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外伝(むしろメイン)
異聞十一 ゲツトマ冒険記( 伝説が残る国 下 編)
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※メイン:ゲツトマ ジャンル:上・下
***
【伝説が残る国 下】
アリオはこの国で生まれた。
その両親も、さらに両親も、そのまた両親も。
親兄弟だけではない。親戚も皆そうだ。
アリオの一族は代々この国で生まれ、そしてこの国で死んでいく。
アリオは今、大人とこどものちょうど中間に居る。
世話をされる側から、社会のために働く側へ。
しばらくすれば、同世代の他の者たちと一緒に広い世界へと歩んでゆくのだろう。そう思っていた。
今日、この国が崩壊してしまうその時までは。
時は少しさかのぼる。
今朝、アリオが目覚めたとき、兄弟達が興奮して何かを話しているのが視界に入った。
アリオが起きた事に気が付くと、兄は小さく手招きをする。
「兄さん、どうしたの?」
「おぅ、アリオ。お前もそろそろ働きに出るだろ? そしたら毎日仕事仕事で、きっと自由なんか無くなる。だからそうなる前に、ちょっと冒険してみないか?」
兄はそう言って、アリオと弟達の肩を抱いてイタズラな笑みを浮かべた。有無を言わさず連れて行かれるのだろう。兄はいつだってそうだ。
だが、その強引さがアリオは嫌いではなかった。結果的に、兄は日常のあらゆる出来事を、楽しい思い出に変えてくれるからだ。
「冒険って、どこへ行くの?」
「俺たちがまだ行ったことない場所……この国の中央に、伝説の柱があるらしいんだ。それを見に行ってみようぜ」
「伝説の柱?」
「詳しいことは道中で教えてやるよ。といっても、俺も聞いた話なんだけどな」
実を言うと、アリオも兄も、実際にそこに行ったことは無いのだ。それどころか、家庭環境という事情から、この部屋からもほとんど出たことが無い。
だからこれは、大人になる前の、人生で最初で最後の大冒険になる。
「国の中央までは、それなりの距離があるはずだ。今すぐ出ても、到着は夜になると思う。急ごうぜ」
善は急げだと兄は言い、アリオも弟も反対しなかったので、一行はそのまま出発することにした。
道中で、兄は聞いたばかりだという伝説の柱について語る。
曰く、その柱はとてつもない昔から、国の中心にそびえ立っているそうだ。
どこか遠くから旅をしてきた先祖がこの地にたどり着き、そしてここに国を作ったのが歴史のはじまりとされている。
先祖は最初、王と女王のふたりきりだった。
幸いにしてこの地は食料が豊富に有り、国の周辺に先祖たちの生命を脅かす者も居なかった。
どんどんと住民は増えてゆき、それにあわせて国土も拡大していった。
「それは僕達も知ってる。歴史の勉強で習ったよ」
アリオと弟が頷き合うと、兄は「ドヤ」と言わんばかりに、
「あぁ。でもこの話には、あんまり知られてない続きがあるんだぜ」
長い時間が過ぎ、国は繁栄の一途を辿り続けるかと思われていた。
ところがそう簡単にはいかない。
いつから、とハッキリした時期は分からないが、ある時から、少しずつ地震が増え始めた。
最初は微かな揺れが時折起こる程度。
だが次第にその頻度が増してゆき、最終的には常に微振動が続くように。国の一部では土砂崩れも頻繁に起きる状況となった。
その時にはすでに、国土の広さも国民の数も現在とそう変わらない規模になっていたらしい。
せっかくそこまで発展したとはいえ、地震の被害が止まないのであればこの国に住み続けることは困難だ。
先祖たちは国を捨てて、新しい土地を探す準備にとりかかった。
そんなある日の事。
その日は、いつもより少し大きな地震が続く日だったという。
ズズズ、と異質な音が国内全土に鳴り響いた。
地震による地鳴りの音とはまったく違う質の、未だかつて誰も聴いたことのない音だったそうだ。
音の正体は、国の端に突如あらわれた、細い棒状の何か。
何かは銀色で固くとてつもない長さで、天高くから大地の下までを縦断している。
何かの出現を目にした者によれば、それは天から降りてきたのだという。
その日を境に、何かは断続的に天から降りてくるようになった。
それが何なのか。なぜ降ってくるのか。国民達には一切分からない。
無作為に降りて来る何かは、ときに土砂崩れを防ぎ、ときに国民を押しつぶす。どこにどれだけ降るのか予想もできず、国民達はただ不幸に巻き込まれないよう祈るばかり。善意も悪意もなく襲い来る超自然現象、天変地異。
しかし、ある日国民は気が付いた。
何かが降り始めてからというもの、徐々に地震が減っている。
降りそそいだ何かが溜まっていくのに比例して、国の地盤が安定しているようだ。
何かが出現した混乱で止まっていた、国を捨てて新天地を探す計画も、地震が止んだなら再始動する必要は無い。このまま国に住み続けることができる。
何かはもしかして、神がこの国を守るために送り込んでいる柱なのかもしれない。
いつしかそんな噂すらささやかれ始め、国民は何かが降るのを心待ちにさえするようになった。
何かが降るという生活に国民が慣れ、地震の脅威も去ったと誰しもが思い始めてしばらく経った頃。
国の中央に、これまで降り注いだ細長い何かとは一線を画す、太く神々しく力強い何かが降りてきた。
はっきり告げられた訳ではないが、ほとんどの国民は感じ取ったことだろう。「これが最後の何かだ」と。
最後の何かは、ず、ず、ず、と身体の内側まで響くような重い音をたてながら、国の中央にゆっくりと降りて来る。それはまるで、この国を支える一本のたくましい柱だった。
「その時の柱が、実在するらしいんだ。そろそろ見えるはずだぜ」
と、兄が先を示し、アリオの意識は現実へと戻ってきた。
ずいぶんと遠くまでやってきた。広狭様々な分かれ道を通り過ぎ、いくつかの勾配を乗り越えて。
最後の角を曲がった時、アリオ達の目に映ったのは、想像していたよりも遥かに巨大で荘厳な銀色の柱。
「う、わぁ」
「すごい!」
「でっか……」
アリオも、弟も、そして兄も。それぞれの口から、無意識に感嘆がこぼれる。
続く言葉は、無い。
ただただ巨大な柱の存在感に圧倒され、兄弟達は立ち尽くしていると。
パギィン! と。
突如、衝撃で吹き飛ばされそうになるような、極大の破裂音が頭上から響いてきた。
見上げれば、天から何かがピタリと柱に沿うように、まっすぐに下へと降りて来ている。
が、柱よりも幾分細く鋭いそれは、地面まで届かぬうち再び天へと戻ってゆく。
「な、何だ!?」
アリオ達は逃げることも忘れ、茫然と天を見上げるしか出来ない。
と、その時。
大地が揺れた。
ゴゴゴゴ、という地響きとともに、柱を中心として地面が盛り上がりはじめる。
とても立ってはいられない。
アリオは盛り上がった大地から転がり落ちながら、見た。
この国を支えていた伝説の柱が、地面から離れて天に登ってゆく様を。
そして直観的に感じ取った。
国が、終わるのだ、と。
*
【伝説が残る国 再び上】
ゲツエイが剣を抜いた。
「よし、それをよこ」
せ、とトーマスが全てを言い終わる前に。
ゲツエイは抜いた剣をその場に放り出すと、トーマスを肩に担いで駆けだした。
向かうは国の出口。
門を抜け、街道に出て、まだまだ止まらずできるだけ遠くへ。
何のつもりだ、とトーマスが口をひらきかけたとき。
過去となった国から、ズ、ズ、ズと重く深い地鳴りがはじまった。
地鳴りは徐々に激しさを増し、ゴゴゴと揺れをともない拡大してゆく。
ドォン! と鼓膜をつんざくような音と衝撃が届くのと、ゲツエイが立ち止まったのは同時。
肩から降ろされ振り向いたトーマスが見たものは、端も底も見えない巨大な穴。
『ふぅー。ギリギリだったな!』
トーマスの隣に立つゲツエイの耳元で、人間には聞こえない声が緊張の糸を解いた。
『やっと静かになった。あの国、上も下も生き物が多すぎて、流石にうるさかったもんさ!』
「まさか伝説が本当だったとは。剣を抜けば、国が崩落する…」
大穴を見つめ、トーマスは漏らす。
聞こえないと分かっていながらも、唯一全てを知る蜘蛛は呟いた。
『剣を抜かなくても、いずれは同じことになってたはずな。地下に住んでたアリたちは支柱で支えられた範囲を超えてまだまだ家を拡大してたし、地上を観光する人間も年々増えてたって、仲間たちが言ってたさ』
上下の境を空間ごと飲み込んだ大穴の底からは、国の存在が嘘だったかのように無しか聞こえない。
軽率に覗きこめば、取り込まれてしまうだろう。
「チッ」
舌打ちとともに数歩後ずさって、トーマスは消えた歴史に背を向ける。
ここに国があったことを語り継ぐものはもう居ない。
しかし、悲しむことなかれ。
”伝説”は消えず、生まれかわるだけ。
*
この場所には、いつからか語られはじめた伝承がある。
平原を穿つ巨大な穴。
天地を貫くこの大穴が顕れた時、国が滅んだという話だ。
誰も詳細を知らないというこの物語は、はたして真実なのか虚構なのか。今となっては調べようがない。
ただ、平原の中央に、果ての見えない深い空洞がする。それだけはまぎれも無い事実。
異聞十一 END
***
【伝説が残る国 下】
アリオはこの国で生まれた。
その両親も、さらに両親も、そのまた両親も。
親兄弟だけではない。親戚も皆そうだ。
アリオの一族は代々この国で生まれ、そしてこの国で死んでいく。
アリオは今、大人とこどものちょうど中間に居る。
世話をされる側から、社会のために働く側へ。
しばらくすれば、同世代の他の者たちと一緒に広い世界へと歩んでゆくのだろう。そう思っていた。
今日、この国が崩壊してしまうその時までは。
時は少しさかのぼる。
今朝、アリオが目覚めたとき、兄弟達が興奮して何かを話しているのが視界に入った。
アリオが起きた事に気が付くと、兄は小さく手招きをする。
「兄さん、どうしたの?」
「おぅ、アリオ。お前もそろそろ働きに出るだろ? そしたら毎日仕事仕事で、きっと自由なんか無くなる。だからそうなる前に、ちょっと冒険してみないか?」
兄はそう言って、アリオと弟達の肩を抱いてイタズラな笑みを浮かべた。有無を言わさず連れて行かれるのだろう。兄はいつだってそうだ。
だが、その強引さがアリオは嫌いではなかった。結果的に、兄は日常のあらゆる出来事を、楽しい思い出に変えてくれるからだ。
「冒険って、どこへ行くの?」
「俺たちがまだ行ったことない場所……この国の中央に、伝説の柱があるらしいんだ。それを見に行ってみようぜ」
「伝説の柱?」
「詳しいことは道中で教えてやるよ。といっても、俺も聞いた話なんだけどな」
実を言うと、アリオも兄も、実際にそこに行ったことは無いのだ。それどころか、家庭環境という事情から、この部屋からもほとんど出たことが無い。
だからこれは、大人になる前の、人生で最初で最後の大冒険になる。
「国の中央までは、それなりの距離があるはずだ。今すぐ出ても、到着は夜になると思う。急ごうぜ」
善は急げだと兄は言い、アリオも弟も反対しなかったので、一行はそのまま出発することにした。
道中で、兄は聞いたばかりだという伝説の柱について語る。
曰く、その柱はとてつもない昔から、国の中心にそびえ立っているそうだ。
どこか遠くから旅をしてきた先祖がこの地にたどり着き、そしてここに国を作ったのが歴史のはじまりとされている。
先祖は最初、王と女王のふたりきりだった。
幸いにしてこの地は食料が豊富に有り、国の周辺に先祖たちの生命を脅かす者も居なかった。
どんどんと住民は増えてゆき、それにあわせて国土も拡大していった。
「それは僕達も知ってる。歴史の勉強で習ったよ」
アリオと弟が頷き合うと、兄は「ドヤ」と言わんばかりに、
「あぁ。でもこの話には、あんまり知られてない続きがあるんだぜ」
長い時間が過ぎ、国は繁栄の一途を辿り続けるかと思われていた。
ところがそう簡単にはいかない。
いつから、とハッキリした時期は分からないが、ある時から、少しずつ地震が増え始めた。
最初は微かな揺れが時折起こる程度。
だが次第にその頻度が増してゆき、最終的には常に微振動が続くように。国の一部では土砂崩れも頻繁に起きる状況となった。
その時にはすでに、国土の広さも国民の数も現在とそう変わらない規模になっていたらしい。
せっかくそこまで発展したとはいえ、地震の被害が止まないのであればこの国に住み続けることは困難だ。
先祖たちは国を捨てて、新しい土地を探す準備にとりかかった。
そんなある日の事。
その日は、いつもより少し大きな地震が続く日だったという。
ズズズ、と異質な音が国内全土に鳴り響いた。
地震による地鳴りの音とはまったく違う質の、未だかつて誰も聴いたことのない音だったそうだ。
音の正体は、国の端に突如あらわれた、細い棒状の何か。
何かは銀色で固くとてつもない長さで、天高くから大地の下までを縦断している。
何かの出現を目にした者によれば、それは天から降りてきたのだという。
その日を境に、何かは断続的に天から降りてくるようになった。
それが何なのか。なぜ降ってくるのか。国民達には一切分からない。
無作為に降りて来る何かは、ときに土砂崩れを防ぎ、ときに国民を押しつぶす。どこにどれだけ降るのか予想もできず、国民達はただ不幸に巻き込まれないよう祈るばかり。善意も悪意もなく襲い来る超自然現象、天変地異。
しかし、ある日国民は気が付いた。
何かが降り始めてからというもの、徐々に地震が減っている。
降りそそいだ何かが溜まっていくのに比例して、国の地盤が安定しているようだ。
何かが出現した混乱で止まっていた、国を捨てて新天地を探す計画も、地震が止んだなら再始動する必要は無い。このまま国に住み続けることができる。
何かはもしかして、神がこの国を守るために送り込んでいる柱なのかもしれない。
いつしかそんな噂すらささやかれ始め、国民は何かが降るのを心待ちにさえするようになった。
何かが降るという生活に国民が慣れ、地震の脅威も去ったと誰しもが思い始めてしばらく経った頃。
国の中央に、これまで降り注いだ細長い何かとは一線を画す、太く神々しく力強い何かが降りてきた。
はっきり告げられた訳ではないが、ほとんどの国民は感じ取ったことだろう。「これが最後の何かだ」と。
最後の何かは、ず、ず、ず、と身体の内側まで響くような重い音をたてながら、国の中央にゆっくりと降りて来る。それはまるで、この国を支える一本のたくましい柱だった。
「その時の柱が、実在するらしいんだ。そろそろ見えるはずだぜ」
と、兄が先を示し、アリオの意識は現実へと戻ってきた。
ずいぶんと遠くまでやってきた。広狭様々な分かれ道を通り過ぎ、いくつかの勾配を乗り越えて。
最後の角を曲がった時、アリオ達の目に映ったのは、想像していたよりも遥かに巨大で荘厳な銀色の柱。
「う、わぁ」
「すごい!」
「でっか……」
アリオも、弟も、そして兄も。それぞれの口から、無意識に感嘆がこぼれる。
続く言葉は、無い。
ただただ巨大な柱の存在感に圧倒され、兄弟達は立ち尽くしていると。
パギィン! と。
突如、衝撃で吹き飛ばされそうになるような、極大の破裂音が頭上から響いてきた。
見上げれば、天から何かがピタリと柱に沿うように、まっすぐに下へと降りて来ている。
が、柱よりも幾分細く鋭いそれは、地面まで届かぬうち再び天へと戻ってゆく。
「な、何だ!?」
アリオ達は逃げることも忘れ、茫然と天を見上げるしか出来ない。
と、その時。
大地が揺れた。
ゴゴゴゴ、という地響きとともに、柱を中心として地面が盛り上がりはじめる。
とても立ってはいられない。
アリオは盛り上がった大地から転がり落ちながら、見た。
この国を支えていた伝説の柱が、地面から離れて天に登ってゆく様を。
そして直観的に感じ取った。
国が、終わるのだ、と。
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【伝説が残る国 再び上】
ゲツエイが剣を抜いた。
「よし、それをよこ」
せ、とトーマスが全てを言い終わる前に。
ゲツエイは抜いた剣をその場に放り出すと、トーマスを肩に担いで駆けだした。
向かうは国の出口。
門を抜け、街道に出て、まだまだ止まらずできるだけ遠くへ。
何のつもりだ、とトーマスが口をひらきかけたとき。
過去となった国から、ズ、ズ、ズと重く深い地鳴りがはじまった。
地鳴りは徐々に激しさを増し、ゴゴゴと揺れをともない拡大してゆく。
ドォン! と鼓膜をつんざくような音と衝撃が届くのと、ゲツエイが立ち止まったのは同時。
肩から降ろされ振り向いたトーマスが見たものは、端も底も見えない巨大な穴。
『ふぅー。ギリギリだったな!』
トーマスの隣に立つゲツエイの耳元で、人間には聞こえない声が緊張の糸を解いた。
『やっと静かになった。あの国、上も下も生き物が多すぎて、流石にうるさかったもんさ!』
「まさか伝説が本当だったとは。剣を抜けば、国が崩落する…」
大穴を見つめ、トーマスは漏らす。
聞こえないと分かっていながらも、唯一全てを知る蜘蛛は呟いた。
『剣を抜かなくても、いずれは同じことになってたはずな。地下に住んでたアリたちは支柱で支えられた範囲を超えてまだまだ家を拡大してたし、地上を観光する人間も年々増えてたって、仲間たちが言ってたさ』
上下の境を空間ごと飲み込んだ大穴の底からは、国の存在が嘘だったかのように無しか聞こえない。
軽率に覗きこめば、取り込まれてしまうだろう。
「チッ」
舌打ちとともに数歩後ずさって、トーマスは消えた歴史に背を向ける。
ここに国があったことを語り継ぐものはもう居ない。
しかし、悲しむことなかれ。
”伝説”は消えず、生まれかわるだけ。
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この場所には、いつからか語られはじめた伝承がある。
平原を穿つ巨大な穴。
天地を貫くこの大穴が顕れた時、国が滅んだという話だ。
誰も詳細を知らないというこの物語は、はたして真実なのか虚構なのか。今となっては調べようがない。
ただ、平原の中央に、果ての見えない深い空洞がする。それだけはまぎれも無い事実。
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