっ!? 隼人お兄ちゃんの妹なの!?」
「そうだぞ。それに幾ら何でも遥は渡さんぞ」
「もう隼人もそんなこと言わないの! お母さんとお父さんは遥と颯太君と一緒に部屋を出るから後は若い子で楽しんでね~」
「「「ちょ、母さん(お義母さん)!?」」」
俺たちの声など無視して父さん達を病室の外に追いやって最後に余計な言葉を残して逃げる母さん。
その余りの速さに俺たちは何秒か何も言葉を発さずボーッとしていた。
☆☆☆
「ふぅ……それじゃあ俺から聞きたいことがあるんだが」
「え、ええ。多分言いたいことは分かるわよ」
「私たちも混乱していますから」
俺たちは一度落ち着いた後話し始めた。
「まず優奈さんと清華はしっかり覚えているか?」
「はい。隼人君が人形のモンスターを倒した事ですよね?」
「私も覚えているわ。でもそれはどうやら異能者だけみたいね。一般人の誰もこの事を覚えていなかったらしいわ。代表が調査して言ったものだから間違いないわよ」
「そうか……」
と言うことは、何千人もの人間の記憶を一気に書き換えれるほどの力を持った人間がいると言うわけか……。
「因みにそれほど強力な力を使える者の心当たりは?」
「全くないわね」
「私も何年も組織で働いていますが1度も聞いたことがありません。いたら必ず世界中で注目されるはずですから」
「だよな。ならそれを隠していると考えるのが妥当か」
異世界でも実力を隠して生活する人間はまあまあいたからな。
しかしそう言う奴に限って面倒なんだよな……。
「ああ……折角異世界から帰れたと思ったら、何でまた巻き込まれないといけないんだか……」
俺は窓から見える青空を見上げながら小さく愚痴を呟いた。
☆☆☆
とある日の夜。
隼人達の通う学校の屋上で、???が足をぶらぶらとさせながら座っていた。
???は月の光に照らされた学校を見下ろし、今はここにいない1人の男に向けて言う。
「全員の記憶消去完了……っと。これで貸し1つだから……ね?」
???は光り輝く綺麗な満月を見上げながら美しくも不気味な笑みを浮かべ、目には怪しげな光を発していた。
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これにて第1章完結です。
それに伴い次話からは第2章の開幕ですが……書き溜めが少ないため2日ほどお休みします。
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あおぞら。
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