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第1章 裏切り者の陰謀編
第35話 魔物の大群
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森の奥には結構な数のゴブリンがいた。
しかし所詮level:20の雑魚。(少し前まで強すぎとか言っていた奴)
俺の剣とサラ達の魔法で尽く倒れていく。
「ふぅ……やっと落ち着いてきたな……」
俺はゴブリンに突き刺していた剣を抜く。
刀身は既にボロボロだ。
やっぱり等級の低い武器だし、すぐに駄目になるな……。
しかしこれ以上武器を強くすることは出来ない。
強くしたら【制限】を使っている意味がなくなるからな。
「それにしてもセリシアちゃんが言っていたよりもゴブリン多いよね~。もしかしてなんかヤバいやつ?」
シューマが少し青ざめて言う。
やっぱり鋭い奴だな。
的確に正解を当てれてるのは凄いことだと思う。
まぁそんなこと言わないけど。
サラは先程から何か考えていたようだが、ゆっくりと口を開く。
「……ソラの友達の言う通り。こんなにいるのはおかしい。本当はもっと少ないはず」
その通りだ。
本当はこの半分もいない。
なんなら3分の1くらいだろう。
「そうだな……なら戻ってセリシア先生か、シャーロット先生に言いに行くか」
俺は戻ることを提案する。
しかしペトラがそれに反対した。
「でもそうしたら負けちゃうよ! それにゴブリンくらいなら大丈夫だよ!」
まぁ確かにペトラが言うことも分かる。
正直ゴブリンくらいなら、このメンバーでも対処はできるだろう。
しかしこの森にはそれ以上のモンスターが沢山いる事を俺は知っている。
ここで行くわけにはいかない。
「いやでもこの森にはゴブリンだけしかいないとは限らないから、やっぱり戻った方がいいと思う」
「まぁ確かにそうだけど……」
「ペトラちゃん、取り敢えず逃げようぜっ☆ 大丈夫! 逃げたのは俺が怖くなって逃げたって言えばいいからさ!」
そう言って自分が悪者になろうとするシューマ。
……やっぱりお前はいい奴だな……。
まぁだからサラも同じ班に入ってくれるんだろうし。
「……うんわかった。戻ろう」
「よ~し! それじゃあさっさと戻りましょう!」
そう言って本当に1番に逃げるシューマ。
いやあれって嘘じゃなかったのかよ。
ペトラもサラもそんなシューマを見て呆れていた。
「……俺達も行くか」
「ん」
「…‥はい」
そう言ってシューマを追いかけて来た道を辿ってスタート地点に向かった。
☆☆☆
(三人称)
ソラ達が戻ることを決めた頃。
こちらの班も戻るか進むかを決めていた。
「どうする? このまま戻るか?」
「大丈夫でしょ。出るって言ってもゴブリンばっかりだし、俺達なら全然倒せるって」
「そうだね……ゴブリンなら何匹いてもなんとかなるね」
こちらの班はそのまま進むことを選択したようだ。
しかし進んでいくごとにどんどんゴブリンの数が増える。
「そっち行ったぞ! 【ウィンドカッター】ッ!」
「わかってる! でもここでは炎が使えないんだよ! 【ウォーターアロー】ッ!」
「みんな大丈夫!? はああああ! 【一刀両断】ッッ!!」
生徒の魔法でゴブリンの胴体が真っ二つになったり、剣で切り捨てられる。
なんとかゴブリンを倒し切った生徒達は喜びの声を上げる。
「よし! やっぱりゴブリンなら俺達でもなんとかあるな!」
その班のリーダーがそう言って笑う。
それに釣られて他のメンバーも一緒になって笑っていた。
しかし安全なんてすぐに奪われる。
突如地響きが聞こえて来た。
そしてそれと一緒に他の生徒達の叫び声も聞こえて来る。
全員が息を呑む。
「……これは逃げた方がいいよね?」
「そうだな。今すぐ逃げよう!」
そう言って元来た道を辿って戻っていく。
しかしその行く手をゴブリンが遮った。
リーダーが魔法の杖を出して魔力を練り始める。
「くそッ、戦闘に入るぞ!」
「えっ、でも……」
「いいから急げ!」
「は、はい!」
他の3人も戦闘体制に入る。
しかし数匹のゴブリンの後に、ゴブリンとは比較にならないほどの大きさのモンスターが現れた。
1人の生徒が青ざめたて叫ぶ。
「と、トロールだああああああ!!」
「逃げるぞ!!」
全員は戦うことをやめて逃げる。
それは通常ならいい判断だろう。
トロールはゴブリンとは比べ物にならないほど強い。
今生徒達が戦っても勝ち目はないのだから。
しかしそれは通常の時であって、今は違う。
逃げようとする生徒達に棍棒を投げる。
「ガァアアア!!」
「きゃあああああ!!」
生徒達は、なんとかギリギリ避ける。
そしてふと後ろを振り向くて後悔した。
後ろにはトロールの他にオーガやキングゴブリンなどが沢山いて、森の外へと押し寄せている。
本当ならダンジョンの外でオーガやキングゴブリンがいるなど滅多にない。
しかし今いないはずのモンスターの大群が押し寄せていた。
「あっ……もう無理だ……」
リーダーが膝をついて絶望の表情で呟く。
他の3人も全員もう助からないと思っていた。
しかし、突如トロールが倒れる。
そして次にオーガとキングゴブリンが倒れた。
生徒達が唖然としていると、目の前に1人のフードを被った少女が現れる。
「早く逃げてください。ここは私達が引き受けます」
そう少女が言った瞬間。
「行きますよ、リル様!!」
「『了解した、エレノア嬢よ』グルァアアアアア!!」
少女の隣に白銀の毛並みを持った大きくて美しい狼が現れる。
そして2人は動こうとしない生徒に再び言う。
「さっさと逃げてください! あなた達は邪魔なだけです!」
「は、はい! 逃げるぞみんな!」
リーダーが他の3人に指示を出して逃げる。
4人が見えなくなると、エレノアはフードを外して《暗殺王の短剣》を構えた。
「それではフェンリル様。私たちの仕事はこのモンスターの大群を少しの間留めておくことです。私はここをやるので、フェンリル様は違うところをお願いします」
『確かにその方が良さそうだ。気をつけるのだぞ、エレノア嬢!』
そう言って違うところに走って行った。
エレノアは優雅に一礼して言う。
「それでは貴方達の相手は私がいたしましょう」
そう言った瞬間にオーガが倒れた。
主の命令を守る為にモンスターを淡々と倒していく。
本来一瞬で森から出てくる大群は、たった1人と1匹に足止めされていた。
----------------------------
面白い! まぁまぁかな? サラ可愛い!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
ではではまた次話で。
しかし所詮level:20の雑魚。(少し前まで強すぎとか言っていた奴)
俺の剣とサラ達の魔法で尽く倒れていく。
「ふぅ……やっと落ち着いてきたな……」
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刀身は既にボロボロだ。
やっぱり等級の低い武器だし、すぐに駄目になるな……。
しかしこれ以上武器を強くすることは出来ない。
強くしたら【制限】を使っている意味がなくなるからな。
「それにしてもセリシアちゃんが言っていたよりもゴブリン多いよね~。もしかしてなんかヤバいやつ?」
シューマが少し青ざめて言う。
やっぱり鋭い奴だな。
的確に正解を当てれてるのは凄いことだと思う。
まぁそんなこと言わないけど。
サラは先程から何か考えていたようだが、ゆっくりと口を開く。
「……ソラの友達の言う通り。こんなにいるのはおかしい。本当はもっと少ないはず」
その通りだ。
本当はこの半分もいない。
なんなら3分の1くらいだろう。
「そうだな……なら戻ってセリシア先生か、シャーロット先生に言いに行くか」
俺は戻ることを提案する。
しかしペトラがそれに反対した。
「でもそうしたら負けちゃうよ! それにゴブリンくらいなら大丈夫だよ!」
まぁ確かにペトラが言うことも分かる。
正直ゴブリンくらいなら、このメンバーでも対処はできるだろう。
しかしこの森にはそれ以上のモンスターが沢山いる事を俺は知っている。
ここで行くわけにはいかない。
「いやでもこの森にはゴブリンだけしかいないとは限らないから、やっぱり戻った方がいいと思う」
「まぁ確かにそうだけど……」
「ペトラちゃん、取り敢えず逃げようぜっ☆ 大丈夫! 逃げたのは俺が怖くなって逃げたって言えばいいからさ!」
そう言って自分が悪者になろうとするシューマ。
……やっぱりお前はいい奴だな……。
まぁだからサラも同じ班に入ってくれるんだろうし。
「……うんわかった。戻ろう」
「よ~し! それじゃあさっさと戻りましょう!」
そう言って本当に1番に逃げるシューマ。
いやあれって嘘じゃなかったのかよ。
ペトラもサラもそんなシューマを見て呆れていた。
「……俺達も行くか」
「ん」
「…‥はい」
そう言ってシューマを追いかけて来た道を辿ってスタート地点に向かった。
☆☆☆
(三人称)
ソラ達が戻ることを決めた頃。
こちらの班も戻るか進むかを決めていた。
「どうする? このまま戻るか?」
「大丈夫でしょ。出るって言ってもゴブリンばっかりだし、俺達なら全然倒せるって」
「そうだね……ゴブリンなら何匹いてもなんとかなるね」
こちらの班はそのまま進むことを選択したようだ。
しかし進んでいくごとにどんどんゴブリンの数が増える。
「そっち行ったぞ! 【ウィンドカッター】ッ!」
「わかってる! でもここでは炎が使えないんだよ! 【ウォーターアロー】ッ!」
「みんな大丈夫!? はああああ! 【一刀両断】ッッ!!」
生徒の魔法でゴブリンの胴体が真っ二つになったり、剣で切り捨てられる。
なんとかゴブリンを倒し切った生徒達は喜びの声を上げる。
「よし! やっぱりゴブリンなら俺達でもなんとかあるな!」
その班のリーダーがそう言って笑う。
それに釣られて他のメンバーも一緒になって笑っていた。
しかし安全なんてすぐに奪われる。
突如地響きが聞こえて来た。
そしてそれと一緒に他の生徒達の叫び声も聞こえて来る。
全員が息を呑む。
「……これは逃げた方がいいよね?」
「そうだな。今すぐ逃げよう!」
そう言って元来た道を辿って戻っていく。
しかしその行く手をゴブリンが遮った。
リーダーが魔法の杖を出して魔力を練り始める。
「くそッ、戦闘に入るぞ!」
「えっ、でも……」
「いいから急げ!」
「は、はい!」
他の3人も戦闘体制に入る。
しかし数匹のゴブリンの後に、ゴブリンとは比較にならないほどの大きさのモンスターが現れた。
1人の生徒が青ざめたて叫ぶ。
「と、トロールだああああああ!!」
「逃げるぞ!!」
全員は戦うことをやめて逃げる。
それは通常ならいい判断だろう。
トロールはゴブリンとは比べ物にならないほど強い。
今生徒達が戦っても勝ち目はないのだから。
しかしそれは通常の時であって、今は違う。
逃げようとする生徒達に棍棒を投げる。
「ガァアアア!!」
「きゃあああああ!!」
生徒達は、なんとかギリギリ避ける。
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しかし、突如トロールが倒れる。
そして次にオーガとキングゴブリンが倒れた。
生徒達が唖然としていると、目の前に1人のフードを被った少女が現れる。
「早く逃げてください。ここは私達が引き受けます」
そう少女が言った瞬間。
「行きますよ、リル様!!」
「『了解した、エレノア嬢よ』グルァアアアアア!!」
少女の隣に白銀の毛並みを持った大きくて美しい狼が現れる。
そして2人は動こうとしない生徒に再び言う。
「さっさと逃げてください! あなた達は邪魔なだけです!」
「は、はい! 逃げるぞみんな!」
リーダーが他の3人に指示を出して逃げる。
4人が見えなくなると、エレノアはフードを外して《暗殺王の短剣》を構えた。
「それではフェンリル様。私たちの仕事はこのモンスターの大群を少しの間留めておくことです。私はここをやるので、フェンリル様は違うところをお願いします」
『確かにその方が良さそうだ。気をつけるのだぞ、エレノア嬢!』
そう言って違うところに走って行った。
エレノアは優雅に一礼して言う。
「それでは貴方達の相手は私がいたしましょう」
そう言った瞬間にオーガが倒れた。
主の命令を守る為にモンスターを淡々と倒していく。
本来一瞬で森から出てくる大群は、たった1人と1匹に足止めされていた。
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