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惨め! 竿乃! なるか大逆転!?
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「な、何っ……!? ヤリマンだとっ!?」
尺甲斐 依世 は思わず よろめいてしまう。
それ程の唐突な 槍馬 栗子 の告白に教室内も騒然だ。
槍馬 栗子 はドヤ顔で語り出す。
「それはもう毎日毎日、朝から晩までズコバコズコバコ取っ替え引っ替えヤリまくりですから。わたしはセックスのベテランなんです。性教育を するまでも無いですから」
「な、な……何……だと……?」
処女を拗らせていた 尺甲斐 依世 は動揺を隠せない。
クラスの皆もズコバコ宣言には一様に頬を赤らめていた。
その時、僕の耳に ぼそりと声が聞こえて来る。
【ウソっスよ】
愛亭出 斬子 が超小型高性能ドローン 【DEVAGAME】 を通して僕に話し掛けているのだ。
「そうですよね」
僕も小声で呟く。
この嵐高の全校生徒、教師、関係者の性事情は、すべて 愛亭出 斬子 に筒抜けなのだ。
【ほら、槍馬さんってギャルじゃないっスか。だから、きっと性関係でマウント取りたいんスよ。遊んでるって思われたいんスよ。ギャルって生き物は】
「はー、これも生き物の性か……寮に住んでるのに何考えてるんでしょうね」
【純粋なんスよ。ああ見えて】
「でも、僕のズボン盗んだ疑惑は晴れてないですからね」
【好きなんじゃないんスか? ほら、アレっス。好きな子に意地悪したくなっちゃうって言うアレっス】
「えー、そんな まさか……」
実は、━━ そんな まさかだった。
だが、当然その事実を この時の僕は まだ知る由も無い。
当の 槍馬 栗子 は席に座ったままドヤ顔だ。
『そ、そ、そんな、だって……だって、さ、さ、竿乃君の ち、ち、ち、
チンポだなんて……心の準備も儘ならないのにっ……イカがわしいっ……イカだけにっ!! ……で、でも……もう少し先生が押してくれたら』
「先生! ヤリマンの槍馬さんなんて放っておいて始めましょう!」
挙手をしながら そう言ったのは やはり学級委員の 助平 睦莉 だ。
『ちょっ……す、す、助平!! 何を勝手なことを……!』
槍馬 栗子 は心中で憤る。
だが、ヤリマンの体を保つためには決して表情に出す訳にはいかない。
助平 睦莉 は そんな 槍馬 栗子 に振り向くと口元に笑みを浮かべた。
『コイツ……! 謀ったな……謀ったな助平!!』
槍馬 栗子 は机の下で拳を握り締めた。
助平 睦莉 は 尺甲斐 依世 に振り向いて先を促す。
「先生、始めましょう!」
「……よ、よーし……そ、そうだな……じゃあ槍馬は そこで自習していなさい」
未だ動揺を隠し切れない 尺甲斐 依世 は頬を赤らめたまま そう呟いた。
『えー!?』
期待通りにはならず、槍馬 栗子 は顔でドヤって心で号泣である。
尺甲斐 依世 は咳払いをして改めて皆を見渡した。
「……で、では気を取り直して……注目!! 皆! 竿乃のチンポに注目!!」
『先生! もう一回……もう一回わたしに振って!!』
そんな 槍馬 栗子 の願いも空しく、僕の竿で性教育の実演が始まるのだった。
「実演だ!」
「じ、実演……」
「ど、どんなことするのかな……」
「でも、竿乃君のチンチンってビッツでしょ?」
「うん。ちらっと見た時はビッツだったよ」
「子役?」
「うん。子役だった」
ひそひそとクラスの女子が僕の竿を噂している。
しかも、皆の視線が両手で押さえている僕の股間へと向いている。
でも、熱い視線とは裏腹に期待されてないようにも思えてしまう。
落チン込む僕の肩に 尺甲斐 依世 は優しく手を添えた。
「チンパイ……いや、心配するな竿乃。お前のチンポは富士山なんだ。日本一なんだ! 自信を持て! さぁ、皆に見せてやるんだ。お前の逞しい おチンポ様をっ!」
「は、はいっ!! メスブタ先生!!」
僕は恐る恐る両手を離す。
やがて、皆の視線の先に僕の竿が現れる。
「は、恥ずかしい……けど……!」
遂に、━━ 僕はクラスの女子の前で竿を晒してしまった。
惨めな程に縮こまった僕の竿は ぶらぶらと揺れている。
「……これが男の人のオチンチン……」
「わたし初めて見た」
「……でもさ、ビッツだよね?」
「うん、ビッツだよね」
「ビッツビッツ。チンポビッツ」
「(U)じゃん」
「可愛いかも」
「これならモザイク必要無いんじゃない?」
「だよね、子役だもん」
惨めだ。
これでは完全に晒し物では無いか。
僕は悔しさの余り涙が出そうに なっていた。
「……くうっ……くううっ……」
「……竿乃……悔しいか?」
「はい、先生。これでは ただの晒し者でしかありません……!」
「そうだな。……だが、流すのは本当に涙だけか? 他にも何かが流れそうなところが無いか!?」
「ほ、他にも……何か……が?」
ドクン、━━ と鼓動が高鳴る。
竿にだ。
「……あっ……」
「どうだ? 竿乃。これだけの女子高生の前でチンポを晒したんだ。……ご褒美じゃ無いのか?」
尺甲斐 依世 の眼鏡が光る。
僕は はっとして 尺甲斐 依世 に振り向き大きく頷いた。
「……た、確かに……冴えない中高年のオッサンが満員電車で女子高生に竿を擦り付けたくなる欲望に日々必死に耐えていると言うのに。……僕は……堂々と晒しているっ!」
「そうだ、合法的にな!」
僕は また はっとして目を見開く。
「ご、合法……」
「そうだ、むしろ褒められる! 授業なのだからな!」
「ええっ!? むしろ褒められるんですか!? 女子高生の前で竿を晒しているのにっ!?」
「そうだ、カリキュラムだ。カリだけにっ!」
「それは、どうかと……」
おやじギャグは どうかと思う。
尺甲斐 依世 は赤面したまま眼鏡を くいっと上げた。
「そ、そうか……まぁ、良い。……見せて貰おうか! 竿乃のチンポの本領とやらを!」
「は、はいっ!! 竿乃……イキまーす!」
「まだ、イクには早いぞ!」
「あっ、はい」
尺甲斐 依世 は思わず よろめいてしまう。
それ程の唐突な 槍馬 栗子 の告白に教室内も騒然だ。
槍馬 栗子 はドヤ顔で語り出す。
「それはもう毎日毎日、朝から晩までズコバコズコバコ取っ替え引っ替えヤリまくりですから。わたしはセックスのベテランなんです。性教育を するまでも無いですから」
「な、な……何……だと……?」
処女を拗らせていた 尺甲斐 依世 は動揺を隠せない。
クラスの皆もズコバコ宣言には一様に頬を赤らめていた。
その時、僕の耳に ぼそりと声が聞こえて来る。
【ウソっスよ】
愛亭出 斬子 が超小型高性能ドローン 【DEVAGAME】 を通して僕に話し掛けているのだ。
「そうですよね」
僕も小声で呟く。
この嵐高の全校生徒、教師、関係者の性事情は、すべて 愛亭出 斬子 に筒抜けなのだ。
【ほら、槍馬さんってギャルじゃないっスか。だから、きっと性関係でマウント取りたいんスよ。遊んでるって思われたいんスよ。ギャルって生き物は】
「はー、これも生き物の性か……寮に住んでるのに何考えてるんでしょうね」
【純粋なんスよ。ああ見えて】
「でも、僕のズボン盗んだ疑惑は晴れてないですからね」
【好きなんじゃないんスか? ほら、アレっス。好きな子に意地悪したくなっちゃうって言うアレっス】
「えー、そんな まさか……」
実は、━━ そんな まさかだった。
だが、当然その事実を この時の僕は まだ知る由も無い。
当の 槍馬 栗子 は席に座ったままドヤ顔だ。
『そ、そ、そんな、だって……だって、さ、さ、竿乃君の ち、ち、ち、
チンポだなんて……心の準備も儘ならないのにっ……イカがわしいっ……イカだけにっ!! ……で、でも……もう少し先生が押してくれたら』
「先生! ヤリマンの槍馬さんなんて放っておいて始めましょう!」
挙手をしながら そう言ったのは やはり学級委員の 助平 睦莉 だ。
『ちょっ……す、す、助平!! 何を勝手なことを……!』
槍馬 栗子 は心中で憤る。
だが、ヤリマンの体を保つためには決して表情に出す訳にはいかない。
助平 睦莉 は そんな 槍馬 栗子 に振り向くと口元に笑みを浮かべた。
『コイツ……! 謀ったな……謀ったな助平!!』
槍馬 栗子 は机の下で拳を握り締めた。
助平 睦莉 は 尺甲斐 依世 に振り向いて先を促す。
「先生、始めましょう!」
「……よ、よーし……そ、そうだな……じゃあ槍馬は そこで自習していなさい」
未だ動揺を隠し切れない 尺甲斐 依世 は頬を赤らめたまま そう呟いた。
『えー!?』
期待通りにはならず、槍馬 栗子 は顔でドヤって心で号泣である。
尺甲斐 依世 は咳払いをして改めて皆を見渡した。
「……で、では気を取り直して……注目!! 皆! 竿乃のチンポに注目!!」
『先生! もう一回……もう一回わたしに振って!!』
そんな 槍馬 栗子 の願いも空しく、僕の竿で性教育の実演が始まるのだった。
「実演だ!」
「じ、実演……」
「ど、どんなことするのかな……」
「でも、竿乃君のチンチンってビッツでしょ?」
「うん。ちらっと見た時はビッツだったよ」
「子役?」
「うん。子役だった」
ひそひそとクラスの女子が僕の竿を噂している。
しかも、皆の視線が両手で押さえている僕の股間へと向いている。
でも、熱い視線とは裏腹に期待されてないようにも思えてしまう。
落チン込む僕の肩に 尺甲斐 依世 は優しく手を添えた。
「チンパイ……いや、心配するな竿乃。お前のチンポは富士山なんだ。日本一なんだ! 自信を持て! さぁ、皆に見せてやるんだ。お前の逞しい おチンポ様をっ!」
「は、はいっ!! メスブタ先生!!」
僕は恐る恐る両手を離す。
やがて、皆の視線の先に僕の竿が現れる。
「は、恥ずかしい……けど……!」
遂に、━━ 僕はクラスの女子の前で竿を晒してしまった。
惨めな程に縮こまった僕の竿は ぶらぶらと揺れている。
「……これが男の人のオチンチン……」
「わたし初めて見た」
「……でもさ、ビッツだよね?」
「うん、ビッツだよね」
「ビッツビッツ。チンポビッツ」
「(U)じゃん」
「可愛いかも」
「これならモザイク必要無いんじゃない?」
「だよね、子役だもん」
惨めだ。
これでは完全に晒し物では無いか。
僕は悔しさの余り涙が出そうに なっていた。
「……くうっ……くううっ……」
「……竿乃……悔しいか?」
「はい、先生。これでは ただの晒し者でしかありません……!」
「そうだな。……だが、流すのは本当に涙だけか? 他にも何かが流れそうなところが無いか!?」
「ほ、他にも……何か……が?」
ドクン、━━ と鼓動が高鳴る。
竿にだ。
「……あっ……」
「どうだ? 竿乃。これだけの女子高生の前でチンポを晒したんだ。……ご褒美じゃ無いのか?」
尺甲斐 依世 の眼鏡が光る。
僕は はっとして 尺甲斐 依世 に振り向き大きく頷いた。
「……た、確かに……冴えない中高年のオッサンが満員電車で女子高生に竿を擦り付けたくなる欲望に日々必死に耐えていると言うのに。……僕は……堂々と晒しているっ!」
「そうだ、合法的にな!」
僕は また はっとして目を見開く。
「ご、合法……」
「そうだ、むしろ褒められる! 授業なのだからな!」
「ええっ!? むしろ褒められるんですか!? 女子高生の前で竿を晒しているのにっ!?」
「そうだ、カリキュラムだ。カリだけにっ!」
「それは、どうかと……」
おやじギャグは どうかと思う。
尺甲斐 依世 は赤面したまま眼鏡を くいっと上げた。
「そ、そうか……まぁ、良い。……見せて貰おうか! 竿乃のチンポの本領とやらを!」
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