モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

文字の大きさ
40 / 150
第1章 裏切り者の陰謀編

第39話 魔神剣乙夜

しおりを挟む
 俺は目の前に現れた、1つの刀を手に取る。

 見た目は黒の塗装が所々剥げているような感じだ。

 しかし《神剣夜明け》と同じくらいの力を感じる。

「【鑑定】」

______________
魔神剣乙夜(裏)
等級:??
《効果》
全ステータス+500
《専用スキル》
【魔聖剣気】【神技:深い夜の訪れ】
《装備条件》
・刀に認められる。

・神が丹精込めて作った一振り。この剣を一振りすれば理が変えることが出来ると神々の間に伝えられている。
______________


 
 やはりぶっ壊れ性能だな……。

 しかし今回は専用スキルを使わないと絶対に勝てないから、何とかして時間稼がないといけない。

「【魔聖剣気】」

 暴力的な気が俺を包み込む。

 ぐッ……これはキツイ……早く決着をつけないと俺の体が壊れてしまうな。

「【鑑定】」

_______________________
キメラ(合成種)
level:180
_______________________

 なるほど……アビスドラゴンと同じくらいか。

 これなら余裕なんだが、【魔聖剣気】の体力消費が激しすぎる。

 俺は思いっ切り踏み込んで、一気に懐に入る。

「シッッ!!」

 そして乙夜を横薙ぎする。

 すると本当はめちゃくちゃ硬いはずのキメラを綺麗に真っ二つにした。

 おお、気持ちいい! 切断面も綺麗に斬れているし。

 ただ中はめちゃくちゃ気持ち悪い。

 なんか色々なモンスターが合わさっているから内臓がおかしい。

 だって胃が5個くらいあるんだもん。

 俺は更に原型が分からなくなるまで斬り刻む。

 よし、今だ!  

 俺は意識を集中させようとすると、危険を感じ取ったのか、物凄い速さで再生し出した。

 何ッ!? なんでこんなに早く再生するんだ!? 

 ゲームでももっと時間が掛かっていたはずなんだけど!?

 くそッこれじゃあ専用スキルが使えないじゃないか。

 俺は再びキメラを斬り刻む。

 しかしゲーム時よりも遥かに速く再生する。

 その再生の途中で魔法を放つ。

「【グラビティ】【シャイニングレイ】ッ!」

 キメラを重力が襲う。

 それにより、地面に縫い付けられたキメラに、シューマが使っていた上級魔法を撃ち込む。

 キメラが極光で焼かれていく。

 よし、焼かれると再生の時間が遅い!

 俺は【シャイニングレイ】を何個も展開して、刀を戻し、意識を集中させた。





☆☆☆
(三人称)



 
 ヴェロニカが1人森の中を駆ける。

「くそッ! どうしてキメラも何もできずにやられているんだ!? あれが勝てないならもう俺に勝ち目はない」

 みんながソラとキメラの戦いに目を向けているうちに、ヴェロニカはこっそり逃げ出していた。

(兎に角ここから逃げないと……。そして組織にもいられない……幹部の奴らに殺される……くそッ、本当についてない!)

 心の中で愚痴りながら走る。

 すると自分専用の転移魔法陣を発見した。

「よし! これで逃げれば……」

「貴女が逃げられると本当に思っているのですか?」

「えっ……?」

 ヴェロニカは急ブレーキして止まると、目の前に居たのは、先程キメラに吹き飛ばされていた女だった。

「貴女はソラが捕らえると言っているので、大人しく捕まってください。そうしたら痛い目に合わなくてすみます」

「はっ! なんで俺がそんなことを聞かないといけないんだ!? そこを退けッ!!」

(コイツはキメラに呆気なく吹き飛ばされていたから、きっと俺でも勝てる!)

 ヴェロニカは【身体強化】を発動して、エレノアの懐に入ろうとする。

 冷静な時のヴェロニカだったらこんなことはしなかっただろう。

 キメラに吹き飛ばされて無事でいれる人間なんていないのだから。

 ヴェロニカはエレノアこ心臓目掛けて短剣を刺す。

 しかし突如姿がかき消え、気付けば自分の足が目の前に転がっていた。

「ぎゃああああああ!!」

「だから言ったのに……。ですがこれで任務完了です。あとはお願いします、ソラ様」

 ソラのいる方向を見て、エレノアは祈った。





☆☆☆
(ソラ視点)





 俺は上級魔法を展開しながら意識を集中させていた。

 ヴェロニカはエレノアがなんとかしてくれるからいいとして、俺はコイツを速く倒さないとな……。

 ふぅ……。

 俺は息を整える。

 そして居合の構えに入り、相手を斬ることだけに意識を集中させる。

 周りの音が消えた。

 そして周り景色の色が消える。

 匂いや感覚も消える。

 俺はゆっくり抜刀した。



 ————神技:深い夜の訪れ————

 


 世界に深い夜が訪れる。
  
 そこには星も浮かんでいない。

 ただ標的を飲み込む為に存在する。

 そしてその夜にキメラが吸い込まれ、消えてしまった。

 俺はそれを確認すると刀を鞘に戻す。

 すると俺の五感が正常な働きを再開した。

 これによって色が認識できる。

 俺は空を見上げると、先程とは違い、満点の星の綺麗な夜空がそこにあった。

 



----------------------------
 面白い! まぁまぁかな? サラ可愛い!などと思っていただければ、お気に入り登録、感想などお願いします!
 また、誤字脱字や改善点をご指摘して頂けるとありがたいです!
 ではではまた次話で。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処理中です...