モブ以下転生者のゲーム世界無双〜序盤で死ぬモブの女の子を守るために最強になったら、物語に巻き込まれました〜

あおぞら

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第3章 種族進化

第64話 マジパネェっすエレノアさん!

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 リッチをあっという間に倒した俺たちは、少し休息をとっていた。

「……エレノア疲れてない?」

 俺は疲れたよ……主に精神的に……。

 更に詳しく言えばエレノアと話すのにさ……。

 俺が内心そんな事を考えていると、エレノアは元気に胸の前で拳を握る。

「はい! 全く疲れていません! どちらかと言うと絶好調です!」

 ああ……エレノアはlevel UPしてるからあまり疲れてないのか……身体能力も上がってるし。

 俺も早くまたlevel UPしたいなぁ……。

 あの自分が強化されている感覚がなんだが癖になるんだよな。

 よし、エレノアが疲れているかもと思って休憩してみたけど大丈夫そうだ。

「よし、それじゃあこのままダンジョンボスの所に行くか!」

 俺たちはそのままリッチがいた部屋を抜け、リポッフしたアンデッド達を倒しながらボス部屋まで移動する。

 いくら雑魚と言えども、最低でも150ほどのlevelがあるので、聖火や白夜でないと簡単に倒せない。

 まぁ俺たちはどちらも持っているからワンパンなんだが、如何せん的の数が多すぎる。

 あー召喚魔術でも習得しておけばよかったかもなぁ。

 そうしたら雑魚狩りは全て召喚獣に任せられるし。

 しかし今そんな事を言ってもSPがまずないのと、召喚魔術のスキルを手に入れるのが面倒くさい。

 なので我慢して自ら倒す。

 まぁノイローゼになっている俺とは違って、エレノアはこの世に希望を見つけたようなキラキラと生き生きした顔だった。

 眩いほどの笑顔……それが怖いわ……。

 俺はスッと目を逸らす。

 これも見なかったことにしよう。

 それからも俺は無言で作業の様に、エレノアは楽しそうに敵を倒しながら3時間ほどかけてやっと着いた。

 俺は自身がゲームの時より少し弱い事を改めて痛感したため、早く種族進化を行いたい。

「エレノア、今levelはどのくらいだ?」

 エレノアは俺の問いかけに反応してこちらを向く。

「えっと……196ですね」

 よし、あと4だな……これならこのボス戦で終わりそうだ。

 俺は少し安堵しながらボス部屋の前まで移動する。

「それじゃあこれからダンジョンボスとの戦闘だ。今回出てくるモンスターは一体のみ。それは————ヴァンパイアだ」

「ヴァンパイアですか……?」

「そうだ。こいつは先程のリッチとは比べ物にならないほど強いぞ」

 俺が少し脅してやると、エレノアはふわふわした空気を消して気を引き締めていた。

 まぁ今のエレノアなら普通に勝てるだろうけどな。

 ある事に気付ければ、だが……。

 俺は今回は少し時間がかかりそうだと思いながら扉を開く。

 中は他の場所よりも更に暗くほとんど周りが見えない。

 するとなんの前触れもなく突然俺に攻撃が来た。

 俺は屈んで避け、アッパーを繰り出す。

 するとしっかりヴァンパイアに攻撃が当たり、吹き飛んでいった。

「だ、大丈夫ですか!?」

 エレノアが俺を心配してきてくれるが、俺はそんな彼女に、

「大丈夫だ! だからエレノアは集中しろ! 今回倒すのはエレノアなんだ」

「は、はい! わかりました! ……それでは戦闘に入ります」

 その声とともにエレノアの気配が完全に消える。

 どうやら透明化も使っている様だ。

 俺は取り敢えず狙われない様にヴァンパイアに本気の殺気を浴びせる。

 すると俺に向かってきていたヴァンパイアはエレノアに攻撃しようとしていたが、エレノアがいない事に気づく。

「ギャアアアアア!!」

 すると突然ヴァンパイアの絶叫が聞こえる。

 どうやら攻撃が当たった様だ。

 しかし普通の攻撃ではダメージはすぐに回復してしまう。

 そうしないために、聖火を武器に纏わせて戦うのだが、果たしてそれがエレノアに思いつくのか……。

 そんな事を考えている間にもヴァンパイアの叫び声が聞こえてくる。

 あ、あれ?

 なんかヴァンパイア、めちゃくちゃダメージ食らってない?

 俺はエレノアが攻撃する瞬間をよく見てみると、なんともう既に聖火を短剣に纏わせていた。

 も、もう気づいていらっしゃいましたか……。

 マジパネェっす、エレノアさん!

 俺はエレノアの戦闘センスに驚愕しながら呑気に戦闘を見ていた。


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